USB電力計 サンワサプライ TAP-TST10のWindowsでの利用方法

サンワサプライから発売された「ワットモニターUSB TAP-TST10」というUSB接続タイプの電力計っぽいのをAmazonで購入した。

Windowsで使う場合の話を書くのを忘れていた。

TAP-TST10をWindowsにつなぐと以下の様な感じで認識される。

devman-001
devman-003
devman-002

そう、特殊なドライバ無しに、認識される。

では、どうやって、計測したデータを取り出すのか?

専用のアプリケーションを使って、計測データを取り出すことになる。
gra-40days

↑は、2日ちょっといろいろ通電させてみた後に、アプリで計測データを拾ってみたところ。
「計測データ」ボタンを押すと、TAP-TAT10内に保存されている計測済みのデータを収集し、このようなグラフにしてくれるのはいいのですが、横軸(X-Axis)が「40日」で、縦軸(Y-Axis)が「1500ワット」なんて設定になっているところに、「3日」と「100ワット以内の消費電力」なもんだから、小さくてよく分からない。

gra-7days

「7日」「300ワット」にすると↑のような感じになります。

上記のインタフェースを見ればわかるように、基本的には「計測済みデータの表示」用のアプリケーションです。

「いま使っている消費電力は、ずばりいくら!?」

という疑問には答えられないものになっています。

このアプリのスゴイところは、なんと、このご時世にVisual Basic 6.0で作成されているということ。
なので、アプリのインストーラがVB6.0関連DLLをインストールしてきます。

いやー、2013年にもなってそんなソフトがあるとは思いませんでしたよ。
appli
しかも、今時、program files以下に、収集したデータをMDB形式で保存ですよ!

まとめ
・Windows上ではHIDデバイス認識となり、特殊なドライバは不要
・特殊なアプリを使わないと収集したデータを取り出すことはできない
・アプリに、リアルタイム表示機能は搭載されていない
・データ収集間隔は「10分」。変更できるかどうかは不明
・初回電源オン時から強制的に10分カウントが開始される模様
・専用アプリはVB6.0で作られてる

参考:csv出力の内容

No.,DateTime,Watt,kWh
    1,2013/07/13-06:37:11,0,0
    2,2013/07/13-06:47:11,47,0
    3,2013/07/13-06:57:11,44.8,0.01
    4,2013/07/13-07:07:11,18.5,0.01
    5,2013/07/13-07:17:11,18.5,0.01
    6,2013/07/13-07:27:11,18.1,0.02
    7,2013/07/13-07:37:11,18.5,0.02
    8,2013/07/13-07:47:11,18.7,0.02
    9,2013/07/13-07:57:11,17.9,0.03
<略>
  486,2013/07/16-15:27:11,59.6,0.78
  487,2013/07/16-15:37:11,60.3,0.79
  488,2013/07/16-15:47:11,59.5,0.8
  489,2013/07/16-15:57:11,60.1,0.81
  490,2013/07/16-16:07:11,59.6,0.82
  491,2013/07/16-16:17:11,60.1,0.83
  492,2013/07/16-16:27:11,61.1,0.84
  493,2013/07/16-16:37:11,59.9,0.85
  494,2013/07/16-16:47:11,60.2,0.86
  495,2013/07/16-16:57:11,60.5,0.87
  496,2013/07/16-17:07:11,60.5,0.88
  497,2013/07/16-17:17:11,61.5,0.89

USB電力計 サンワサプライ TAP-TST10をLinuxにつなげてみた

サンワサプライから発売された「ワットモニターUSB TAP-TST10」というUSB接続タイプの電力計っぽいのをAmazonで購入した。

ちょうどタイミングが良かったらしく、送料込みで 6082円でした。
(Amazonマーケットプレイス:NANOS-S。青森県弘前発送。発注から発送まで2日弱、到着まで+1日)

Windows8につなげたら、標準のHIDドライバだけで認識。
専用アプリを使うと、測定済みのデータが収集できる、という感じのものだった。
リアルタイム計測の表示は、専用アプリ内には見当たらなかった。

さて・・・Linuxにつなげてみますか!!

# dmesg | tail -4
usb 2-2: new full speed USB device using uhci_hcd and address 2
usb 2-2: configuration #1 chosen from 1 choice
drivers/usb/input/hid-core.c: timeout initializing reports
hiddev96,hidraw96: USB HID v1.10 Device [Weltrent Semiconductor, Inc. HID Device] on usb-0000:00:1d.0-2
# lsusb | grep Weltrend
Bus 002 Device 002: ID 040b:2201 Weltrend Semiconductor
#

なぜか「Weltrend Semiconductor」と「Weltrent Semiconductor」の2種類の表記がある。
さらに詳細をlsusb -vで見てみると下記の通りだが、検索してみたところ「Weltrend Semiconductor」が正当のようだ。

# lsusb -v -s 002:002

Bus 002 Device 002: ID 040b:2201 Weltrend Semiconductor
Device Descriptor:
  bLength                18
  bDescriptorType         1
  bcdUSB               1.10
  bDeviceClass            0 (Defined at Interface level)
  bDeviceSubClass         0
  bDeviceProtocol         0
  bMaxPacketSize0        64
  idVendor           0x040b Weltrend Semiconductor
  idProduct          0x2201
  bcdDevice            0.02
  iManufacturer           1 Weltrent Semiconductor, Inc.
  iProduct                2 HID Device
  iSerial                 0
  bNumConfigurations      1
  Configuration Descriptor:
    bLength                 9
    bDescriptorType         2
    wTotalLength           50
    bNumInterfaces          1
    bConfigurationValue     1
    iConfiguration          0
    bmAttributes         0xa0
      Remote Wakeup
    MaxPower              100mA
    Interface Descriptor:
      bLength                 9
      bDescriptorType         4
      bInterfaceNumber        0
      bAlternateSetting       0
      bNumEndpoints           2
      bInterfaceClass         3 Human Interface Device
      bInterfaceSubClass      0 No Subclass
      bInterfaceProtocol      0 None
      iInterface              0
        HID Device Descriptor:
          bLength                 9
          bDescriptorType        33
          bcdHID               1.10
          bCountryCode            0 Not supported
          bNumDescriptors         1
          bDescriptorType        34 Report
          wDescriptorLength      71
         Report Descriptors:
           ** UNAVAILABLE **
      Endpoint Descriptor:
        bLength                 7
        bDescriptorType         5
        bEndpointAddress     0x82  EP 2 IN
        bmAttributes            3
          Transfer Type            Interrupt
          Synch Type               None
          Usage Type               Data
        wMaxPacketSize     0x0040  1x 64 bytes
        bInterval               1
      Endpoint Descriptor:
        bLength                 7
        bDescriptorType         5
        bEndpointAddress     0x01  EP 1 OUT
        bmAttributes            3
          Transfer Type            Interrupt
          Synch Type               None
          Usage Type               Data
        wMaxPacketSize     0x0040  1x 64 bytes
        bInterval               1
        UNRECOGNIZED:  09 21 00 01 00 01 22 47 00
#

単純にUSBで接続するにあたり、「USB HID Controller WT65xxシリーズ」を使っているだけのようで、このベンダは電力計とは直接つながりはなさそうな感じである。

# cat /proc/bus/usb/devices
<略>
T:  Bus=02 Lev=01 Prnt=01 Port=01 Cnt=01 Dev#=  2 Spd=12  MxCh= 0
D:  Ver= 1.10 Cls=00(>ifc ) Sub=00 Prot=00 MxPS=64 #Cfgs=  1
P:  Vendor=040b ProdID=2201 Rev= 0.02
S:  Manufacturer=Weltrent Semiconductor, Inc.
S:  Product=HID Device
C:* #Ifs= 1 Cfg#= 1 Atr=a0 MxPwr=100mA
I:  If#= 0 Alt= 0 #EPs= 2 Cls=03(HID  ) Sub=00 Prot=00 Driver=usbhid
E:  Ad=82(I) Atr=03(Int.) MxPS=  64 Ivl=1ms
E:  Ad=01(O) Atr=03(Int.) MxPS=  64 Ivl=1ms
<略>
#

ざっと検索してみたところ、「ID 040b:2201」というデバイスの例は見当たらないようだ。
(ID 040b:2011とかはある)

USBプロトコル解析とかになると、機材無いからできないねん・・・

MIPS Android(JZ4760)用nicoWnnG version 2013.0708.1 独自ビルド版

MIPS Androidで動作するnicoWnnGを2013/07/12時点での最新版(Version 2013.0708.1)にアップデートしました。

今度、Jz4775搭載のAndroid腕時計が出る、というので、それに合わせてアップデートしてみました。
現状では、nicoWnnGが動くかどうかは不明ですが、画面が小さすぎて使い物にならないんじゃないかなーと想定しています。

ダウンロード: nicoWnnG-2013.0708.1-mips.apk
1つ前のバージョン: nicoWnnG-2013.0425.1-mips.apk

[注意事項]
この独自ビルド版nicoWnnGの配布にあたり、GORRYさんに許可を取っています。

この独自ビルド版nicoWnnGは、ソースの変更を行っていません。コンパイル時にMIPS用のバイナリを作成するようにしただけのものです。
このため、前のバージョンからの変更内容については、オリジナル版を参照願います。

オリジナルのnicoWnnGがすでにインストールされていると、こちらの独自ビルド版はインストールに失敗します。
逆に、こちらの独自ビルド版があると、オリジナルのインストールに失敗します。
これは、この独自ビルド版は、オリジナルのnicoWnnGと同じソース・パッケージ名で作成されていますが、署名が異なっていることによるものです。
といっても、現状のオリジナル版はMIPS用のライブラリが内蔵されていないので、そもそものインストールに失敗するので、支障は無いですが・・・

MIPS用バイナリ作成には、Google配布のAndroid NDK r8bを使用しています。
また、オリジナル版に含まれるARM,x86用バイナリを削除しています。

ronzi(溶智) A3での動作確認をしました。

それ以外の機種での動作は未確認です。

旧バージョン:
2012.1107.1/2012.1120.1版
2012.1015.1版
2012.0905.1版
2012.0325.1版
2012.0222.1版
2011.1207.1版
2011.1205.1版
2011.1115.1版
2011.0823.2版
2011.0503.1版

独自ビルド版のトピック
・Android NDK r8bでコンパイルしています。
・MIPS用のバイナリが含まれています。
・apk容量削減のため、MIPS用バイナリのみとしました。
・全体の再コンパイルは行わず、libディレクトリのみをapktoolを使って入れ替えるという邪法を使っています。
・署名が当サイトのものとなっています。

USB電力計 サンワサプライ TAP-TST10を買った(が未到着

AKIBA PC Hotline!に「測定データがPCで確認できる安価な電力計が発売、実売約7千円」という記事が掲載されていた。

サンワサプライから「ワットモニターUSB TAP-TST10」という商品が発売されている、というものである。
TAP-TST10_MA

丁度、このblogを動作させているサーバの消費電力が気になっていたところだったので、非常に興味を惹かれて周辺情報を調べてみた。

「microUSBコネクタでPCと接続可能」で「対応機種:Windows 7(64bit/32bit)・XP」ということなので、ドライバのVIDとか調べれば、他のOSへの流用ができそうかわかるかなぁ、と期待して、ドライバを探してみたのですが、サンワサプライのページには掲載がないという・・・
添付のCD-ROMを見るしかなさそう。

じゃぁ、レビューがあるかを調べたけれど、発売されたばかりで何もなし。

が・・・Amazonで、送料込み 6082円なんて価格で販売されてるじゃないですか

ちょうど、アマゾンギフト券が余ってたところだったので、とりあえず発注してしまいましたw

Amazon自身が取扱じゃないので、いつ発送になるのかが、わかりませんが、届き次第、調査結果を報告する予定です。


関連記事として、以下を書いています。
分解してみた
Windowsで使ってみた
Linuxでの認識状況
Linuxで使ってみた

txtr beagleがhonto pocketとして日本上陸!

Impressに「乾電池駆動の電子ペーパー端末「honto pocket」、ハルヒ11作品入りで書店販売?」という記事があった。

参考展示されていた「honto pocket」は、乾電池駆動の電子ペーパー端末。単4電池2本で、1日30分の読書で1年もつそうだ。画面サイズは5インチ。スマートフォンなどからBluetoothでファイルを転送する仕組みになっているという。どういったビジネスモデルにするかはまだ検討中とのことだが、例えば空港の書店で「全巻セット」を端末に入れたものを数千円で販売する、といったアイデアがあるようだ。

実際、展示ブースでは角川書店の協力により、文豪の名作の文庫本などともにhonto pocketを展示。「“本屋で買って、すぐ読める”電子書籍のコンパクトなパッケージ」というキャッチフレーズで、「涼宮ハルヒ」シリーズ11タイトルをセットにしたパッケージサンプルも展示していた。

「Bluetooth接続」というキーワードに何か覚えがあるぞ!と記憶をたどってみると「txtr beagle(ドイツ語)(英語)」!

ボタン配置、5インチ、Bluetoothで転送、単4電池2本(2 AAA battery)、というキーワードはばっちり一致。

なお、txtr beagleオフィシャルサイトでの本体販売は、59ユーロで、10ユーロ分の電子書籍クーポンがついてくる、そうな。

ちなみに、このtxtr beagle、最初の報道では$13の電子書籍端末!とか言われていたんですが、実際に製品が発売されてみると、$20どころか、59ユーロと、なかなかなことになっています。
最初の$13って価格はいったいどこから出てきたんだか・・・

txtr beagleへのデータ転送はサポート一覧を見る限りでは、「Windows(PC)」と「Mac OS X」、そして各アプリストア「iPhone&iPad」「Android」「Windows 8」をサポートしている模様。

日本語フォントの転送関連でこれらのソフトがそのまま使えるとは思えませんが、果たして、どのようになるのか、興味深いところです。


txtr beagleについて「単三電池2個」という記述をしてる翻訳記事があり元ネタ記事でも「2 AA Energizer Lithium Ion batteries」(AAは単3のこと)と書いてありますが、その記述の上にある写真の白いプラスチック部分に「AAA」(AAAは単4)と書いてありますし、写っている電池は、単3電池の縦横比ではなく単4っぽいですから、単純に元ネタ記事の間違いだと思われます。

以下、英語ページからのスペック転載

Display
• 5″ (12,7cm) E Ink display with 8-levels gray scale and 800 x 600 pixels resolution.
Weight
• 128 grams (with batteries)*; 111 grams (without batteries)
Dimensions
• 140 x 105 x 4.8 mm (14 mm at the battery side);
• Volume: 100 cm3
Power and Battery Life
• Recommended battery types – AAA, 1.5V lithium or NiMH rechargeable batteries.
• Battery Life: Read for more than 1 year (12-15 books per year with normal use. Actual lifetime may vary by battery type);
• Voltage: 3.0 V
LED
• Red and blue LED colors on front side indicate the Bluetooth state and battery power state.
System Requirements
• Android Smartphone with Bluetooth®
• Android Version 2.1 or higher
• Latest txtr ebooks App for Android
Memory
• Store and read up to five books at a time
• Unlimited storage on txtr cloud
• 4GB internal memory
Media Formats:
• Supports EPUB and PDF. We recommend EPUB for the best reading experience.
 

バッテリー寿命についての記述「バッテリー寿命は1年以上、ただし1年につき12~15冊の本を読む想定」って、すごい少ない気が・・・

それとも、海外の人は、それくらいしか本を買う習慣が無い、という意味なのか?