Covia CP-F03aのAndroid 4.4試用版リリース2

6月5日に「CP-F03a Android4.4(KitKat)評価版リリース2のお知らせ」ということで、Covia CP-F03a向けにAndroid 4.4β版の第2弾が出た。

(前回の記事:Covia CP-F03aにAndroid 4.4の試用版が提供開始)

うちの場合、評価版リリース1からリリース2へのアップデートとなります。

宣伝?PDA工房ってところからCP-F03a用の液晶保護シートが発売されたようで。

数日使ってみた感想

・評価版リリース1からリリース2へのアップデート時は初期化されない
データは残ったままアップデートできました。

・twicca,コロプラなど地図のパーミッション関連で動かなかったものは動くようになる
twicca,コロプラ,マクドナルドなど、/system/etc/parmissonsやframeworksに置くべきgoogle map関連ファイルが足らなかったせいで動かなかったアプリが動くようになった。

・root化は失敗
いまんとこ、まだ成功しません。

このため、旧環境からのアプリ設定の移行には、「Helium – App Sync and Backup」を使っています。
これは、Windows/Mac環境に「Helium Desktop」というサポートソフトウェアを入れて使う、設定のバックアップ・リストアソフトです。
Windows DriversはADB接続設定を行うためのドライバなので、ADB接続設定を行ってる人は不要なものになります。
ちなみに、Helium Desktopアプリ自体も、中でやってることはADB経由でコマンドを実行しているだけなので、「Linux (shell script + adb)」の中にあるrun.shの内容に相当する操作をADBコマンドで実行すれば代替できます。

・ホームアプリの切り替え?
アプリ一覧を見ても、ホームアプリのデフォルトとして設定されているものがよく分からない・・・どれだ・・・

・FOMAプラスエリアの扱いかたが若干改善?
Band1基地局(2100MHz)と、FOMAプラスエリア基地局との境界線上にあるようなところに入ると、アンテナは立っているものの、3分ぐらい通信が全然できない、という状況に良くなっていました。
その状況が若干改善しているような感じです。(状況の陥る回数が減ったような気がする)
実質はどうなのかな?とは思いますけどね。

あと、最近、判明したんですが、Ankerの40W 5ポートUSB充電器でCP-F03aの充電が行えないんですよね・・・(Android 4.2, 4.4のどちらでも)

同じものを使って、JIAYU F1, freetel FT132A, Tooky T1982, Kindle Fire, EM01F, CP-D02は充電出来てるんですけどね・・・謎です。

FDD-LTE/TDD-LTE対応のSoCリスト 2014/06/04

ふと気がついたら、FDD-LTE/TDD-LTE対応のSoCが何種類かあった。
ざらっと気がついた範囲でリストアップしてみた。

スマホ向け統合タイプ
・Qualcomm Snapdragon
  製品ページ:Snapdragon プロセッサ
        旧世代スペック比較表
  LTE対応製品
   Snapdragon 800:MSM8974:Krait400 2.3GHz 4コア:GPU Adreno330:
   Snapdragon 400:MSM8930:Cortex-A7/Krait200 1.2GHz 4コア:GPU Adreno305:FDD/TDD Cat4 150Mbps,TD-CDMA,WCDMA
   Snapdragon 400:MSM8930AB:Cortex-A7/Krait200 1.7GHz 4コア:GPU Adreno305:FDD/TDD Cat4 150Mbps,TD-CDMA,WCDMA
   Snapdragon 400:MSM8928:Cortex-A7/Krait200 1.6GHz 4コア:GPU Adreno305:FDD/TDD Cat4 150Mbps,TD-CDMA,WCDMA
   Snapdragon 400:MSM8926:Cortex-A7/Krait200 1.4GHz 4コア:GPU Adreno305:FDD/TDD Cat4 150Mbps,TD-CDMA,WCDMA
   S4 Pro:MSM8960T:Cortex-A7/Krait 1.7GHz 2コア:GPU Adreno320:LTE:FDD/TDD Cat3, TD-SCDMA,WCDMA
   S4 Plus:MSM8960:Cortex-A7/Krait 1.7GHz 2コア:GPU Adreno225:FDD/TDD Cat3,TD-SCDMA,WCDMA
   S4 Plus:MSM8630:Corex-A7/Krait 2コア:GPU Adreno305:FDD/TDD Cat3,TD-SCDMA,WCDMA

・Broadcom M340/M320
  製品ページ:M340/M320
  M340: Cortex-A7 4コア
  M320: Cortex-A9 2コア
  LTE:FDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)/TDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)
  3G:WCDMA HSPA+(42Mbps DL)
  VoLTE対応を明記
  (M320とM340はコア数だけの違いかと思いきやCPUコア自体が違うという)

・Marvell PXA1088
  製品ページ:PXA1088 FAMILY
  PXA1088LTE PRO:Cortex-A7 4コア 1.5GHz,LPDDR2-SDRAM, DDR3/L
  PXA1088LTE:Cortex-A7 4コア (周波数表記無し/たぶん1.5GHz以下),LPDDR2-SDRAM
  LTE:FDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)/TDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)
  3G:WCDMA HSPA+(21Mbps DL)/TD-SCDMA HSPA+(4.2Mbps DL)
  VoLTE,Circuit Switched Fallback (CSFB)対応を明記

・MediaTek MT6595
  製品ページ:MT6595 Octa-core LTE platform
  Cortex-A17 4コア+Cortex-A7 4コア
  GPU PowerVR Series 6
  LTE:FDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)/TDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)
  3G:WCDMA HSPA+(21Mbps DL)/TD-SCDMA HSPA+(4.2Mbps DL)
  H.265録画、再生補助

・MediaTek MT6732
  製品ページ:MT6732 64-bit Quad-core LTE platform
  Cortex-A53 4コア
  GPU Mali-T760
  LTE:FDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)/TDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)
  3G:WCDMA HSPA+(21Mbps DL)/TD-SCDMA HSPA+(4.2Mbps DL)
  H.265録画、再生補助


モデム部分のみ提供
・HiSilicon Balong 710
  製品ページ:Wireless Terminal Chipset Solution /プレスリリース
  LTE:FDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)/TDD-LTE(Cat4,112Mbps DL)
  3G:WCDMA HSPA+(21Mbps DL)/TD-SCDMA HSPA+(2.8Mbps DL)

・Spreadtrum SC9610
  製品ページ:TD-LTE/TD-SCDMA/EDGE/GPRS/GSM Single-Chip Baseband Modem SC9610
  2012年1月発表
  LTE:TDD-LTE(100Mbps DL)
  3G:TD-SCDMA

・Leadcore Technology INNPOWER LC1761/LC1761L
  製品ページ:INNOPOWER LC1761 多模多频LTE基带芯片/INNOPOWER LC1761L LTE 双模基带芯片
  LTE:TDD-LTE(Cat4,150Mbps DL)
  3G:TD-SCDMA(2.8Mbps DL)

・Leadcore Technology INNPOWER LC1760
  製品ページ:LC1760 TD-LTE/TD-SCDMA基带芯片
  LTE:TDD-LTE(100Mbps DL)
  3G:TD-SCDMA(2.8Mbps DL)

単3乾電池で動作する携帯SpareOneがComputex Debut!の謎

単3乾電池で動作するGSM専用携帯Spare One/Spare One plusのblogに「SpareOne Computex Debut!」という記事が掲載された。

あれ?去年のComputexにいたよな?と、うちのblogに書いた過去記事(単3電池駆動のシンプルフォンSpare Oneに新モデルSpare One plus登場(2013/06/06))を確認。

じゃぁ、何が新しいのか。

今回のSpare Oneは「SpareOne With Waterproof Coating」ということで、防水加工済みのSpare One plus、ということらしい。
確かに、いままでのSpare One/Spare One plusは、防水加工されていないので、万が一に備えて保管しておく際は防水袋(製品パッケージでもあるジップロック)に入れておく、ということになっていた。

その現状を改善するために、DryWired社の「DryWired 101X」というナノコーティング保護液を使って、SpareOneを保護している、というもの。

ただ・・・blogの古い記事を確認していくと、このWaterproof版は2月のMWC 2014 in バルセロナで登場済みらしい(SpareOne at MWC 2014 in Barcelona, Spain!(2014/02/26))

ComputexにWaterproof版を出すのが初めて、というだけだとは・・・

ところで、一部で噂の3G(WCDMA)版ですが、2012年1月にCES2012で初登場した際に「Different versions – for the Unites States, Europe and Asia – will be available with WCDMA frequency options for selected regions.」という形でWCDMA版の存在が示唆されています。
(公式リリース:SpareOne Debuts the Only Cell Phone in the World that Runs on a Single AA Battery and Maintains Its Charge Up to 15 Years(2012/01/09))
しかし、それ以降、公式でWCDMA版について言及したものは無いようです。

2年経っても出てこないようですし、単3電池1本で動作するようなWCDMA機というのは無い、と見た方が良さそうな状況ですね。

JIAYU F1を買ってroot取得/firmwareバックアップ/firmware入手

JIAYU F1を買った。
JIAYU F1製品ページ


fastcardtechでは、黒と、+5ドルで白を買うことができる。

fastcardtechで5月8日に購入手続きして、6月3日に到着、というスケジュールでした。
今回はなぜか、オランダ郵便(NL)での配送でした・・・

外箱
IMG_2953s

中身
IMG_2955s
赤い袋とその上に乗っているものは、fastcardtechがつけてくれたおまけです。
fastcardtechで$100以上を買った場合に$5引きになるクーポン付きです。

・液晶の大きさ
4.0インチということですが、保護シートをつけるためのサイズとしては
液晶部分 52mm x 87mm
最大サイズ 59mm x 106mm
この範囲に収まるものを使うといいでしょう

・ADB接続について
ADB用デバイスは「VID_0BB4&PID_0C03&MI_01」
JIAYUとしてUSB Vendor IDを取得しておらず、HTCのを流用している模様。
うちの環境だとClockworkModのHelium用ドライバが入っていたため、「HTC Android Interface」として認識した。

・Firmwareについて
Newsの中にこっそりと「F1 software」というのがあり、Firmware書き換えツールと、Firmwareが配布されている。
といっても、ファイルが置いてあるのはpan.baidu.comですけどね。

G4C工具和驱动.zipの中身は、SP Flash Tool v5.1352.01と各種ドライバ
RC_mt72_z27cl_f1ww_jyt_jb3_wcdma_sw_mul_20140326-144158_yanlinyan_PC.zipの中身はSP Flash用のfirmwareファイル。

・root取得について
MediaTekのスマホを扱う時にほぼ必須なMTKdroidtools
[UTIL][WIN][MT65xx] MTK Droid Root & Tools | MediaTek Android Smartphone
2014/06/03時点での最新版はv2.5.3
通常はroot取得、firmwareバックアップ、IMEI情報のバックアップ/修正は、このツールを使って行う。

しかし、JIAYU F1の場合、MTKdroidtools v2.5.3ではroot取得はできなかった。
どうすりゃいいのかな?と先に買ってた人に聞いて見た。

なるほど。というわけでroot取得については、「[ROOT] Framaroot, a one-click apk to root some devices」からframarootのapkをダウンロード、インストールしてから、「Barahir」の方を選んで再起動するとroot取得完了、という感じでした。

・アニメーションをオンにする方法
標準だと各所のアニメーション機能がオフにされています。
設定画面にもないですが、以下の様にすると、設定画面が出現します。

Marvell PXA1088LTE (旧 PXA1920)という4コアのスマホ向けLTE対応SoCについて

fastcardtechを見ていたら、Marvell PXA1920 Quad Core 1.2GHzのLenovo A788tというものを発見。

(6/3現在ちゃんと値段が入力されていません^^;;; ちなみにこの状態で注文入れてもキャンセルされるだけです)

本体に「4G」というロゴがあり、スペックに「TD-SCDMA + TD-LTE」と書いてあるので、あまり期待せずに調査開始。

PXA1920だとMarvellの製品リストを探しても見当たらない。
プレスリリースの中でPXA1920に言及されているものを発見。
2014/05/14付け「Marvell’s ARMADA Mobile PXA1088LTE and PXA1801 Complete Verizon Wireless Certification for 4G LTE

この中で「PXA1088LTE (also known as PXA1920) 」とあるように、PXA1088LTEという名前に変わったようである。

PXA1088がSoCで、PXA1801がLTEモデム部分とのこと。

(2014/06/04 Marvellの製品ページが修正されたため下記の記述もそれに合わせて修正)

PXA1088には、「PXA1088 Pro」「PXA1088LTE Proの2種類がある。(「PXA1088LTE」という表記もあるがpdfの中を見ると、PXA1088シリーズの紹介のように見える)と「PXA1088 LTE」の3種類がある。
(追加の参考資料:PXA1088シリーズ全体のプラットフォームガイド

特徴をざっと書き出してみると以下の通り
・3G向けのCortex-A9 2コア搭載のSoC PXA988(TD-SCDMA)/PXA986(WCDMA)とピン互換であるため、置き換えが容易。
・CPU ARM Cortex-A7 4コア
・GPS/WiFi/Bluetooth/FMラジオ搭載
・Dual-SIM対応
・DigRF v3/v4対応
 SoCとRFチップ間の通信インタフェース規格「DigRF」に対応
・VoLTE対応
・LTEとWCDMAの速やかな切り替えを行うCircuit Switched Fallback(CSFB)対応(ドコモ作成のCSFBの説明)

・対応電波形式
 WCDMA HSPA+(21Mbps), Release 7
 TD-SCDMA HSPA+(4.2Mbps), Release 8
 TD-HSDPA, Release 7
 Class 12 EDGE

・PXE1088LTE Proで追加される対応電波形式
 LTE TDD/FDD Cat 4 (150Mbps DL), Release 9

SoC自体はTD-SCDMA/WCDMA、TDD-LTE/FDD-LTEの両方に対応できるらしい。

最初のPXA1088搭載製品としてプレスリリース内では以下の3つがあげられている。
Coolpad 8705(4.7インチ/RAM 1GB/ROM 4GB/500万画素+200万画素カメラ/2000mAh/Android 4.3)
Lenovo A788T(5.0インチ/RAM 1GB/ROM 8GB/800万画素+30万画素カメラ/2000mAh/Android 4.3)
Hisense X8T(5.0インチ/RAM 1GB/ROM 4GB/500万画素カメラ/Android 4.3)

スペックを見る限りでは、これらは、TDD-LTE/TD-SCDMA対応のみで、FDD-LTE/WCDMA対応は盛り込まれていない模様。

SoC自体はサポートしていたとしても、使えるかどうかは別の話、という、いつものことですね。

はたして、FDD-LTE/WCDMA対応で、PXA1088を積んだ機械は現れるのかどうか!!