HUIONの液晶ペンタブレット KAMVAS GT-221 Proを使ってみた

2年ぶり2回目のHUIONチャレンジです。
(1回目のGT-185HDの時は→「HUIONの液晶ペンタブレットGT-185HDを使った!」)

前回のGT-185HDの時のレビュー記事掲載後に、日本でHUIONタブレットの代理店業務を始めたプラットポイントさんから、新製品のレビューをやってみないか?とのことで、最新液晶タブレットであるところのKAMVAS GT-221 Proをお借りしました。

えぇ・・・前回のGT-185HDを買った時は、ワコムタブレットとの使い勝手の差で常用できず、譲渡することになったので、購入する、という踏ん切りがつかなかったのですよ。

今回のKAMVAS GT-221 Proの製品トピックですが・・・

・21.5インチ 1920×1080
・液晶の左右にショートカットキー設置(なお左右は同じ役割)
・今年になってモデルチェンジした新ペンのPE330採用
・8192段階の筆圧対応
・ペンの反応速度は早い

ちなみに、HUION GT-220 v2(8192)という左右にショートカットキーがない、従来から販売している筆圧2048段階のGT-220をバージョンアップしたモデルも販売されています。
価格的にはGT-221Proの方が若干高いので、お好みにあわせてどうぞ。

うけとりまして、ぱぱっと組み上げ、現在使用しているWACOM Cintiq 12WX(12.1インチ 1024段階筆圧)と並べて見ます。

今回のペンはこんな感じです。

ペンケースに入っているのですが、ペン立てっぽいのが見当たらず・・・
あと、同じペンが1本、Free giftとして添付されていました。
どちらもUSBコネクタによる充電式ですが、以前と同じく、日本で売ってる場所を見かけないものすごく細い形状の丸形コネクタを使っています。


Cintiq 12WX添付のペンと並べて見ました。
サイズ感はほぼ同じですが、PE330は全面プラスチックで、ワコムペンは握る辺りが持ちやすくラバーコーティングされている、という違いがあります。
ここは好みが分かれそうです。

ワコムのドライバをアンインストールしてから、HUIONドライバをインストール

2年前のGT-185HDの時とは大幅に異なる設定画面です。


↑ショートカットキーに割り当てる操作を設定する画面です。
10個のボタンと、上下スクロールバーを設定できます。
左右のボタン群は同じ役割となります。


↑筆圧の設定と筆圧の確認が行えます。
筆圧感度設定は4,3,2,1,0,-1,-2,-3,-4の9個のプリセットから1つを選ぶようになっています。
設定したあとは「筆圧感度テスト」ボタンをクリックし、テストを行いましょう。

「有効Windows Ink」はWindows10のWindows Inkへの対応機能を有効にするか
「有効Wintab感度の最適化」は、Wintab APIへの対応状況についてです
とりあえずは両方とも有効で問題ないでしょう


↑作業領域は、ペンのキャリブレーションを行うところです。
また、液晶画面を縦置きする場合の設定もできます。

設定完了し、実際の利用者である奥さんに引き渡して経過観察・・・


こんな感じの絵ができあがってきました。

使用した感想を聞いてみると・・・

・概ね満足
・塗りに関しては許容出来る
・ペン先動作の違いがやはりネックとなり細かい筆圧を必要とする場合に難がある
 (注:ペン先の構造がワコムと同じには出来ないので、どうしても変わってしまう点です)
・とはいえ、GT-185HDの時と比べると使いやすいのは間違いない
 もうしばらく使ってみて慣れた頃合いに返却となるのがちょっと怖い

と、比較的好感触ではありました。

そして、前回のGT-185HDの時との違いについて聞いて見ると・・・

GT-185HDの時から改善された点
・前はペンの反応が遅く、ペンを早く動かすとカクカクした線になってしまったが、改善している
・SAI1などでも特に問題無く筆圧が動作している

GT-185HDの時から改善されたけど足りないと思う点
・ペン先の動作がワコムと異なり、徐々に力をかけていっているつもりでも、急激に筆圧がかかり太くなるようなところがある。
 力を抜いていくときも同じく、急激に変化するポイントがある
 このため、微妙な筆圧の差を表現したい時の力加減が難しい
 ドライバ設定で少しは調整できるもののの、プリセットされたものから選ぶ形なので、それが合うかが問題となる
 とはいえ、GT-185HDと比べると、改善はしている

GT-185HDから変わってないなぁ、という点
・ペン自体の持った時の感触・ホールド感
 プラスチックの固い感触しかない
 持つ部分をコーティングしたようなグリップ感があるバージョンが欲しい

ということでした。

さて、返却まであと1週間ちょい、どうなりますことやら・・・

ダイソーのフラットタイプLANケーブルが新しくなった

ダイソーで販売しているフラットタイプ(きしめんタイプ)のLANケーブルが新バージョンになっていた。

前のモデルと比較

前のものより丈夫そうな雰囲気を醸し出すようになっています。

利点
・丈夫そう
・手に優しい
・折れ目とかつきにくい
・輪にして保管しやすい

欠点
・若干厚くなっている。

PS VitaのメモリーカードはmicroSDの形状違いなだけらしい

PS VitaのメモリカードをmicroSDで代替するというプロダクトを作成した人がいるようだ。
PS Vita gamecard to microSD adapter

上記で作成したものの動作映像が下記のものである。

下記のスペイン語のサイトでも類似のもの、もしかすると、こっちの方が先行なのかもしれないものが公開されている。
PROYECTO: HARDMOD para poner un lector de micro sd en la psvita
こちらは、元々USBメモリを使うものがあり、それをmicroSDでも使える様にしたもののようだ。

スペイン語のサイトを見ると、PS VitaメモリカードスロットにでているピンをmicroSDの該当するピンに1対1で配線している。
ただ、VitaのメモリカードはLinux上でmicroSDをフォーマットする必要があるようだ。

基板の図面に関しては、下記のバージョンもある。
SD2VITA board created by Gadorach

もうしばらくすると、製品がでてくるようだ。

中華液タブHUIONの新製品KAMVAS GT-191は8192段階対応で登場予定

中華の液晶タブレットを出しているメーカの1つHUIONから、新しい19.5インチサイズの液晶タブレットが登場するようで、日本での取扱店の1つ、フラットポイントさんのアカウントが53000円での取り扱いを発表していた。

(なお、中国側の公式通販では$449+関税というお値段ではあるのですが、大きくて壊れやすいものを個人で輸入すると、壊れていた場合に返送手続きとかがひじょーに面倒くさいので、お薦めしません。)

さて、今回のHUION GT-191の特徴は、と確認

・ペンはGT-156HDでバージョンアップした充電式のPE330を継続使用
・タブレット側がバージョンアップして2048段階から8192段階に変更
・GT-190/220シリーズと比べるとResponse timeが遅いというのが気になるところ
 実際どれくらいの違いが出るものなのか・・・

公式通販では8月1日まで予約販売中ということなので、実際の出荷開始は、8月中旬以降になるんじゃないかと予測しています。
はたして、今回のタブレットのできは、どんなもんなのでしょうか?

(2017/07/06) Amazonでの取り扱いが始まったので追記しました

HUION液晶タブレット製品の仕様まとめ

GT-220はGT-220と、GT-220 v2の2種類があるので注意です。
GT-220 v2は、タブレット側とペンがバージョンアップしているものとなります。

機種名 GT-191 GT-156HD GT-185 GT-220v2 GT-190
公式通販価格 $499(予約特価$449) $699 $499 $799 $449
日本Amazon
解像度 1920×1080 1366×768 1920×1080 1440×900
液晶の種類 IPS 19.5″ IPS 15.6″ TFT 18.5″ IPS 21.5″ TFT 18.9″
表示領域 438.88 mm × 238.68 mm 344.16 mm × 193.59 mm 408.96 mm × 230.04 mm 476.64 mm x 268.11 mm 409.8 mm x 230.4 mm
1pxの大きさ 記載なし 0.1mm x 0.1mm 0.3mm x 0.3mm 0.2485mm x 0.2485mm 0.3mm x 0.2mm
ペンの種類 PE330 種類2 種類1
筆圧段階 8192 2048
Report Rate / Response Time 233PPS / 25ms 220PPS / 30ms 233PPS / 5ms 220PPS / 5ms
インタフェース VGA DVI HDMI HDMI VGA DVI HDMI VGA DVI
消費電力 DC12V 3Aアダプタ使用 36W DC12V 1Aアダプタ使用 7.5W DC12V 3Aアダプタ使用 36W以下 DC12V 4Aアダプタ使用 36W以下
外寸 475mm x 35mm x 298mm 432mm x 14.8mm x 264mm 485mm x 45mm x 296mm 520mm x 40mm x 320mm 454.4mm x 60mm x 361.8mm
重量 3.3kg 1.5kg 3.1kg 5.42kg 4.3kg

NHK技研公開2017で興味深かったもののまとめ

NHK技研公開2017に行ってきました。

興味深かったものをいくつかご紹介


三次元被写体追跡スポーツグラフィックスシステム
これまでの技研公開で結構出展率が高い多視点ロボットを活用した事例の1つ
技研公開2013の時はこんな感じのカメラでした。

今年のカメラはよりスマートになってました。

これを使って行われていたのは、複数の視点から撮影することで、ボールの位置の特定ができるようになり、それを撮影した映像に合成し、わかりやすく表示するというもの。

結構綺麗に合成されていました。


フルスペック8K制作システム
まぁ、ただの放送制御卓をそのまま公開してるだけだろ、といえばそうなんですが、現状、8K 120Hzに対応した制御卓の実例はコレだけなんだそうです。

これの実演ということで、講堂で行われている模様を生放送する・・・というていで会場内のいろんなところにある8Kテレビに配信する映像の制御を行っていました。


テロップも、この卓で作成して、使っていました。

実際の生放送の模様はこちらから・・・


番組制作のための音声認識
取材映像の音声から自動認識で文字にしたものの、誤りが多いので、それを人が修正するためのシステムを展示していました。

もう、単純に、聞いて、間違っていれば止めて、修正、修正するちょっと前から再生を再開して、先に進めていく、というのをひたすら繰り返すのを、どこでもブラウザから出来るようにHTML5で実装している、というのがスゴイところだと思います。


行動連携サービスとその基盤技術の中の車の展示
車が置いてあったので、何かと思ったら、放送の視聴履歴などをhybridcastでスマホに連携させておくと、そのスマホを車に持ちこんだ時に最近視聴した番組内で扱われた名所などを教えてくれ、その場所までの案内をしてくれる、という展示でした。

温泉紹介の番組を見てたなぁ・・・というのであれば、こんな感じで温泉が6分先の場所にあるよ、って感じです。


進化する8K撮影・記録技術
最終的には持ち運び取材が可能な単体8Kビデオカメラの作成を目指すというもの。

が・・・現実はコレ

SDHCカードを4枚並列に使うことで書き込み速度と容量を確保していました。
128GBのSDHCカードを4枚使うと100分録画できるそうです。


3次元構造撮像デバイス
実演は↓

これだけだと意味がわかんないと思いますが、おじゃる丸の左側にあるパネルにはNHKのロゴマークが裏から光を当てた状態で表示されています。
人間の目だと、おじゃる丸も、その横のロゴマークも見えます。
しかし、カメラで普通に撮影すると、「通常の明るさの被写体」しか認識できません。

今回開発したデバイスを使うと、1画面で、両方を表示させることは不可能ですが、
「通常の明るさ」と「(より)明るい被写体」を1つのデバイスで認識させることができるというものです。

いままでのデバイスは、画素を一列単位で処理していました。
それを画素1つづつで、独立して処理を行うことで、「通常の明るさのところ」と「より明るいところ」と別扱いで処理を行うことができるようになった、というものだそうです。

現状はモノクロ認識までのようですが、今後進歩していくことでしょう