TOOKY T1982を使う


まあ、日本にTOOKY T1982を買うユーザがどれだけいるかわかりませんが、いろいろ調べた結果を書いておく。

・adbで接続できないように見えるがちょっとした設定追加でok
adbを実行するユーザのホームディレクトリにある.androidというディレクトリ(C:\Users\ユーザ名\.android)内に「adb_usb.ini」というファイルを作成し、「0x4BB0」と書いておくと使える。
なお、adb_usb.iniは標準状態では存在しない。
また、adb_usb.ini書き換え後は、adbを再起動するために「adb kill-server」を実行すること。

ロシアの掲示板に「0x4BB0」接続用に改変されたadb.exeがあるので、それを使っても良い。
「ADB」ってところの「1. Скачиваем – download/file.php?id=46316」がそれ。

・Android 4.0/ICSへのアップデートは期待薄
試しにGoophoneとかGodPhoneのfirmwareを書いてみたら、画面表示はできるけど、タッチパネルが動かないものが出来た。
調子にのってLenovoのfirmwareを書き込んだら、電源も入らなくなった。
TOOKY T1982を分解してみた」にあるような感じで中身を開けて、ごにょごにょやってたら、認識するようになって、復帰できました。
(firmwareが変なのになると、メンテナンスモードで起動するキー入力が効かなくなるので、基板上のテストポイントを直接つついてメンテナンスモードに入らせる、という強攻策。ネタ元:[GUIDE] How to ‘unbrick’ your Mediatek MT65xx”>[GUIDE] How to ‘unbrick’ your Mediatek MT65xx

・framework.odexを書き換えないとIIJmio SIMとかを使えない
ドコモMNVO系でデータ通信のみのIIJmio SIMとかB-mobileなどでは、そのままの状態で3G通信を行うことはできません。(これはMTKチップ採用している端末全般について当てはまります)
ブローヴちゃん:「Android + b-mobile データ専用 SIM で電界強度を表示する」に記載されているような対策を実施する必要があります。
なお、T1982のframework.jarはodex化されているので、ブローヴちゃんで配布されているバッチファイルは使用できません。

・SP Flash Toolは新しいのを入手しておくべし
MTKチップ汎用で使えるので、SP Flash Toolは、MT6577とかMT6589とかに対応している新しいものを使っても問題ない。
Универсальные инструкции по прошивке MT6575/77 устройств」の「Руководство по прошивке с помощью SP Flash Tool для всех MT6575/77 устройств, кроме устройств на базе проектов AGold」を開けたところに「Программа SP Flash Tool. SP_Flash_Tool_v3.1224.01.」とダウンロードリンクがある。

・IMEIが飛んだらMTKdroidToolsで直せる
SP Flash Toolとかでfirmwareを書くとIMEIがinvalidになる場合がある。
そういった場合に備えて、現状のIMEIの値はきちんと記録しておくこと。
MTKdrodToolsについては「MTK系Android携帯でIMEIが消えた時の対処方法」を参照のこと。

・オリジナルのfirmwareは入手可能
ロシアの掲示板にある。
最新は

・rootはツールじゃ取れない。firmware書き換え必須
これもロシアの掲示板にroot取得済みと思われるファイルがあるが、ロシア語がうまく解読できず、よく分からなかった。
いろいろ試した結果、最終的に、boot.imgをばらしてdefault.propを書き換えてadb接続したらrootユーザになるようにした後に、普通に起動させて、/systemをrw,remount&su関連を入れる、という手段をとった。

初期のdefault.prop

#
# ADDITIONAL_DEFAULT_PROPERTIES
#
ro.secure=1
ro.allow.mock.location=0
persist.mtk.aee.aed=on
ro.debuggable=0
persist.service.adb.enable=0

書き換えたdefault.prop

#
# ADDITIONAL_DEFAULT_PROPERTIES
#
ro.secure=0
ro.allow.mock.location=0
persist.mtk.aee.aed=on
ro.debuggable=1
persist.service.adb.enable=1

・FMラジオはあるけど、日本では使えない
いまのところ、FMラジオを日本の周波数帯で使える様にできる改造方法を発見できていません。

MTK系Android携帯でIMEIが消えた時の対処方法


MTK MT6575,MT6577搭載のAndroid携帯に対して、SP Flash Toolを使ってfirmware書き換えをおこなうと、IMEIが消えます。

この状態で起動させると「Invalid IMEI」という表示がでます。
IMEIが消えたままではAPNを設定しても、3Gのネットワークに接続ができません。

ちなみに、Invalid IMEIの時は、どういうことになっているかと言いますと・・・

・Wi-Fiは使える
・Google Playとかも、だいたい普通に使える
・正常なSIMをさしていると、アンテナは立つ
 (ドコモMNVO系のうちデータ通信のみのやつはセルスタ対策(俗称)をしないとアンテナが立たないことがほとんど)
・電話はできない
・APNを設定しても、つながらない

MTK系Android携帯で、IMEIを復旧させるためには、いくつか手法があります。

WindowsでMTKdroidToolsを使うのが個人的にはお薦めです。
・Windowsで実行できる
・adb関連を揃えておく必要あり
・rootとらなくてもok(Androidのバージョンによってはroot取得必須)

ロシアの掲示板で配布されています。
最新版:v2.3.0

Android端末側の「USBデバッグ機能」を有効化したあと、パソコンにつなげます。
次に「MTKdroidTools.exe」を実行して、しばらく待つと以下の画面がでてきます。
mtktool-001

こんな風に「null」と表示されてしまう場合は、IMEIが飛んでいます。

このようなIMEIを修正したい場合は「Replace IMEI」をクリックすると、以下のウィンドウが開きます。
mtktool-002

ここに新しいIMEIの値を入力し、「Replace IMEI」ボタンをクリックします。
新しく入力したIMEIの値は、再起動後に有効になるため、再起動をおこないます。

Androidが再起動した後に、再度、MTK Droid Toolsに表示される内容を確認し、変更されていることを確認してください。

なお、root取得がMTK Droid Toolsでできない場合は、「Framaroot」というAndroidにインストールするソフトで出来る可能性が高いです。

TOOKY T1982を分解してみた


夏にTOOKY T1982を手に入れたのですが、firmwareを書き換えて遊んでいたところ、起動しなくなりました。
諦めていたのですが、復旧するかもしれない、ということで、中の基盤を見てみようと分解してみました。

IMG_4719
まず、ここらへんを起点にごりごりこじ開けていきます。

IMG_4722

で、中身はこんな感じです。
IMG_4724

復旧を試みる際に重要なテストポイント関連はおそらく↓あたりです。
IMG_4736

あと、↓のシールは剥がしてはいけません。
IMG_4731
ただのシールではなく、ループアンテナっぽいです。

で・・・どれが復旧のテストポイントかわからないので、片っ端からいろいろやってたら
いつの間にか、音量UPボタンが復旧していて、バッテリーを抜いた状態で音量UPボタンを押しながらパソコンにつなぐと、認識される、という状態になっていました。

その状態になったら普通にfirmwareを書き込めるので、なんとか復帰できました。
とはいえ、IMEIがinvalid状態なので、復帰をしなければなりませんけどね。

MTK MT6577系のfirmwareについてのメモ書き 2012/12/18版


MTK MT6577系のfirmware関連を調べていた時のメモ

ちなみにLenovo系をメインに調べていた、それ中心の結果である。

[ROM][2012.09.19] Lenovo A750 custom ROM (GB&ICS)
元々Android 2.3でリリースされたLenovo A750のカスタムROM。

[ROM][2012.10.30] Lenovo A789,P700i,A660 custom ROM (ICS)
Lenovo A789,P700i,A660はあまり差がないようで、共通でカスタムROMが作成されている。
A789がベースモデル、P700iが音楽向けモデル、A660が防水モデルというような感じで違いがある。

そのため、カスタムROMも「A789のfirmwareをベースにしたもの」と「(音楽向けである)P700iのfirmwareをベースにしたもの」の2種類がある。

なお、A789とP700iはハードウェア的にはLCD周りが違うので、そこで差し替えは必須とのこと。(情報源)

[Q&A] Lenovo phones / Cybermaus ROM’s (A750, A789, P700i, A660)
上記2つのLenovo向けカスタムROMについてのQ&Aスレ

[安热ROM]【安热团队制造】联想 A789 MIUI V4 Bate2 第一版–185M(全网首发 安热出品)
Lenovo A789用のMIUI。
ベースはAndroid 4.0.4。

[ROM] ZTE V970 (MT6577) custom ROMs
ZTE V970用のカスタムROMです。
V970用Android 4.0.4ベースのfirmwareがベースとなっています。

[ROM] Huawei Shine / U8836D / Ascend G500 Pro (MT6577) custom ROMs

HuaweiのMT6577携帯のうち、「Shine」「U8836D」「Ascend G500 Pro」用のカスタムROMです。
といっても、この3つは、実質同一機種が販売地域によって名称が違うだけ、という感じのものです。
U8836D用Android 4.0.4ベースのfirmwareがベースになっています。

STAR N9770 DUAL CORE MT6577/ulefone N9770
STAR N9770とulefone N9770用のいろいろ。
CWM recovery, 公式firmwareなどがある

[TOOL][TUT]Backup and Restore Mediatek based phone’s IMEI
MediaTek系の場合、SP Flash toolでfirmwareを書き込む際にIMEIが飛ぶことが良くある。
そんなわけで、事前にIMEIの値を確認しておく必要があります。
特にslot2側についてが怪しいので要確認。
それ関連の話を記載しているのが、ここのスレッド。

[GUIDE] How to ‘unbrick’ your Mediatek MT65xx
文鎮状態であっても、なんとか復旧する方法があるらしい。

[SCRIPTS] Unpack / repack MT65xx boot.img, recovery.img or logo.bin
起動ロゴ差し替え手法。

[mt6573][tool/ kitchen][tut] MT65xx Plugins for dsixda Android Kitchen
カスタムROMを作るためのdsixda Android Kitchenというツールがあるのですが、それをMTK系チップに対応させるためのプラグインです。

とはいえ、Version 0.213ぐらいから公式にMT65xx向け対応が入り始め、現在は下記の公式スレでソフトウェアを入手することになっています。
[KITCHEN] Android Kitchen, v0.218 [Linux / Mac / Windows]


2012/12/27追記

[TUTS] [TOOLS] CWMR/ TWRP for MT657x
「ClockWorkModRecovery(TWMR)」とLewa OSの開発元が移植したMT6575/6577用「Team Win Recovery Project (TWRP)」についてのスレ

TOOKY T1982のfirmwareを入手した


ロシアのMTK系の情報を扱ったフォーラムで、TOOKY T1982に関するスレッドがあります。
TOOKY T1982 “LADYPHONE” [IPS”3.5″RETINA]

ここで、baiduの掲示板に掲載されているというfirmware関連の情報が書かれていました。

京崎T1982精简包刷机图文。
・上記で紹介されているfirmwareのダウンロード先:1982超级超级完美root包.rar

「1982超级超级完美root包.rar」の中身は
・readme.txt
・root说明书.pdf(説明書)
・「无法显示送给你的驱动」ディレクトリにはMTKチップ系書き換え用デバイスドライバ
・「刷机程序」ディレクトリにはMTKチップ系書き換え用ソフトウェアSP Flash Tool
・「T1982_V2.0.4_A3_S3_SVN1042_201207252315」ディレクトリにはT1982 firmware

そして、このfirmwareの特徴
・バージョンは同じだった
・Superuser導入済み(root)
・Goole appsが入ってない!
・adb接続ができない点は変わり無し

えぇ・・・入ってないんですよ。
あとでfirmwareを改変しないと・・・

なお、うちの環境では「刷机程序」のSP Flashはエラーがでて起動しなかったのですが、別途「SP Flash Tool v3.1216.05」を入手して適用しました。

適用時の注意点
・firmwareを置くパスは短めが良い。デスクトップにおいたらエラーになった
・電源off状態でUSBをつなぐと1秒程度MTKチップ系書き換え用モードになり、そのあと普通に起動してくる。
 このため、最初の1回目は書き換え用デバイスドライバをインストールするだけになる。
 次に、SP FLash Toolを起動し、「Scatter-loading File」に「MT6575_Android_scatter_emmc.txt」を指定し、
 「Download」ボタンをクリックしてから、電源offしたT1982をつなぐと書き換えが開始される。

で・・・とりあえず、書き換えできることがわかったので、たまたま手元にあったMTK MT6575チップ系のGodPhoneのfirmwareを書き込んでみてOSが起動してくるのも確認してみたw
タッチパネル周りが違うようなので操作はできなかったけれどね。
まぁ、ベースは入手できたことなので、カスタマイズ自在、といったところですね

(2012/09/03 add)
とりあえずsystem.imgをばらして再構成しGoogle Playと日本語フォント入りは作れた。