単3電池駆動の携帯電話SpareOneは会社ごと死亡


非常時に使える単三乾電池で駆動する携帯電話Spare One
最近話題を聞かないけど、どうしたのかなぁ、と調べて見た

2013/06/06: 単3電池駆動のシンプルフォンSpare Oneに新モデルSpare One plus登場
2014/06/06: 単3乾電池で動作する携帯SpareOneがComputex Debut!の謎
2016/07/26: 単3電池駆動の携帯電話SpareOneの3Gモデルが登場していた

サイトにアクセスしてみると・・・

ドメイン消滅済み。

調べて見ると、アメリカでSpare Oneを販売していたこともあるAT&Tからお知らせがでているのを発見。
SpareOne service no longer available
AT&TのプリペイドSIMで販売したSpareOne Emergency Phone向けのサービスは2017年10月15日で終了します。という告知。

いまだにAmazon.comで売ってるSellerがいる、というのもアレだけど、レビューを読むとAT&Tの告知は2017年8月31日ぐらいにでて、9月7日頃にはSpareOneのWebもサポートも連絡が取れなくなった模様。

まぁ、緊急時の警報通報サービスシステムが使えなくなっている、というだけなので、電話として使うことはできるようなんですが、GSM自体も先が無いですし、見込まれた終焉って感じがしなくもないですね・・・

単3乾電池で動作する携帯SpareOneがComputex Debut!の謎



単3乾電池で動作するGSM専用携帯Spare One/Spare One plusのblogに「SpareOne Computex Debut!」という記事が掲載された。

あれ?去年のComputexにいたよな?と、うちのblogに書いた過去記事(単3電池駆動のシンプルフォンSpare Oneに新モデルSpare One plus登場(2013/06/06))を確認。

じゃぁ、何が新しいのか。

今回のSpare Oneは「SpareOne With Waterproof Coating」ということで、防水加工済みのSpare One plus、ということらしい。
確かに、いままでのSpare One/Spare One plusは、防水加工されていないので、万が一に備えて保管しておく際は防水袋(製品パッケージでもあるジップロック)に入れておく、ということになっていた。

その現状を改善するために、DryWired社の「DryWired 101X」というナノコーティング保護液を使って、SpareOneを保護している、というもの。

ただ・・・blogの古い記事を確認していくと、このWaterproof版は2月のMWC 2014 in バルセロナで登場済みらしい(SpareOne at MWC 2014 in Barcelona, Spain!(2014/02/26))

ComputexにWaterproof版を出すのが初めて、というだけだとは・・・

ところで、一部で噂の3G(WCDMA)版ですが、2012年1月にCES2012で初登場した際に「Different versions – for the Unites States, Europe and Asia – will be available with WCDMA frequency options for selected regions.」という形でWCDMA版の存在が示唆されています。
(公式リリース:SpareOne Debuts the Only Cell Phone in the World that Runs on a Single AA Battery and Maintains Its Charge Up to 15 Years(2012/01/09))
しかし、それ以降、公式でWCDMA版について言及したものは無いようです。

2年経っても出てこないようですし、単3電池1本で動作するようなWCDMA機というのは無い、と見た方が良さそうな状況ですね。

単3電池駆動のシンプルフォンSpare Oneに新モデルSpare One plus登場



先週台湾で開催されていたCOMPUTEX TAIPEI 2013にて、「Spare One Plus」という単3電池1本で動くGSM携帯が展示されていたようです。

ネタ元: 台湾ePrice「【Computex 2013】Spare One Plus 二代緊急手機 功能再升級

「Spare One」は、緊急時に使用する用の携帯で、長期保存可能な電池( Energizer Ultimate Lithium)を同梱して販売されている、という、どっかで聞いたことあるようなフレーズで販売されている商品です。
→ ウィルコム:防災だフォン(TWX01NX-DE)

Spare Oneは、極限まで割り切っていて、液晶画面っぽい黒い部分は、デザインです。
どのボタンを押したのか、というのは、キーを押した時になる音で判別するという作りです。

新機種のSpare One plusの外形は、旧モデルの「Spare One」と全く同じ
というか、たぶんハードウェアすら同じで、firmwareだけがアップデートされてるんじゃないかという感じ。

新機種 Spare One plus
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旧機種 Spare One
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firmwareのアップデート内容としては、以下のような機能がある模様
・キー入力した際になる音が、トーン音から、英語に変えることができる機能
・GPSを使った現在位置送信
・非常警報音を鳴らす機能

まぁ、Spare OneもSpare One plusも、GSM専用携帯なので、日本では使えませんけどね。
map
メーカページにも、きちんと明記されてます。

ちなみに、Spare Oneが初登場したのは2012年1月で、そのときは$49.99を予定、とか言ってましたが、2013年6月現在の価格は$99.99だったりします。
Spare One plusも、同価格で販売、とのことなので、完全に置き換えですね。

あと、3G対応(WCDMA対応)モデルも出る、とか言われてましたけど、全然そんな気配はないようです。