Orange Pi ONE、送料込み$13.10で販売開始!

1月25日発売、という予告から2日遅れましたが、つい先ほど、Orange Pi ONEの販売が開始されました。

というわけで、さっそくぽちりました。
one

予告どおり$9.99での販売です。
まぁ、送料含めると$13.10ですけどね。
Aliexpressでの販売URL
一番安いやつを選ぶと、8日~3週間の範囲で届きます。
これから中国の旧正月に突入するので、長めにかかるでしょうね・・・

さて、いつ届くかなー


Orange Pi ONEの特徴
・送料含めて$13.10という価格
・69mm x 48mmの基板にラズパイ2相当以上が詰め込まれてる
  ラズパイZeroは65mm x 30mm
  CHIPは60mm x 40mm
・CPUはAllwinner H3 1.6GHz、Coretex-A7 4コアで、演算能力が強力
  ラズパイZeroはBroadcomm BCM2835(ARM11 1GHz*1コア)
  CHIPはAllwinner R8(Cortex-A8 1GHz*1コア)
・無線LANなし、有線LANあり、標準サイズのHDMIコネクタ、標準サイズのUSBコネクタがあり、コレだけで一通り使える
  ラズパイZeroは、LAN系一切なし、mini-HDMIコネクタあり、microUSBコネクタのみ
  CHIPは、無線LANのみ、標準サイズのUSBあり、HDMIなし
  なお、今後、Orange Pi Liteという姉妹機がWiFiあり、有線LANなしで発売される予定
・ラズパイ互換の40ピンGPIOコネクタ実装済み
  ラズパイZeroはパターンのみ。使いたい場合は部品用意して半田付け
  CHIPは実装済み

で・・・
Orange Pi系の不利な点
・Allwinner H3はLinux kernelのメインラインに取り込まれていない
  現状、Allwinnerが提供しているLinux SDKのkernel versionからアップデートすることができないため
  Linux kernelの脆弱性に対して問題がある。
  kernel v4.5に向けて作業中のようだが、どうなることやら・・・(Allwinner向けLinux kernel開発のメインラインへの反映具合表)
  ラズパイZeroはまったく問題ない
  CHIPのAllwinner R8は、kernel v4.4で取り込み済みなので、おそらく問題は少ないはず
・結局のところラズパイの成果物を流用する形になる
  Orange Pi系のLinuxディストリビューションは、基本的にラズパイ2向けのもののハードウェアに関係する部分を
  Orange Pi向けに置き換えたもの、という形になっている。
  ソフトウェアパッケージ等も、基本的にはラズパイ系のものをそのまま使っているので
  インストールやアップデートを行うと、ラズパイ系のサイトからアップデートファイルを取ってくる形となる。
  ハードウェア特化の部分に関しては、Linux kernelを含め、更新が提供されていない・・・
・GPIO接続デバイスの動作確認がめんどくさい
  GPIO接続デバイスで、専用のドライバが必要なものは、ラズパイ2のディストリビューション向けに
  バイナリファイルでドライバを提供していることが多い。
  Linux kernelのバージョンが異なるので、バイナリはそのまま利用できず、
  ソースからコンパイルして導入する方法が用意されていないと使えない

不利な点について、どの程度許容できるかによって、Orange Piの有用度は変わると思います。

orangepipc_info

下記はOrange Piシリーズの比較表

OPi-PLUS OPi-PLUS2 OPi2 OPi mini2 OPi-PC OPi Lite OPi ONE
CPU Allwinner H3(Cortex-A7 4コア 1.6GHz)
RAM 1GB 2GB 1GB 512MB
内蔵ストレージ eMMC 8GB なし
microSDスロット あり
SATAコネクタ あり なし
LAN 10/100/1000 10/100 なし 10/100
無線LAN あり(RTL8189ETV) なし あり なし
USB 4+OTG 3+OTG 2+OTG 1+OTG
カメラ コネクタ あり
ラズパイ互換 40ピンGPIO あり
HDMI あり
3.5φオーディオ出力 あり なし
RCAビデオ出力 3.5φオーディオ出力と兼用 なし
ボタン Power,Recovery,Uboot PWR
赤外線受信 あり なし
マイク あり なし
大きさ(mm) 108×60 108×67 93×60 85×55 ? 69×48
重さ(g) 50g 83g 46g 45g 38g ? 36g
価格 (送料込)
2016/01/20
$42.41 $52.00 $31.96 $26.96 $18.15 $12 +送料 $13.10

Linux(ラズパイ/OrangePiなど)のKodiで日本語を表示させる方法

Rapsberry PiやOrangepi の上でKodiを動かしている場合、
OpenELECなどのKodi組み込みのディストリビューションを動かしている場合、
標準設定のままで「Language:Japanese」を導入すると文字化けします。

まず、最初にフォント設定を変更する必要があります。

1. 「Settings」を開く
2. 「Appearance」を開く
3. 「SKIN」を開く
4. 「Font」を開く
5. フォントとして「Arial Base」を選択する

これで、日本語対応フォントを選択したことになります。
この後であれば、「Language:Japanese」を選択しても文字化けしません。

なお、SKINを変更した場合、変更適用前に、Font設定を確認してください。
日本語対応でない場合は、再度文字化けが発生します。

Orange Pi ONEの詳細が出た!

$10以下のOrange pi Oneが近日登場!?(未確定情報」でお伝えしたものの詳細情報が出てきました。
2016/01/26 まだ販売は開始されていないもの製品ページが公開されたので、スペック表を更新しました。

Orange Piの公式フォーラムの「Cheaper than OPI-PC: 9 bucks OPI-ONE is coming! 」にてサンプル写真と共に公開されました。

基本的には、Orange Pi PCから、さらにUSBポートとメモリを削減したような感じです。
赤外線受信機能も削除してしまったようです。

削り方には2つのバージョンがあります。(冒頭ではVersion A/Bとありますが、下の方にあるzhao_stevenさんのコメントでLiteとOneだと書かれています)
Orange Pi Lite:RAM 512MB、USB*2ポート、WiFi有り (Orange Pi ONE Version A)
Orange Pi ONE:RAM 512MB、USB*1ポート、LANコネクタ、WiFi無し (Orange Pi ONE Version B)

Liteが$12、ONEが$9.99、とのこと。
で、ONEの方は2016年1月25日発送開始予定。

orangepipc_info

OPi-PLUS OPi-PLUS2 OPi2 OPi mini2 OPi-PC OPi Lite OPi ONE
CPU Allwinner H3(Cortex-A7 4コア 1.6GHz)
RAM 1GB 2GB 1GB 512MB
内蔵ストレージ eMMC 8GB なし
microSDスロット あり
SATAコネクタ あり なし
LAN 10/100/1000 10/100 なし 10/100
無線LAN あり(RTL8189ETV) なし あり なし
USB 4+OTG 3+OTG 2+OTG 1+OTG
カメラ コネクタ あり
ラズパイ互換 40ピン あり
HDMI あり
RCAビデオ出力 オーディオ出力兼用 なし
ボタン Power,Recovery,Uboot PWR
赤外線受信 あり なし
マイク あり なし
大きさ(mm) 108×60 108×67 93×60 85×55 ? 69×48
重さ(g) 50g 83g 46g 45g 38g ?
価格 (送料込)
2016/01/20
$42.41 $52.00 $31.96 $26.96 $18.15 $12 +送料 $9.99 +送料

apt-get実行中にディスクがフルになったせいでapt-getができなくなった

apt-get upgrade中にディスクフルになってしまったために、
それ以後、apt-get upgradeが失敗するようになってしまった。

root@orangepiplus:~# apt-get upgrade
Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
Calculating upgrade... Done
0 upgraded, 0 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
5 not fully installed or removed.
Need to get 0 B/91.1 kB of archives.
After this operation, 0 B of additional disk space will be used.
Do you want to continue? [Y/n]; y
dpkg: error processing package gvfs-libs:armhf (--configure):
 package is in a very bad inconsistent state; you should
 reinstall it before attempting configuration
dpkg: dependency problems prevent configuration of gvfs-daemons:
 gvfs-daemons depends on gvfs-libs (= 1.24.2-0ubuntu0.1); however:
  Package gvfs-libs:armhf is not configured yet.

dpkg: error processing package gvfs-daemons (--configure):
 dependency problems - leaving unconfigured
dpkg: dependency problems prevent configuration of gvfs:armhf:
 gvfs:armhf depends on gvfs-daemons (>= 1.24.2-0ubuntu0.1); however:
  Package gvfs-daemons is not configured yet.
 gvfs:armhf depends on gvfs-daemons (<< 1.24.2-0ubuntu0.1.1~); however:
  Package gvfs-daemons is not configured yet.
 gvfs:armhf depends on gvfs-libs (= 1.24.2-0ubuntu0.1); however:
  Package gvfs-libs:armhf is not configured yet.

dpkg: error processing package gvfs:armhf (--configure):
 dependency problems - leaving unconfigured
dpkg: dependency problems prevent configuration of gvfs-backends:
 gvfs-backends depends on gvfs (= 1.24.2-0ubuntu0.1); however:
  Package gvfs:armhf is not configured yet.
 gvfs-backends depends on gvfs-daemons (= 1.24.2-0ubuntu0.1); however:
  Package gvfs-daemons is not configured yet.
 gvfs-backends depends on gvfs-libs (= 1.24.2-0ubuntu0.1); however:
  Package gvfs-libs:armhf is not configured yet.

dpkg: error processing package gvfs-backends (--configure):
 dependency problems - leaving unconfigured
dpkg: dependency problems prevent configuration of gvfs-fuse:
 gvfs-fuse depends on gvfs (= 1.24.2-0ubuntu0.1); however:
  Package gvfs:armhf is not configured yet.

dpkg: error processing package gvfs-fuse (--configure):
 dependency problems - leaving unconfigured
Errors were encountered while processing:
 gvfs-libs:armhf
 gvfs-daemons
 gvfs:armhf
 gvfs-backends
 gvfs-fuse
E: Sub-process /usr/bin/dpkg returned an error code (1)
root@orangepiplus:~# 

解決方法
「apt-get –reinstall install 問題となってるパッケージ名」を実行する。

今回の場合、エラーとなったパッケージを全部指定すればいいのかな、と「apt-get –reinstall install gvfs-libs:armhf gvfs-backends gvfs-daemons gvfs:armhf gvfs-fuse」を実行してみたもののエラー

root@orangepiplus:~# apt-get --reinstall install gvfs-libs:armhf gvfs-backends gvfs-daemons gvfs:armhf gvfs-fuse
Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
0 upgraded, 0 newly installed, 5 reinstalled, 0 to remove and 0 not upgraded.
5 not fully installed or removed.
Need to get 0 B/91.1 kB of archives.
After this operation, 0 B of additional disk space will be used.
E: Internal Error, No file name for gvfs-daemons:armhf
root@orangepiplus:~#

では、と「apt-get –reinstall install gvfs-libs:armhf」と実行してみると、今度は成功。

root@orangepiplus:~# apt-get --reinstall install gvfs-libs:armhf
Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
0 upgraded, 0 newly installed, 1 reinstalled, 0 to remove and 0 not upgraded.
5 not fully installed or removed.
Need to get 0 B/91.1 kB of archives.
After this operation, 0 B of additional disk space will be used.
(Reading database ... 111013 files and directories currently installed.)
Preparing to unpack .../gvfs-libs_1.24.2-0ubuntu0.1_armhf.deb ...
Unpacking gvfs-libs:armhf (1.24.2-0ubuntu0.1) over (1.24.2-0ubuntu0.1) ...
Setting up gvfs-libs:armhf (1.24.2-0ubuntu0.1) ...
Setting up gvfs-daemons (1.24.2-0ubuntu0.1) ...
Setting up gvfs:armhf (1.24.2-0ubuntu0.1) ...
Setting up gvfs-backends (1.24.2-0ubuntu0.1) ...
Setting up gvfs-fuse (1.24.2-0ubuntu0.1) ...
root@orangepiplus:~#

で、これ以降は、エラー無く、「apt-get upgrade」が実行できるようになりました。

Orange Pi PCをメディアプレイヤー(OpenELEC)にする

2019/06/18追記

OpenELECはいろいろあって分裂し、LibreELECが今の主流になりました。

相変わらずオフィシャルのAllwinner SoC向けのリリースはまだ出ていませんが、OpenELEC時代と同じくjernejskさんが中心となり「 https://github.com/jernejsk/LibreELEC.tv 」で移植版の開発をしています。

公式フォーラムの「Nightly images for A64, H3 and H6 boards」にて入手可能となっており、インストールイメージのダウンロードは「 https://test.libreelec.tv/ 」と公式サイトの一部となっています。

2019/11/25時点でもテスト扱いのままですが、「Orange Pi Win」「Orange Pi 2」「Orange Pi PC」「Orange Pi PC Plus」「Orange Pi Plus」「Orange Pi Plus 2e」用が公開されています。


以下は古い記述です

これまで、Allwinner H3搭載のOrange Pi系列(Orange Pi PC, Orange Pi 2, Orange Pi Plusなど)のLinux Distributionでは、メディアプレイヤーソフトのKodi(旧名:XBMC)を動かすことができませんでした。

理由は、Allwinner H3のVideoデコーダ機能をLinux環境から使用するためのドライバが、ちゃんと用意されていないためです。
(Android用は存在している)

Orange Piのフォーラムで、このハードウェアVideoデコード機能を使用するドライバをどう用意するか、いろいろと試行錯誤されてきていました。

で・・・先日、Kodiを起動するためのLinux DIstribuionの1つ、OpenELECを、Orange Pi PCで使える様にしたものが公開されました。

Orange Piフォーラム「Openelec Build for OPI PC and 2 now with HW decoding
Github:「https://github.com/jernejsk/OpenELEC-OPi2

フォーラムにあるNew Imageのリンクを飛ぶと、「OPi2(Orange Pi 2/Orange Pi Mini 2用)」「OPiPC(Orange Pi PC用」「OPiPlus(Orange Pi Plus/Plus2用)」「HYH-TBH3(Allwinner H3搭載のSTB用)」の各ディレクトリがあるので、その中にあるimg.gzファイルをダウンロードします。

ダウンロード後は、gzipを展開したあとに、普通にmicroSDにイメージ書き込みをします。

で・・・Orange Pi PCに入れて使ってみました。

・ヒートシンクは必須。ファン付けるの推奨
 フォーラムに「heatsink strongly recomended」と書かれていますが
 ヒートシンクを付けていてもめちゃくちゃ発熱しています。
 ちゃんと冷やさないと熱で死にそうです。

・起動直後の設定だと、音声出力がアナログオーディオとなっているため
 HDMI接続していても音声が出てこない。
 Kodiの「設定」-「システム」-「オーディオハードウェア」にて
 「オーディオ出力デバイス」を「HDMI」に変更すると、HDMI経由で音声出力される。

・動画再生の一部が変?
 DVDサイズの動画を出力したところ、本来の画質から落ちた状態のものを引き延ばした感じで表示された
 「no HW deinterlacing」というあたりの問題かな?

・HDMI経由のリモコン操作非対応
 HDMI経由で繋いだ場合、TVのリモコンを使って操作する、というHDMI CECの機能を使うことが、本来はできるが
 hdmi cecドライバが動作していないようで、マウスで操作するしかない。
 もしくは、赤外線リモコンを登録して使う。

いまのところは、Raspberry Pi2に入れているものを置き換えるには、ちょっと荷が重い感じなので、様子見です。