無償系アンチウイルスソフト 2020/04/14


Windows10だと標準のままでいっかぁ、という感じも強いですが、いまも生きてる無償系アンチウイルスソフトって何があるのかな、と探した結果です。

前回は2019/03/19付け調査でした。

2022/11/08追記

なんかNortonがさらに強大になってNorton, Avast, LifeLock, Avira, AVG, CCleaner, ReputationDefenderが同じ会社になっていました。そして新社名「Gen Digital Inc」になっていました。ただ、ソフトウェアの統合については未定のようです

AVAST!とAVG

2016年7月にAvastがAVGを買収(「無償ウイルス対策のAvastがAVGを買収へ。買収額は13億米ドル」)したのですが、2020年4月になってもプロダクトも会社も並行稼働しています。

Avast Free Antivirus」と「AVG Free

有名どころだから今回インストール実験はしていない。

2021/08/13追記: NortonがAvastを買収するという(アンチウイルスのAvastとNortonが合併)
 今後はどうなっていくのやら?

COMODO

COMODOはプロダクトがよく分からない。

探すと「Comodo Free Antivirus 2020(free-cav)」「Comodo Antivirus for Windows 10 Free(cloud-antivirus)」「Comodo Cloud Antivirus(cloud-antivirus)」の3種類のページが出てくるが、「FREE ANTIVURS」のリンク先は「free-cav」と「cloud-antivurs」の2種類があるように見える。

COMODOのBest Free Antivirus Program (Updated List of 2020)というページでお薦めのフリーアンチウイルスを教えると言うページがあるのだが、冒頭のリンクはfree-cav、ページ半ばではcloud-antivirusと一貫性がなくほんとよく分からなかった。

実際にインストールして確認してみたところ、どれをインストールしても結局 Comodo Antivirusでした。→検証「Comodo AntiVirusをインストールしてみた
日本語UIなのはいいんだけど、パターンファイルが自動的にアップデートされなかったのが気にかかるところ。

Comodo Antivirus for Linux」が同じくFreeでもリリースされており、Debian/Ubuntu/Mint,RHEL/CentOS/Fedora,SuSEなどで使用できる。

ただ、2019年3月時点でサポートOSが「Ubuntu 12.04 / Red Hat Enterprise Linux Server 5.9, 6.3 / Fedora 17 / SUSE Linux Enterprise Server 11 / OpenSUSE Linux 12.1 / Debian 6.0 / CentOS 5.9, 6.2 / Mint 13 / CentOS 5.8, 6.2」と古めだったのだが、2020年4月になっても変わっておらず、お亡くなり気味な感じですね。

サポートメールシステムとして「Sendmail 8.14.4 / qmail 1.06 / Postfix 2.5.x or higher / Exim 4.x / Amavis 2.6.4」とあるが、メールサーバで使ってもよいのだろうか?

Avira

Avira Free Security」「Avira Free Antivirus」の2種類があるようにみえるが、インストールしてみるとどちらも「Avira Antivirus」だった。日本語UIあり→検証「Aviraをインストールしてみた

panda

クラウド型をうたう「panda antivirus

一時期日本の代理店があったようだけど2019年の段階でなくなっており、2020年になると日本語ページも消えてしまった。

インストールしてみたところ、日本語UIは用意されていなかった。→検証「Panda Free Antivirusをインストールしてみた

2022/08/12追記: 2020年6月にPanda SecurityがWatchguard社に買収されてた

Rising Antivirus

日本ではウイルスキラーという名前で販売されたこともある商品。

ウイルスキラーは2013年1月に終了し、英語版のRising Antivirusも2013年9月に終了した。

中国版の「瑞星杀毒软件」は2020年も稼働中だが、無料版は無くなっている。

2023/05/10時点の中国版販売ページは瑞星杀毒软件V17商城で、Windowsサーバ向け(39元/month)とWindowsクライアント向け(19元/month)の2種類が販売されていた

Immunet Protect

Immunet」は元々ClamAVを元に独自エンジンも搭載したものとして開発されたもの。ClamAVごと2011年にSourcefireという会社に買収。2014年にSourcefireがCiscoに買収されたため、現在はCisco傘下のプロダクトになっている。

gredアンチウイルスとして日本語版が公開されていたがこちらは2017年に提供は終了。

インストールしたところ日本語UIは無かった→検証「Immunetをインストールしてみた

2022/08/12追記:Ciscoでの有償プロダクト名は「Cisco Secure Endpoint(旧Cisco Advanced Malware Protection for Endpoints / サポートページ)」

adaware

adaware antivirus free

今回試していない。

Bitdefender

Bitdefender Antivirus Free Edition

Bitdefenderの日本語ページからはアクセスできない場所にあるようで、検索しないとたどり着けなかった。

インストールしてみたところ、ユーザ登録が必須だったので、それ以上進めていない→検証「Bitdefenterをインストールしてみた

eScan

Free eScan Anti-Virus Toolkit (MWAV)」常駐型ではない単なるウイルス検査のソフトウェア。

300MB弱のmwav.exeをダウンロードし、管理者権限で実行するとテンポラリに展開してから実行される。意外にも日本語でUIが表示された。


2020/06/14 追記

Kaspersky

2017年に登場した「Kaspersky Security Cloud – Free」、死んだと思ってたら、実はまだ生きていた模様。

Kasperskyの会員登録は必要となるようだ。

インストールした所、日本語UIは無かった→検証「Kaspersky Security Cloudをインストールしてみた

2023/02/25追加分

Malwarebytes

アメリカでのアンチウイルスソフトのシェア調査「2023 Antivirus Market Annual Report 」に、有料ソフトのシェアと無料ソフトのシェアが記載されていた。

無料ソフトとして「Malwarebytes」が掲載されていた。

armbianで起動したchromiumが文字化けする


久しぶりにOrange Pi PC2に電源を入れたらOSが起動しなかった….

microSDに最新のarmbianを入れてGUIを表示させてみると日本語が文字化けしている。

以前、Ubuntuベースのメール統合環境アプライアンスZentyalのコンソール表示文字化けを直す際に調べた「Zentyalを日本語で使う場合の設定手順」が流用できるかなと試してみる・・・

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install  fonts-arphic-uming fonts-takao-pgothic
[sudo] osakanataro のパスワード:
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
E: パッケージ fonts-takao-pgothic が見つかりません
osakanataro@orangepipc2:~$

fonts-takao-pgothicがないらしいので、fonts-arphic-umingだけで再チャレンジ

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install fonts-arphic-uming
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  fonts-arphic-uming
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
7,940 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 21.5 MB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://cdn-fastly.deb.debian.org/debian buster/main arm64 fonts-arphic-uming all 0.2.20080216.2-10 [7,940 kB]
7,940 kB を 7秒 で取得しました (1,142 kB/s)
以前に未選択のパッケージ fonts-arphic-uming を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 111309 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../fonts-arphic-uming_0.2.20080216.2-10_all.deb を展開する準備をしています ...
fonts-arphic-uming (0.2.20080216.2-10) を展開しています...
fonts-arphic-uming (0.2.20080216.2-10) を設定しています ...
fontconfig (2.13.1-2) のトリガを処理しています ...
osakanataro@orangepipc2:~$

ブラウザを起動してみると無事表示

かと思ったら、起動直後の画面とかでちらほら文字化けが..

「apt search fonts-」で探してみると、fonts-takao, fonts-takao-gothic, fonts-takao-mincho があったので「 fonts-takao-gothic 」をインストールしてみることに

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install fonts-takao-gothic
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  fonts-takao-gothic
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
3,523 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 12.5 MB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://cdn-fastly.deb.debian.org/debian buster/main arm64 fonts-takao-gothic all 00303.01-2 [3,523 kB]
3,523 kB を 2秒 で取得しました (1,551 kB/s)
以前に未選択のパッケージ fonts-takao-gothic を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 111344 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../fonts-takao-gothic_00303.01-2_all.deb を展開する準備をしています ...
fonts-takao-gothic (00303.01-2) を展開しています...
fonts-takao-gothic (00303.01-2) を設定しています ...
update-alternatives: /usr/share/fonts/truetype/fonts-japanese-gothic.ttf (fonts-japanese-gothic.ttf) を提供するために自動モードで /usr/share/fonts/truetype/takao-gothic/TakaoPGothic.ttf を使います
fontconfig (2.13.1-2) のトリガを処理しています ...
osakanataro@orangepipc2:~$

出力結果を見ると、TakaoPGothic.ttf が含まれているようなので、おそらくパッケージ名が変わったのだろう、ということに…

ブラウザを起動してみると期待通りの表示が

ルータ設定画面の表示も不自然さが減少した感じです。

RHEL7以降のGUIでユーザが初回ログインした際のようこそ画面を消す


RHEL7やRHEL8をGUIつきでインストールすると、各ユーザがログインした際に、gnome-initial-setupコマンドが自動起動し、以下の様な表示を行う。

これは設定をすすめればいいだけではあるんだけど、めんどくさい。

Solaris 7以降でも似たような感じで登録要求画面が表示されてたけど、所定の空ファイルを置くことで表示しないようにできたけど、RHELでもできるかな?と調べて見た。

githubにあるgnome-initial-setupのソースコードを調べていくと、HACKINGに情報を発見。


gnome-initial-setup also has a session mode which activates gnome-initial-setup when a user first logs in. The gnome-initial-setup-first-login.desktop in the
xdg autostart directory utilises gnome-session to check if the user has a
gnome-initial-setup-done file in their XDG_CONFIG_DIR if they don’t
gnome-initial-setup will launch with pages that are suitable for a
non-privileged user and on exiting will write the done file.

各ユーザの環境変数 XDG_CONFIG_DIR で定義されたディレクトリ内に「gnome-initial-setup-done」というファイルがあれば良い、ということ。

しかし、Oracle Linux 8で確認してみると XDG_CONFIG_DIRは定義されていない。

XDG_CONFIG_DIR の定義について調べると「XDG Base Directory Specification」に記載があった。

$XDG_CONFIG_HOME defines the base directory relative to which user specific configuration files should be stored. If $XDG_CONFIG_HOME is either not set or empty, a default equal to $HOME/.config should be used.

定義されていない場合は、各ユーザのホームディレクトリ内にある「.config」となるとのこと。

つまり「~/.config/gnome-initial-setup-done」というファイルを作れば良い、ということになる。

というわけで「touch ~/.config/gnome-initial-setup-done」を実行することで、gnome-initial-setupの起動をさせないようにできた。


ここまでで紹介した手順は各ユーザ単位で表示させなくする設定。

全体として表示させなくする設定が無いかを確認。

先ほども参照したHACKINGのgnome-initial-setup-doneの話の直前に情報がいくつか。

/etc/gdm/custom.confの[daemon]セクションに「InitialSetupEnable=True」と書くとgnome-initial-setupが起動する、ということなので、逆に「InitialSetupEnable=False」と書けばいいのかと試してみたけど、ダメでした。

InitialSetupEnable 関連で検索して「Bug 1226819 – gnome-initial-setup cannot be disabled, forces user creation」を発見。

ユーザを作成する際に初期配置するファイルを置く「/etc/skel」ディレクトリ内に「.config/gnome-initial-setup-done」ファイルを作っちゃえばいいんじゃん?という話が・・・確かに!( mkdir -p /etc/skel/.config && touch /etc/skel/.config/gnome-initial-setup-done を実行する)

他に書かれている/etc/xdg/autostart/gnome-initial-setup-copy-worker.desktop と /etc/xdg/autostart/gnome-initial-setup-first-login.desktop ファイルを削除する、というのは若干いきすぎた対応な気がするので、こちらはどうなのかな・・・


その後、RedHatのナレッジに「RHEL7 の初期インストール後の実行から gnome-initial-setup を無効にする」というのがあり対処方法が記されている、と聞きました。

ユーザ毎の対処方法は上で書いた手法でした。システム全体手法は上記では書いてない方法をとっていました。詳細についてはURLを見てください。

無償系アンチウイルスソフト


2020/04/14に調査した内容を「無償系アンチウイルスソフト 2020/04/14」にて公開中


Windows10だと標準のままでいっかぁ、という感じも強いですが、いまも生きてる無償系アンチウイルスソフトって何があるのかな、と見てみた。

AVAST!とAVG

2016年7月にAvastがAVGを買収(「無償ウイルス対策のAvastがAVGを買収へ。買収額は13億米ドル」)したのですが、2019年3月になってもプロダクトが並行稼働しています。

Avast Free Antivirus」と「AVG 2019 Free

Comodo

Comodo Free Internet Security Suite 2019」と「Comodo Antivirus for Windows 10 Free」と「Comodo Cloud Antivirus」の3種類がある。

Comodo Cloud Antivirus」だと 検査する処理はComodoクラウドに行わせるというものらしいが、3プロダクトの違いがよく分からない・・・

Comodo Antivirus for Linux」が同じくFreeでもリリースされており、Debian/Ubuntu/Mint,RHEL/CentOS/Fedora,SuSEなどで使用できる。

ただ、2019年3月時点のサポートLinuxは「Ubuntu 12.04 / Red Hat Enterprise Linux Server 5.9, 6.3 / Fedora 17 / SUSE Linux Enterprise Server 11 / OpenSUSE Linux 12.1 / Debian 6.0 / CentOS 5.9, 6.2 / Mint 13 / CentOS 5.8, 6.2」と、古い目である。

サポートメールシステムとして「Sendmail 8.14.4 / qmail 1.06 / Postfix 2.5.x or higher / Exim 4.x / Amavis 2.6.4」とあるので、メールサーバで使ってもよいらしい?

Avira

Avira Free Antivirus 2019

panda

クラウド型をうたう「panda antivirus

一時期日本の代理店があったようだけど、いまは無い?

Rising Antivirus

日本ではウイルスキラーという名前で販売されたこともある商品。

ウイルスキラーは2013年1月に終了し、英語版も2013年9月に終了したが、中国版の「瑞星杀毒软件」は2019年3月も稼働中

Immunet Protect

Immunet」は元々ClamAVを元に独自エンジンも搭載したものとして開発されたもの。ClamAVごと2011年にSourcefireという会社に買収。2014年にSourcefireがCiscoに買収されたため、現在はCisco傘下のプロダクトになっている。

gredアンチウイルスとして日本語版が公開されていたがこちらは2017年に提供は終了。

adaware

adaware antivirus 12 free

Bitdefender

Bitdefender Antivirus Free Edition

Bitdefenderの日本語ページからはアクセスできない場所にあるようで、検索しないとたどり着けなかった。

Ubuntu18.04で信頼できないレポジトリを使う


DELLのOpenManageをUbuntu 18.04にインストールしようとした。

Dell EMC OpenManage Ubuntu and Debian Repositories」にある手順にしたがって、/etc/apt/sources.list.d/linux.dell.com.sources.listファイルを作って、gpgコマンドでキーを取得・・・としようとしたところ、環境のfirwall設定の問題で pool.sks-keyservers.net にアクセスができず、「W: GPG error ~: The following singnatures couldn’t be verified because the public key is not available: NO_PUBKEY 1285491434D8786F」「E: The repository ~ is not signed」と言われる。

署名が確認できない場合でも動作するようにならないのか確認した。

bionic (5) sources.list.5.gz」より、「deb」と「url」の間に「[ オプション=値 ]」という形で設定すればよいことが分かった。

deb [ allow-insecure=yes trusted=yes ] http://linux.dell.com/repo/community/openmanage/920/bionic bionic main

上記を設定した後「apt-get update –allow-insecure-repositories」で情報を取得する。

そうすると、いままで「E: The repository ~ is not signed 」と言われていたところが「W: The repository ~ is not signed 」に変化する。

これにより「apt install srvadmin-base」などでインストールできるようになる。