Oracle Cloudでは使用状況レポートを有効にしないとVM内にアクセスエラーログがたまりまくるので注意


東京リージョンでOracle Cloud Always Freeインスタンスを作れないので、US West(Phoenix)リージョンでアカウントを作り直してOracle Linux 7インスタンスを作ってみたところ /var/log/oracle-cloud-agent/agent.log にスクリプトの実行エラーが毎秒出ている。

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作り直し前の方ではagent.logは正常なのに何故?と思ったら、Oracle Cloudコンソールの「アカウント管理」の「使用状況レポート」が未設定なためだった。

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上記にある様に「アイデンティティ」の「ポリシー」にて「ポリシーの作成」をクリックし、上記ページに書かれている「ステートメント1」「ステートメント2」を下記画面の「ポリシーステートメント」に貼り付ければOK。(名前と説明は適当につける)

なお、ステートメント2にある「<group>」は「Administrators」に置き換える必要がある。(「アイデンティティ」の「グループ」に登録済みのグループ名に置き換える)

この設定を行ったあと、agent.logへエラーを吐き出していたインスタンス上で「 systemctrl restart oracle-cloud-agent.service 」を実行することでエラーは収まりました。

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Oracle CloudのAlways Freeインスタンスを作る際に誤って有料インスタンスを作ってしまいがちな件


他のよくある質問とその答え
・Always Freeインスタンスが作れない件→「Tokyoで作れないのは仕様
・ホームリージョンの変更できるの→「アカウント作成後の変更は不可能
・作ったOracle Linuxインスタンスにsshログインできない件→「インスタンス名に日本語入れてるから」)

Oracle CloudでAlways Freeインスタンスを作成する際、誤って有料のインスタンスを作ってしまうことがある。

例えば、下記の画面だとAlways Freeインスタンスではない。

どこを見ればそれがわかるのか?

上記の「シェイプとタイプ」のところに「常に無料の対象(Always Free対象)」という記載があるかどうかです。

「Always Free対象」である場合は、下記の様に「VM.Standard.E2.1.Micro(仮想マシン)」であることと、その横に「Alwasy Free対象」があります。

Always Free対象の表示が無いので変更するかと「シェイプ、ネットワークおよびストレージオプションの表示」を選択してみましょう。

次の罠が登場です。

「インスタンスタイプ」のところの「仮想マシン」は「Always Free対象」と書かれていますが、「インスタンスのシェイプ」には「Always Free対象」の表記がありません。

正しく「Always Free対象」が選択されている場合は、下記の様にインスタンスのシェイプでもAlways Free対象と表記されています。

Always Free対象となっていない場合は、「シェイプの変更」から変更しましょう。

・・・ないですか?

それは、いまいるリージョンがホームリージョンではないからですね。

右上にあるリージョン切り替えから「ホームリージョン」とかかれたものを選択しましょう。すると下記の様に「Always Free対象」が現れるはずです。

・・・え?

「Japan East(Tokyo)」リージョンだと「Out of host capacity」で作成できないから他のリージョンに変更したい?

残念ながらホームリージョンでしかAlways Free対象とならず、またホームリージョンの変更は不可能とのことです。 (ネタ元 Freedom to Build – Announcing Oracle Cloud Free Tier with New Always Free Services and Always Free Oracle Autonomous Database)

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諦めてアカウントを作り直すか、運良く東京に空きができたタイミングで作成できることを期待してインスタンス作成を繰り返してみてください。

Oracle Cloud Always Free Tierはホームリージョンでのみ作成できるが、現在North AmericaとEMEAリージョンでしか作成できない


2021/08/24追記

ドキュメント上は相変わらずAlways Freeはホームリージョンで作成できる、とありますが、ARMプロセッサのインスタンスに関しての記述が緩いな?と思って試してみると、ホームリージョン:Tokyoなんですが、US WestでARMインスタンスが作成作成できてしまいました。

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2019/10/04 追記
昨日から東京でもAlways Freeインスタンスの作成に成功するようになりました。
→その後、10/6には作れなくなる。10/8頃から作成可能。10/10には作れなくなる、と頻繁に状況が変わっています


Oracle Cloud Free Tier(“Always Free”,”Free Tier”といろいろ表記があって謎)を使って見ようと、ホームリージョンを日本で設定してみたところ、「Out of host capaticy」という表示で作成できない。

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データリージョン一覧ページに「Free Oracle Cloud Promotion is only available in North America and EMEA data regions.」と書かれていたので、North AmericaかEMEAリージョンで作成すればいいのかな?と考えていた。(なお、「Free Oracle Cloud Promotion」と「Always Free」が同じモノを指しているかは不明です)

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しかし、ホームリージョン以外では、Always Free(常に無料の対象)となる「VM.Standard.E2.1.Micro」が表示されない。

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どういうことかと調べ回ったところ「Freedom to Build – Announcing Oracle Cloud Free Tier with New Always Free Services and Always Free Oracle Autonomous Database」に記載を発見。

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「Alwasys Freeはホームリージョンでのみ提供」「アカウント作成時に指定したホームリージョンは変更できない」

twitterを検索すると、東京リージョンでも時々作成に成功することはあるようなので、空きが無くて作れないだけではあるようだ。

はたして東京リージョンで気軽にAlways Freeを使える日は来るのだろうか???

Oracle CloudでOracle Linux 7.xを作ると「Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).」でsshログインできない


Oracle Cloud Free Tierというものが登場したので、Oracle Cloudを使ってみたところ、Oralce Linux 7.7インスタンスにsshログインできない。
「Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).」 と言われる。

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いろいろ調べたが原因が分からない。

試しにとUbuntu 18.10でやってみるとそちらではsshログインに成功、そして、Oracle Linux 6.10でやってみるとそちらもログイン成功。

・・・ん?ホスト名が「インスタンス-20190920-1006」?

実はここまでインスタンス作成時に指定するインスタンス名を標準状態の「インスタンス-日付-時刻」というもので作成していました。

そこがそのままホスト名になっているということは、もしや、日本語処理でバグって失敗しているのでは?ということで、Oracle Linux 7.7インスタンスのインスタンス名を「testvm」として新規作成してみた。

ログイン成功!

どうやらOracle Linux 7.xについてはインスタンス名に日本語が含まれていると正常に作成されないようです。

とりあえずこの件はサポートメールを送っておきましたがどうなることやら。

(2019/10/01現在、メールには何の応答もありません)

なお、Free tierについては、うまく作れていません。→ Tokyoは空きがなく作成できない。「Oracle Cloud Always Free Tierはホームリージョンでのみ作成できるが、現在North AmericaとEMEAリージョンでしか作成できない」→ よって、ホームリージョンを Tokyoで作ってしまったアカウントでFree Tierを試すのは絶望的

時々話題に上がるOSのメモ(AliOS,Harmony,webOS,Tizen,KaiOS) 2021/11/25


HuaweiのHarmonyOS関連をおっていたら、中国におけるIoT向け開発する場合のサイト一覧みたいなものを発見したので、その情報を追加しつつ、全体的に情報更新を実施。

中国のIoT向けサイト一覧 https://gitee.com/zhengnianli/EmbedSummary

ただ、Huawei系の人なようで、AliOSに関する記載がなかったりしている。

AliOS系統

AliOS

元々はalibabaがAndroid(AOSP)をベースにカスタマイズしたOS。「Yun OS」「Aliyun OS」といった呼び方をされていた時期もある。

公式ページ: AliOS

基本的にはGapps(Google Play Storeなど)が入っておらず、代わりにalibaba系でやってるサービスやストアが導入されている中国向けのAndroidといった感じのものになっている。

AliOS Things

AliOSのIoT向けとして作成されているOS。AliOSといってもAndroidベースではない。

公式ページ: AliOS Things
github: https://github.com/alibaba/AliOS-Things

IoT向けということで、ESP32とか、RISC-Vを使ったC-Sky SoCとかもサポートしている。

Huawei系統

LiteOS

Narrow Band IoT(NB-IoT)など向けにHuaweiが開発していたOS。これが、OpenHarmonyに発展した。

てっきり、全面OpenHarmonyに移行なのかと思ったら、2021年11月現在も更新は続いている。

公式: Huawei LiteOS(英語) / 轻量级操作系统 LiteOS(中国語)
github: https://github.com/LiteOS/LiteOS

以前は動作対象ボード一覧があったのだが発見出来ず。

HarmonyOS

「鴻蒙 OS( HongMeng OS)」とも呼ばれることがある。LiteOSはIoT向けのみだったが、その適用範囲を大幅に広げ、スマートフォンも対象に含むようだ。

最初はgithubで公開されていたがhuawei排除の波におされgiteeというサイトに移動した。

HarmonyOS 公式
HarmonyOS開発者向けサイト

ただ、Androidアプリも動くスマホなど向けのものと、IoT向けのものの区別がよく分からない。

GoogleのAndroidとAOSPみたな関係で、HarmonyOSとOpenHarmony があるようで、giteeでソースが公開されている。

gitee: https://openharmony.gitee.com/openharmony or https://gitee.com/openharmony

OpenHarmonyリリースノートからSIG_DevBoardという開発者向け基板に関する情報を見てみると、Android向けのメーカ名だけではなく、espressifなどのIoT向けのメーカ名も入っている。

いまいちここらへんの区切りがどうなっているのかよくわからない

HuaweiではARKという、AndroidでいうとART(Android Run Time)みたいなものを作成しているようで、「方舟编译器(Open Ark compiler)」というページで関連資料が公開されている。

昔からのやつら

Tizen

Samsungが開発している自社向けOS。2020/10/27にTizen 6.0がリリースされていたりしている。

Android代替のTizen Mobileということで始まっているので、スマホやタブレットでTizen OS搭載のものがリリースされたりしているが、あまり売れていないようだ。
TV向けのTizen TVやWearデバイス向けTizen Wearなどは出ている。

Tizen Wearについては2021年6月にGoogleのWear OSとの統合が発表された。(グーグルとサムスン、「Wear OS」「Tizen」を統合)

いままでAndroidベースだったWear OS by Googleを、省電力なTizenベースで構築し、その上にGoogle基盤を載せるという方向転換が行われている。

公式ページ: Tizen
ソースコード: Tizen Source

Tizen RT」というCortex-M/R SoC向けのバリエーションもあるようだが、こちらは2017/5のTizen RT 1.0以降更新がないようだ。

webOS

現在はLGが主体となって開発しているpalm webOS。
LG社のTV向けOSとして現在も開発は続けられている。(最新のwebOS TV SDK v6.0.1のリリースが2021/8で、webOS OSE v2.13.2は2021/10)

公式ページ: webOS TV Developer
オープンソースサイト: webOS Open Source Edition

ラズパイ4がwebOS OpenSource Editionの公式デバイスとして掲載されている。

kaiOS

Firefox OSのB2G部分をベースに開発が続けられているモバイル向けOS。
インドのJio社やNOKIAのフィーチャーフォンで使われており、昨日も新しいデバイスが発表されたりしている。

公式ページ: KaiOS tech
開発者向け: KaiOS Developer
github: https://github.com/kaiostech

元々はFirefox version 59をベースに開発を進めていたが、2020年のMozillaと提携して、更新を行っているようだが、それを反映したKaiOSは2021年11月時点でも製品に搭載されていない模様。

mozilla wikiにも「KaiOS」というページが出来て、構築手法の紹介がされている。