Oracle CloudのAlways Freeインスタンスを作る際に誤って有料インスタンスを作ってしまいがちな件

他のよくある質問とその答え
・Always Freeインスタンスが作れない件→「Tokyoで作れないのは仕様
・ホームリージョンの変更できるの→「アカウント作成後の変更は不可能
・作ったOracle Linuxインスタンスにsshログインできない件→「インスタンス名に日本語入れてるから」)

Oracle CloudでAlways Freeインスタンスを作成する際、誤って有料のインスタンスを作ってしまうことがある。

例えば、下記の画面だとAlways Freeインスタンスではない。

どこを見ればそれがわかるのか?

上記の「シェイプとタイプ」のところに「常に無料の対象(Always Free対象)」という記載があるかどうかです。

「Always Free対象」である場合は、下記の様に「VM.Standard.E2.1.Micro(仮想マシン)」であることと、その横に「Alwasy Free対象」があります。

Always Free対象の表示が無いので変更するかと「シェイプ、ネットワークおよびストレージオプションの表示」を選択してみましょう。

次の罠が登場です。

「インスタンスタイプ」のところの「仮想マシン」は「Always Free対象」と書かれていますが、「インスタンスのシェイプ」には「Always Free対象」の表記がありません。

正しく「Always Free対象」が選択されている場合は、下記の様にインスタンスのシェイプでもAlways Free対象と表記されています。

Always Free対象となっていない場合は、「シェイプの変更」から変更しましょう。

・・・ないですか?

それは、いまいるリージョンがホームリージョンではないからですね。

右上にあるリージョン切り替えから「ホームリージョン」とかかれたものを選択しましょう。すると下記の様に「Always Free対象」が現れるはずです。

・・・え?

「Japan East(Tokyo)」リージョンだと「Out of host capacity」で作成できないから他のリージョンに変更したい?

残念ながらホームリージョンでしかAlways Free対象とならず、またホームリージョンの変更は不可能とのことです。 (ネタ元 Freedom to Build – Announcing Oracle Cloud Free Tier with New Always Free Services and Always Free Oracle Autonomous Database)

画像

諦めてアカウントを作り直すか、運良く東京に空きができたタイミングで作成できることを期待してインスタンス作成を繰り返してみてください。

Oracle Cloud Always Free Tierはホームリージョンでのみ作成できるが、現在North AmericaとEMEAリージョンでしか作成できない

2021/08/24追記

ドキュメント上は相変わらずAlways Freeはホームリージョンで作成できる、とありますが、ARMプロセッサのインスタンスに関しての記述が緩いな?と思って試してみると、ホームリージョン:Tokyoなんですが、US WestでARMインスタンスが作成作成できてしまいました。

画像

2019/10/04 追記
昨日から東京でもAlways Freeインスタンスの作成に成功するようになりました。
→その後、10/6には作れなくなる。10/8頃から作成可能。10/10には作れなくなる、と頻繁に状況が変わっています


Oracle Cloud Free Tier(“Always Free”,”Free Tier”といろいろ表記があって謎)を使って見ようと、ホームリージョンを日本で設定してみたところ、「Out of host capaticy」という表示で作成できない。

画像

データリージョン一覧ページに「Free Oracle Cloud Promotion is only available in North America and EMEA data regions.」と書かれていたので、North AmericaかEMEAリージョンで作成すればいいのかな?と考えていた。(なお、「Free Oracle Cloud Promotion」と「Always Free」が同じモノを指しているかは不明です)

画像

しかし、ホームリージョン以外では、Always Free(常に無料の対象)となる「VM.Standard.E2.1.Micro」が表示されない。

画像

画像
画像

どういうことかと調べ回ったところ「Freedom to Build – Announcing Oracle Cloud Free Tier with New Always Free Services and Always Free Oracle Autonomous Database」に記載を発見。

画像

「Alwasys Freeはホームリージョンでのみ提供」「アカウント作成時に指定したホームリージョンは変更できない」

twitterを検索すると、東京リージョンでも時々作成に成功することはあるようなので、空きが無くて作れないだけではあるようだ。

はたして東京リージョンで気軽にAlways Freeを使える日は来るのだろうか???

Oracle CloudでOracle Linux 7.xを作ると「Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).」でsshログインできない

Oracle Cloud Free Tierというものが登場したので、Oracle Cloudを使ってみたところ、Oralce Linux 7.7インスタンスにsshログインできない。
「Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).」 と言われる。

画像

いろいろ調べたが原因が分からない。

試しにとUbuntu 18.10でやってみるとそちらではsshログインに成功、そして、Oracle Linux 6.10でやってみるとそちらもログイン成功。

・・・ん?ホスト名が「インスタンス-20190920-1006」?

実はここまでインスタンス作成時に指定するインスタンス名を標準状態の「インスタンス-日付-時刻」というもので作成していました。

そこがそのままホスト名になっているということは、もしや、日本語処理でバグって失敗しているのでは?ということで、Oracle Linux 7.7インスタンスのインスタンス名を「testvm」として新規作成してみた。

ログイン成功!

どうやらOracle Linux 7.xについてはインスタンス名に日本語が含まれていると正常に作成されないようです。

とりあえずこの件はサポートメールを送っておきましたがどうなることやら。

(2019/10/01現在、メールには何の応答もありません)

なお、Free tierについては、うまく作れていません。→ Tokyoは空きがなく作成できない。「Oracle Cloud Always Free Tierはホームリージョンでのみ作成できるが、現在North AmericaとEMEAリージョンでしか作成できない」→ よって、ホームリージョンを Tokyoで作ってしまったアカウントでFree Tierを試すのは絶望的

RHEL7以降のGUIでユーザが初回ログインした際のようこそ画面を消す

RHEL7やRHEL8をGUIつきでインストールすると、各ユーザがログインした際に、gnome-initial-setupコマンドが自動起動し、以下の様な表示を行う。

これは設定をすすめればいいだけではあるんだけど、めんどくさい。

Solaris 7以降でも似たような感じで登録要求画面が表示されてたけど、所定の空ファイルを置くことで表示しないようにできたけど、RHELでもできるかな?と調べて見た。

githubにあるgnome-initial-setupのソースコードを調べていくと、HACKINGに情報を発見。


gnome-initial-setup also has a session mode which activates gnome-initial-setup when a user first logs in. The gnome-initial-setup-first-login.desktop in the
xdg autostart directory utilises gnome-session to check if the user has a
gnome-initial-setup-done file in their XDG_CONFIG_DIR if they don’t
gnome-initial-setup will launch with pages that are suitable for a
non-privileged user and on exiting will write the done file.

各ユーザの環境変数 XDG_CONFIG_DIR で定義されたディレクトリ内に「gnome-initial-setup-done」というファイルがあれば良い、ということ。

しかし、Oracle Linux 8で確認してみると XDG_CONFIG_DIRは定義されていない。

XDG_CONFIG_DIR の定義について調べると「XDG Base Directory Specification」に記載があった。

$XDG_CONFIG_HOME defines the base directory relative to which user specific configuration files should be stored. If $XDG_CONFIG_HOME is either not set or empty, a default equal to $HOME/.config should be used.

定義されていない場合は、各ユーザのホームディレクトリ内にある「.config」となるとのこと。

つまり「~/.config/gnome-initial-setup-done」というファイルを作れば良い、ということになる。

というわけで「touch ~/.config/gnome-initial-setup-done」を実行することで、gnome-initial-setupの起動をさせないようにできた。


ここまでで紹介した手順は各ユーザ単位で表示させなくする設定。

全体として表示させなくする設定が無いかを確認。

先ほども参照したHACKINGのgnome-initial-setup-doneの話の直前に情報がいくつか。

/etc/gdm/custom.confの[daemon]セクションに「InitialSetupEnable=True」と書くとgnome-initial-setupが起動する、ということなので、逆に「InitialSetupEnable=False」と書けばいいのかと試してみたけど、ダメでした。

InitialSetupEnable 関連で検索して「Bug 1226819 – gnome-initial-setup cannot be disabled, forces user creation」を発見。

ユーザを作成する際に初期配置するファイルを置く「/etc/skel」ディレクトリ内に「.config/gnome-initial-setup-done」ファイルを作っちゃえばいいんじゃん?という話が・・・確かに!( mkdir -p /etc/skel/.config && touch /etc/skel/.config/gnome-initial-setup-done を実行する)

他に書かれている/etc/xdg/autostart/gnome-initial-setup-copy-worker.desktop と /etc/xdg/autostart/gnome-initial-setup-first-login.desktop ファイルを削除する、というのは若干いきすぎた対応な気がするので、こちらはどうなのかな・・・


その後、RedHatのナレッジに「RHEL7 の初期インストール後の実行から gnome-initial-setup を無効にする」というのがあり対処方法が記されている、と聞きました。

ユーザ毎の対処方法は上で書いた手法でした。システム全体手法は上記では書いてない方法をとっていました。詳細についてはURLを見てください。

DELL PowerEdgeサーバにLinuxを入れる際の追加ソフト

2024/09/24 全面改定
2021/12/20 修正
2021/01/09 修正
2019/01/09 初版

DELL PowerEdgeサーバにLinuxをインストールする際に、DELLが配布しているソフトウェアレポジトリ Dell Linux repository がある。

以前は、Dell System Update (DSU)OpenManage Server Administrator (OMSA) をインストールする、ということになっていたが、2024年になりOMSAは終了(2027年までサポートは続くけど)し、iDRACとOS側にインストールするiDRAC Service Module(iSM)で代替されることとなった。

上記ドキュメント群から触れられていないがLinux OS側からiDRACの操作を行うための「Linux向けDell iDRACツール」というのもリリースされている。(racadmとIPMItools)

このため、手順としては下記となるようだ。

1) レポジトリ登録

2) DSUインストール

3) 各PowerEdgeのサポートページのダウンロードから「Linux用Dell iDRAC Service Module」を入手しインストール

    Linux用Dell iDRAC Service Module は、例えば2024/09/24時点では「Linux用Dell iDRAC Service Module、v5.3.1.0」(OM-iSM-Dell-Web-LX-5310-3503_A00.tar.gz)もしくは「OS DUP用Dell iDRAC Service Moduleインストーラー、v5.3.1.0」(Systems-Management_Application_7152M_LN64_5.3.1.0_A00.BIN)をインストールした後に、「Linux用Dell iDRAC Service Module (iSM)ホットフィックス306929」(SysMgmt_iSM-Hotfix306929_A00.tar.gz)を適用することが最新であるようだ。

    4) 各PowerEdgeのサポートページのダウンロードから「Linux向けDell iDRACツール」を入手しインストール

    例えば2024/09/24時点では「Linux向けDell iDRACツール、v11.2.0.0」(Dell-iDRACTools-Web-LX-11.2.0.0-213_A00.tar.gz) から racadmコマンドと、IPMItoolsをインストールできる。

    5) DELL系RAIDの管理コマンド perccli

    すべてのDell HBA/PERCコントローラー用PERCCLIユーティリティー(Linux向け)」(PERCCLI_7.211.0_Linux.tar.gz) により、PERC RAIDを管理するperccliコマンドをインストールできる。


    以下は2019年/2021年記載のものをアーカイブのために残している


    DELL PowerEdgeサーバにRedHat Enterprise Linux (RHEL)やCentOSをインストールする場合、OSインストール後に、DELL用の管理ソフトウェア OMSAとシステムアップデートツール DSUをインストールする。

    RHEL/CentOS系の手順

    Dell EMC System Update (DSU)」用のYUMレポジトリを登録し、その後、「OpenManage Server Administrator」をインストールする形となるので、以下の様な流れとなる。

    1. レポジトリ登録
    2. DSUインストール
    3. OSMAインストール
    4. DTKをインストール DTKは現状必須ではない模様
    5. dsuを使ってfirmware類をアップデート

    上記を実施するためのコマンド群は以下の様な形となる。

    2021年1月時点での手順 ( 2021/12/20修正 )

    # curl -O https://linux.dell.com/repo/hardware/dsu/bootstrap.cgi
    # bash bootstrap.cgi
    # yum install dell-system-update
    # yum install srvadmin-all
    # dsu --apply-upgrades --non-interactive
    

    syscfgとraidcfgはracadmコマンドに統合された。

    RAIDのvdisk構成を見るのであれば「racadm storage get vdisks -o」などとなる。

    2019年1月時点での旧手順

    # curl -s http://linux.dell.com/repo/hardware/dsu/bootstrap.cgi | bash
    # yum install dell-system-update
    # yum install srvadmin-all
    # yum install syscfg raidcfg
    # dsu --apply-upgrades --non-interactive
    

    上記手順はインターネット接続環境にある場合のもので、接続出来ない環境で行う場合は手順が変わる

    オフラインで行いたい場合は「tarballをダウンロードしてインストール」「rsyncでミラーレポジトリを作る」と「ISOを作る」から選択する。

    tarballは「Dell EMC OpenManage Server Administrator 9.1.0」から入手することができる・・・ただ、2019/01/09時点ではDSUレポジトリからインストールすると9.2.0になるので若干遅れている。

    rsyncの場合は「rsync -avHz linux.dell.com::repo/hardware .」でコピーしてくる。

    ISOをつくる場合は「dsucreateiso」をダウンロードして実行する。事前に「yum install mkisofs」でmkisofsをインストールしておく必要はある。

    また、標準状態だと/tmpにダウンロードしてきたファイル群を置いた上で、そこで展開も行うので十分な容量を確保しておく必要がある。もしくは「–workspace=/ディレクトリ」で作業領域を指定する

    [root@rhelserver7 dsu]# mkdir tmp
    [root@rhelserver7 dsu]# ./dsucreateiso  --workspace=`pwd`/tmp
    Log file:/var/log/dsucreateiso.log
    Downloading: ftp://ftp.dell.com/sysman/DSUPlugins.tar
    Invalid dellbootplugin location: ftp://downloads.dell.com/FOLDER05328537M/1/dellbootplugin.tar.gz
    Downloading: https://downloads.dell.com/FOLDER05328537M/1/dellbootplugin.tar.gz
    Extracting dellbootplugin: dellbootplugin.tar.gz
    Downloading: https://downloads.dell.com/catalog/Catalog.gz
    Extracting catalog: Catalog.gz
    Parsing Catalog File...
    

    Ubuntuの手順

    Ubuntu 20.04の場合もほぼ手順で設定するが、若干の細工が必要となる

    2021/12/20にPower Edge R650にインストールした際のメモつきで記載する。

    1. DELL System Update (DSU)のインストール

    DELL PowerEdgeのfirmware周りをアップデートできるDELL System Update(dsu)はlibssl1.0.0を必要とするのだが、Ubuntu 20.04の標準レポジトリには含まれていない。このため、実行すると下記のエラーが表示される。

    root@ubuntu:~# dsu
    dsu: error while loading shared libraries: libssl.so.1.0.0: cannot open shared object file: No such file or directory
    root@ubuntu:~#
    

    対処方法は「DELL EMC System Update Version 1.9.1.0 User’s Guide」掲載のUbuntu 16.04(xenial)レポジトリから持ってこれるようにする、というもの

    1.1. libssl1.0.0インストール

    /etc/apt/sources.list.d/for-dsu.list というファイルを作成し、下記の内容で記述する。

    deb http://security.ubuntu.com/ubuntu xenial-security main
    

    上記実施後「apt update」でレポジトリ情報を更新したあと、「apt install libssl1.0.0」でインストールする。

    1.2. dsuを入手

    2021/12/20時点では文書000130590「Dell EMC System Update(DSU)」からリンクされている「Dell EMC System Update、v.1.9.2.0」が最新。

    ダウンロードするものは「Red Hat Linux用更新パッケージ」の Systems-Management_Application_5C2CW_LN64_1.9.2.0_A00.BIN

    個別ダウンロードの説明には Ubuntu 20.04 LTSといった記載はないが、下部にある「サポート対象のオペレーションシステム」には含まれている。

    1.3. DSUのインストール

    ダウンロードしたファイルに実行権限を与えてインストールする。

    root@ubuntu:~# chmod a+x /usr/local/src/Systems-Management_Application_5C2CW_LN64_1.9.2.0_A00.BIN
    root@ubuntu:~# /usr/local/src/Systems-Management_Application_5C2CW_LN64_1.9.2.0_A00.BIN
    Collecting inventory...
    .
    Running validation...
    
    DELL System Update
    
    No version of this Update Package is currently installed.
    Software application name: DSU
    Package version: 1.9.2.0
    
    
    Continue? Y/N:y
    Executing update...
    WARNING: DO NOT STOP THIS PROCESS OR INSTALL OTHER PRODUCTS WHILE UPDATE IS IN PROGRESS.
    THESE ACTIONS MAY CAUSE YOUR SYSTEM TO BECOME UNSTABLE!
    .
    DELL EMC System Update installed successfully.
    The update completed successfully.
    root@ubuntu:~#
    

    1.4. DSUによるアップデート

    dsuコマンドはインターネット接続して最新のfirmwareカタログおよびfirmware実体をダウンロードします。

    アップデートは「dsu」で行います。

    「dsu –apply-upgrades –non-interactive」で実行すると対象となるものをすべて適用する形となります。

    今回は確認しながら進めるため「dsu」をオプションなしで実行しました。

    root@ubuntu:~# dsu
    DELL EMC System Update 1.9.2.0
    Copyright (C) 2014 -- 2021 DELL EMC Proprietary.
    Do you want to import public key(s) on the system (Y/N)? : y
    Import Public Key(s)
    Importing key 1019CED6 is successful
    Importing key 23B66A9D is successful
    Importing key 34D8786F is successful
    Importing key 46770C59 is successful
    Downloading the Index catalog
    Extracting /usr/libexec/dell_dup/CatalogIndex.gz
    Reading the Index catalog
    Downloading the catalog
    Extracting /usr/libexec/dell_dup/Catalog.gz
    Reading the catalog ...
    Fetching invcol_8YPK7_LN64_21_12_200_1196_A00 ...
    Verifying inventory collector installation
    Trying to connect using https
    Fetching invcol_8YPK7_LN64_21_12_200_1196_A00.BIN ...
    Getting System Inventory ...
    Determining Applicable Updates ...
    
    |--------DELL EMC System Update-----------|
    [ ] represents 'not selected'
    [*] represents 'selected'
    [-] represents 'Component already at repository version (can be selected only if -e option is used)'
    Choose:  q - Quit without update, c to Commit, <number> - To Select/Deselect, a - Select All, n - Select None
    [-]1 BIOS
    Current Version : 1.3.8 Same as : 1.3.8, Criticality : Recommended, Type : BIOS
    
    [ ]2 SEP Firmware, BayID: 1
    Current Version : 3.56 Upgrade to : 3.57, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]3 Firmware for  - Disk 0 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]4 Firmware for  - Disk 1 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]5 Firmware for  - Disk 2 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]6 Firmware for  - Disk 3 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [ ]7 PERC H755 Front Controller 0 Firmware
    Current Version : 52.16.1-4074 Upgrade to : 52.16.1-4158, Criticality : Urgent, Type : Firmware
    
    [-]8 NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8403)
    Current Version : 21.81.3 Same as : 21.81.3, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]9 NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8303)
    Current Version : 21.81.3 Same as : 21.81.3, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]10 Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t OCP
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]11 Intel(R) Ethernet Network Adapter X710-TL
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]12 Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t Adapter
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [ ]13  iDRAC
    Current Version : 5.00.10.10 Upgrade to : 5.00.20.00, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [ ]14 NVMePCISSD Model Number: Dell Ent NVMe v2 AGN MU U.2 3.2TB
    Current Version : 2.0.0 Upgrade to : 2.2.0, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]15 Dell 64 Bit uEFI Diagnostics, version 4301, 4301A61, 4301.62
    Current Version : 4301A61 Same as : 4301A61, Criticality : Optional, Type : Application
    
    [-]16 Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00
    Current Version : 21.07.07 Same as : 21.07.07, Criticality : Optional, Type : Application
    
    [-]17 Dell EMC iDRAC Service Module Embedded Package v4.1.0.0, A00
    Current Version : 4.1.0.0 Same as : 4.1.0.0, Criticality : Recommended, Type : Application
    
    Enter your choice : 
    

    firmwareの現状が表示されて、選択肢入力となります。

    基本的には必要なもの全てに適用するため「a」を入力します。

    Enter your choice : a
    
    |--------DELL EMC System Update-----------|
    [ ] represents 'not selected'
    [*] represents 'selected'
    [-] represents 'Component already at repository version (can be selected only if -e option is used)'
    Choose:  q - Quit without update, c to Commit, <number> - To Select/Deselect, a - Select All, n - Select None
    [-]1 BIOS
    Current Version : 1.3.8 Same as : 1.3.8, Criticality : Recommended, Type : BIOS
    
    [*]2 SEP Firmware, BayID: 1
    Current Version : 3.56 Upgrade to : 3.57, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]3 Firmware for  - Disk 0 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]4 Firmware for  - Disk 1 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]5 Firmware for  - Disk 2 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]6 Firmware for  - Disk 3 of PERC H755 Front Controller 0
    Current Version : BA08 Same as : BA08, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [*]7 PERC H755 Front Controller 0 Firmware
    Current Version : 52.16.1-4074 Upgrade to : 52.16.1-4158, Criticality : Urgent, Type : Firmware
    
    [-]8 NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8403)
    Current Version : 21.81.3 Same as : 21.81.3, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]9 NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8303)
    Current Version : 21.81.3 Same as : 21.81.3, Criticality : Optional, Type : Firmware
    
    [-]10 Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t OCP
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]11 Intel(R) Ethernet Network Adapter X710-TL
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]12 Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t Adapter
    Current Version : 20.5.13 Same as : 20.5.13, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [*]13  iDRAC
    Current Version : 5.00.10.10 Upgrade to : 5.00.20.00, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [*]14 NVMePCISSD Model Number: Dell Ent NVMe v2 AGN MU U.2 3.2TB
    Current Version : 2.0.0 Upgrade to : 2.2.0, Criticality : Recommended, Type : Firmware
    
    [-]15 Dell 64 Bit uEFI Diagnostics, version 4301, 4301A61, 4301.62
    Current Version : 4301A61 Same as : 4301A61, Criticality : Optional, Type : Application
    
    [-]16 Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00
    Current Version : 21.07.07 Same as : 21.07.07, Criticality : Optional, Type : Application
    
    [-]17 Dell EMC iDRAC Service Module Embedded Package v4.1.0.0, A00
    Current Version : 4.1.0.0 Same as : 4.1.0.0, Criticality : Recommended, Type : Application
    
    Enter your choice : 
    

    そうするとインストールが必要なものについては「[*]」という表示に変わります。

    インストールするものを選択したら「c」と入力し、ダウンロードと適用を開始します。

    Enter your choice : c
    Trying to connect using https
    Fetching iDRAC-with-Lifecycle-Controller_Firmware_19C2M_LN64_5.00.20.00_A00 ...
    Trying to connect using https
    Fetching iDRAC-with-Lifecycle-Controller_Firmware_19C2M_LN64_5.00.20.00_A00.BIN ...
    Trying to connect using https
    Fetching SAS-RAID_Firmware_6MTTK_LN64_52.16.1-4158_A05_01 ...
    Trying to connect using https
    Fetching SAS-RAID_Firmware_6MTTK_LN64_52.16.1-4158_A05_01.BIN ...
    Trying to connect using https
    Fetching Express-Flash-PCIe-SSD_Firmware_FJK0C_LN64_2.2.0_A01 ...
    Trying to connect using https
    Fetching Express-Flash-PCIe-SSD_Firmware_FJK0C_LN64_2.2.0_A01.BIN ...
    Trying to connect using https
    Fetching Firmware_TKKM5_LN64_3.57_A00 ...
    Trying to connect using https
    Fetching Firmware_TKKM5_LN64_3.57_A00.BIN ...
    Installing iDRAC-with-Lifecycle-Controller_Firmware_19C2M_LN64_5.00.20.00_A00
    Installed successfully
    Installing SAS-RAID_Firmware_6MTTK_LN64_52.16.1-4158_A05_01
    Installed successfully
    Installing Express-Flash-PCIe-SSD_Firmware_FJK0C_LN64_2.2.0_A01
    Installed successfully
    Installing Firmware_TKKM5_LN64_3.57_A00
    Installed successfully
    Please restart the system for successful update(s) to take effect
    Done! Please run 'dsu --inventory' to check the inventory
    Exiting DSU!
    root@ubuntu:~#
    

    1.5. 再起動

    firmwareは再起動時に適用されるため、再起動します。

    1.6. 確認

    root@ubuntu:~# dsu --inventory
    DELL EMC System Update 1.9.2.0
    Copyright (C) 2014 -- 2021 DELL EMC Proprietary.
    Downloading the Index catalog
    Extracting /usr/libexec/dell_dup/CatalogIndex.gz
    Reading the Index catalog
    Downloading the catalog
    Extracting /usr/libexec/dell_dup/Catalog.gz
    Reading the catalog ...
    Verifying inventory collector installation
    Trying to connect using https
    Fetching invcol_8YPK7_LN64_21_12_200_1196_A00.BIN ...
    Getting System Inventory ...
    
    1. BIOS, BIOS  ( Version : 1.3.8 )
    
    2. FRMW, Power Supply  ( Version : 00.2A.2A )
    
    3. FRMW, Power Supply  ( Version : 00.2A.2A )
    
    4. FRMW, SEP Firmware, BayID: 1  ( Version : 3.57 )
    
    5. FRMW, Firmware for  - Disk 0 of PERC H755 Front Controller 0    ( Version : BA08 )
    
    6. FRMW, Firmware for  - Disk 1 of PERC H755 Front Controller 0    ( Version : BA08 )
    
    7. FRMW, Firmware for  - Disk 2 of PERC H755 Front Controller 0    ( Version : BA08 )
    
    8. FRMW, Firmware for  - Disk 3 of PERC H755 Front Controller 0    ( Version : BA08 )
    
    9. FRMW, PERC H755 Front Controller 0 Firmware  ( Version : 52.16.1-4074 )
    
    10. FRMW, NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8403)  ( Version : 21.81.3 )
    
    11. FRMW, NetXtreme BCM5720 Gigabit Ethernet PCIe (eno8303)  ( Version : 21.81.3 )
    
    12. FRMW, Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t OCP  ( Version : 20.5.13 )
    
    13. FRMW, Intel(R) Ethernet Network Adapter X710-TL  ( Version : 20.5.13 )
    
    14. FRMW, Intel(R) Ethernet 10G 2P X710-T2L-t Adapter  ( Version : 20.5.13 )
    
    15. FRMW, Intel(R) Ethernet Network Adapter X710-TL  ( Version : 20.5.13 )
    
    16. FRMW,  iDRAC  ( Version : 5.00.20.00 )
    
    17. FRMW, NVMePCISSD Model Number: Dell Ent NVMe v2 AGN MU U.2 3.2TB  ( Version : 2.2.0 )
    
    18. FRMW, NVMePCISSD Model Number: Dell Ent NVMe v2 AGN MU U.2 3.2TB  ( Version : 2.2.0 )
    
    19. APAC, Lifecycle Controller  ( Version : 5.00.20.00 )
    
    20. APAC, Dell 64 Bit uEFI Diagnostics, version 4301, 4301A61, 4301.62  ( Version : 4301A61 )
    
    21. APAC, Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00  ( Version : 21.07.07 )
    
    22. APAC, Dell EMC iDRAC Service Module Embedded Package v4.1.0.0, A00  ( Version : 4.1.0.0 )
    
    23. FRMW, System CPLD  ( Version : 1.0.5 )
    
    
    Progress report is available at:/usr/libexec/dell_dup/DSU_STATUS.json
    Exiting DSU!
    root@ubuntu:~#
    

    2. ドライバインストール

    上記のDSUで「Dell OS Driver Pack」が導入されているのだが、バージョンが最新ではないことの方が多いようだ。

    このため、別途手動でドライバをダウンロードしてきてインストールする必要がある。

    2.1. ドライバ入手

    入手方法は若干面倒で各機種のドライバダウンロードページ、たとえばPowerEdge R650ならここにアクセス。

    オペレーションシステムを「Ubuntu 20.04 LTS」と限定し、ソート基準を「リリース日: 最も新しい」に変更します。

    表示されるなかから「カテゴリ: OS導入用のドライバ」の「Dell OS Driver Pack」の最新版をダウンロードします。

    2021/12/20時点では Drivers-for-OS-Deployment_Application_CF52W_LN_21.10.02_A00.BIN でした。

    こちらもDSUと同様に「サポートされているOSのリスト」にUbuntu 20.04 LTSが含まれていませんが、問題ありません。

    2.2. ドライバ適用

    ダウンロードしたファイルに実行権限を与えてインストールします。

    root@ubuntu:~# chmod a+x /usr/local/src/Drivers-for-OS-Deployment_Application_CF52W_LN_21.10.02_A00.BIN
    root@ubuntu:~# /usr/local/src/Drivers-for-OS-Deployment_Application_CF52W_LN_21.10.02_A00.BIN
    Collecting inventory...
    ....................................................
    Running validation...
    
    Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00
    
    The version of this Update Package is newer than the currently installed version.
    Software application name: Dell OS Driver Pack, 21.07.07, A00
    Package version: 21.10.02
    Installed version: 21.07.07
    
    
    
    Continue? Y/N:y
    Executing update...
    WARNING: DO NOT STOP THIS PROCESS OR INSTALL OTHER PRODUCTS WHILE UPDATE IS IN PROGRESS.
    THESE ACTIONS MAY CAUSE YOUR SYSTEM TO BECOME UNSTABLE!
    ..............................................................................................................................................................................
     Update Success
    The update completed successfully.
    root@ubuntu:~#
    

    DSUにより「21.07.07」がインストールされていたものが「21.10.02」にアップデートされました。

    3. OSMAインストール

    3.1. OSMAのレポジトリ確認

    Ubuntu用 Dell OpenManage は Dell EMC OpenManage Ubuntu and Debian Repositories にて必要なレポジトリ情報を確認する。

    機種によって変わってくるので、Availability Matrixをよく見ること。

    例えばPowerEdge R640だと OMSA v10.1.0.1 だが、PowerEdge R650では OMSA v10.0.1 + iSM v4.0.1 違いがあることに注意。

    3.2. OMSAレポジトリファイル登録

    /etc/apt/sources.list.d/linux.dell.com.sources.list にレポジトリ記述を書く。

    PowerEdge R640だったら下記

    deb http://linux.dell.com/repo/community/openmanage/10101/focal focal main
    

    PowerEdhe R650なら下記

    deb http://linux.dell.com/repo/community/openmanage/1001/focal focal main
    deb http://linux.dell.com/repo/community/openmanage/iSM/401/focal focal main
    

    3.3. レポジトリの公開鍵登録

    最近はレポジトリの公開鍵を登録しないといけないので、DELL OMSAレポジトリで使用される公開鍵をダウンロードして、aptに登録する。

    root@ubuntu:~# wget https://linux.dell.com/repo/pgp_pubkeys/0x1285491434D8786F.asc
    --2021-12-20 01:20:41--  https://linux.dell.com/repo/pgp_pubkeys/0x1285491434D8786F.asc
    Resolving linux.dell.com (linux.dell.com)... 143.166.156.113
    Connecting to linux.dell.com (linux.dell.com)|143.166.156.113|:443... connected.
    HTTP request sent, awaiting response... 200 OK
    Length: 4250 (4.2K) [text/plain]
    Saving to: ‘0x1285491434D8786F.asc’
    
    0x1285491434D8786F. 100%[===================>]   4.15K  --.-KB/s    in 0s
    
    2021-12-20 01:20:41 (364 MB/s) - ‘0x1285491434D8786F.asc’ saved [4250/4250]
    
    root@ubuntu:~# apt-key add 0x1285491434D8786F.asc
    OK
    root@ubuntu:~#
    

    3.4. レポジトリ更新

    「apt update」でレポジトリ情報を更新する

    3.5. OSMAインストール

    「apt install srvadmin-all」でOMSAをインストール

    3.6 iSMインストール(オプション)

    レポジトリ一覧に「iSM」がある場合、「apt install dcism」でインストールする。

    インストール後iSMを動作させるには再起動するか「systemctl start dcismeng.service」を実行する。

    iSMがインストールされていて、動作している場合、iDRACの[システム]-[ホストOS]で下記の様な表示がある。

    動作していない場合は「RAC0690」というエラーが表示される。なお、手動でdcismeng.serviceを起動した場合、iDRAC側に反映されるまで30秒程度かかる。