Spreadtrumから新SoC SC9861G-IAが登場。IAはIntel Airmontアーキテクチャの意味!

現在開催中のMWC2017にあわせて、中国のSpreadtrumから、新しいSoCが発表されました。

Spreadtrum launches 14nm 8-core 64-bit mid- and high-end LTE SoC platform

Intel AirmountアーキテクチャによるCPUコアを8個と、LTE関連回路をあわせて14nmプロセスで製造した、SC9861G-IAが新登場です。

あ・・・一つお詫びがあります。
「IAはIntel Airmountアーキテクチャの意味」ってタイトルですが、公式に言われたわけじゃないです。なので、もしかするとIntel Architectureの意味かもしれません。

さて、従来SpreadtrumからはSC9860GというCortex-A53コアを8個搭載(2GHzコア*4個+1.25GHzコア*4個)し、TSMC 16nm FFCプロセスで製造したSoCを提供していました。

それの演算部分をIntel Airmontに置き換えたようなものになるようです。

ASUSのIntelプロセッサ搭載のAndroidスマホ/タブレットなどで使われていたIntel Atom Z3530のCPUコアは22nmプロセス製造のSilvermontで、GPUコアはPowerVR GR6430でした。(Z3735DはSilvermont/Intel GPU)
Silvermontの次の世代がAirmontコアなのですが、Intelからのスマホ向けプロセッサはSilvermontで最後ということになっていました。
Windows向けに出ているAirmont世代のAtomプロセッサはAtom x5-Z8300/Z8500ですが、これらのGPUはIntel GPUです。

今回のSC9681G-IAは、CPUコアはAirmontで、GPUはPowerVR GT7200という形となります。
つまりは従来発売されていたIntelプロセッサ搭載のAndroidスマホ/タブレットを置き換える目的に使うようです。

SC9861G-IAの出荷は2017年Q2ということなので、秋ぐらいの製品発表に注目しましょう

GPD Pocketのクラウドファンディングが開始されたので投資してみた

GPD社による、クラウドファンディングPCの第2弾。GPD Pocketが、先ほどより開始されました。

GPD Winの時は、国内最速クラスでネタにしていたけど、タイミングが悪くてクラウドファンディングに参加出来なかったけど、今回は大丈夫だったぜ!

当時の発言、twitter社により検索除外されちゃってるから、ここで再掲載しておくか・・・

Khadas VIMというAmlogic S905X搭載のボード

Khadasというところが「Khadas VIM」というAmlogicのSoCを使ったラズパイみたいなボードを出しているらしい。

Amlogic S905Xとしては普通・・・って感じなんですが、ちょっと変わってるなぁ、と思うのは、USB Type-Cで電源供給/USB OTGってところ。


SoC: Amlogic S905X Cortex-A53*4コア
RAM 2GB
ストレージ 8GB(ノーマル) or 16GB(PRO)
電源コネクタはUSB Type-C兼用
ワイヤレス Broadcom AP6212(ノーマル/WiFi/BT) or Broadcom AP6255(Pro/WiFi(acサポート)/BT)
RTC用バッテリーコネクタあり
IR受信素子あり

現状、公式でリリースされているOSは「Firmware Resources」にある
・Android Marshmallowベース
・LibreELEC
・Ubuntu 16.04

開発関連リソースは「https://github.com/khadas/」にある。

で・・・どこで買えるのかな?と思えば、GEARBEST
RAM 2GB/ストレージ8GBのノーマル版 $49.99
RAM 2GB/ストレージ16GBのPro版 $64.99

・・・SoCの上にヒートシンクなくても常用できるのか?というのが謎

ただのAmlogic S905X搭載のAndroid Boxだったら、もっと安い値段で、もっといい感じのケースで売ってますからねぇ・・・

Armbianの初期設定項目

いつもなんとなくやっちゃってるArmbianの初期設定
忘れないようにメモ書きを作成

その1: rootの初期パスワード
「1234」
初回ログイン時に変更する

その2: とりあえずOSアップデート
Armbian自体の更新+Ubuntu/Debianの更新を実施
「apt-get update」「apt-get upgrade」

その3: NFSクライアントインストール
うちの環境ではOrange Pi Plus2によるNFSサーバがあり、データ共有をしているのでnfs-commonをインストール
「apt-get install nfs-common」

その4: Locale/Timezone設定
言語設定
「dpkg-reconfigure locales」
タイムゾーン設定
「dpkg-reconfigure tzdata」
キーボードの言語設定(キー配列)
「dpkg-reconfigure keyboard-configuration」

その5:動作CPU範囲設定
ファイル「/etc/default/cpufrequtils」にて記載。
機種によって異なり、Orange Pi Oneでは下記の様に、「480MHz~1200MHz」がCPUの動作範囲となる

ENABLE=true
MIN_SPEED=480000
MAX_SPEED=1200000
GOVERNOR=interactive

ファイルを編集した場合は、「service cpufrequtils restart」で適用

Allwinner H5搭載Orange Pi PC2向けにArmbianの開発中版が出た

Allwinner H5搭載のOrange Pi PC2で動くLinux OSは、Orange Pi公式が出しているDebianとUbuntuだけでした。

Orange Pi公式の問題点は1つ。
kernelのアップデート提供実績がほぼ無い。
ある場合はOSイメージまるごと配布。

こんなんじゃ、継続運用に使えないわけです。
Allwinner系を中心にARM SoC向けにDebian/Ubuntuベースのディストリビューションとして「Armbian」というものがあります。
Allwinner H3搭載のOrange Pi向けも各機種出てますが、この度、Orange Pi PC2向けも登場しました。

Armbain for Orange Pi PC2

現状は、まだNightly版ということで開発中のモノしかありません。
「Warning: nightly downloads are automated untested builds and no end user support is provided for them!」とあるように、とりあえず出している、というやつです。

しかしながら、X-Windowが表示されるDesktop版も、しばらく使ってみた感じでは問題無く動いているようですし、一般的な用途では使えそうです。
ただ、ヒートシンクもしくは冷却ファンが必須です。
標準状態ではかなり発熱します。

2017/02/07時点でダウンロード可能な「Armbian_5.24.170202_Orangepipc2_Ubuntu_xenial_dev_4.10.0_desktop.7z」は、Ubuntu 16.04.1で、Linux kernelは4.10.0と、現在開発中の最新Linux kernelをベースとしています。