富士通LIFEBOOK S937/RにWindows 10をインストールした


秋葉原の旧キャプテンで富士通LIFEBOOK S937/Rが安いということだったので入手した。

裏面の蓋を一通り取ってみたところ。DDR4 SO-DIMMスロットがある。

マザーボードはこんな感じ

M.2 A-keyスロットにIntel WiFI AC8265が入ってる。
M.2 B-keyスロットは2280サイズと2242サイズの2種類があり、2280サイズの方にストレージがついていたと思われる。

LIFEBOOK U937/RのM.2 B-keyスロットはM.2 SATA用なので、調達してさしてみたもののうまく認識できない。どうやらスロット不良をくらったようだ

M.2 SATAスロット不良の件

そんなことあるんだ、って感じの認識不具合が発生。

SUNEAST EA900をさしてみたところ以下の認識に

「Generi Loader SATA Device」

Windows 10のインストーラー上で確認すると0GBのディスクとして認識されている

別のWINTEN SATAをさしてみる

謎の1024MBディスクとして認識されている。

なお、どちらのM.2 SATAとも、USBケースに入れたところ正常に使用できた

仕方が無いので、DVD-ROMスロットにHDD入れるやつを使って2.5インチSSDをつなげた。(9.5mm厚が必要だったのだが、あやまって12mm厚のものを買ってしまったため、基板部分のみ使用)


LifeBook U937/R基礎資料

LIFEBOOK U937/R 製品詳細

ドライバダウンロード(ノートPC)2017年4月以降モデル 2017年上期)

Windows10のドライバについて(2023/01/23追加)

Lifebook S937/RのドライバはWindows Updateのオプション更新プログラムで全て適用できました。

上記では1個チェックが抜けていますが、以下の4つを選択することでドライバが適用されます。

・FUJITSU CLIENT COMPUTIN LIMITED – System – 5/14/2018 12:00:00 AM – 4.0.26
・Synaptics FP Sensors – Biometric – 5/24/2018 12:00:00 AM – 4.5.350.0
・Intel – System – 2013.14.0.1529
・FUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED – Firmware – 1.20.0.0

Windows10インストール編

Windows 10をインストールしてみた

Windows 10 Proとして認識された。

ノートパソコンでありがちな感じでデバイスがいくつかのデバイスが認識されていない。

まず、わかりやすく認識されていない指紋センサードライバをインストール

Validity WBF 指紋センサードライバー E1029594.exe

つぎに VID:8086 PID:9d3a はマネージメント系デバイスなので下記をインストール

インテル(R) アクティブ マネジメント テクノロジー ドライバーE1025009.exe

「ACPI\FUJ02E\2&DABA3FF&0」が残った

ここでまだ実施していなかったBIOSアップデート

LIFEBOOK S937/P, S937/R用 BIOS書換データ E1033762.exe

どうやらBIOSアップデートに必要なドライバというものがあるらしく、おそらくそれが未認識デバイスと想定されるので、FUJ02Eを調べてみる

富士通Q&A「FUJ02E3 デバイスドライバー」(32・64ビット共用)の修正項目とインストール方法について(2013年10月発表モデル:LIFEBOOK AH47/K ほか)

ここに「FUJ02E3 デバイスドライバー V1.30.1E1016696.exe がある

無事にすべてのデバイスが認識された

改めてBIOSアップデータ実行…

OS再起動してもダメだった。

FUJ0430/FUJ0420 Device Driver FTS_FUJ0430FUJ0420DeviceDriver_3004_1241503.zip

ダメだった

アップデートナビ インストールサービス E1025995.exe をインストールすると、Microsoft Storeの「アップデートナビ」のインストール要求があるので、それをインストールして、アップデートナビを起動

必要らしいので下記2つもインストールします

Realtek High Definition Audio オーディオドライバーE1027123.exe

インテル(R) ディスプレイドライバー 64ビット版 E1026404.exe

インストール後、再起動して、再度アップデートナビ実行

Realtek High Definiton AudioドライバーはWebにあるのとバージョンが違うようだ

アップデートナビ経由でドライバをインストールし、再起動すると、再起動後、更新結果を表示してくれました

この状態で残るはBIOSアップデートのみ

LIFEBOOK S937/P, S937/R用 BIOS書換データ

ただ・・・どうやっても拒否られています

これの一番下の「FUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED firmware – 1.20.0.0」をインストールしてみます

再起動して、アップデートナビを実行

Windows Update経由でBIOSが適用できたようです。

まじかーーー


802.11ax APへの接続状況がいまいち…

Intel WiFi AC8265のドライババージョンは20.70.30.1

802.11ac 対応のインテル® ワイヤレス・アダプターを使用するシステムで、利用できるネットワークのスキャンリストに、Wi-Fi 6 (802.11ax) ネットワークが表示されない

対応しているバージョンのはず


上記に加えてIntel – System -201314.0.1529

HPE Superdome Flex 280サーバーではLinuxのサポートについて注意が必要(現状RHEL9.0はサポートしない)


2022/12/05追記:2022/11/30にRHEL9.0対応のI/O Service Pack for HPE Superdome Flex Servers Familyがリリースされてました。


HPE Superdome Flex 280サーバーを導入するにあたってLinuxのサポートも必要という話で、RedHat Enterprise Linuxを導入する、という話になった。

ドキュメントを探すと「Installing Operating Systems on HPE Superdome Flex 280 Server」がもっともまとまっている感じだった。

ここの「Supported operating systems」には下記の様に書かれている。

HPE Foundation Software (HFS) version support matrix」を見るとRHEL9.0をサポートしていると読める記述がある。

Software Delivery Repositoryにある「HPE Foundation Software Repository」を見ても指定できるディストリビューションバージョンに9.0が含まれている。

ISOファイルとして入手する場合は「HPE Foundation Software ISO Image for HPE Superdome Flex Servers Family」から入手でき、RHEL9/Oracle Linux 9がサポート対象として記載されている。

上記ページにリンクがある「Running Linux on HPE Superdome Flex 280 Server」は冒頭の「Installing Operating Systems on HPE Superdome Flex 280 Server」を切り出した感じのドキュメントになってようにみえ、特にRHEL9がサポートされない、という認識ではなかった。

しかし!

hpeから、2022年11月2日時点で、HPEがサポートするのはRHEL8.5までで、RHEL8.6とRHEL9.0は現状はサポートしない、との通告を受けた。

なぜ?と聞くと「I/O Service Pack」の対応バージョンが出ていないから、という

確認してみると「Running Linux on HPE Superdome Flex 280 Server」の方には記述がないが、「Installing Operating Systems on HPE Superdome Flex 280 Server」には「HPE Superdome Flex 280 Server I/O Service Pack」という項目がある・・・

しかし、「Customers can use the HPE Superdome Flex 280 Server I/O Service Pack」という表現なので「要求」じゃないはずなのに、要求されている。

ダウンロードリンクは「I/O Service Pack for HPE Superdome Flex Servers Family

firmwareとdriverを新しいものに更新するために使うので、必須ではないはずなのだが、hpeサポートは必須と主張してくる感じです。

じゃあ、RHEL9.0対応版はいつでるの?ときいいてみるものの「不明」という回答。

大丈夫なんか?HPE


2022/11/14追記

RHEL9をサポートするI/O Service Packのリリース見込みがついた、という連絡があったので、とりあえず本件はなんとかなりそう


2022/12/05追記

2022/11/30付けでRHEL8.6とRHEL9.0に対応した「I/O Service Pack for HPE Superdome Flex Servers Family 2022.09」がリリースされていました。

SteamDeck疑似環境の構築方法


(2022/08/04追記:一番後ろに、SteamDeck用LinuxのSteam OSとそれを他機種でも使えるように細工したものの紹介を追加)

Steam Deckという手持ちゲーミング端末がリリースされる予定になっている。

現状は一部の開発者向けに実機の提供が行われているが、それ以外のPCでもSteam Deckで使われるManjaro Linux OSをインストールすることで検証ができるように公式の手順が公開されていた。

Developing for Steam Deck without a Dev-Kit

書いてある内容を要約すると・・・

ハードウェア構成

本体:MINISFORUM Elite Mini UM700 (日本代理店 Linksの製品紹介)の Ryzen 7 3750H 搭載モデル

AmazonのMINIFORUM直販より、日本代理店Links直販が安い場合も・・・


ディスプレイ:7インチで1280*800のカーナビ液晶を流用しているものを適当に調達

コントローラ: PS4コントローラかPS5コントローラが最適。XBOXやスイッチ用も使えなくは無いが、トラックパッドがないためフル機能が使えないことに注意。

以前売ってたSteam純正コントローラについては触れられてない・・・

OS設定について

Manjaro LinuxのKDE Plasmaエディションをインストールする。

注:実際にはGPD Pocketでインストールしてみたが、画面キャプチャが面倒だったので、以降の手順は仮想環境で行ったもので代用している。

インストーラで起動すると、下記の様に表示される

環境に合わせて「tz(タイムゾーン)」「keytable(キーボード配列)」「lang(表示言語)」を選び、「Boot with ~」を選ぶ。どっちがいいかは環境による?

しばらく待つとKDEデスクトップが表示される。

この状態でsteam導入もできなくはないのだが、起動ごとに毎回設定がやり直しになるので推奨しない。(OSアップデートがあると警告が表示されたりするが、再起動すると消えるので毎回表示される)

内蔵ディスクや、さらに別途用意したUSBメモリなどへインストールをした方が良い。

インストールはデスクトップ上の「Install Manjaro Linux」をクリックして、インストーラを進めていく。

標準では「スワップを使用しない」が設定されているが、どちらの方がいいんだろうか?(使用しないで進めた)

ゲーミング用途なら、パスワードなしの自動ログイン想定かなぁ?と

インストールを開始します。

…?

FAT32パーテーションを作成した後のLinuxパーテーション作成に失敗している?

パーテーション容量を最大サイズから少し減らしたらインストールが始まった・・・(パーテーション設定のキャプチャなし)

インストール完了

内蔵ディスクから起動しているのでデスクトップ上にInstallのアイコンが消えています。

つづいて、steamのセットアップを実施

左下の「m」メニューから「ゲーム」の「Steam (Runtime)」を選択するか

デスクトップ上で右クリックメニューにある「Show KRunnner」を選択

表示されるウィンドウに「steam」と入力して「アプリケーション Steam(Runtime)」を選択します。

そうするとデスクトップ上に「Steam (Runtime)」アイコンが追加され、Steam setupが開始されます。

セットアップではいろいろダウンロードが行われていきます。

いろいろ処理しているウィンドウが表示されなくなったらダウンロードが終わりなようで、改めてデスクトップ上の「Steam (Runtime)」をクリックすると、Steamのログイン画面が表示されます。

steamにログインすると、まあ、普通に表示されます。

最初に「Steam」の「Settings」を開きます。

「Interface」のlanguageを「日本語(Japanese)」に変更

「Steam Play」の「Enable Steam Play for all other titles」にチェックを入れて、Windowsエミュレーション機能を有効にします。

この設定でいろんなゲームがインストール可能な状態となります。

インストールを選ぶと選択したゲームの他に「Proton(Windowsエミュレーション機能)」と「Steamworks Common Redistributables」のダウンロードが始まります。

ダウンロードが終わり「プレイ」を選択します。

そうすると、「プラットフォーム互換ツールを使用して、このゲームをSteam Playで起動します」というメッセージが表示されます。

ゲームによっては起動前に Microsoft VC Redist Packageインストールなどの処理も実行されます。

やっかいな事に、こういった共有ライブラリが必須であるにも関わらず、特に設定されていないゲームの場合は、プレイボタンを押しても開始に失敗してしまいます。(そういうゲームで起動失敗した場合は何も表示されず、ただゲーム一覧のプレイボタンが再度押せるように戻っていることで察する、という感じ)

なお、仮想環境上での検証は下記の様な感じでDirectX11が上手く動かずに失敗となりました。

GPD Pocket 1で実験した所、FF3は実用的な速度で動作

A列車でいこう9は、かなり遅いものの動く

ライザのアトリエについては、タイトル画面までは出たものの、それ以後の画面は表示できず、という状態でした。


2022/08/04追記

SteamOSとその類似OS

Steam公式にある「自分だけのSteam Machineを組み立てる」はDebian 8ベースの古いSteam OSを使った説明

SteamOS 2.195 リリースノート(2019/07/18)

SteamDeck用のSteamOS 3.xはリカバリイメージとしての提供となっており「Steam Deckリカバリー手順」から入手可能

SteamOS 3.2リリースノート(2022/05/27)
SteamOS 3.3リリースノート(2022/08/03)

Steam Deckリカバリイメージは8GBのUSBメモリに書き込む形式のものとなっているが、vSphere環境上で起動してみようとしたが、うまくいかなかった。

Steam OSのバグについては https://github.com/ValveSoftware/SteamOS/issues から行える。

Steam Deckの内部構造について「Steam Deck Guide」にまとまっている。また、SteamOS相当の機能を他機種でも使えるようにしたLinuxについても紹介されている。

HoloISO

公式: https://github.com/theVakhovskeIsTaken/holoiso

Steam OS 3.xと同じArch Linuxをベースに作られているもの。

SteamDeckと同じAMD系GPUだけではなく、Intel UHD 630+ iGPUや、NVIDIA GTX 9xx GPUでも動く

Nobara Project

公式: https://gitlab.com/GloriousEggroll/nobara-images

こちらはFedora をベースにSteam OS的な機能を盛り込んだもの

ISO生成スクリプトを配布しているだけであるため、ISOファイルをつくるのは別のFedora OSが起動しているサーバで必要なパッケージをインストールした上でスクリプトを実行する必要がある。

winesapOS

公式: https://github.com/LukeShortCloud/winesapOS

USBメモリで起動して使うことを想定したもので、Intel Macでの動作もするらしい。

PlayStation4でLinuxを起動するプロジェクトと組んでPS4上でSteamゲームで遊ぶなんてこともできるらしい。→「WinesapOS 3, based on SteamOS 3 for PS4 with Mesa 22.0.3: PS4 Distro Release

USBメモリから起動する、というあたりはBatocera Linux を使っているようだ

ASUS VivoBook E203NAにWindows10とChromeOSを入れた


秋葉原のMLcomputerにいったら整理中の箱の中にASUSの薄いノートが入っていた。

電源ボタンおしてみたけど、電源は入らない、という状態だったけど、「これいくら?」と聞いて見た。

すると、「ASUS E203MA(あとで調べたらCPUがN4000とちょっとスペックが上)でキーボードが使えないジャンク品を3千円としている」ということだったので、3千円で購入した。

裏面みるとネジが1つなく、1つがセロテープで無理矢理とめられていた。

んー、と思いつつ電源ON

F2キーでBIOS/UEFI画面に入ることができた。

スペックを確認するとASUS VivoBook E203NA の下位モデルでCPU N3350、RAM 2GB、eMMC 32GBというものだった。

メインストレージが64GB未満なのは現状Windows10で使うにはキツイものでした。

Windows 10 21H1をインストールして一通りWindows Updateをかけるとデバイスは全て正常に認識しましたが、問題が・・・

そう、OSだけでほぼ全て使ってしまうのです。

あと、注意点として、Windows 10インストール直後のQualcomm Atheros QCA9377ドライバだとバッファローWSR-1800AX4の802.11ax Wi-Fi EasyMesh対応版に接続出来ないという不具合が・・・

Windows Updateを行って下記のv12.0.0.919にアップデートすると接続出来るようになります。

このほかWebブラウザでサイトを見たりしていたら空き容量が2GBを切っているという・・・

裏面のネジがおかしいのもあるので中を確認

増設の余地は全くない構造でした。

基板がどうなっているかは下記の動画をみてもらうと良さそうです。

なお、ネジがちゃんとついていなかったのは、ネジの長さが2種類あって、2本だけ長いものがあるんですが、その2本の使いどころを誤っていたせいでした。

正しくは下記の画像の赤丸の2箇所なんですが、分解した人は下側左右両サイドに使っていました。

さて、ストレージ増設なんてことはできそうにないので、ChromeOS+brunchで起動してみます。

まずはBIOSでSecurebootをdisableにかえてから、Boot ManagerからUSBメモリを選択して起動します。(電源ON後にいきなりBoot Managerを出す手法は分からなかった)

ChromeOSリカバリイメージはrammus、grubで設定するoptionsは「options=enable_updates,pwa」だけでいけるというなかなか素直な状態でした。

Ctrl+Alt+Tからshellを開いて「sudo chromeos-install -dst /dev/mmcblk0」で内蔵ストレージにChromeOSを書き込んで、本体のみでのChromeOS起動を確認しました。

興味深かったのは、いままでbrunchでrammusイメージを元にしてChrome OSで起動したノートパソコンでGoogleアカウントログインを行うと「お使いの Chome OSで~」というメールが来てたのですが、ASUS VivoBook E203NAにChromeOSを入れたやつでは「お使いの ASUS Chromebook Flip C434で~」と、機種名が書かれたメールになっていた。

ベースとしているrammusは「ASUS Chromebook C425, ASUS Chromebook Flip C433, ASUS Chromebook Flip C434」向けイメージなので、わからなくもないんですが

ASUS Chromebook Flip C434 はCore m3-8100Y/RAM 4GB/ストレージ 32GB/14.0インチ1920*1080/タッチパネルあり、とだいぶスペックが違うのになぁ・・・といった感じです。


2022/05/06追記

Google純正となった「Chrome OS Flex」をASUS VivoBook E203NA上で試したところ、特に問題なく動作しました。


2022/07/20追記

ChromeOS Flexの正式版を入れてみましたが、引き続き特に問題無く動作しました。

入れ替え前は5月にインストールしたベータ版時代のものでしたが、そのときは「104.0.5087.0 (Official Build) dev (64ビット)」という状態で、チャンネルが固定となっており、devからstableへの移行ができませんでした。

正式版に入れ直したところ103.0.5060.114 とdev無しのバージョンとなりました。

タッチパネル一体型業務向けPC MSI-R104I8BD1を入手したのでWindows/Ubuntu/ChromeOSで起動してみた


sueboさんがうっかり落札してしまった14台のタッチパネル一体型PCを2台譲ってもらった。

現状は全台はけた、ということですが、この機種およびマザーボードについてぐぐっても情報がほとんど出てこないので、ここにメモとして残しておきます。

目次
 スペックについて
 中をあける方法
 USBメモリからの起動について
 Windows 10の起動状況
 Ubuntu 20.04の起動状況
 ChromeOSの起動状況
 BIOSアップデートについて

スペックについて

マザーボードはMSI MS-98I8 で、この一体型PCは下記の様なスペックになっている。

Celeron N3160
DDR3x1 / Mini-PCIex1 / mSATAx1 / SATAx1 / DPx1 / HDMIx1 / GbEx2
10インチ SVGA(800×600)+タッチパネル
Windows 10 IoT Enterprise 2016 LTSB ライセンスシール
メモリ/ディスクは搭載なしだが、CF/SATA変換ボードと2.5インチHDD接続用ケーブルが残存
電源は12V単一。一般的なコネクタではなく電線を直接入力するタイプ
ただ、マザーボード自体の仕様としては9V~36Vと書いてある

中をあける方法

抜けたりするのを防ぐため中のケーブルのコネクタ部分が固められています。

とりあえず中身を確認するためには、下記のような感じで開けてみてから、その次をどうしていくかを考えた方がいいと思います。

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このような感じであけるには以下の赤い丸印のネジを外します。

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中をあけたらメモリとディスクなどをいれて単体で動作できるようにしましょう。

USBメモリからの起動について

BIOSメニューからUSBメモリを選んでもなんか普通のマザーボードと同様にUSBメモリからの起動になりません。(後述のWindows, Ubuntu, ChromeOSで同じ)

起動順序を「UEFI: Built-IN EFI Shell」を一番最初にして起動します。

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EFI Shellが起動してくるので、何かキーを押してEFI Shellプロンプトで止めます。

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今回はUSBメモリが「fs1」で認識されていたので「fs1:」でドライブを移動したあと、

「efi\boot\bootx64.efi」を実行するとUSBメモリからの起動が開始されます。

下記の写真では「cd efi」「cd boot」でディレクトリ移動してから「bootx64.efi」を実行しています。

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なお、このEFI Shellはタブキー補完が効くのでefiを指定する際に「e」を入力したあとにタブキーを押すと「efi」と変換されます。

また、fs1:で移動した後にそこにどんなディレクトリ/ファイルがあるかを確認するには「ls」を実行することで確認出来ます。

なお、USBメモリに startup.nsh というファイルを置いて、「.\efi\boot\bootx64.efi」とかかいておけば自動起動されるんじゃないかなぁとは思います。

参考:拡張ファームウェアインターフェイス (EFI) インテル®の基本手順サーバーボード

Windows 10の起動状況

Windows 10 IOT ENT 2016 LTSBのプロダクトキーがついていますが、このプロダクトキーが通るのは、「Windows 10 IOT ENT 2016 LTSBメディア」か「Windows 10 ENT 2016 LTSB」だけのようです。「Windows 10 Enterpriseメディア」や「Windows 10 Enterprise 2019 LTSCメディア」では通りませんでした。

「Windows 10 IOT ENT 2016 LTSBメディア」を含めて2016年頃のWindows 10メディアだとデバイスが2個△マークとなりますが、タッチパネル/イーサネット含めて動作しています。

2017年以降のWindows 10 メディアを使ったり、Windows Updateを実行すると、全デバイスが正常に認識されますので、問題はありません。

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なお、Windows 10 IOT ENT 2016 LTSBのプロダクトキーを入力してライセンス認証を行った場合、「Windows 10 Enterprise 2016 LTSB」として認識されています。

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なお、Windows 10 Enterprise 2016 LTSBのライフサイクル ポリシーはメインストリームが2021/10/12、延長が2026/10/13となっています。

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Ubuntu 20.04の起動状況

普通にインストールすると、タッチパネル用のドライバが認識されているもののX-Window上でタッチパネル動作を認識できていません。

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この問題についてはxserver-xorg-input-evdevをインストールして、xserver-xorg-input-libinputを削除して対応できました。(xinput-calibratorはタッチパネルの位置調整用コマンドxinput_calibratorをインストールするために追加している)

$ sudo apt install xserver-xorg-input-evdev xinput-calibrator
$ sudo apt remove xserver-xorg-input-libinput

これを行った後、再起動するとタッチパネルが動作するようになっていると思います。

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Ubuntuのオンスクリーンキーボードは、「設定」の「アクセスビリティ」から設定できますが、最初のログイン画面では動いていないようです。

とりあえず、自動ログインさせてログイン画面をスキップする設定をGUIで行おうとしたところ画面が表示できていない・・・

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このため設定ファイル /etc/gdm3/custom.conf を直接編集し、下記の設定を行いました。

[daemon]
AutomaticLoginEnable=yes
AutomaticLogin =ユーザ名

ChromeOSの起動状況

純正ChromeOSのリカバリイメージを元に汎用ChromeOS起動ディスクを作成するbrunchを使ってUSBメモリを作成して起動したもの。

rammus用リカバリイメージを元に作成してあるUSBメモリがあったので起動してみたところ、標準状態でそのままタッチパネルもLineOUTからのオーディオ出力も普通に使える状態で起動してきました。

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ただ、Chrome OSは、800×600解像度で使うものではない感じですね・・・


BIOSアップデートについて

マザーボードの製品ページを開いて少しスクロールすると上側に「Download」リンクが現れ、そこにBIOSアップデートが提供されており、Version 170と書いてある。

ZIPファイルをダウンロードするとバージョンアップ履歴のテキストファイルがあり、Version 170とは、E98I8IMS V1.7ということのようだ

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届いたものを確認すると E98I8IMS V1.6となっているので、少し古いバージョンということになっている。

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BIOSアップデータはEFIで実行する形式なので、EFI Shellから実行する必要があります。

EFI ShellではFAT32領域しか見れず、NTFSやLinux ext4領域などは使えない、という制約があるので、FAT32でフォーマットしたUSBメモリにBIOSアップデート関連ファイルを展開して使用します。

USBメモリをさして、EFI Shellに入ってから下記のように入力してアップデートを実施します

Shell> fs1:
fs1:\> cd E98I8IMS170
fs1:\> EFUx64.EFI E98I8IMS.170
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アップデートが終わったら再起動します。

バージョンを確認するとV1.7に変わったことが確認できます。

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