富士通LIFEBOOK S937/RとFUTRO MU937は16GB SO-DIMMが増設できてメモリ20GB構成になる

AmazonタイムセールでSO-DIMM DDR4 2666MHz PC4-21300 16GBx2枚組で9,980円というものがあった

そして、上記商品は「返品可能」商品となっていた。

ということは、メーカからは8GB SO-DIMM増設オプションが最大となっているLIFEBOOK S937/RFUTRO MU937が実は16GB SO-DIMMが使えたりしないか検証できるな、ということで買ってみた。

まずは開けやすいLIFEBOOK S937/Rから

続いてFUTRO MU937

どちらも標準の4GB+16GB=20GBとして認識しました。

Windows 10をインストールしてるFUTRO MU937でのタスクマネージャー表示を確認

まず標準状態はコレ

16GB SO-DIMMを増設した後の表示はコレ

オンボードメモリが2133MHzなのでそこに揃う感じですね。

フォームファクターがオンボードだけだと「Row of chips」という表記だったのが「SODIMM」に代わってますね。


2023/02/22追記

メモリがシングルチャネルなのかデュアルチャネルなのか?というのをcpu-zを起動して確認してみた

MU937での結果

U938/Sでの結果

富士通FUTRO MU937にWindows 10をインストールした

先日の富士通Lifebook S937/R はハズレを引いたようでM.2 SATAがちゃんと動かなかったので、どうしようかなーと思いつつ 旧キャプテンにいくと、ほぼ同じスペックで薄くなっているシンクラ専用機FUTRO MU937が売っていたので買ってみた。

Lifebookと違って普通のWindowsライセンスではなく、Windows 10 IoT 2015 LTSB Valueという特殊なものであるのが難点ですね(もう1台買ったら、そちらはWindows 10 IoT 2016 LTSB Valueでした)

裏面に見えてるネジを外せばすぐに外れる

Lifebook S937/Rと同様にDDR4 SO-DIMMスロット1個に
M.2 A-keyスロットにインテル® Dual Band Wireless-AC 8265 (8265NGW)が入ってる。
M.2 B-keyスロットは2242サイズ
M.2 M-keyスロットは2280サイズ

ただし、M-keyスロット2242サイズの所にネジが着いていて、2280側にネジを移動させるにはマザーボードを取り外さないと無理そう。

ストレージを認識させてみる

最初、左側の無線ANの下にあるM.2スロットがストレージかと勘違いしてた。

2242サイズのSATAは持ってないので無理矢理2280サイズのやつつけられるかなーと検討してみたけど、USBコネクタがあるので無理でした。

まずはとりあえず起動してみるかとBIOS画面を見てみると「Drive1 HDD」「Drive 3 NVMe」という謎表記

よく見ると右側にあったコネクタが M.2 M-keyコネクタだったのでNVMeストレージを付けてみたけど認識しない

じゃあ、とM.2 SATAストレージをさしてみると認識した。

Drive 1 HDDとして認識された。

となると、Drive 3 NVMeスロットとは何なのだ????

とりあえずAliexpressで2242サイズのM.2 SATA SSDを2種類入手して使っています。

KingSpec M.2 NGFF SSD
 512GBを$26.50で買いました
GUDGA M2 2280 SSD M.2 SATA SSD
 512GBを$23.65で買いました

詳細は「aliexpressでM.2 2242サイズのSATAとNVMeを買ってみた」にて

2022/12/30追記

32GB SSDを取り付けた状態のものが販売されたので1台買ってみたところ、SanDisk SD8SMAT-032GBとして認識されていた。

この32GB SSDでも、Windows 10 22H2のインストールは可能でした。

残り容量5GBちょっと、という状態ですけどね

メモリ増設(2023/01/05追記パート)

16GB SO-DIMMを増設することで合計20GBメモリとすることができました。

詳細は「富士通LIFEBOOK S937/RとFUTRO MU937は16GB SO-DIMMが増設できてメモリ20GB構成になる


製品資料

FUTRO MU937に関する資料

FUTRO MU937 製品詳細

FUTRO MU937 マニュアル一覧

FUTROドライバダウンロード起点 → MU937

なお、FUTRO MU937の元となっているのは LIFEBOOK U937/R と思われる。

LIFEBOOK U937/R マニュアル一覧

LIFEBOOKドライバダウンロード起点 → U937/R

MU937とU937/Rとではドライバに関してはほぼ同じで、添付ソフトまわりの取り扱いが異なるようだ。

不思議なのはMU937のBIOSは「LIFEBOOK UH90/B1,UH75/B1,WU2/B1,FUTRO MU937用BIOS書換データ」で、LIFEBOOK U937/Rは「LIFEBOOK U937/P,U937/R,U937/RX用 BIOS書換データ」ということ。同じCPUで同じ構成っぽいけど別枠なんだ・・・

13.3型ワイド ノートパソコン LIFEBOOK UHシリーズ


Windows10インストール概要

2022/12/13追記: 下の方にある”Windows 10 Home 22H2″のインストール記録ではWindows Updateのみでドライバを適用する場合のドライバ特定方法などを含めた手法を解説していますが、ここに要点を書いておきます。

Windows Updateからオプションの更新プログラムを表示すると下記の様な感じでドライバー更新プログラムがあります。

ここから、以下を選択すると、不明なデバイスが認識し、MU937のBIOSも2022年8月リリースのものに更新されます。

・FUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED – System 5/14/2018 12:00:00AM – 4.0.2.6
・Intel – System – 4/11/2018 12:00:00 AM – 1815.12.0.2021
・INTEL – System 7/18/1968 12:00:00 AM – 10.1.5.1
・Synaptics FP Sensors – Biometric – 5/24/2018 12:00:00 AM – 4.5.350.0
・FUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED Fimware – 1.22.0.0

特にメーカページなどからデバイスドライバーをダウンロードしてくる必要はありませんでした。

以下にあるのはいろいろやってみた時の記録です。


Windows 10インストール実践

LIFEBOOK S937/Rインストールの経験から、以下が重要だろうとピックアップ

LIFEBOOK UH90/B1,UH75/B1,WU2/B1,FUTRO MU937用BIOS書換データ E1033761.exe 
コントローラー用ファームウェア修正プログラム E1024123.exe

インテル(R) ディスプレイドライバー 64ビット版  E1026975.exe
インテル(R) マネージメント エンジン インターフェイス ドライバー  E1024939.exe 

まずは普通にWindows 10 22H2をインストールしてみると下記のデバイス認識状況

一通りWinodws Updateを適用したあとのデバイスマネージャー

変わらなかった

インテル(R) マネージメント エンジン インターフェイス ドライバーで1つ認識

インテル(R) ディスプレイドライバー 64ビット版インストールでは変化せず

Windows Updateのオプション更新プログラムを確認

一番下のFUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED Fimware – 1.22.0.0 を適用

適用&再起動後にBIOS画面に入ってみると、1.22にアップデートされていることを確認

続いてドライバが正常に適用できていないデバイスの詳細を確認

PCIメモリコントローラー VEN=8086, DEV=9D21

SMバス コントローラー VEN=8086. DEV=9D23

不明なデバイス ACPI\FUJ02E3\2&DABA3FF&0

不明なデバイス VID=138A&PID=0050

さて、LIFEBOOKのドライバと同じものがあります

まず、「不明なデバイス VID=138A&PID=0050」は指紋認識、Validity WBF 指紋センサードライバー E1029594.exe です。

無事認識

「不明なデバイス ACPI\FUJ02E3\2&DABA3FF&0」はLifebookの時はいろいろ試行錯誤してみたものの、もしかしてWindows Updateで適用できるのでは?と感じたので「FUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED SYSTEM 5/14/2018 12:00:00 – 4.0.2.6 」をインストールしてみると・・・

見事にドライバが適用され「Fujitsu FUJ023 Device Driver」と「Fujitsu FUJ0420 Device」を認識した

残るは2つ。こちらはLifebookだと自動的に適用されたものになる。

SMバスコントローラのデバイスIDで検索するとMicrosoft Updateカタログの「INTEL driver update for Mobile 6th Generation Intel(R) Processor Family I/O SMBUS – 9D23」が出てきた

Windows Updateのオプション更新の一覧に「INTEL SYSTEM 7/18/19 – 10.1.5.1」と上記カタログのバージョン10.1.1.13と似たものがあるのて適用してみる…

残っていた2つとも「Mobile Intel Processor Family I/O PMC – 9D21」と「Mobile Intel Processor Family I/O SMBUS – 9D23」として認識された

これで全てのデバイスが認識できた。

音量問題

しばらく使って見ると本体スピーカーから出力される音量が極端に小さいことに気がついた。

イヤフォン端子からだと特に問題はない。

ドライバの調整の問題なのかな、とLifebookで適用した Realtek High Definition Audio オーディオドライバーE1027123.exe をインストールしてみたが、状況は変わらなかった。

さらによく分からないのが、FUTRO MU937から他のWindows 11 Proパソコンにリモートデスクトップ接続して、他のパソコン側で音を再生した場合は正常にスピーカーから出力されるという状況。

うーん???

この現象、インストールしなおしたら再現しなくなったので結局謎でした。


Windowsのライセンスについて

MU937で標準インストールのWindows 10 IoT Enterprise 2015 LTSBのサポートは2025年10月まで

Windows 10 IoT Enterprise 2015 LTSBのライセンスキーは普通のWindows 10のライセンスキーとは別扱いのため、普通のWinodws10をインストールしてもライセンス認証状態にはならない。

なお、Windows 10 IoT Enterpriseというのはシンクライアント専用の機能限定版Windowsで、ユーザ側でアプリの追加などが難しい、という仕組みになっている。

詳細についてはVAIOのページにある「Windows 10 IoT Enterpriseと通常版の違い、導入の注意点は?」がまとまっていて分かりやすい。

結局のところ、一般人にはWindows 10 IoT Enterpriseのインストールメディアは入手できない、と

なので、継続して利用しようという場合は、別途Windows 10ライセンスを入手する必要があります。

Windows 10 Enterprise 2016 LTSB

Windows 10 Enterprise 2016 LTSBのメディアがあったのでインストールしてみた

まあ、Windows 10 IoT Enterprise L2015 LTSBとは別枠でしたね。

興味深いのはインストール直後はデバイスマネージャーに7個ぐらい警告があるデバイスが表示されていたのですが、Windows Updateを実行してみると下記のようにすべてのデバイスが認識されたという・・・

最近のWindows 10 22H2だと認識しなくなっている、というのが若干謎である。

Windows 10 Home 22H2

Windows 10 Enterprise 2016 LTSBではライセンスが通らなかったので、Windows 10 Homeライセンスを調達するために、再インストール。

ネットワークにつながない状態でデバイスマネージャー確認

Windows Update後は以下の認識になった

この間と同じものですね

今回はWindows Update経由で指紋認証デバイスが認識できないかを確認

「Synaptics FP Sensors – Biometric – 5/24/2018 12:00:00 AM – 4.5.350.0」をインストールしてみる

指紋認証デバイスが認識しました。

続いて「FUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED – System 5/14/2018 12:00:00AM – 4.0.2.6」と「INTEL – System 7/18/1968 12:00:00 AM – 10.1.5.1」を適用

ここで再起動必須

あれ?Fujitsu BIOS Driver Device残ってるの?

と思ってたらしばらく経つとなくなった

最後のデバイスはインテルマネージメントインタフェースドライバ「VEN=8086, DEV=9D3A」でした。

Windows Updateにある「Intel – System – 4/11/2018 12:00:00 AM – 1815.12.0.2021」が怪しいけど、詳細が分からないなー、とMicrosoft Updateで「Intel Management Engine Driver 1815」と検索してみると「Intel – System – 4/11/2018 12:00:00 AM – 1815.12.0.2021」が出てきた。

パッケージの詳細にある「サポートされているハードウェアID」を確認すると、「VEN=8086, DEV=9D3A」がある。

というわけで、Windows Updateから「Intel – System – 4/11/2018 12:00:00 AM – 1815.12.0.2021」をインストールしてみる

無事、認識しました。

というわけで、Windows Updateだけでもドライバが適用できました。

WiFi交換

802.11axにるためIntel AX210NGWに交換してみた 

裏蓋を開けて交換

交換後、Windows Upateで認識するかなー、と思ったけど、△マークのまま

Microsoft Updateカタログで「Intel net dev_2725」と検索してでてくる「Intel – net – 22.170.2.1」のサポートされているハードウェアIDは「pci\ven_8086&dev_2725&subsys_40208086」なので行けそう。

Windows Updateのオプション更新プログラムにある「Intel – net – 22.180.0.4」が似てるかなー、ということでインストール

無事に「Intel(R) Wi-Fi 6E AX210 160MHz」として認識

M.2 SATA増設した

日本で2242サイズのM.2 SATAを探したら高かったので、aliexpressで安いやつを買ってみた

KingSpec M.2 SATA 512GB $30.04
GUDGA M.2 SATA 512GB $28.20

12月10日に別のセラーにそれぞれ発注入れたら、どちらもAliexpress Standard Shipping→クロネコ配送で12月17日に到着しました。

同じ基板を使ってるのかな?と思ったのですが、違う感じ

FUTRO MU937に増設

まあ、普通に使えてますね

富士通LIFEBOOK S937/RにWindows 10をインストールした

秋葉原の旧キャプテンで富士通LIFEBOOK S937/Rが安いということだったので入手した。

裏面の蓋を一通り取ってみたところ。DDR4 SO-DIMMスロットがある。

マザーボードはこんな感じ

M.2 A-keyスロットにIntel WiFI AC8265が入ってる。
M.2 B-keyスロットは2280サイズと2242サイズの2種類があり、2280サイズの方にストレージがついていたと思われる。

LIFEBOOK U937/RのM.2 B-keyスロットはM.2 SATA用なので、調達してさしてみたもののうまく認識できない。どうやらスロット不良をくらったようだ

M.2 SATAスロット不良の件

そんなことあるんだ、って感じの認識不具合が発生。

SUNEAST EA900をさしてみたところ以下の認識に

「Generi Loader SATA Device」

Windows 10のインストーラー上で確認すると0GBのディスクとして認識されている

別のWINTEN SATAをさしてみる

謎の1024MBディスクとして認識されている。

なお、どちらのM.2 SATAとも、USBケースに入れたところ正常に使用できた

仕方が無いので、DVD-ROMスロットにHDD入れるやつを使って2.5インチSSDをつなげた。(9.5mm厚が必要だったのだが、あやまって12mm厚のものを買ってしまったため、基板部分のみ使用)


LifeBook U937/R基礎資料

LIFEBOOK U937/R 製品詳細

ドライバダウンロード(ノートPC)2017年4月以降モデル 2017年上期)

Windows10のドライバについて(2023/01/23追加)

Lifebook S937/RのドライバはWindows Updateのオプション更新プログラムで全て適用できました。

上記では1個チェックが抜けていますが、以下の4つを選択することでドライバが適用されます。

・FUJITSU CLIENT COMPUTIN LIMITED – System – 5/14/2018 12:00:00 AM – 4.0.26
・Synaptics FP Sensors – Biometric – 5/24/2018 12:00:00 AM – 4.5.350.0
・Intel – System – 2013.14.0.1529
・FUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED – Firmware – 1.20.0.0

Windows10インストール編

Windows 10をインストールしてみた

Windows 10 Proとして認識された。

ノートパソコンでありがちな感じでデバイスがいくつかのデバイスが認識されていない。

まず、わかりやすく認識されていない指紋センサードライバをインストール

Validity WBF 指紋センサードライバー E1029594.exe

つぎに VID:8086 PID:9d3a はマネージメント系デバイスなので下記をインストール

インテル(R) アクティブ マネジメント テクノロジー ドライバーE1025009.exe

「ACPI\FUJ02E\2&DABA3FF&0」が残った

ここでまだ実施していなかったBIOSアップデート

LIFEBOOK S937/P, S937/R用 BIOS書換データ E1033762.exe

どうやらBIOSアップデートに必要なドライバというものがあるらしく、おそらくそれが未認識デバイスと想定されるので、FUJ02Eを調べてみる

富士通Q&A「FUJ02E3 デバイスドライバー」(32・64ビット共用)の修正項目とインストール方法について(2013年10月発表モデル:LIFEBOOK AH47/K ほか)

ここに「FUJ02E3 デバイスドライバー V1.30.1E1016696.exe がある

無事にすべてのデバイスが認識された

改めてBIOSアップデータ実行…

OS再起動してもダメだった。

FUJ0430/FUJ0420 Device Driver FTS_FUJ0430FUJ0420DeviceDriver_3004_1241503.zip

ダメだった

アップデートナビ インストールサービス E1025995.exe をインストールすると、Microsoft Storeの「アップデートナビ」のインストール要求があるので、それをインストールして、アップデートナビを起動

必要らしいので下記2つもインストールします

Realtek High Definition Audio オーディオドライバーE1027123.exe

インテル(R) ディスプレイドライバー 64ビット版 E1026404.exe

インストール後、再起動して、再度アップデートナビ実行

Realtek High Definiton AudioドライバーはWebにあるのとバージョンが違うようだ

アップデートナビ経由でドライバをインストールし、再起動すると、再起動後、更新結果を表示してくれました

この状態で残るはBIOSアップデートのみ

LIFEBOOK S937/P, S937/R用 BIOS書換データ

ただ・・・どうやっても拒否られています

これの一番下の「FUJITSU CLIENT COMPUTING LIMITED firmware – 1.20.0.0」をインストールしてみます

再起動して、アップデートナビを実行

Windows Update経由でBIOSが適用できたようです。

まじかーーー


802.11ax APへの接続状況がいまいち…

Intel WiFi AC8265のドライババージョンは20.70.30.1

802.11ac 対応のインテル® ワイヤレス・アダプターを使用するシステムで、利用できるネットワークのスキャンリストに、Wi-Fi 6 (802.11ax) ネットワークが表示されない

対応しているバージョンのはず


上記に加えてIntel – System -201314.0.1529

HPE Superdome Flex 280サーバーではLinuxのサポートについて注意が必要(現状RHEL9.0はサポートしない)

2022/12/05追記:2022/11/30にRHEL9.0対応のI/O Service Pack for HPE Superdome Flex Servers Familyがリリースされてました。


HPE Superdome Flex 280サーバーを導入するにあたってLinuxのサポートも必要という話で、RedHat Enterprise Linuxを導入する、という話になった。

ドキュメントを探すと「Installing Operating Systems on HPE Superdome Flex 280 Server」がもっともまとまっている感じだった。

ここの「Supported operating systems」には下記の様に書かれている。

HPE Foundation Software (HFS) version support matrix」を見るとRHEL9.0をサポートしていると読める記述がある。

Software Delivery Repositoryにある「HPE Foundation Software Repository」を見ても指定できるディストリビューションバージョンに9.0が含まれている。

ISOファイルとして入手する場合は「HPE Foundation Software ISO Image for HPE Superdome Flex Servers Family」から入手でき、RHEL9/Oracle Linux 9がサポート対象として記載されている。

上記ページにリンクがある「Running Linux on HPE Superdome Flex 280 Server」は冒頭の「Installing Operating Systems on HPE Superdome Flex 280 Server」を切り出した感じのドキュメントになってようにみえ、特にRHEL9がサポートされない、という認識ではなかった。

しかし!

hpeから、2022年11月2日時点で、HPEがサポートするのはRHEL8.5までで、RHEL8.6とRHEL9.0は現状はサポートしない、との通告を受けた。

なぜ?と聞くと「I/O Service Pack」の対応バージョンが出ていないから、という

確認してみると「Running Linux on HPE Superdome Flex 280 Server」の方には記述がないが、「Installing Operating Systems on HPE Superdome Flex 280 Server」には「HPE Superdome Flex 280 Server I/O Service Pack」という項目がある・・・

しかし、「Customers can use the HPE Superdome Flex 280 Server I/O Service Pack」という表現なので「要求」じゃないはずなのに、要求されている。

ダウンロードリンクは「I/O Service Pack for HPE Superdome Flex Servers Family

firmwareとdriverを新しいものに更新するために使うので、必須ではないはずなのだが、hpeサポートは必須と主張してくる感じです。

じゃあ、RHEL9.0対応版はいつでるの?ときいいてみるものの「不明」という回答。

大丈夫なんか?HPE


2022/11/14追記

RHEL9をサポートするI/O Service Packのリリース見込みがついた、という連絡があったので、とりあえず本件はなんとかなりそう


2022/12/05追記

2022/11/30付けでRHEL8.6とRHEL9.0に対応した「I/O Service Pack for HPE Superdome Flex Servers Family 2022.09」がリリースされていました。

SteamDeck疑似環境の構築方法

(2022/08/04追記:一番後ろに、SteamDeck用LinuxのSteam OSとそれを他機種でも使えるように細工したものの紹介を追加)

Steam Deckという手持ちゲーミング端末がリリースされる予定になっている。

現状は一部の開発者向けに実機の提供が行われているが、それ以外のPCでもSteam Deckで使われるManjaro Linux OSをインストールすることで検証ができるように公式の手順が公開されていた。

Developing for Steam Deck without a Dev-Kit

書いてある内容を要約すると・・・

ハードウェア構成

本体:MINISFORUM Elite Mini UM700 (日本代理店 Linksの製品紹介)の Ryzen 7 3750H 搭載モデル

AmazonのMINIFORUM直販より、日本代理店Links直販が安い場合も・・・


ディスプレイ:7インチで1280*800のカーナビ液晶を流用しているものを適当に調達

コントローラ: PS4コントローラかPS5コントローラが最適。XBOXやスイッチ用も使えなくは無いが、トラックパッドがないためフル機能が使えないことに注意。

以前売ってたSteam純正コントローラについては触れられてない・・・

OS設定について

Manjaro LinuxのKDE Plasmaエディションをインストールする。

注:実際にはGPD Pocketでインストールしてみたが、画面キャプチャが面倒だったので、以降の手順は仮想環境で行ったもので代用している。

インストーラで起動すると、下記の様に表示される

環境に合わせて「tz(タイムゾーン)」「keytable(キーボード配列)」「lang(表示言語)」を選び、「Boot with ~」を選ぶ。どっちがいいかは環境による?

しばらく待つとKDEデスクトップが表示される。

この状態でsteam導入もできなくはないのだが、起動ごとに毎回設定がやり直しになるので推奨しない。(OSアップデートがあると警告が表示されたりするが、再起動すると消えるので毎回表示される)

内蔵ディスクや、さらに別途用意したUSBメモリなどへインストールをした方が良い。

インストールはデスクトップ上の「Install Manjaro Linux」をクリックして、インストーラを進めていく。

標準では「スワップを使用しない」が設定されているが、どちらの方がいいんだろうか?(使用しないで進めた)

ゲーミング用途なら、パスワードなしの自動ログイン想定かなぁ?と

インストールを開始します。

…?

FAT32パーテーションを作成した後のLinuxパーテーション作成に失敗している?

パーテーション容量を最大サイズから少し減らしたらインストールが始まった・・・(パーテーション設定のキャプチャなし)

インストール完了

内蔵ディスクから起動しているのでデスクトップ上にInstallのアイコンが消えています。

つづいて、steamのセットアップを実施

左下の「m」メニューから「ゲーム」の「Steam (Runtime)」を選択するか

デスクトップ上で右クリックメニューにある「Show KRunnner」を選択

表示されるウィンドウに「steam」と入力して「アプリケーション Steam(Runtime)」を選択します。

そうするとデスクトップ上に「Steam (Runtime)」アイコンが追加され、Steam setupが開始されます。

セットアップではいろいろダウンロードが行われていきます。

いろいろ処理しているウィンドウが表示されなくなったらダウンロードが終わりなようで、改めてデスクトップ上の「Steam (Runtime)」をクリックすると、Steamのログイン画面が表示されます。

steamにログインすると、まあ、普通に表示されます。

最初に「Steam」の「Settings」を開きます。

「Interface」のlanguageを「日本語(Japanese)」に変更

「Steam Play」の「Enable Steam Play for all other titles」にチェックを入れて、Windowsエミュレーション機能を有効にします。

この設定でいろんなゲームがインストール可能な状態となります。

インストールを選ぶと選択したゲームの他に「Proton(Windowsエミュレーション機能)」と「Steamworks Common Redistributables」のダウンロードが始まります。

ダウンロードが終わり「プレイ」を選択します。

そうすると、「プラットフォーム互換ツールを使用して、このゲームをSteam Playで起動します」というメッセージが表示されます。

ゲームによっては起動前に Microsoft VC Redist Packageインストールなどの処理も実行されます。

やっかいな事に、こういった共有ライブラリが必須であるにも関わらず、特に設定されていないゲームの場合は、プレイボタンを押しても開始に失敗してしまいます。(そういうゲームで起動失敗した場合は何も表示されず、ただゲーム一覧のプレイボタンが再度押せるように戻っていることで察する、という感じ)

なお、仮想環境上での検証は下記の様な感じでDirectX11が上手く動かずに失敗となりました。

GPD Pocket 1で実験した所、FF3は実用的な速度で動作

A列車でいこう9は、かなり遅いものの動く

ライザのアトリエについては、タイトル画面までは出たものの、それ以後の画面は表示できず、という状態でした。


2022/08/04追記

SteamOSとその類似OS

Steam公式にある「自分だけのSteam Machineを組み立てる」はDebian 8ベースの古いSteam OSを使った説明

SteamOS 2.195 リリースノート(2019/07/18)

SteamDeck用のSteamOS 3.xはリカバリイメージとしての提供となっており「Steam Deckリカバリー手順」から入手可能

SteamOS 3.2リリースノート(2022/05/27)
SteamOS 3.3リリースノート(2022/08/03)

Steam Deckリカバリイメージは8GBのUSBメモリに書き込む形式のものとなっているが、vSphere環境上で起動してみようとしたが、うまくいかなかった。

Steam OSのバグについては https://github.com/ValveSoftware/SteamOS/issues から行える。

Steam Deckの内部構造について「Steam Deck Guide」にまとまっている。また、SteamOS相当の機能を他機種でも使えるようにしたLinuxについても紹介されている。

HoloISO

公式: https://github.com/theVakhovskeIsTaken/holoiso

Steam OS 3.xと同じArch Linuxをベースに作られているもの。

SteamDeckと同じAMD系GPUだけではなく、Intel UHD 630+ iGPUや、NVIDIA GTX 9xx GPUでも動く

Nobara Project

公式: https://gitlab.com/GloriousEggroll/nobara-images

こちらはFedora をベースにSteam OS的な機能を盛り込んだもの

ISO生成スクリプトを配布しているだけであるため、ISOファイルをつくるのは別のFedora OSが起動しているサーバで必要なパッケージをインストールした上でスクリプトを実行する必要がある。

winesapOS

公式: https://github.com/LukeShortCloud/winesapOS

USBメモリで起動して使うことを想定したもので、Intel Macでの動作もするらしい。

PlayStation4でLinuxを起動するプロジェクトと組んでPS4上でSteamゲームで遊ぶなんてこともできるらしい。→「WinesapOS 3, based on SteamOS 3 for PS4 with Mesa 22.0.3: PS4 Distro Release

USBメモリから起動する、というあたりはBatocera Linux を使っているようだ