MIPSコアのSoCベンダ Ingenic超がんばってる

MIPSコアを採用したXburstというSoCを作っているIngenic(君正)が5月12日に発表会を開いたようです。

君正公布可穿戴及物联战略 正式迈入2.0时代

ウェアラブル系が売り込みどころだと見ているような感じで、スタンバイ時0.2mW、通常使用時65~80mWという省電力のSoCモジュールM200(およびM200s)の話

そして、このM200を使用したIngenic Glassのデモ
20150514021402885

そして、新SoCのX1000を発表
20150514021937257

Linuxを使ったIoT系デバイス用に、低消費電力で比較的高性能なSoCモジュール、ということらしいが
記述をよく読んでいくと、M150(JZ4775相当1コア)搭載の「Halley平台」か、それの後継にあたるもののようだ。

これらが、実際にどの程度採用されていくかは、まだ見えないですが、期待しています

ElephoneからWin10/Android両対応スマホ「VOWNEY」が6月下旬発売予定

小米(Xiaomi)からWindows 10対応スマホが出る、って話がありますが、それ以外の会社からもぼちぼちと話が出ていています。

なんでも、6月下旬(6/20説あり)に、新機種の「Elephone Vowney」がリリースされるというもの。

しかも、SoCの違いにより2バージョンがあるとのこと。

共通スペック
・5.5インチ 2K液晶(2560 x 1440)
・RAM 4GB
・ストレージ 32GB
・カメラ 背面Sony 2070万画素、前面800万画素
・3800mAhバッテリー
・FDD-LTE/WCDMA対応

Version A
・Mediatek MT6795 64bit8コア2.2GHz
・Androidのみ対応
・背面に指紋認証デバイスあり
・価格は$330ぐらい

Version B
・Intel 4コアSoC
・Windows 10とAndroidの両方に対応
・ブート時に選択ができるらしい
・データの管理は完全に別枠
・発売時期が遅れるらしい

というあたりらしいです。

さてさて、どうなりますことやら

Spreadtrum SoCがSAMSUNG Android端末で採用! GALAXY Tab 3 V&GALAXY J1

Spreadtrumのプレスリリースに「Spreadtrum Chipsets are Adopted for Samsung WCDMA Tablets and Smartphone」というのが登場。

低価格帯向けにSAMSUNGが販売する製品でSpreadtrum社のSoCが採用された、というもの。

タブレットのGALAXY Tab 3 Vシリーズ(WCDMAモデル:SM-T116、WiFiモデル:SM-T113)に、Cortex-A7 1.3GHz 4コアの「SC7730ST
スマートフォンのGALAXY J1(SM-J100)にはCortex-A7 1.2GHz 2コアの「SC7727S

GALAXY J1は、Tizen OS採用のSAMSUNG Z1のAndroid OS版という感じのようです。

正味、J1の方は、日本で使うにはかなりびみょー
Tab 3 Vシリーズは値段によっては、というところなんですが、RAM 1GBですからねぇ・・・

Orange pi2を買った

2016/11/07追記

わずか2000円強でAndroidやLinuxを動かせるギガビットLAN搭載のシングルボードコンピューター「Orange Pi PC2」が登場」で紹介されている、Orange Pi PC2に関する記事はこちら
  ↓
Allwinner H5搭載のOrange Pi PC2が$23.13で発売開始


Orange pi2を買った。

Raspberry piみたいなやつで、安くて面白そうなのって何かない?と聞いて見たところ
上がってきたのがOrange piでした。

(2015/09/08追記 その後、廉価版のOrange pi PCというのも出て、それも「買いました」)

丁度、Allwinner H3(Cortex-A7 4コア)系のモデルが出始めたところで確かに面白そう。

いろいろモデルがあるので、表を作って検討(Orange piの比較)

Orange pi Plus Orange pi 2 Orange pi Mini 2 Orange pi Orange pi mini
価格 $59 $35 + 送料$3.99 $30 + 送料$3.99 $49 $39.80
CPU Allwinner H3 1.6GHz Allwinner A20
Memory 1GB
内蔵ストレージ 8GB EMMC Flash なし
MicroSDスロット あり
SATA端子 あり なし あり
ネットワーク 1Gbps 100Mbps 1Gbps
Wifi オンボード&アンテナ端子 なし オンボード&アンテナ端子
USB USB2.0*4 USB2.0*2
ピンヘッダ 40ピン 18ピン+26ピン 40ピン
IR受光端子 あり
カメラ端子 あり
マイク あり
HDMI あり
VGA なし あり なし
LCD端子 なし あり
オーディオ系 オーディオ/ビデオ共用端子
USB OTG あり
サイズ 108mm × 60mm 93 mm × 60mm 112 mm × 60mm 94 mm × 59mm

SATAポートありでblogサーバ稼働させてみる、というのも引かれたのですが、とりあえず安いやつで様子を見てみようと「Orange pi 2」を選択し、発注。

China Registered mailで発送したにもかかわらず、4/1発注で4/6に届くという高速処理で到着。
(注:中国から買うと80%ぐらいの確率で、メーカ→郵便局、郵便局→国外、で1週間ぐらい時間がかかる・・・)

IMG_3938s
発注したのは、「Orange pi2本体」「ビデオ出力ケーブル」「電源」

ちなみにRaspberry pi2 B+の箱と比べるとこんな感じ
IMG_3939s

箱の中身は説明書とボード。
IMG_3940s

基板は青かった。そしてよく見たら無線LANアンテナが付いてた。
IMG_3941s

Raspberry pi2と同じくHDMI/イヤホンジャック/電源のコネクタは長辺方向に配置されている。

ケースに入れてあるRaspberry pi2と並べて見る。
IMG_3942s
IMG_3943s

スペック見ればわかることだけど、ちょっと大きい。

さて、Orange pi2は内蔵ストレージがないので、microSDにOSを入れる必要がある。
2015/04/07時点ではAndroidしか公開されていないので書き込みを行う。
あとで別記事に書くが、Windows8.1 64bit版では指定ソフトを使った書き込みに失敗したので注意が必要かもしれない。
(日本語ファイル名、スペース文字を入れたパスでは無かったんだけどなぁ・・・)
Windows Vista 32bit版で行ったところ正常動作した。

電源を入れると、Allwinnerロゴが登場。
IMG_3945s

初期のホーム画面はTvdLauncherという以下の画面になった。
IMG_3946s

「设置」が「設定/Setting」なのでそれを選択すると、普通のAndroidの設定画面が現れる。
設定画面では「语言和输入法」が「言語/Language」にあたるので選択し、「日本語」を選ぶと、英語表記や中国語表記がだいぶ残るものの、それなりに日本語になる。

ただ、このAndroid、Google Play StoreなどGoogle Appsが入っていないので、いろいろ使うには工夫が必要そうだ。

Orange pi2記事の第1弾としては、こんなところで

SpreadtrumからLTE対応4コアSoC SC9830A登場

SpreadtrumからFDD-LTE/TDD-LTE対応の4コアSoC SC9830Aが出るようです。

Spreadtrum Announces Volume Shipments of 28nm Quad-Core 5-mode LTE and WCDMA SoC Platforms(2015/04/02)

5モード(FDD-LTE/TDD-LTE/WCDMA/TD-SCDMA/GSM)対応のSoC SC9830A、と、WCDMAのみ対応のSoC SC7713Gが登場です。

現時点では各製品ページはありません。

どちらも28nmプロセス製造で、CPUはCortex-A7で4コア、ということなのですが
WCDMAのみ対応の「SC7713G」と、既存モデルの「SC7731G」の差異がよく分からない・・・
どちらも1.3GHzまでで、同じ28nm品だし・・・誤植なんだろうか?

SC9830Aの方は、Cortex-A7 4コア 1.5GHzと高速化。
GPUは、ARM Mali 400MP2(dual core)とSC7731Gと同じモノ(クロックは上がってるかも?)

ランク的には「MediaTek MT6582(Cortex-A7 4コア)+MT6590(LTEモデム)」か「MediaTek MT6732(Cortex-A53 4コア)」が対抗になるんだろうけど、これらに対して、どの程度の価格差が付けられているのか・・・