ssh接続を使って2つ先にある管理画面Webにアクセスする

下記の様な感じで、踏み台サーバを2つ経由した先にある管理画面Webを、手元の操作端末上のブラウザで確認したい。

sshによるトンネル接続を利用したSOCKS proxyを使うことで実現できる。

構成の概要としては下記の様な形となる。

操作端末はWindows 10で、puttyを使用してssh接続を行い、Firefoxブラウザで管理画面を開く、という想定。

まず、SSH接続1について設定

[Session]-[Host Name] で 踏み台サーバ1 とポート番号を指定(port 22)
[Connection]-[Data]-[Auto-login username] で 踏み台サーバ1のログインユーザ名
[Connection]-[SSH]-[Tunnels]の[Forwarded ports] で 「L10022 踏み台サーバ2:22」(“Local”,”Souce port:10022″,”Destination: 踏み台サーバ2:22″)
公開鍵認証を使用する場合は [Connection]-[SSH]-[Auth]の[Private key file for authentication]に指定

これにより、「踏み台サーバ1へのSSH接続1」と「操作端末のローカルポート10022にアクセスすると踏み台サーバ2のポート22に転送されるトンネル接続」が出来る。

次に作成されたトンネル接続を利用したSSH接続2を設定

[Session]-[Host Name] で localhost ポート 10022 を指定
[Connection]-[Data]-[Auto-login username] で 踏み台サーバ2のログインユーザ名
[Connection]-[SSH]-[Tunnels]の[Forwarded ports] で 「D10080」(“Dynamic”,”Souce port:10080)
公開鍵認証を使用する場合は [Connection]-[SSH]-[Auth]の[Private key file for authentication]に指定

これで「”接続端末のローカルポート10022″から 踏み台サーバ ポート22 に転送されてSSH接続2」と「操作端末のローカルポート 10080 にアクセスすると、踏み台サーバ2 上からネットワーク接続できるトンネル接続」が出来る。

最後に、Firefoxの[General]-[Network Settings]にて、「Manual proxy configuration」で「SOCKS Host: localhost Port: 10080」と設定する。

これで操作端末上から閉鎖網2上にあるWeb管理画面を開けるようになった。


2022/01/20追記

TeraTermでも同様のことを行う手法を調べた。

puttyみたくテンプレート化できないので、ショートカットで起動できるようコマンドラインオプションとして指定する手法とした。

"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" 踏み台サーバ1 /ssh2 /auth=publickey /keyfile=X:\tmp\sshkey\~.ppk /ssh-L10022:踏み台サーバ2:22 /user=踏み台サーバ1のログインユーザ名 /passwd=秘密鍵のパスフレーズ

"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" localhost:10022 /ssh2 /auth=publickey /keyfile=X:\tmp\sshkey\~.ppk /ssh-D10080 /user=踏み台サーバ2のログインユーザ名 /passwd=秘密鍵のパスフレーズ

なお、引数でパスフレーズを指定しない場合、「SSH2秘密鍵の読み込みに失敗しました wrong passphrase」という下記のダイアログが表示されてうざいです。

また、TeraTermでSSHのダイナミックポート転送を行う場合、指定したポートが使用できない場合、下記の様なApplication fault Execption:ACCESS_VIOLATIONダイアログが表示されることがある。

ダイアログもなしにTeraTermが終了することもある。

2022/01/21 追記
TeraTermでのSOCKS proxy(ダイナミックポート転送)がどうにも不安定なので、 puttyで実施している。

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