ClonezillaをLACP+タグVLAN環境で使う

システムディスクのバックアップ/リストアを行えるDebian/Ubuntuベースで構成されているClonezilla を使ってシステム障害に備えたバックアップディスクを取得しようと思ったのだが、ネットワークがLACP (802.3ad) +タグVLANで作成されていることに気がついた。

複数NICが搭載されている環境でClonzillaを起動すると、ネットワーク設定の際に「bond0 Use_channel_bonding」という選択肢が表示される。

しかし、次のNetwork Configで「static Use static IP address」を選択してみてもIPアドレスに関する設定のみでLACPで使うNICの選択やVLANに関する入力する場面はない。

というわけで、「enter_shell Enter_command_line_prompt._Do_it_manually」を選択してみるしかない。

選択してみると、設定したあと「exit」すれば続きから始まるよ、といわれる。

では、どのように設定を行うのか?下記でヒントを発見

Clonezillaの機能追加希望「#61 no lacp / etherchannel / Bonding support」(2015年07月15日~2016年10月13日)
Clonezillaのフォーラム「VLANs / bonding configuration」(2020年12月09日~2020年12月14日)

手動で設定する場合のやりかたと、ocs-live-nicbonding というスクリプトを追加して今後のバージョンで使える様にする、というものになる。

Clonezilla 2.8.0で確認してみると ocs-live-nicbonding は存在していた。

しかし、ドキュメントが見当たらないので、スクリプトを読んでみると下記仕様のようだった。

・bond0 を mode=802.3ad(LACP) 、miimon=100 で作成する
・ocs-live-nicbonding のオプションとして指定したNICがスレーブデバイスとして登録される
・xmit_hash_policy は指定しないのでデフォルトのlayer2設定

というわけで、eth3,eth4を使用してbond0を作成する場合は「ocs-live-nicbonding eth3 eth4」と実行する

「ip a s bond0」を実行してbond0が作成されていることを確認

bond0へのタグVLAN追加はvconfigコマンドで実行。

「vconfig add bond0 <VLANID>」を実行する

そうすると「bond0.<VLAN ID>」というデバイスが作成される(「ip a s bond0.<VLANID>」で確認)

IPアドレスを「ifconfig bond0.<VLANID> <IPアドレス> netmask <ネットマスク> up」を実行して設定。

で「exit」を実行すると、下記の様にClonezillaの操作に戻ります。

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