MTKのタブレット向けチップMT8377?


micdigi.comに「L-Y F7HD based on MTK8377 dual-core」という記事が上がっていた。
曰く、LYRIC PIONEERという会社からL-Y F7HDという3G回線内蔵タイプの7インチタブレットが出るというもの。

・CPU MTK8377 1.2GHz dual core
・3G内蔵。 GSM/WCDMA 850/1900/2100MHzサポート
・7インチ 1024×600。IPS液晶
・Bluetooth 4.0
・FMラジオ
・バッテリー 3500mAh

全体的なスペックとしては普通といえる感じだが、特筆すべき点は、CPUのメーカがMTK(MediaTek)だ、というもの。

MediaTekがタブレット向けの専用チップが出した、というニュースは聞いたことないなぁ、と思いつつ調査開始。

まず、micdigiと書いてる人が同じっぽい1pad.cnの記事、「极速之王双核MTK8377 灵韵先锋F7HD首发」。
こちらには、もうちょっと詳しく書いてある。

MT8377は、スマートフォン向けのMT6577をタブレット向けにアップグレードしたもの。
AnTuTu benchmark v2.9.3でのスコアが「5626」
ちなみにこのスコアは、MT6577搭載の5インチ中華スマホで一般的な値より若干高い数値です。

とはいえ、値的には非常に近いので、確かにMT6577とMT8377は同じものである、とは言えそうです。

ただ、alibabaとか中国系の掲示板などを巡ると、「RK8377」とかそんな表記をしているところもちらほらあって、いまいちはっきりしない感があります。

とはいえ、aliexpressの販売例、「MTK 8377 7inch IPS screen Cortex A9 dual core Tablet PC with 3G」とかを見ると、3Gをサポートしていて、$159となると、結構気になりますね。
メモリが512MB/1GB/2GBの3種類あるようですが、微妙に不安な点もあったりします。

それは、こっちの店での「Latest zxc z7 Built-in 3G Phone call 7″ IPS Screen Tablet PC not MTK6577, updated version MTK 8377, Dual Core 1.2Ghz Android 4.0」の説明書きです。

Hello, Ladies and gentlmen,
This Tablet PCs’ CPU use MTK8377, not MTK6577.
1.2Ghz 1.0Ghz
1G ROM 512M ROM
Android 4.1 Android 4.0
That’s why our price are a little bit higher than other sellers.
According to the official notice, zxc Z7 MTK8377 will be realeased around Nov. 23th.
Please don’t place any orders if you can not wait.
Thanks!

「2012/11/23ぐらいにzxc Z7 MTK8377版が発表される予定」
そして
「MT6577は512MBメモリで、Android 4.0」「MT8377は1GBメモリでAndroid 4.1」
という記述。
最初に紹介したaliexpressのお店は「512MBメモリで、Android 4.0」なので、とても怪しい感じです。

もう少し様子をみてから買った方がいいような雰囲気ですね。

Aliyun OS(阿里雲OS)搭載のK-touch W619が8千円で!


2012/12/17追記:最近、さらに安くなって$70になりました。


中国で有名なAlibaba(阿里巴巴)という会社があります。
まぁ、日本でいうと楽天とかYahoo Japanみたいな雰囲気のところ、という感じでしょうか。

2011年7月に、そこがAliyun OS(阿里雲OS)というスマートフォン向けOSをリリースし、それを搭載したスマートフォンが何機種か発売されています。
スマートフォンは、K-Touch(天語)という端末メーカで作られ、「K-Touch W???」という型番で発売されています。

Aliyun OSの中身はAndroidとほぼ同等ですが、Google PlayMarketは使用できず、独自のマーケットストアを使用する形になっています。
しかし、使用しているソースコードが公開されていない、とか、独自マーケットストアのアプリ調達方法が正規の方法を踏んでない、とか、いくつか問題もあったりしますが、まぁ、ユーザが使うにはある意味関係はないでしょう。

日本のユーザが使用した場合の使用感については、ハイエンドのK-Touch W806について山谷剛史さんが「連載:山谷剛史の ニーハオ!中国デジモノ 「モバゲーで遊べて中華独自OS」なスマホを自腹購入! さてモバゲーの評価は?」にて紹介しています。

ちなみに、Tegra2搭載のK-Touch W806は、2012/10/18現在、$235(約2万円)+送料で購入できるようです。

今回ご紹介するのは、ローエンドのK-Touch W619です。

こちらは、MSM7225A 800MHz搭載とスペックは低いですが、送料込みで$109.99、約9千円$99.99、約8千円と格安です。
↓の枠では「$112.99」となっていますが、2012/10/30中ぐらいまでの間は$109.99$99.99という特価販売中です。

メモリは512MBなので、まぁ、Android 4.0.4でも使うことができる、というラインですね。

で・・・なんか急に安い販売が始まったようなんですが、なぜなのかなぁと思ったところ・・・
2012/10/04「中国のAlibaba(阿里巴巴)がAliyun(阿里雲)モバイルOS事業をスピンオフ、2億米ドルの出資で援助

事業がいろいろ変わるので、処分されている・・・ってことなんでしょうかねぇ・・・

タイミング的にちょっと先行き不安感はありますが、どうせ、日本で買っても、Aliyun OSのまま使うことはないでしょうから、関係ないですよねw


— 2012/11/05 追記 —
xdaに「Karbonn Mobile A5 & A7 (Android 2.3.6)」というスレッドを発見。

なんでも、Karbonn mobileというところの「A5 Android」がK-touch W619相当らしい。
ICS 4.0.3のROMもあるらしい。

Huawei子会社のHisilicon製スマートフォン向けCPU K3V2 Hi3620


今更ながら、Huawei Asend D Quadで使われているCPUが特殊であることに気がついた。
Hisilicon Hi3620というらしいので調べてみた。

開発会社は「HISILICON (海思)
1991年にHuawei(华为)のASIC開発部として設立。
2004年に独立したが、Huaweiの関連会社のまま。
深セン、北京、上海、シリコンバレー、スウェーデンに支社があるらしい。

中国語の製品一覧」には「K3V2 Hi3620」自体は掲載されていない。

「K3智能手机」という分類にて、1つ前の「K3(Hi3611)」が掲載されている。
(智能手机=スマートフォン)

まず、K3(Hi3611)について確認してみる。

・CPU ARM926EJ-S 460MHz
・GPU については特に言及無しだがOpenGL1.1
・ディスプレイ: QVGA/WQVGA/VGA
・カメラ:800万画素まで対応
・USB2.0 OTG対応
・GSM/CDMA/WCDMA/TD-SCDMA対応のModemを接続することを想定
・中国ワンセグ(CMMB)対応
・OSターゲット Windows Mobile 6.1

で、K3V2については「无线终端」の下の方に記述を発見。
また、Huawei側で「HiSiliconがクアッドコアアプリケーションプロセッサ「K3V2」を発表」というプレスリリースも発見。

・ARM Cortex-A9ベース 4コア 1.2GHz/1.5GHz L2キャッシュ 1MB
・メモリクロック 64bit 533MHz LPDDR2
・GPU 16コアある。250mtps,1.3G pix/s, 80GFLOPS
・カメラ 2000万画素対応
・動画性能 1080p 60fps@18Mbps/1080p 30fps@50Mbps
・40nmプロセス製造

なお、GPUはVivanteベースだ、という話もあり。

Huawei=Hisiliconのみの独占供給は、コスト的に見合うのかなぁ?と疑問に思うところが多々ありますが、nVidia Tegra3/Qualcomm Snapdragon S4、そしてこれから来るMediaTek MT6588ではまかない切れないといった判断があったんでしょうかね?

Windows7をWindows8にアップデートしてみた


11時45分頃、そろそろ買えたりするのかな?とWindows.comにいってみると購入ページがオープンしている。

「Windows8-UpgradeAssistant.exe」というアプリをダウンロードして、起動すると、↓のような画面になる。

チェックの結果はといえば・・・

「要確認」が「8項目」見つかった。

内容を確認すると・・・

WinPcap、カスペルスキー,Wiresharkという感じで、まぁ、ネットワーク周りをいじっているもので問題発生となっていた。

でも、無視して続行。

既存Winodws7環境から何を引き継ぐかを選択すると、購入すべきWindows8のエディションが表示されます。

今回の場合、Windows7 UltimateからのアップデートなのでWindows 8 Proが表示されました。


インストール用ファイルを「ダウンロードだけ(3300円)」にするか、「メディアも買う(3300円+1589円)」かを選択します。
なお、メディアを買わずにダウンロードしたものを使って、自分でメディアを作ることもできます。


まずは、住所を入力します。


支払い情報では「クレジットカード」か「PayPal」を選択できます。


私はクレジットカードを選択。


プロモーションコードを持ってる人は、ここで入力します。
なお、プロモーションコードは、最近Windows7を買った人などがもらえるWindows8優待とかで入手することができます。


支払い処理が完了すると、プロダクトキーが表示されます。
また、別途、プロダクトキーについては、メールでも送付されてきます。


しばらくダウンロードに時間がかかります。

ダウンロードが完了すると、以下の画面が現れます。

なお、Winodws8インストール完了後、このプログラムが自動削除されたりはせず、デスクトップ上に「Windowsのインストール」というアイコンが残り続けます。
このため、Windows8インストール完了後に、メディアを作成することもできます。
なお、作成できるメディアは、「DVD」と「USBメモリ(3GB以上必要)」です。

今回は、いますぐインストールします。
しばら~く待つと、以下のライセンス条項の画面が出ます。

同意して、さらに待ちます。

互換性に問題があるアプリがインストールされている場合、以下のような表示が出て止まります。


対処をしてから続きを行います。

今回は、カスペルスキーインターネットセキュリティ2012が問題で、これを2013へアップデートしました。
その際に、一度再起動をしているので、デスクトップ上に作成されている「Windowsのインストール」というアイコンをクリックして、処理の継続します。

ここまでは、先ほどと同じですが・・・


中断したところから再開することができます。


準備ができたので、インストールを開始します。


(ちなみに、ここで0:30)

「PCは数回再起動します。」とありますが、100%になるまで再起動はありません。


(0:45)

15分ほど待つと↑の画面が出て、再起動します。


まず、「デバイスの準備中」が0%~100%まであります。


次に「準備中」が0%~100%。


「ユーザー設定を引き継いでいます」が0%~100%。

なお、ここに来るまで再起動が3回ぐらいあります。

そして、初期設定開始です。

まずはベースカラーの選択


簡単設定にするか、詳細設定にするかを選択。

詳細を選ぶと、次は、共有を有効にするかという選択があります。



そして・・・ついに

「PCの準備をしているあいだに」ということで、非常に簡単なお知らせが出てきます。


内容は、マウスカーソルをすみっこに持ってくとメニューが表示されるよ!、というもの。

これを2回ぐらい表示すると・・・

「さあ始めましょう」!!
(ここで、1:15)
インストール所要時間は約1時間と思っておけば良さそうです。

が・・・うちの場合、ログインすると、以下のような画面でした。

カスペルスキーインターネットセキュリティについては、これが仕様なのでいいのですが、Dropboxが想定外でした。

このほかに、いろいろ確認してみると、Windows7時代に、ユーザのディレクトリを「C:\User\ユーザ名」から「E:\User\ユーザ名」にmklink /dを使用して移動していたのですが、Winodws8へのアップグレードの際に、無効とされていました。

そんなわけで、再設定をして、現在利用中です。

まぁ、Metro UIを使わなければ、いままでのWinodws7環境に近くはあるのですが、なんか違うので、しばらく違和感を感じそうな気がします。

アップグレード版

新規インストール用DSP版
注意: DSP版は32ビットと64ビットでパッケージが異なります。

どんどん遠のくMTKの4コアチップ MT6588(MT6589) 出荷日


毎度おなじみMTK手机网に、4コアのMTK MT6588の量産出荷が2013年1月になる、という話が掲載されていました。

MTK6589量产机型或于明年1月面世

2013年1月にHTC風の端末を出しているTCLを皮切りに、各社から端末が発売されてくる云々、といった内容です。

最終的には一番最初に噂されていた2013年初頭に登場なんですね・・・といったところです。