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固定電話をVoIPで転送できる電話機 パナソニック VE-GDW54登場


固定電話宛にかかってきた通話を、VoIPで転送して、スマートフォンで受け取りたい、という需要に対して、ついにメーカが応えてしまいました。

パナソニックから、VE-GDW54という電話が登場です。
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プレスリリース「自宅の着信を外出先のスマートフォンや携帯電話に転送できる デジタルコードレス電話機 VE-GDW54シリーズを発売
製品ページ「VE-GDW54

発売される製品は3種類
・親機のみ(コードレス受話器機能付き) VE-GDW54D
・親機(コードレス受話器機能付き)+子機1台 VE-GDW54DL
・親機(コードレス受話器機能付き)+子機2台 VE-GDW54DW

機能は2つ。
・外出中にかかってきた固定電話をFUSION IP-Phone SMARTを使って転送する
  ユーザがFUSION IP-Phone SMARTの契約を行う必要がある。
  転送先の電話番号については制限はない。
  FUSION IP-Phone SMARTの無料通話先(無料先一覧)であれば、通話料無料で転送できる
  無料通話先以外はFUSION IP-Phone SMARTの通話料金が追加でかかる。

・家庭内のWiFi環境にスマートフォンがある場合に子機になる
  VE-GDW54をWiFi接続する必要あり。
  スマートフォンを4台まで登録可能。スマートフォンには専用アプリ「スマートフォンコネクト」をインストールする必要あり

重要なできないこと
・固定電話にかかってきた電話番号は転送先には通知されない
・外出先から、固定電話の番号で電話をかけることはできない
・VE-GDW54に割り当てたFUSION IP-Phone SMARTの番号にかけても鳴らない(たぶん)

FUSION IP-Phone SMARTの番号にかけても鳴るんだったら、より面白かったんですが、その点はちょっと残念ですね。
あと、FUSION IP-Phone SMART番号に転送する時は、何らかの手段でかかってきた番号も分かる、とかあったら、良かったんですけどね

DECTについてまとめた 2013/09/27版


最近、「1.9GHzを使うDECT形式だから、無線LANや電子レンジと競合しない!」というのを売りにしたコードレス電話が、お店で販売しているものの主流になりつつある。

このDECTについて、このblogではこれまで、下記の様な感じで紹介をしている。
DECT仕様のコードレス電話(2011/08/29)
DECTの違いに注意のこと(DECTは国によって周波数が違うよ(2013/07/31)
ここらで書いた記述を元にいろいろ付け加えてみた。


まず、DECTについてざっくりと説明すると海外で使用されているコードレス電話で、ヨーロッパの規格ETSI(日本で言うJISとかそんな感じ)が1988年から制定を開始し、1991年に初版が発行されたコードレス電話の規格「Digital Enhanced Cordless Telecommunications(DECT)」となります。

この規格の上では、使用できる周波数帯域は「1880MHz to 1980 MHz」「2010 MHz to 2025 MHz」というぐらいの大まかか感じでしか制定していません。

実際に使用する周波数帯域の詳細については、各国の事情に合わせて行うことになっており、下記の様にそれぞれの国にて制定されています。

・ヨーロッパ 1880 MHz~1900 MHz
・アメリカ/カナダ 1920 MHz~1930 MHz
・南アメリカ 1910 MHz~1930 MHz
・中国 1900 MHz~1920 MHz
・日本 1893 MHz~1906 MHz

つまりは、「ヨーロッパで買ったDECT機器」と「アメリカで買ったDECT機器」と「日本で買ったDECT機器」というのは、それぞれ違う周波数帯を使っているため、DECTといっても相互間で使える、というわけではありません。

そのため、厳密には・・・

・ヨーロッパETSIによる「DECT」(1991年規格制定,1993年頃より製品リリース)
・アメリカFCCによる「UPCS(Unlicensed Personal Communication Service)準拠のDECT」(2004年制定,2006年発売)
・日本の「J-DECT」(2010年発売)

というような感じで分かれていたりしますが、シェアが見込まれるためヨーロッパとアメリカの両対応になっているDECT機器が多く見受けられます。
見分け方はスペック表で、対応周波数帯に「1880 MHz~1900 MHz, 1920 MHz~1930 MHz」と、両方の周波数帯が書いてあれば、両対応となります。

海外製品で日本に対応している、という製品は、現状ありません。
「周波数帯が違う」という問題以外にもいろいろな問題があるので、対応されることも、あまり期待できないでしょう。

・回線の細かいパラメータが国によって違う(SLIC Setting)
 基本的には日本は安定しているので、大抵は問題ないものの・・・

・発信者番号表示の方式が違う(Caller ID Scheme)
 このCaller ID Schemeは、国や電話会社によって違う

・漢字とかを表示する能力が無い

まぁ、ここらへんのことは、海外のVoIP機器を使おうとすると、良くでてきたりする項目になります。

今後、日本で発売されるコードレス電話はJ-DECTのみ、となっていくでしょう。
DECTではデータ通信ついても定義されています。

製品例としては、すでにパナソニックから、ドアモニターでの動画データの送信、とか、ホームスマートフォンとかがあります。

どんどん、いろんな商品が出てくるでしょうね。

参考文献
デジタルコードレス電話の新方式導入のための技術的条件の策定について
情報通信審議会 情報通信技術分科会 小電力無線システム委員会 報告(案)

Super PHSって製品リリースされたの?


J-DECTと共に1.9GHz帯を使用する次世代コードレス電話ということで検討されていたはずのSuperPHS(sPHS)。
これを採用した製品ってリリースされてるんでしょうか???

日本でしか使えないので、制定はしたものの、使われてない、という気がしてなりませんがね・・・

参考文献
デジタルコードレス電話の新方式導入のための技術的条件の策定について
情報通信審議会 情報通信技術分科会 小電力無線システム委員会 報告(案)

デジタルコードレス電話の新方式導入のための技術的条件の策定について」より「新しいデジタルコードレス電話システムの技術的条件の概要」

(1)DECT準拠方式(2)sPHS方式(参考)現行方式
周波数帯1,893.5MHz~1,906.1MHz1,893.5MHz~1,906.1MHz1,893.5MHz~1,906.1MHz
キャリア周波数間隔1.728MHz2.4MHz300kHz
多重方式等TDMA‐TDDTDMA‐TDDTDMA-TDD
多重数6,7,8,9,10,11又は1284
変調方式GFSK, π/2‐DBPSK, π/4‐DQPSK, π/8‐D8PSK, 16QAM, 64QAM・OFDMA/TDMA場合
 BPSK, QPSK, 8PSK, 16QAM, 64QAM, 256QAM
・SC‐FDMA/TDMAの場合
 π/2‐BPSK, π/4‐QPSK, 8PSK, 16QAM, 64QAM, 256QAM
π/4シフトQPSK, BPSK(注1), QPSK, 8PSK(注2), 12QAM, 16QAM, 24QAM, 32QAM, 64QAM, 256QAM
(注1)π/2 シフトBPSKを含む。
(注2)D8PSKを含む。
伝送速度1.1Mbps(GFSK時)1.6Mbps(BPSK時)384kbps(π/4-QPSK時)
占有周波数帯幅1.728MHz2.4MHz288kHz
空中線電力平均10mW/CH以下
空中線利得4dBi以下
スプリアス領域における不要発射の強度‐36dBm/MHz以下2.5μW以下
混信防止機能キャリアセンス

DECTの違いに注意のこと(DECTは国によって周波数が違うよ


イギリスのパナソニックからKX-PRX120というAndroidスマートフォンと同等形状をしたDECT対応の電話が出るようで話題になっています。

プレスリリース「New Touch Panel Cordless Phones – Exclusive in Design, Smart in Function

親機込みで169ユーロということなので、そこまで出す価値があるのかなぁ?と悩ましいところです。

で・・・こういう海外でDECT対応機器の新製品があると、アクセス頻度が上がるのが2年前に書いた「DECT仕様のコードレス電話」という記事。

2011年ぐらいから日本でもDECT対応製品は発売されはじめ、2012年後半ぐらいからは「2.4GHz帯は電子レンジや各種WiFiで混雑してる。1.9GHz帯を使うDECTなら混雑無し」的な感じで、日本で発売新製品はみんなDECT対応機器という状態になっています。

そうすると、まぁ、海外のDECT機器は日本で使えるのか?と期待をするわけですよね。

そういうときに良く勘違いされるのが「日本には技適の問題があるから使えない」という話です。
これ、ハズレでもないんですが、正解でもないです。

DECTというコードレス電話の規格は、地域によって使用できる周波数帯が違います。
具体的には以下の通り。
・ヨーロッパ 1880 MHz–1900 MHz
・アメリカ/カナダ 1920 MHz–1930 MHz
・南アメリカ 1910 MHz-1930 MHz
・中国 1900 MHz-1920 MHz
・日本 1893 MHz–1906 MHz

海外のDECT機器が使っている周波数帯は、日本においては別の用途で使われています。
別の用途で使われている帯域を無許可/無免許で使っていると、妨害および無免許ということで取り締まられる対象となります。

スマートフォンとかでよく言われている技適問題より、事態が大きいのです。
また、日本の親機に海外の子機がつながるか、というのも、周波数帯域の問題があるので、非常に怪しいところです。


DECT仕様はヨーロッパの規格ETSI「Digital Enhanced Cordless Telecommunications(DECT)」が元となります。

使用する周波数帯に関することは、「EN 300 175-2:Digital Enhanced Cordless Telecommunications (DECT); Common Interface (CI); Part 2: Physical Layer (PHL)
EN300 175-2の最新はV2.4.1 (2012-04)のようです。
ただ、規格上は「1880MHz to 1980 MHz」「2010 MHz to 2025 MHz」の範囲内で使用可能なチャンネルの定義をしているだけで、実際にどこを使っていいのか、という点に関しては、各国の事情による、としている。

ユニデンからスマートフォンの子機にできるコードレス電話第2弾 DECT3288 登場


スマートフォンの子機みたいな感じにできるコードレス電話としてDECT3280というのが発売されていましたが、案外好評だったのか、第2弾としてもうちょっとコードレス電話っぽい感じのDECT3288というのが登場。
ユニデン、スマートフォンや携帯電話の送受話ができるDECT方式コードレス電話機 「DECT3288」 を発売

製品ページ

ざっと、製品マニュアルを見たところ、基本的にDECT3280と同じ機能であるようです。

以前書いた記事から引用すると・・・
・基本的に普通のコードレス電話として使える。
・無線LAN/Bluetoothとは違う周波数帯(1900MHz)を使っているので無線LAN状況は悪化しない
・「固定電話回線(アナログ回線)」と「Bluetooth接続の電話回線(携帯電話・スマートフォンなど)」の両方が使える。
・Bluetooth接続は、4回線まで収納可能。
・同時通話は子機を増やせば「固定電話で1つ」、「Bluetoothで1つ」の計2つが出来る。
 (Bluetoothで2つ、は無理だとのこと)
・どの電話が鳴っているのかは子機の画面で判別可能
・同時に複数からかかってきている場合でも、選択して取ることが可能。
・スマートフォンの電話帳を転送する機能は無し