txtr beagleがhonto pocketとして日本上陸!

Impressに「乾電池駆動の電子ペーパー端末「honto pocket」、ハルヒ11作品入りで書店販売?」という記事があった。

参考展示されていた「honto pocket」は、乾電池駆動の電子ペーパー端末。単4電池2本で、1日30分の読書で1年もつそうだ。画面サイズは5インチ。スマートフォンなどからBluetoothでファイルを転送する仕組みになっているという。どういったビジネスモデルにするかはまだ検討中とのことだが、例えば空港の書店で「全巻セット」を端末に入れたものを数千円で販売する、といったアイデアがあるようだ。

実際、展示ブースでは角川書店の協力により、文豪の名作の文庫本などともにhonto pocketを展示。「“本屋で買って、すぐ読める”電子書籍のコンパクトなパッケージ」というキャッチフレーズで、「涼宮ハルヒ」シリーズ11タイトルをセットにしたパッケージサンプルも展示していた。

「Bluetooth接続」というキーワードに何か覚えがあるぞ!と記憶をたどってみると「txtr beagle(ドイツ語)(英語)」!

ボタン配置、5インチ、Bluetoothで転送、単4電池2本(2 AAA battery)、というキーワードはばっちり一致。

なお、txtr beagleオフィシャルサイトでの本体販売は、59ユーロで、10ユーロ分の電子書籍クーポンがついてくる、そうな。

ちなみに、このtxtr beagle、最初の報道では$13の電子書籍端末!とか言われていたんですが、実際に製品が発売されてみると、$20どころか、59ユーロと、なかなかなことになっています。
最初の$13って価格はいったいどこから出てきたんだか・・・

txtr beagleへのデータ転送はサポート一覧を見る限りでは、「Windows(PC)」と「Mac OS X」、そして各アプリストア「iPhone&iPad」「Android」「Windows 8」をサポートしている模様。

日本語フォントの転送関連でこれらのソフトがそのまま使えるとは思えませんが、果たして、どのようになるのか、興味深いところです。


txtr beagleについて「単三電池2個」という記述をしてる翻訳記事があり元ネタ記事でも「2 AA Energizer Lithium Ion batteries」(AAは単3のこと)と書いてありますが、その記述の上にある写真の白いプラスチック部分に「AAA」(AAAは単4)と書いてありますし、写っている電池は、単3電池の縦横比ではなく単4っぽいですから、単純に元ネタ記事の間違いだと思われます。

以下、英語ページからのスペック転載

Display
• 5″ (12,7cm) E Ink display with 8-levels gray scale and 800 x 600 pixels resolution.
Weight
• 128 grams (with batteries)*; 111 grams (without batteries)
Dimensions
• 140 x 105 x 4.8 mm (14 mm at the battery side);
• Volume: 100 cm3
Power and Battery Life
• Recommended battery types – AAA, 1.5V lithium or NiMH rechargeable batteries.
• Battery Life: Read for more than 1 year (12-15 books per year with normal use. Actual lifetime may vary by battery type);
• Voltage: 3.0 V
LED
• Red and blue LED colors on front side indicate the Bluetooth state and battery power state.
System Requirements
• Android Smartphone with Bluetooth®
• Android Version 2.1 or higher
• Latest txtr ebooks App for Android
Memory
• Store and read up to five books at a time
• Unlimited storage on txtr cloud
• 4GB internal memory
Media Formats:
• Supports EPUB and PDF. We recommend EPUB for the best reading experience.
 

バッテリー寿命についての記述「バッテリー寿命は1年以上、ただし1年につき12~15冊の本を読む想定」って、すごい少ない気が・・・

それとも、海外の人は、それくらいしか本を買う習慣が無い、という意味なのか?

8コアMT6592を含めた最近のMediaTekチップについてのまとめ

8コアのMediaTekチップが出る、という話がニュースサイトで掲載されています。
ネタ元はMTK手机网の「真八核MT6592将至 或于今年11月份推出」です。

関連する話としては、5月にあった「MediaTekからもbig.LITTLEなCPU MT8315が2014年登場予定(2013/05/07)」という話でしょう。

また、今回のMT6592に関する記事内で出てくる写真で、ピン互換の話が書かれています。
これを「MediaTekの4コアCPU MT6589/MT6589M/MT6589TとMT6582(2013/05/10)」の記事と併せて考えると、MT6589とMT6588/MT6592にはピン互換がない、という話になります。

MT6582については、前回の記事で、周辺チップがいくらか盛り込まれている、という記載がありましたので、スマートフォン向けCortex-A7搭載関連のチップをまとめると、以下のようになるかと思います。

・MT6572 : 2コア
・MT6589M : 廉価版4コア
・MT6589 : 標準4コア
・MT6589T : 高速版4コア
・MT6582 : 周辺回路一体型4コア
・MT6582M : 周辺回路一体型廉価版4コア
・MT6588 : 周辺回路一体型高速版4コア
・MT6592 : 周辺回路一体型8コア(big.LITTLE?)
・名称不明: LTE対応モデル(MT6590という噂あり)

表にすると以下のような感じですかね。(MT6572は省きます)

MT6589M MT6589 MT6589-Turbo MT6582 MT6582M MT6588 MT6592
ピン互換性あり ピン互換性あり
プロセス 28nm
CPU 4xCortex-A7,1.2GHz
32KB/32KB L1, 1MB L2
4xCortex-A7,1.2GHz
32KB/32KB L1, 1MB L2
4xCortex-A7,1.5GHz
32KB/32KB L1, 1MB L2
4xCortex-A7,1.2GHz
32KB/32KB L1, 1MB L2
4xCortex-A7,1.2GHz
32KB/32KB L1, 1MB L2
4xCortex-A7,1.7GHz
32KB/32KB L1, 1MB L2
8コア,1.7~2.0GHz
?
メモリ LPDDR2 533MHz LPDDR2 533MHz LPDDR2 533MHz LPDDR2 533MHz
LPDDR3 533MHz
? ? ?
カメラ 8MP ISP 13MP ISP 13MP ISP 13MP ISP 8MP 13MP ?
ビデオ Decode
Encode
720p 30fps
720p 30fps MPEG4
1080p 30fps
1080p 30fps MPEG4
1080p 30fps
1080p 30fps MPEG4
1080p 30fps
1080p 30fps H.264
1080p 30fps
1080p 30fps H.264
HEVC/VP9 720p 30fps
1080p 30fps H.264
HEVC/VP9 720p 30fps
?
GPU IMG SGX544 156MHz IMG SGX544 286MHz IMG SGX544 357MHz MT6589Mより1.5倍以上高速 ? ?
ディスプレイ qHD 960×540 HD1080 1920×1080 HD1080 1920×1080 1280×720 qHD 960×540 HD1080 1920×1080 ?
モデム(無線) HSPA+&TD-SCDMA HSPA+&TD-SCDMA HSPA+&TD-SCDMA HSPA+&TD-SCDMA HSPA+&TD-SCDMA HSPA+&TD-SCDMA ?
周辺回路 外付け MT6620/MT6628 外付け MT6620/MT6628 外付け MT6620/MT6628 WiFi/BT/FM/GPUも内蔵 ? ?

関連する過去記事
MediaTekのLTE対応チップMT6290は2013年末から出荷予定?
MediaTekの4コアCPU MT6589/MT6589M/MT6589TとMT6582
MediaTekのTD-SCDMA/WCDMA向け新チップ MTK MT6572

Xperia C S39hは7月下旬より3万円ぐらいで販売開始か?

Sonyが中国で、MediaTek(MTK) MT6589搭載の廉価向けXperiaを発表したようです。

ただ、一昨日は、公式ページにXperia C製品ページがあったのに、今見ると無くなっているのが謎です。

現状見られる公式ドキュメントは以下の2つ。
Xperia C HSPA+ (C2305) white paper
Xperia C WCDMA (S39h) white paper

いまの時期からだから、MT6589T 1.5GHzでも載せてくるかなぁ、と期待していたのですが、残念ながら低クロック版の「MT6589 1.2GHz」であるようですね。
また、このモデルも、Dual SIMだけれども、3G(WCDMA)回線を2つ、という使い方はできないようです。

で・・・この機種、一体いくらぐらいで発売されるかという話を見かけなかったのですが、例のごとくにMTK手机网にて記事を発見。

支持Walkman醇音技术 索尼S39H发布
(「索尼」=「ソニー」)

この記事では、「7月下旬ぐらいに1999元ぐらいで発売される見込み」としています。
まぁ、3万円ぐらい、という話ですね。

・・・いまのタイミングで、このスペックで、コレはかなり高めです。
メーカがちょっと怪しめなところからは、コレより安い値段で、フルHDでMT6589T 1.5GHz搭載のモデルが出ているというのが現状です。

ソニモバなので、端末自体のデキはいいんでしょうが、この価格差を覆すほどかというと、結構微妙でして・・・
悩みどころですね


2013/06/27追記

台湾のニュースサイト ePriceにて記事がありました
Sony Xperia C 現場速試:四核雙卡 五吋螢幕

CPUzのスクリーンショットが掲載されています。

Model: S39h(S39h_1275-3653)
Board: arima89_we_s_jb2
Firmware version: MOLY.WR8.W1248.MD.WG.MP.V9.F1,2013/06/14 14:38
内蔵/data領域: 1GB

というあたりが個人的には興味深いところです。

Windows Sevrer 2012R2のプレビューが出た

2013/06/03にあったMicrosoft TechEd2013にて発表があったWindows Server 2012R2/System Center 2012R2/SQL Server 2014のプレビュー版が公開された。
(Microsoft unveils what’s next for enterprise IT)


Windows Server 2012R2関連は、使用期限が2014年1月15日まで
Windows Server 2012 R2 Preview
Windows Server 2012 R2 Datacenter Preview ISO
Windows Server 2012 R2 Datacenter Preview VHD Server Core
Windows Server 2012 R2 Datacenter Preview VHD GUI仕様サーバ
Windows Server 2012 R2 Datacenter Preview on Windows Azure

Windows Server 2012 R2 Developer Preview
Windows Server 2012 R2 Datacenter Preview ISO
Windows Server 2012 R2 Datacenter Preview VHD Server Core
Windows Server 2012 R2 Datacenter Preview VHD GUI仕様サーバ
Windows Server 2012 R2 Datacenter Preview on Windows Azure

Developer Previewと、そうでないのの違いがよく分からない。

Windows Server 2012 R2 Essentials Preview
Windows Server 2012 R2 Essentials

Windows Server 2012R2に関しての資料
Windows Server 2012 R2 Preview 評価用リソース


System Center 2012R2プレビューは、インストール後180日
Microsoft System Center 2012 R2 Preview
このファイルのみなぜか、Google Chromeだとダウンロードができなかった。
解説「System Center 2012 R2 プレビュー

Microsoft System Center 2012 R2 Configuration Manager および Endpoint Protection Preview
解説「System Center 2012 Configuration Manager


SQL Server 2014 CTP1は、インストール後180日もしくは2013年12月31日までの短い方。
Microsoft SQL Server 2014 Community Technology Preview 1 (CTP1)
評価版(ISO) (SQLServer2014CTP1-x64-ENU.iso)
評価版(CAB) (SQLServer2014CTP1-x64-ENU_Core.box,SQLServer2014CTP1-x64-ENU_Install.exe,SQLServer2014CTP1-x64-ENU_Lang.box)
Preview SQL Server 2014 CTP1 on Azure
の3種類がダウンロード可能

Amazon S3をLinuxファイルシステムにする

Windowsでのオフラインファイル、Linuxでのstub fileについて調査していたら、Amazon S3を使ったストレージの話を見つけた。
本題には関係なかったんだけど、興味深かったのでメモ書き。

s3fs
Linux FUSEを使ったファイルシステム。
1ファイルの最大サイズは64GBまで。
ローカルディスクにキャッシュフォルダを指定できる(use_cache)
Amazon Reduced Redundancy Storage に対応

S3QL
Amazon S3以外にも、Google StorageやOpenStackに対応しているファイルシステム。
Linux, FreeBSD, MacOS Xに対応している。
1ファイルの最大サイズは2TBまで。
内部でPython APSWを利用しているため、別途インストールが必要。

ローカルディスクにキャッシュフォルダを指定できる(–cachedir)
Amazon Reduced Redundancy Storage は非対応

S3QL User’s Guideを見る限り、必要な情報はちゃんと揃っている感じ