freetelの新機種 Priori / Nico / LTE XE について


まさか、freetelから一挙5種類もの新機種発表があるとは思わなかった・・・

とりあえず、ある程度正体が見えた3機種について・・・

・freetel Priori(プリオリ)
基本、旧機種のfreetel FT132Aのカラーバリエーションモデルっぽい。
製品型番が「FT132A_Pr_??」となっている。
Socは、Spreadtrum SC7710で、RAM 512MB&HVGA(480×320)という若干残念な仕様があるものの、価格が9800円とプライスダウン
Android OSのバージョンを上げてくるかなぁ?と思ったけど、さすがにこのスペックだと、Android 4.1.2のままにしたようだ。

・freetel Nico(ニコ)
「CPU クアッドコアプロセッサ 1.2GHz」で「Android 4.4」&「NFC対応」となると、おそらくはBroadcom BCM23550採用の端末だと思われる。
(同じチップ採用のcoviaのCP-F03aへのAndroid 4.4提供開始が近日中らしい)

ほぼ同価格帯のCP-F03aがRAM 512MB、というところに、RAM 1GBなので、微妙に勝っている感じ。
いま出てる写真の通りだとすると、インドの「Xolo Q1000 Opus」によく似てる気がする。
Q1000 Opusには、2014/5/5にAndroid 4.4へのアップデータが出てる。

・freetel LTE XM
「CPU クアッドコアプロセッサ 1.2GHz」で「Android 4.4」&「NFC対応」。
特徴はかなりNicoと似ている。

BroadcomのSoCで探すと、2コアの「M320 Low-Power LTE Processors for Affordable Smartphones」というのが出てくる。
4コアのものを探すと、プレスリリース(Broadcom Announces New Turnkey LTE Platform Targeting the Growing Sub $300 Smartphone Market)の中に「M320とピン互換ありで4コアのM340が2014年Q1に登場予定」と書いてある。
なので、こいつを採用している可能性が高いんじゃないかと妄想中。
果たして、真実は如何に!?

(2014/06/04追記)
プラスワンの増田さん曰く、Qualcomm系を使用している、とのこと。
ということは、MSM8928か8926あたりでしょうかね?

・freetel Simple
根拠はないけど、Spreadmtrum SC7701B採用の端末だったりしてー、ぐらいのことを考え中。
(SC7701Bについての過去記事 2013/08/07:TD-SCDMA向けチップを製造しているSpreadtrum社がWCDMAに進出!第1弾はフィーチャーフォン向けSC7701B)

@IT掲載の記事「脱「1億総縛り」を目指すスマホメーカー」に、「現在、4名の社員とスプレッドトラムから派遣された2名の技術スタッフで業務を回している。」なんて記述があったりしますしね。

TD-SCDMA向けチップを製造しているSpreadtrum社がWCDMAに進出!第1弾はフィーチャーフォン向けSC7701B


TD-SCDMA向けチップを製造しているSpreadtrum社ですが、MediaTekに対抗する!とばかりに、「Cortex-A5 Dualcore 1.2GHzでTD-SCDMA/Dual SIM対応のAndroid向けチップSC8825」とか「4G/TD-LTE用モデム向けチップSC9610」とか、競合製品を出してきています。

その甲斐あってか、GSM地域向けの$60ぐらいの低価格Androidスマホでは、MediaTek製品ではなく、SC6820(Cortex-A5 1GHz/Mali400)とかSC6825(Cortex-A5 Dual 1.2GHz/Mali400)を見かけることが増えてきています。

そして、今回、ついにWCDMAにもSpreadtrum社が進出してきました。

Spreadtrum Announces WCDMA Design Win

ラテンアメリカ向けのフィーチャーフォン向けにWCDMA/GSM対応のSC7701Bというチップセットを開発した、とのこと。

SC7701B製品ページ

MediaTekの「MT6268 High-end EDGE/GPRS/WCDMA Feature Rich Multimedia Phone Solution」に対抗する感じの製品、というところでしょうか。

CPUコア:ARM 926EJ-S、カメラは500万画素、というあたりまで、同じです。

WCDMAの対応については「Support up to Quad-band WCDMA, including 3GPP Band I to Band VI, Band VIII, Band IX, and Band X」と記載されています。

つまり、Band I~Band VIとBand VIII, Band IX, Band Xから、最大4つのバンドを使用可能、ということです。

日本で関係してくるのは以下の4つ。
Band I 2100MHz=ドコモ,ソフトバンク
Band VI 800MHz=ドコモ(FOMAプラスエリア)
Band VIII 900MHz=ソフトバンク(プラチナバンド)
Band IX 1700MHz=イーモバ,ドコモ
(参考資料:WCDMA CDMA2000 LTEの周波数帯 2012/09/13版)

日本以外での採用例を見ないBand VIとBand IXをわざわざ記載している、というあたりは、きっと、そういった需要があるからに違いない!・・・と都合良く解釈してみることにしました。

まぁ、通話専用小型携帯、という線で、何か来てくれるといいんですけど・・・どうなりますかねぇ・・・