Amazon Lightsailのインスタンスを消す際の手順キャプチャ

Amazon LightsailのRAM 512MBのインスタンスが、1ヶ月目無料、ということなので、いま構築しようとしているメールサーバの検証用に使ってみるかな、と試してみた。

が・・・やってみるとRAM 512MBだとメモリが足らず、必要なソフトウェアが全然起動しなかった。
SSDを使っていることだし、ローカルディスクのswapfile作ってみたらどうなるかな?と試してみたところ、ソフトウェアは起動したものの、今度は負荷でインスタンス全体がまともに動かなくなった・・・

というわけで、RAM512MBでは使い物にならない、ということで、作成したLightsailのインスタンスを消すことにしたので、その手順キャプチャを一挙公開。

ちなみに、構築手順もキャプチャを撮ってはいたものの、どうせ、こんなんは、よくある記事なので省略です。

1. 仮想マシンインスタンスの「Delete」タブを開きます

2. 「Delete」ボタンを押し、表示される確認に「Yes」とこたえます

3. 削除中…

4. 削除完了…なんだけどエラー。これは問題ないエラー表示
いままで「ubuntu-webserver」インスタンスのページを開いていたが、該当インスタンスが削除されたので、そのページが表示出来ない、というエラー。

5. 続いて固定IPの削除をするため「Resouces」の「Networking」にある該当IPアドレスをクリック

6. 「この固定IPが割り当てられていないこと」と「割り当てていない場合、コストがかかること」が警告されているのを確認
割り当てられていない固定IPを保持していると、1時間あたり$0.005の料金が発生しますので、不要ならちゃんと消しましょう。(参考までRAM512MBの仮想インスタンスは1時間当たり$0.007です)

7. 「Delete」タブにて「Delete Static IP」を実行

8. 最終確認を「Yes」

9. 削除が完了しました

で・・・
今回のテストで約4時間インスタンスを立ち上げていたわけなのですが、費用は・・・

・・・いまのところ0ドルですが、24時間経過後あたりで変わったりするんでしょうかね?
う~ん・・・

AWSのVPSサービスAmazon Lightsailの注意点を確認した

2016/12/01よりAWSの新サービス「Amazon Lightsail」が開始された。

早速公式blogでも「Amazon Lightsail – AWSの力、VPSの簡単さ」と紹介されている。

月5ドルからという価格設定はGMOが運営しているVPSサービス「Conoha」の価格体系とほぼ同じである。

2016/12/06時点のAmazon Lightsailは、データセンタを「Virginia/us-east」のみしか選択できないので、ネットワーク的には日本から遠いという欠点があります。

それ以外で目に付く問題点はないか、「マニュアル」を読んで確認しました。

・プランのアップグレードは可能だが、現状はWebコンソールから実行できない(改善予定あり)
大きなサイズのインスタンスへアップグレードはAPIを使って実行することはできる。
しかし、現時点ではLightsail console(Webコンソール)から実行することができない。

・ディスクの増量は不可能

・プランのダウングレードは不可能

・20個のインスタンスまで作成できる

・外部からアクセスするためのIPアドレスは固定されないが、設定で固定IPアドレスも使える
各仮想マシンには、内部用IP(private IP)と、外部用IP(public IP)の2つが割り当てられる。
どちらも固定はされていない。
外部用IPに関しては固定IPアドレスを使うこともできる。

・固定IPはLightsailのユーザアカウント単位で5個まで使える
VPSをいくつたてても、使える固定IPアドレスの最大数は5個。

・使用中の固定IPについてはインスタンスの使用料金に含まれる
インスタンスで使っている固定IPについては、インスタンスの使用料金に含まれる。
インスタンスで使ってない固定IPについては、1時間当たり$0.005を請求する。
このため、インスタンスに割り当ててない固定IPは、即座に解放する必要がある。

hey’re free in Lightsail, as long as you are using them! You don’t pay for a static IP if it is attached to an instance. Public IPs are a scarce resource and Lightsail is committed to helping to use them efficiently, so we charge a small $0.005/hour fee for static IPs not attached to an instance for more than 1 hour.

・ファイヤウォールとしてLightsail firewallというものが提供されている。
転送量制限でカウントする転送量がLightsail firewallの前か後かは不明

指定したデータストアがローカルディスクなのかを判定するPowerCLI

PowerShell/PowerCLIを使ってデータストアの空き容量チェックを行う過程で、ローカルディスクのVMFSは無視したい、というものがある。
ESXiホスト台数が増加することを考えると名前による除外などはやりたくない。
何らかの手法でローカルディスクかどうかを判定できないかを探した。

・Get-Datastoreで取得できる情報の範囲で確定できるものが無い
  vSphere6であれば「ExtensionData.Summary.MultipleHostAccess」というデータストアが
  複数のホストからアクセス可能か?というフラグ(true or false)があるが、
  1台のホストだけ接続しているiSCSi,FCデータストアも対象になるのでは?(未確認)
・Get-ScsiLunには「IsLocal」というローカルディスク判定フラグがある
・Get-ScsiLunはデータストアを指定して実行することができる
・ESXiホストが停止しているデータストアに対するGet-ScsiLunはエラーとなる
・アクセス出来ないデータストアは「Accessible」フラグがfalseとなる

これらを元に作成した判定

$localdatastore=$false # フラグ
$datastore = Get-Datastore "データストア名" 
if($datastore.Type -eq "VMFS"){
  # VMFSだとローカルディスクの可能性があり
  # それ以外の、NFS,vsanは対象外
  if($datastore.ExtensionData.Summary.MultipleHostAccess -eq $true){
    # MultipleHostAccessがTrueなら、ローカルディスクではないことが確定
    $localdatastore=$false
  }elseif($datastore.Accessible -eq $true){
    # アクセスできるならGet-ScsiLunがエラーにならない
    $diskinquire = Get-ScsiLun -Datastore $datastore
    if($diskinquire.IsLocal -eq $true){
      # IsLocalによるローカルディスク確定
      $localdatastore=$true
    }
  }else{
    # アクセスできないデータストア
  }
}

PowerCLIで対象の仮想マシンを選択してvMotionを実行

VMware vSphere環境で、PowerCLIを使って、仮想マシンのvMotionを行うスクリプトを作成した。

ブラウザを起動し、vSphere Web Clientにログインして、vMotionを実行するまでにかかる時間と
PowerShellを起動して、コマンドを実行する時間を比べると
コマンドを実行したほうがずっと早い、ということで作成した。

というか、vSphere Web Clientは重すぎ!

# 普通のPowerShell/PowerShell ISEからvSphere PowerCLIのコマンドを使うために必要な設定
Add-PSSnapin VMware.VimAutomation.Core
# vCenterサーバに接続
$VC=Connect-VIServer -User "administrator@vsphere.local" -Password "パスワード" "vCenterサーバ"  -WarningAction 0
# 仮想マシンの選択
$VM=Get-VM | Out-GridView -Title "Please select VM" -PassThru

# 選択した仮想マシンが所属しているクラスタのESXiホストリストから選択
$ESX=Get-VMHost -Location  ($VM.ResourcePool).Name | Out-GridView -Title "Please select ESXi host" -PassThru

# 選択したものを表示
Write-Host "VirtualMachine:" $VM.Name
Write-Host "Move from:" $VM.VMHost " to:" $ESX.Name

# vMotionを実行
Move-VM -VM $VM -Destination $ESX

なお、「$VM=Get-VM | Out-GridView -Title “Please select VM” -PassThru」を
「$VM=Get-VM | Select Name,VMHost | Out-GridView -Title “Please select VM” -PassThru」
という風に替えると、選択ウィンドウに表示する内容を変えることができる。

<注意>
WindowsにインストールされているPowerShellのバージョンが低いと「Out-GridView -PassThru」が利用できないため、動作しません。
たしか、PowerShell ver3以降が必要だったような・・・

Azure上の仮想マシンのディスク拡張手法 2016年1月版

Azure上の仮想マシンのディスクがいっぱいになったので拡張する必要があった。

2015年6月にやったときは、「Azure上の仮想ディスクを拡張する」の手順でやろうとしたら、Windows7のPowerShellからではうまくいかずに、WindowsServer2012R2の仮想マシンを別途立て、そこから実行して拡張した。

で・・・今回、Windows7から実行できるようになっていないかを確認しつつ手順を確認していった。

参考資料
・「How to install and configure Azure PowerShell
・「Azure 仮想マシン (IaaS VM) のディスクの拡張について

2016年1月18日時点でのポイント

・最新版のAzure PowerShellは、Githubの「https://github.com/Azure/azure-powershell」で公開されている

・最新版はversion 1.1.0。ただし、PoewrShell 1.0,2.0環境では動かない。

・インストールは「Microsoft Web Platform Installer」による統合的なインストールか、「http://aka.ms/webpi-azps」(今日時点だとWindowsAzurePowershellGet.3f.3f.3fnew.exeがダウンロードされる)による単独インストールにて行う
(古いバージョンは勝手にアンインストールしてくれる)

・ディスク拡張時は、Aazure仮想マシンは停止している必要がある

・「Update-AzureDisk」は、ラベル名も指定しないとエラーになる。
 しかも、ラベル名設定していない場合に「-Label “”」とやってもエラーになる。
 「-Label ” “」とスペースでもいいので指定しなければならない

・現状の仮想ディスクのラベル名情報を確認するには「Get-AzureDisk」で行う

・以前はサブスクリプションの選択とかストレージアカウントの選択など、面倒な処理が必要だったが
 省略できるようになっている。

実際にやった手順の概要

1. Microsoft Azure PowerShellを起動
2. 「Add-AzureAccount」で認証
3. 「Get-AzureVM」でAzure仮想マシン一覧を取得

PS C:\> Get-AzureVM

ServiceName                             Name                                    Status
-----------                             ----                                    ------
service-test                            webserver1                              ReadyRole
service-test                            sqlserver1                              ReadyRole
service-test2                           webserver1                              StoppedVM
service-test2                           sqlserver1                              StoppedVM

PS C:\>

4. 対象仮想マシンの仮想マシン情報を取得
「(Get-AzureVM -ServerName サービス名 -Name 仮想マシン名).VM」を実行する。

PS C:\> (Get-AzureVM -ServiceName servite-test2 -Name sqlserver1).VM

AvailabilitySetName               :
ConfigurationSets                 : {Microsoft.WindowsAzure.Commands.ServiceManagement.Model.NetworkConfigurationSet}
DataVirtualHardDisks              : {servite-test2-sqlserver1-0-201412020519500167, servite-test2-sqlserver1-1-201412020521210099}
Label                             :
OSVirtualHardDisk                 : Microsoft.WindowsAzure.Commands.ServiceManagement.Model.OSVirtualHardDisk
RoleName                          : servite-test2
RoleSize                          : Standard_D2
RoleType                          : PersistentVMRole
WinRMCertificate                  :
X509Certificates                  :
NoExportPrivateKey                : False
NoRDPEndpoint                     : False
NoSSHEndpoint                     : False
DefaultWinRmCertificateThumbprint :
ProvisionGuestAgent               : True
ResourceExtensionReferences       : {BGInfo, IaaSAntimalware}
DataVirtualHardDisksToBeDeleted   :
VMImageInput                      :
PS C:\>

上記出力中の「DataVirtualHardDisks」がディスクの名前。
このAzure仮想マシンには2つのディスクが接続されている。

5. 「Get-AzureDisk -DiskName “ディスクの名前”」でディスク情報の詳細を取得

PS C:\> Get-AzureDisk -DiskName "servite-test2-sqlserver1-0-201412020519500167"

AffinityGroup        :
AttachedTo           : RoleName: sqlserver1
                       DeploymentName: sqlserver1
                       HostedServiceName: service-test2
IsCorrupted          : False
Label                :
Location             : Japan West
DiskSizeInGB         : 200
MediaLink            : https://xxxxxxxxxx.blob.core.windows.net/vhds/sqlserver1-E-drive.vhd
DiskName             : servite-test2-sqlserver1-0-201412020519500167
SourceImageName      :
OS                   :
IOType               : Standard
OperationDescription : Get-AzureDisk
OperationId          : 2905xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-1252bc53xxxx
OperationStatus      : Succeeded

PS C:\>

6. 「Update-AzureDisk -DiskName “ディスク名” -ResizedSizeInGB 数値 -Label “ラベル名”」でディスクの容量指定

PS C:\> Update-AzureDisk -DiskName "servite-test2-sqlserver1-0-201412020519500167" -ResizedSizeInGB 250 -Label " "

OperationDescription                    OperationId                             OperationStatus
--------------------                    -----------                             ---------------
Update-AzureDisk                        9154xxxx-xxxx-xxxx-xxxx-f79f842fxxxx    Succeeded
PS C:\>

Get-AzureDiskで確認したときに「Label:」になにもないからといって、-Labelを指定しないと・・・

PS C:\> Update-AzureDisk -DiskName "servite-test2-sqlserver1-0-201412020519500167" -ResizedSizeInGB 250
Update-AzureDisk : 値を Null にすることはできません。
パラメーター名:parameters.Label発生場所 行:1 文字:1
+ Update-AzureDisk -DiskName "servite-test2-sqlserver1-0-201412020519500167" -R ...
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    + CategoryInfo          : CloseError: (:) [Update-AzureDisk]、ArgumentNullException
    + FullyQualifiedErrorId : Microsoft.WindowsAzure.Commands.ServiceManagement.IaaS.UpdateAzureDiskCommand

PS C:\>

なにも設定されていないから「-Label “”」としても・・・

PS C:\> Update-AzureDisk -DiskName "servite-test2-sqlserver1-0-201412020519500167" -ResizedSizeInGB 250 -label ""
Update-AzureDisk : パラメーター 'Label の引数を確認できません。引数が null または空です。null または空でない引数を指定して、コマンドを再度実行してください。発生場所 行:1 文字:106
+ ... InGB 250 -label ""
+                    ~~
    + CategoryInfo          : InvalidData: (:) [Update-AzureDisk]、ParameterBindingValidationException
    + FullyQualifiedErrorId : ParameterArgumentValidationError,Microsoft.WindowsAzure.Commands.ServiceManagement.IaaS.
   UpdateAzureDiskCommand

PS C:\>

と、めんどくさいです。
「-Label ” “」とスペースでもいいので、何か文字列を指定すると、コマンドが実行できます。

7. 仮想マシンの電源ON
8. OS内でファイルシステムの拡張を実行

以上で拡張が完了です。