Hyper-V統合サービスのバージョン確認

Hyper-V上でWindowsを使う場合、Hyper-V統合サービスをインストールする必要がある・・・というのが昔の設定。

いまは・・・というかWindows Server 2016以降はWindows Updateによる提供に代わりました。

これにより、古い資料では、ゲスト上にHyper-V統合サービスがインストールされているかどうかをPowerShell上で「Get-VM | Select Name, IntegrationServicesVersion」を実行し、バージョンを確認する、とかなっていたものが使えなくなっています。

Windows Server 2016環境では「
IntegrationServicesVersion」は「0.0」になります。

では、いまは、どうやってIntegration Sevices Versionを確認するのかと言えば、ゲストOS上で「REG QUERY “HKLM\Software\Microsoft\Virtual Machine\Auto” /v IntegrationServicesVersion」を実行することで確認します。いままでと異なり、ホストOS側では確認できないという点に注意が必要です。

参考資料 「クラスターの検証を実行した際に、Hyper-V 統合サービスのバージョン検証で警告が発生する」 「Manage Hyper-V Integration Services

ESXi上のNutanix CE AHVの中でPrism Centralを立ち上げようとしたらKernel Panicで何もできない

ESXi6.0上に3ノードのNutanix CE AHVクラスタを組み、Prism Centralをインストールしようとしたら失敗した。

コンソールを開いてみるとKernel Panicしている。

Nutanix CE ce-2017.07.20-stableにおけるPrism Centralの1-Clickデプロイがコケる場合のバッドノウハウ的なワークアラウンド」をみてbootとhomeを入れ替えてみたが、何も状況は変わらなかった。
結果的にはこのbootとhomeの入れ替えはやる必要は無かった。

解決につながる情報は「Run Nutanix CE nested on VMware ESXi 6.5 – solving some of the challenges you will face」で引用されている「Prism Central not booting」にあった。

原文は下記

1/ deploy PrismCE using ce-pc-2017.07.20-metadata.json and ce-pc-2017.07.20.tar

2/ grab /var/lib/libvirt/NTNX-CVM/svmboot.iso from an AHV host using SCP/SFTP

3/ upload it as an ISO image in a PrismCE container with name boot_PRISMCE

4/ edit PrismCE VM settings:
delete DISK scsi.0
delete CDROM ide.0
add new disk type CDROM / Clone from Image service / Bus type=IDE / Image=boot_PRISMCE
select CDROM as Boot Device

5/ power on PrismCE VM
blank screen during 20 sec and then everything works

Nutanix CE AHVホストの/var/lib/libvirt/NTNX-CVM/svmboot.iso をscpで手元にダウンロードし、
Nutanix上のISOイメージとして登録
その後、Prism Central VMのCD-ROMドライブの割り当てを上記のsvmboot.isoにして起動

そうすることで、ログイン画面にたどり着きました。
ここからの手順は「INSTALLING THE PRISM CENTRAL VM (AHV)」の7番から参考にします。
ログインは「nutanix」「nutanix/4u」

初期プロセスがいろいろ動いてるようなのでログイン可能状態であっても、10分ぐらい待ちます
なお、キーボード配列を調整していない場合は「]む」で「|」を入力出来ます。
で、待ってると1回再起動すると思います。

再起動後「sudo tail -f /tmp/config_home_dir.log」を実行して、プロセスが一段落するのを待ちます。

この段階ではDHCPでIPアドレスを取得していると思われるので、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 を編集し、固定IPアドレスを設定
/etc/hostsに「127.0.0.1 NTNX-10-3-190-99-A-CVM」といった行がある場合は削除
/etc/resolv.conf にDNSサーバのエントリを登録
で、再起動。
IPアドレスが変わった場合は、起動後、即再起動がかかる。

その後、再度ログインしてから「ps -ef|grep rc.local」を実行して、rc.localの実行が終わることを確認。
rc.lcoal内に「sleep 120」があるので、最低2分かかる。

再起動して、またnutanixユーザでログイン
「cluster –cluster_function_list=”multicluster” -s IPアドレス create」を実行
ここら辺からは「Nutanix CE ce-2017.07.20-stableにおけるPrism Centralの1-Clickデプロイがコケる場合のバッドノウハウ的なワークアラウンド」の8番以降の手順を行うこととなる。

で、「REGISTER (UNREGISTER) WITH PRISM CENTRAL」でNutanixのクラスタにPrism Centralを接続する。

・・・というのをやろうとしたが、結局、cluster setupで延々とリトライを繰り返し、成功することはなかった・・・
Prism Centralを使わなくてもやりたかったことはできるというのがわかって、セットアップは諦めました。

なお、セットアップ途中のPrism Centrl仮想マシンはWeb GUIから削除できなかったので
Nutanix CVMにsshでログインしたあと
「acli vm.list」で仮想マシン名を確認し
「acli vm.delete 仮想マシン名」で削除を実行しました。

ESXi上にNutanix CE AHVをインストールした

2019/11/12追記

ce-2019.02.11-stable.img.gzを使って環境を構築したところ、インストーラーにキーボード選択が用意されたので、初期ログインから「install」を実行するだけで良くなった。

インストール後に行う作業もNutanix CE仮想マシン上での「/var/cache/libvirt/qemu/capabilities/3c76bc41d59c0c7314b1ae8e63f4f765d2cf16abaeea081b3ca1f5d8732f7bb1.xml」 のalias=’pc’をpc-i440fx-rhel7.2.0に変更する作業のみで済んだ


ESXi 6.0基盤上で、Nutanix CEをインストールした。

インストール手順は下記の2つを参考にした
・ネットワールド Nutanix CE を Nested ESXiへインストールする9つのTips
・NTNX ESXi で Nested Nutanix CE を構成してみる。(ce-2018.01.31-stable 対応版)

今回の環境では iSCSIストレージのVMFS上に仮想ディスクをおいたところ、 /sys/block/sd?/queue/rotationalの値は1だけど、Nutanix CE環境起動後に確認してみると、全部SSD認識となっていたので、ここの値変更は実施していない。

また、NTNXのページの方に書かれている「/home/install/phx_iso/phoenix/svm_template/kvm/default.xml」のmachineタイプ変更はやらなくても動いたので実施していない。
pmuの追加も「仮想 CPU のパフォーマンス カウンタの有効化」のチェックをオンにできる環境なので実施していない。

クラスタ作成は、インストーラ上の「Create single-node cluster?」にチェックを入れる手法は使わず、インストール後に手動でclusterコマンドを実行する手法をとった。
ただし、「cluster -s 192.168.1.191 create」というやり方では無く「cluster –dns_servers=192.168.1.100 –ntp_servers=192.168.1.101 -s 192.168.1.191 create」という形でDNSサーバとNTPサーバを指定する手法をとっている。

ただし、この手法の場合、DNSサーバとして追加で「8.8.8.8, 8.8.4.4」、NTPサーバとして「0.pool.ntp.org, 1.pool.ntp.org」も登録されているので、セットアップ完了後必要に応じ削除する必要がある。

詳細については→ Create & Configure Nutanix Cluster via command line を参照

インストール完了後、Nutanix CE仮想マシンにroot、パスワード「nutanix/4u」でログインし、「/var/cache/libvirt/qemu/capabilities/3c76bc41d59c0c7314b1ae8e63f4f765d2cf16abaeea081b3ca1f5d8732f7bb1.xml」の値を変更しないと、仮想マシンが正常に起動しません。

通常、仮想マシンを作成すると「machine=’pc’」と設定されています。
NUTANIX AHV 20180425.199環境では、この「pc」というのは「pc-i440fx-rhel7.3.0」のエイリアスになっています。
ESXi上の仮想マシンの場合「pc-i440fx-rhel7.2.0」でないと起動しないので、エイリアスの設定先を変更します。

変更前

<machine name='pc-i440fx-rhel7.3.0' alias='pc' hotplugCpus='yes' maxCpus='240'/>
<machine name='pc-i440fx-rhel7.2.0' hotplugCpus='yes' maxCpus='240'/>

変更後

<machine name='pc-i440fx-rhel7.3.0' hotplugCpus='yes' maxCpus='240'/>
<machine name='pc-i440fx-rhel7.2.0' alias='pc' hotplugCpus='yes' maxCpus='240'/

設定変更後は、全体の再起動を行います。

Hypervisorのホスト名を変える場合は、/etc/hostname と /etc/sysconfig/network のホスト名記載を書き換えます。
参考:CHANGING THE ACROPOLIS HOST NAME

CVMのホスト名を変える場合は、clusterを作った後にCVM上でrootになって「change_cvm_hostname 新ホスト名」を実行します
参考:Change CVM name
change_cvm_hostnameで変えたらPrismで「Rename CVM back to what it was originally. The CVM name is nonconfigurable by the end user.」という警告が・・・
どうやら、いまのバージョンではお薦めではないらしい

Windows Server 2019 Insider Preview 17623から17692にアップデートしたらライセンス認証できていない

テスト環境としてWindows Server 2019 Indiser Preview Build 17623をインストールしている環境が使用期限切れを迎えたので、Windows Server 2019 Indiser Preview Build 17692に更新してみた。

再インストールしろ、ってあったが、CドライブにISOイメージを置いて、その中のsetupを実行してみると、アップデートが完了した。

しかし、ライセンス認証ができていない。
「Windows ライセンス認証 サーバーに到達できません」というエラーとなっている。

“設定”の”ライセンス認証”にある「プロダクトキーを変更します」だと、サーバーに到達できずエラーとなる。
よく見てみるとプロダクトキーの末尾5文字が、元の環境で使用していたものとは異なるものになっている。

コマンドで設定する方法がないか確認してみると「slmgr」コマンドで設定できることを発見。

今回使用しているのはStandard Editionなので、ダウンロードページにある下記記述を元にコマンドを実行

Datacenter Edition 6XBNX-4JQGW-QX6QG-74P76-72V67
Standard Edition MFY9F-XBN2F-TYFMP-CCV49-RMYVH

「slmgr /ipk MFY9F-XBN2F-TYFMP-CCV49-RMYVH」を実行
Microsoft Windows [Version 10.0.17692.1000]
(c) 2018 Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:\Users\Administrator>slmgr /ipk MFY9F-XBN2F-TYFMP-CCV49-RMYVH

C:\Users\Administrator>

これで、無事更新できました。

Zentyalを日本語で使う場合の設定手順

Linux(Ubuntu 16.04 LTS)ベースでDHCPサーバ/ファイヤーウォール/NATルータ/ActiveDirectory/Exchange互換サーバなどを提供できるアプライアンス「zentyal」を久々にセットアップ。 (以前はzentyal.orgだったのが、zentyal.comに統合された)

2019/07/02追記:Ubuntu 18.04.1 LTSベースのZentyal 6.0です。この記事はZentyal 5.1の時に作成していますが、Zentyal 6.0でも同じでした。
2021/08/12追記:Ubuntu 20.04.2 LTSベースのZentyal 7.0ですが、同じように日本語は化け、同じパッケージインストールで修正できました。

以前、日本語訳を投稿しておいたおかげで日本語を選択できるようになっていますが、注意点が1つ。
インストール時に日本語を設定してしまうと、firefoxが文字化けし、設定に難儀します。
まずはEnglishでインストールを行った上で、手動でパッケージを追加してから日本語に変更する必要があります。

1. EnglishでZentyalをインストール
2. 初回ログイン
3. シェルを開く
4. Ubuntuの日本語対応をインストール「sudo apt install language-pack-ja firefox-locale-ja」
5. 日本語表示用フォントをインストール「sudo apt install fonts-arphic-uming fonts-takao-pgothic」
6. zentyalの日本語対応をインストール「sudo apt install language-pack-zentyal-ja」
7. zentyalの設定画面で「日本語」を設定する。

2019/12/13追記: fonts-takao-pgothic でエラーとなる場合は fonts-takao-gothic で実施のこと

文字化け状態の例

文字化け解消後

なお、yahooのページだと「fonts-arphic-uming」だけでも大丈夫だったが、zentyalではさらに「fonts-takao-pgothic」を追加する必要があった。
なお、 xfonts-intl-japanese では文字化けは直らなかった。