Orange Pi以外にも、Allwinner H3系ボードを出しているメーカが増えてきました。
・Orange Pi / Xunlong
・Nano Pi / FriendlyARM
・Banana Pi / Sinovoip
また、Orange Piもシリーズが増えてきたので、違いがよく分からなくなってきました。
なので、比較表を作りました。
なお、どの製品も、SoC上にヒートシンクを付けてきちんと冷却しないと性能がでません。
(表へのリンク)
以下は、私が感じた各プロダクトについての印象です。
・ちゃんと自社でいろいろ公開してるNano Pi M1
自社の「NanoPi M1 製品Wikiページ」で、ほどよくまとめられた情報を公開。
GithubにAllwinner Linux SDKを元にした、自社用SDKを公開:https://github.com/friendlyarm/h3_lichee
NanoPi M1とOrange Pi Oneのハードウェアは、ほぼ同等の様でほとんどそのまま動作するという・・・
・マニュアルの見た目が良いBananaPi-M2+
「About Banana Pi BPI-M2+(M2 plus)」
内容はgitbookで公開されており、pdf/ePub/Mobi形式でダウンロードできる。
githubにメーカ公式でBSPを公開:https://github.com/BPI-SINOVOIP/BPI-M2P-bsp
コメントを見ると、Orange Pi用にいろいろリリースしているLoborisさんの成果物を利用している模様。
・フォーラムが命のOrange Pi
はっきり言って、「Orange Pi公式フォーラム」が無ければゴミ。
一番の先駆者なので、Allwinner H3について調べると、ここに行き着くが、オフィシャルの情報公開度合いがよろしくない。
フォーラムで聞くと、ぽつぽつと情報が出てきたりするのだが、まとまったものが無い。
Allwinner H3系で使うディストリビューションは、メーカ配布のもの以外がいくつかあります。
その中で、利用を検討してみた方が良さそうなものを上げてみます。
番外:Orange Pi用Raspbian
Orange Pi公式で配布しているけど、個人的には動作がイマイチだったので使っていない。
Raspbian用の追加モジュールを組み込もうとしても、なんやかんやでプラットフォームの違いが影響し
うまく行かないことが多かったという印象。
(BroadcomチップとAllwinnerチップの違いなど)
その1:loboris版のLinuxディストリビューション群
Orange Piユーザであれば、まずはコレを検討。
Linux kernelはAllwiner SDKベースの3.4.39
その2:armbian
いろんなボード向けにリリースされているarmbianというディストリビューション。
Allwinner H3系にも公式にリリースされている。
Linux Kernel 3.4.112をベースとしているのが利点
その3?:Open ELEC for Orange Pi
メディアプレイヤーとして使用するためのディストリビューションOpenELECの移植版
発熱が酷くなるため、ヒートシンクによる冷却が必須となる。
また、現状、HDMI経由のテレビリモコンを使った操作には対応していない。(HDMI CEC機能の利用)