Allwinner A64搭載ボードのBPI-M64とPINE64がWindows 10 IoTに対応開始


Windows 10 IoTは、いままでRaspberry Pi 2、Raspberry Pi 3とDragonboard 410cが対応機種としてあげられていましたが、この度、Allwinner A64搭載ボードである「BananaPi M64 (BPI-M64)」と「PINE64」もサポートするようです。

元ネタ:cnx-software「Allwinner A64 based Pine A64 and Banana Pi M64 Boards Can Now Run Windows 10 IoT Core

2016/08/04 19:30現在の「Windows 10 IoT Get Started」ページにはまだ掲載されていません。

しかし、githubにあるMicrosoft管轄の「https://github.com/Azure/azure-iot-sdks/」のツリーを見ていくと、「Run a simple Csharp sample on Banana Pi BPI-M64 device running Windows 10 IoT Core」と「Run a simple Csharp sample on Pine64 device running Windows 10 IoT Core」と、2つのAllwinner A64搭載機に関する導入手順が登録されていることが分かります。

(2017/02/06 ツリー構成が変わっていたので修正)
しかし、githubにあるMicrosoft管轄の「https://github.com/Azure/azure-iot-device-ecosystem/」のツリーを見ていくと、「Run a simple Csharp sample on Banana Pi BPI-M64 device running Windows 10 IoT Core」と「Run a simple Csharp sample on Pine64 device running Windows 10 IoT Core」と、2つのAllwinner A64搭載機に関する導入手順が登録されていることが分かります。

手順に書かれている必要なファイルはきちんどダウンロード可能となっているので、導入自体は特に問題無くできそうです。

が・・・私自身はAllwinner A64搭載ボードを持ってないので、試せませんけどね・・・
Orange PiのA64搭載モデルとか、でそうな感じだったんだけど、音沙汰無く半年だしなぁ・・・

超小型40×35.4mmのAllwinner H3搭載ボードNanoPi NEOが$7.99で登場


(2016/07/13 販売開始を確認したので内容修正)

cnxsoftwareにNanoPiシリーズの新製品情報が掲載されている。
Smaller & Faster than Raspberry Pi Zero: Meet NanoPi NEO ARM Linux Development Board
NanoPi_NEO

ラズパイZeroが65x30mmというサイズのところ、40×35.4mmというサイズに、Allinner H3を突っ込んだボードが出てきました。
しかし、その代償として・・・

・USBコネクタが1つのみ。その他に2つUSB信号を取り出せる端子を用意(半田付け工作必須)
・画面出力を無しに(HDMI出力もなし)
・GPIO端子は24ピンで、さらにコネクタは実装されていない(半田付け工作必須)
・オーディオ出力も端子はなしだが、信号を取り出せる端子を用意(半田付け工作必須)

といったものがあります。
ここまでするんだったら、RJ45端子は大きすぎるんで排除すればいいのに・・・と思わなくもない感じです。

現状はFriendryARM社のwikiに「中国語版のNanoPi NEO情報」しか掲載されておらず
現時点では価格は不明です。

果たしてどれくらいの価格になることやら?

2016/07/12に「NanoPi NEO製品ページ」が登場しました。
価格はRAM256MBモデルが$7.99、RAM512MBモデルが$9.99、送料は$10、となっています。
送料込みの価格では、Orange Pi One / Liteの方がちょっと安い感じですね。
基板サイズの小型具合をどの程度見込むのか?というところですね。

Friendlyarm wikiにも「NanoPi NEO情報(英語版)」が掲載されました。
また、「githubのfriendlyarmのAllwinner H3用カーネルツリー」もNanoPi NEO対応が取り込まれました。


Allwinner H3搭載ボード系のリスト

(表へのリンク)


Allwinner H3系ボードリスト 2016/05/22


Orange Pi以外にも、Allwinner H3系ボードを出しているメーカが増えてきました。

Orange Pi / Xunlong
Nano Pi / FriendlyARM
Banana Pi / Sinovoip

また、Orange Piもシリーズが増えてきたので、違いがよく分からなくなってきました。
なので、比較表を作りました。

なお、どの製品も、SoC上にヒートシンクを付けてきちんと冷却しないと性能がでません。

(表へのリンク)


以下は、私が感じた各プロダクトについての印象です。

・ちゃんと自社でいろいろ公開してるNano Pi M1
自社の「NanoPi M1 製品Wikiページ」で、ほどよくまとめられた情報を公開。
GithubにAllwinner Linux SDKを元にした、自社用SDKを公開:https://github.com/friendlyarm/h3_lichee
NanoPi M1とOrange Pi Oneのハードウェアは、ほぼ同等の様でほとんどそのまま動作するという・・・

・マニュアルの見た目が良いBananaPi-M2+
About Banana Pi BPI-M2+(M2 plus)
内容はgitbookで公開されており、pdf/ePub/Mobi形式でダウンロードできる。
githubにメーカ公式でBSPを公開:https://github.com/BPI-SINOVOIP/BPI-M2P-bsp
コメントを見ると、Orange Pi用にいろいろリリースしているLoborisさんの成果物を利用している模様。

・フォーラムが命のOrange Pi
はっきり言って、「Orange Pi公式フォーラム」が無ければゴミ。
一番の先駆者なので、Allwinner H3について調べると、ここに行き着くが、オフィシャルの情報公開度合いがよろしくない。
フォーラムで聞くと、ぽつぽつと情報が出てきたりするのだが、まとまったものが無い。


Allwinner H3系で使うディストリビューションは、メーカ配布のもの以外がいくつかあります。
その中で、利用を検討してみた方が良さそうなものを上げてみます。

番外:Orange Pi用Raspbian
 Orange Pi公式で配布しているけど、個人的には動作がイマイチだったので使っていない。
 Raspbian用の追加モジュールを組み込もうとしても、なんやかんやでプラットフォームの違いが影響し
 うまく行かないことが多かったという印象。
 (BroadcomチップとAllwinnerチップの違いなど)

その1:loboris版のLinuxディストリビューション群
 Orange Piユーザであれば、まずはコレを検討。
 Linux kernelはAllwiner SDKベースの3.4.39

その2:armbian
 いろんなボード向けにリリースされているarmbianというディストリビューション。
 Allwinner H3系にも公式にリリースされている。
 Linux Kernel 3.4.112をベースとしているのが利点

その3?:Open ELEC for Orange Pi
 メディアプレイヤーとして使用するためのディストリビューションOpenELECの移植版
 発熱が酷くなるため、ヒートシンクによる冷却が必須となる。
 また、現状、HDMI経由のテレビリモコンを使った操作には対応していない。(HDMI CEC機能の利用)

$5.9のAllwinner H3搭載 OrangePi Zeroと$20のAllwinner H64搭載 OrangePi-PC2を計画中


2016/11/05追記

このページで紹介したOrange Pi ZeroとOrange Pi PC2は2016年11月に発売されました。
それぞれSoCが変更になっています。
Orange Pi Zeroは、Allwinner H3の廉価版で機能削減されたAllwinner H2+に変更。
Orange Pi PC2は、Allwinner H64の改良版のAllwinner H5に変更になっています。

詳しくは下記記事を参照願います。
Allwinner H2搭載のOrange Pi Zeroが送料込み$10.10で登場
Allwinner H5搭載のOrange Pi PC2が$23.13で発売開始
なお、記事タイトルは送料込みの値段で記載しています。
送料抜きの場合、Orange Pi ZeroのRAM256MBモデルは$6.99、512MBモデルは$8.99
Orange Pi PC2は$19.98となっています。
Orange Pi Zeroだけ予告価格からちょっと値上がった感じですね。


昨日、「新機種OrangePi-PC Plus/OrangePi-Plus 2Eと遅れていたOrangePi-Liteの消息」で、OPiPC-PlusとOPiPlus 2Eについて触れたばかりですが、「そのフォーラムコメント」でさらに次の機種の話をしだすという・・・

We will have OPI Zero with 5.9$.
We will have OPI PC2 with 20$(64 bit ARM H64 1G ram + WIFI/BT VS RPI3+ GbE).

完全にラズパイZeroにけんかを売る形になるOrangePi Zeroを$5.9で提供。
そしてAllwinner H64搭載の次世代機はOrangePi-PC2で、RAM 1GB/WiFi/Bluetooth/1Gb NICと、こちらもラズパイ3対抗となる予定とのこと。

時期については言及されて無いのですが、果たして・・

新機種OrangePi-PC Plus/OrangePi-Plus 2Eと遅れていたOrangePi-Liteの消息


2016/11/11追記

この記事で紹介されているプロダクトは全て発売されました。
最終的に下記のスペックと価格で発売されました。
OrangePi PC Plus=RAM 1GB+eMMC8GB。$23.14
OrangePi Plus 2E=RAM 2GB+eMMC16GB,SATAコネクタ無し。$38.26
OrangePi Lite=RAM512MB,WiFiのみ(有線LANなし)。$15.11
OrangePi One=RAM512MB,有線LANのみ(WiFiなし)。$13.10
OrangePi PC2=Allwinner H5(H64のGPUなどがアップグレードされたモデル),RAM1GB,有線LANのみ(WiFiなし)。$23.13


Orange Piのフォーラムに新製品情報が・・・
OPI-PC Plus and OPI-Plus 2E will be ready soon.

OrangePi-PCの拡張モデルとして2機種「OrangePi-PC Plus」と「OrangePi-Plus 2E」が登場です。

そして、音沙汰がなかったOrangePi-Liteと次世代機についてのコメントもアリ。

OrangePi-PC Plus: OrangePi-PCをベースに、WiFiと8GBのeMMCを載せたもの。25ドル予定
OrangePi-Plus 2E: OrangePi-PCをベースに、OrangePi Plus2相当の機能を載せたもの。35ドル予定。
OrangePi-Lite: OrangePi ONEのWiFiモデル。12ドル予定
次世代機: Allwinner H64搭載で開発中。Pine64対抗機の予定

OrangePi ONEの有線LANをWiFiに置き換えたOrangePi-Liteは、出す気あったのか!という意味でちょっと驚いた。
ずっと音沙汰ないので、そのままフェードアウトだろうと思っていたんですが・・・

次世代機は、Allwinner H64搭載のままでいくようなのは、こちらも驚きでした。

で・・・今回登場の2製品について・・・


OrangePi-PC Plusは、あまり速度が速くない8GB eMMCが載っているようで、コレだったら早いmicroSDカード買うわ!とか言われてて、ちょいと微妙そう・・・

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OrangePi-Plus 2Eは、「Plus」ってことはSATA端子付きかと思いきや、写真上には見当たらず・・・
OrangePi-PC Plusより基板が若干大きいので別モデルだとは思われるものの、詳細が不明…

cnx-softwareの「Orange Pi Plus 2E Development Board with Gigabit Ethernet, 2GB RAM & 16GB eMMC Flash to Sell for $35」によれば、OrangePi-Plus2から、RAM 2GBは維持、SATA対応,カメラ用端子,USB hubチップを抜いて、eMMC 16GBにアップグレードしたものになる模様。

Plusモデルの位置づけが崩壊しつある・・・(いままではSATA端子付き、だった)

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今回は、どちらも様子見したほうがいいのかも?という感じがしています。