2016/11/15 20時ごろにOrange Pi PC2で動くLinuxイメージが公開されました

なかなか公開されなかったOraneg Pi PC2向けのLinuxイメージですが、2016/11/15 20時頃にようやく公開されました。
公式ダウンロードページ」にてDebian ServerとDebian xfceが公開されています。
ただ、どちらも、Google Driveにリンクが張られているように見えますが、そちらの実態はOrange Pi Mini2向けで、使えません。
Baidu側のリンクからダウンロードする必要があります。

しかし、Debian_Desktop_jessie_xfce4_PC2.img.xzの方は475.4MBと、Baiduのブラウザダウンロード上限容量を超えてしまっており、専用ツールを使ってダウンロードする必要があります。
Debian_Server_jessie_PC2.img.xzの方は76.6MBと小さめなので、なんとかブラウザダウンロードが可能です。

私も現在ダウンロード中なので、ほんとに使えるかどうかはわかりません。
2016/11/16 0:40追記

Debian_Desktop_jessie_xfce4_PC2.img.xz のダウンロードが完了し、起動試験を行いました。
HDMIにブートロゴ・ブートメッセージは表示されず、電源ONすると黒い画面のまましばらく待つと
いきなりX-Windowのログイン画面が表示されます。
ダウンロードページには「user(root), password(orangepi)」と書いてありますが
試したところ「user(orangepi), password(orangepi)」であるようです。(ユーザ名:orangepi、パスワード:orangepi)

また、標準状態ではイーサケーブルをつないでもリンクアップしませんでした。
ターミナルを開き「sudo dhclinet eth0」を実行することで、リンクアップし、DHCPでのIP取得が行われました。
いくつか、まだ初期設定に問題があるようです

設定を見直すと「/etc/network/interfaces」ファイルに問題がありました。

# interfaces(5) file used by ifup(8) and ifdown(8)
# Include files from /etc/network/interfaces.d:
# source-directory /etc/network/interfaces.d

3行目の「source-directory」の前に「#」があるため、設定が反映されていませんでした。
下記のように書き換えて再起動すればOKです。

# interfaces(5) file used by ifup(8) and ifdown(8)
# Include files from /etc/network/interfaces.d:
source-directory /etc/network/interfaces.d

また、バグとして1000Mbpsでリンクアップしない、というものがあります。
元となるOrange Pi H5用SDKの11/13あたりで修正が行われてるっぽいですが、この配布物には含まれていません。


2016/11/16 追記
dropboxに転載した:Debian_Desktop_jessie_xfce4_PC2.img.xz
無料アカウントなので1日当たり20GB分しかダウンロードできません。
それを超えると24時間ダウンロードできなくなります


2016/11/17追記

いつものコマンド出力結果を忘れていたので追加

orangepi@Orangepi:~$ cat /proc/cpuinfo
Processor       : AArch64 Processor rev 4 (aarch64)
processor       : 0
processor       : 1
processor       : 2
processor       : 3
Features        : fp asimd aes pmull sha1 sha2 crc32
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: AArch64
CPU variant     : 0x0
CPU part        : 0xd03
CPU revision    : 4

Hardware        : sun50iw2
Serial          : 34005035c120182f0b4c
orangepi@Orangepi:~$ cat /proc/meminfo
MemTotal:        1003192 kB
MemFree:          866332 kB
Buffers:            7100 kB
Cached:            58304 kB
SwapCached:            0 kB
Active:            39296 kB
Inactive:          51976 kB
Active(anon):      26144 kB
Inactive(anon):     6420 kB
Active(file):      13152 kB
Inactive(file):    45556 kB
Unevictable:           0 kB
Mlocked:               0 kB
SwapTotal:             0 kB
SwapFree:              0 kB
Dirty:                40 kB
Writeback:             0 kB
AnonPages:         25840 kB
Mapped:            13676 kB
Shmem:              6700 kB
Slab:              20040 kB
SReclaimable:       8232 kB
SUnreclaim:        11808 kB
KernelStack:        3616 kB
PageTables:          572 kB
NFS_Unstable:          0 kB
Bounce:                0 kB
WritebackTmp:          0 kB
CommitLimit:      501596 kB
Committed_AS:      96440 kB
VmallocTotal:   251658176 kB
VmallocUsed:       16080 kB
VmallocChunk:   251641916 kB
orangepi@Orangepi:~$ uname -a
Linux Orangepi 3.10.65 #3 SMP PREEMPT Tue Nov 15 09:46:50 CST 2016 aarch64 GNU/Linux
orangepi@Orangepi:~$
orangepi@Orangepi:~$ df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/mmcblk0p2  1.1G  934M   75M  93% /
devtmpfs        482M     0  482M   0% /dev
tmpfs           490M     0  490M   0% /dev/shm
tmpfs           490M  6.6M  484M   2% /run
tmpfs           5.0M  4.0K  5.0M   1% /run/lock
tmpfs           490M     0  490M   0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1   50M   13M   38M  26% /boot
tmpfs            98M     0   98M   0% /run/user/1000
orangepi@Orangepi:~$

Cpufreq関連

root@Orangepi:/home/orangepi# cat /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_available_governors
interactive conservative ondemand userspace powersave performance
root@Orangepi:/home/orangepi# cat /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_available_frequencies
480000 648000 720000 816000 912000 1008000 1104000 1152000 1200000
root@Orangepi:/home/orangepi#

CPUfreq のポリシーと速度のチューニングより

root@Orangepi:/home/orangepi# for file in /sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/c
puinfo_*; do echo = $file =; cat $file; done
= /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_boot_freq =
1008000
= /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_cur_freq =
1008000
= /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_max_freq =
1536000
= /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_min_freq =
480000
= /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/cpuinfo_transition_latency =
2000000
= /sys/devices/system/cpu/cpu1/cpufreq/cpuinfo_boot_freq =
1008000
= /sys/devices/system/cpu/cpu1/cpufreq/cpuinfo_cur_freq =
1008000
= /sys/devices/system/cpu/cpu1/cpufreq/cpuinfo_max_freq =
1536000
= /sys/devices/system/cpu/cpu1/cpufreq/cpuinfo_min_freq =
480000
= /sys/devices/system/cpu/cpu1/cpufreq/cpuinfo_transition_latency =
2000000
= /sys/devices/system/cpu/cpu2/cpufreq/cpuinfo_boot_freq =
1008000
= /sys/devices/system/cpu/cpu2/cpufreq/cpuinfo_cur_freq =
1008000
= /sys/devices/system/cpu/cpu2/cpufreq/cpuinfo_max_freq =
1536000
= /sys/devices/system/cpu/cpu2/cpufreq/cpuinfo_min_freq =
480000
= /sys/devices/system/cpu/cpu2/cpufreq/cpuinfo_transition_latency =
2000000
= /sys/devices/system/cpu/cpu3/cpufreq/cpuinfo_boot_freq =
1008000
= /sys/devices/system/cpu/cpu3/cpufreq/cpuinfo_cur_freq =
1008000
= /sys/devices/system/cpu/cpu3/cpufreq/cpuinfo_max_freq =
1536000
= /sys/devices/system/cpu/cpu3/cpufreq/cpuinfo_min_freq =
480000
= /sys/devices/system/cpu/cpu3/cpufreq/cpuinfo_transition_latency =
2000000
root@Orangepi:/home/orangepi#

旧タイトル:2016/11/14 19時現在Orange Pi PC2で動くLinuxイメージは公開されていません
2016/11/14 19時現在、Orange Pi PC2で動作するLinuxイメージは公開されていません。

armbianでは、Allwinner A64搭載のPine64に対応しているので、対応も早いのかな?と思いきや
Orange Pi Zeroや他のボードへの対応作業が忙しいので後回しにします、と宣言されてしまっています。
(発言のソース:Armbian for OrangePi PC2, AllWinner H5の2つめの発言)

Orange Pi公式でOrange Pi PC2用のSDKだ、といって配布しているものは、微妙に不完全だったようで、上記のスレッドでも「There is no Linux SDK.」とか書かれています。

時系列的にはソレを受けてだと思われるのですが、Allwinner H5用SDKを元にOrange Pi PC2向けの修正を加えたOrange Pi PC2用のSDKが「https://github.com/orangepi-xunlong/OrangePi_H5SDK」にて公開されました。

これでLinux向けのkernelがコンパイルできるようになってるのか?
試行錯誤が行われていきそうです。

なお、上記のSDKファイルを調べると、Orange Pi PC2のアーキテクチャは「sun50iw2p1」であるようです。


2016/11/15追記
linux-sunxiのIRCチャネルで、armbianの開発をやってる1人のtkaiserさんが、Debianイメージを公開しました。
が・・・うちの環境で試した限りではHDMI出力ができてない、というのと
一般公開してるような感じではないので、詳細の紹介はやめておきます。
なお、Linux kernelは 3.10.65となっていました。

追記2
Orange piの公式フォーラムに管理者のzhao_stevenさんが「Orange Pi PC2 Debian server prerelease」として投稿しているものが出所でした。

Orange Pi PC2が届いたのでAndroidイメージで動かしてみた

11月5日に発注したOrange Pi PC2が8日経過した今日、11/13に届いたので早速電源を入れてみた。

パッケージングは、Orange Piの標準サイズの箱に入ってきました。
opipc2-a

旧機種のOrange Pi PC(箱入り)と並べるとこんな感じ。
opipc2-c
(左:非純正ケースのOranegi Pi PC、真ん中:純正ケースのOranegi Pi PC、右:Oranegi Pi PC2)

開けた状態だとこんな感じ
opipc2-b

基板サイズ、コネクタ配置はOrange Pi PCと同じであるため、ケースを流用することが可能です。

さて・・・電源を入れましょう

とはいえ、今回、公式でダウンロード可能なOSは、Android/AOSPベースのOrange OSのみ。
しかもGoogle Driveのリンクは死んでおり、Baiduのリンクのみという状態。

まぁ、Baiduからダウンロードして、書き込みました。

Orange Pi系にAndroidイメージを書き込む場合の注意点としては、ddコマンドなどでは書き込めず、
Windows上で動作するPhoenixCardという専用ツールを使って書き込む必要があります。
PhenixCardのダウンロード場所と使い方

このツールはWindowsのAdministrator権限で実行する必要があります。
また、かなり書き込みに失敗しやすいツールです。
何度もトライしてみてください。

ただ、microSDによっては、どうしても書き込みが失敗する、ということもあるようです。
うちでは、SUMSUNGのEVO 32GBが新品にもかかわらず失敗し続けるという事態が起きました。
おそらくは個体差なんでしょうけど、どうしてもうまく行かない場合は別のmicroSDを試してみるなどしてください。
また書き込める場合でも、非常によく失敗します。

10回ぐらい再試行して書き込みが完了しました。
書き込みに成功した場合は下記の様になります。
2016-11-13

書き込んだmicroSDをOrange Pi PC2に入れて電源ON。
電源コネクタはEIAJ#2というタイプで、しばらく前だとPSP用の電源ケーブルとして100円ショップに並んでいたりしました。

秋葉原で探す場合は、千石電商で、極性統一#2、内径φ1.7、外径:φ4.0のDC05-4017,DC-4017を当たりを探しましょう

もしくはジャンク屋あたりを回ると富士通の周辺機器用で使われていた5V 3Aぐらいのアダプタが見付かるかもしれません・・・

さて、電源を入れるとまず、下記のH5ロゴが表示されます。
opipc2-1

1分ちょっと表示したあと、起動音と共にAllwinnerロゴに変わります。
opipc2-2

3分ぐらい表示したあと、30秒ぐらい真っ暗の画面になり、その後下記のAndroid画面が表示されます。
opipc2-3

起動までに約5分かかる、という感じです。

なお、画面が映らない場合、まずは、基板上の状態を確認します。
正常に動作していれば下記の赤枠部分にあるLEDが赤く点灯しています。
opipc2-da

点灯していない場合はmicroSDにイメージが正常に書き込まれていない可能性が高いです。
念のためさしなおして再挑戦、それでも駄目ならPhenixCardツールで再度書き込みを行ってください。

起動したOrange OS/Androidは、見ての通りに中国語表記です。

日本語表記にするためには右下の赤枠部分を選んで設定画面に行きます。
opipc2-3a

次に、下の赤枠を選んで言語設定画面に行きます
opipc2-4

同じく赤枠を選びます。
opipc2-5

一番上に日本語がありますので選択します。
opipc2-6

日本語の画面になります。
opipc2-7

さて・・・・・・
Androidが起動しましたが、実は、これ
Google Playがインストールされていません。

えぇ・・・入っていません。

そして、公式としてGoogle Playのインストール手法について、特には案内していません。
ランチャーにいろいろアプリアイコンがありますが、基本Playストアからインストールしろ、となっているわりに、なにもしてくれません。

つまり・・・現状、たいしたことには使えません・・・
Playストアが無くてもインストールできるapkファイルで遊ぶしかないかんじです。

とりあえずLinuxが出てくるまでは使い道がない感じですね…

Android 5.1
Kernel Version 3.10.65

Orange Pi PCなどAllwinner H3向けのOpenELECについて(2016/11/08版)

Linuxをメディアプレイヤーとして使う方法として、「OpenELEC」というメディアプレイヤーに特化したディストリビューションがあります。
(2016年に分裂騒動があり「LibreELEC」が派生しています)

これをOrange Pi PCなどのAllwinner H3向けに移植したものについて、去年「Orange Pi PCをメディアプレイヤー(OpenELEC)にする」にて紹介しました。

公式スレッド「Openelec Build for OPI PC and 2 now with HW decoding
各機種用イメージ配布場所「Latest prebuilt images
初心者向けQ&A「[FAQ] Openelec OPi for beginners

あれから約1年。
久しぶりに使ってみました。
今回はOrange Pi Oneで実験です。

・初回起動は時間がかかる
 ロゴ画面がずっと変わらず表示されるが、正常動作中です。
 とりあえず5分待ちましょう

・ヒートシンクは必須。ファン付けるの推奨
 フォーラムに「heatsink strongly recomended」と書かれていますが
 ヒートシンクを付けていてもめちゃくちゃ発熱しています。
 ちゃんと冷やさないと熱で死にそうです。

・起動直後の設定は英語表示
 日本語表示にするためには「Linux(ラズパイ/OrangePiなど)のKodiで日本語を表示させる方法」で設定すること

・起動直後の設定だとHDMI経由で音が鳴らない
 初期設定では、音声出力がアナログオーディオとなっているためHDMI接続していても音声が出てこない。
 Kodiの「設定」-「システム」-「オーディオハードウェア」にて
 「オーディオ出力デバイス」を「HDMI」に変更することで、HDMI経由で音声出力される。

・動画再生の一部が変?
 DVDサイズの動画を出力したところ、本来の画質から落ちた状態のものを引き延ばした感じで表示される
 設定変更箇所があるのか分からなかった。

・HDMI経由のリモコン操作が怪しい
 2016/08/16以降のバージョンからHDMI CEC対応になっているのだが動きが怪しい
 今回、試した際は、初回ブートし、途中までは動いていたものの、突如動作しなくなり
 それ以後は電源入れ直しても動いていない状態となりました。
 自動アップデート関連でなにかあったのだろうか?
 FAQにも書いてありますが、動く環境と動かない環境があるようで、作者の方ではお手上げなようです。

 なお、HDMIのリモコンが動かない場合は、マウスで操作するしかありません。
 もしくは、赤外線リモコンを登録して使う、という方法もあります。

Allwinner H2搭載のOrange Pi Zeroが送料込み$10.10で登場

2016/11/07追記

なんか有名どこでOrange Pi Zeroがテキトーな解説付きで紹介されているので、警告文を追加しておきます。

Orange Pi Zeroは、ラズパイZeroの変わりに使えるモノではありません。

Orange Pi Zeroは、HDMI端子がないのでディスプレイ出力が出来ません。

Orange Pi ZeroのOSは、ラズパイのものとは別です。ラズパイ用のものがそのまま使えるわけではありません。
kernelが異なるので、バイナリ配布のドライバは使えません。
ソース配布のドライバをコンパイルすれば使える可能性がありますが、kernelのバージョンが異なることでうまく動かない可能性があります。

Orange Pi Zeroで使っているAllwinner H3は、Linux kernelのメインラインで完全対応していません。
(徐々に取り入れられていますが、Linux kernel 4.8でもまだ完全ではありません。Linux-sunxi.orgのAllwinner系SoCのメインラインカーネルへの対応状況表)
このため、Linux kernelにバグやセキュリティの問題が発覚した場合に、それがすぐに反映される体制になっていません。
インターネット上にそのまま置くには適しません。

以上を考慮した上で、導入を検討してください。


Orange Piの新製品、Orange Pi Zeroが販売開始です。
New Orange Pi Zero H2 Quad Core Open-source development board beyond Raspberry Pi
orangepizero-1

いままでのOrange Piシリーズからの差分は・・・
・SoCがAllwinner H3Allwinner H2 (より廉価モデルへ)
HDMI削除(シリアルコンソールかコンポジットビデオ出力)
・電源コネクタ廃止。microUSBでの電源供給に変更
・GPIOが26ピンに
・無線LANにAllwinner XR819という初物チップを採用
・PoEに対応。ただし標準設定ではoff

・標準モデル(Standard)はメモリ256MBで、512MBもある、ということなのだが、今回販売されたのはどちらのモデルなのか明記はなし。は+2ドルとなりました。

とりあえず、1個購入してみました。
いつ届くかな・・・そして、メモリは256MB or 512MBどちらかな?
  → 出荷しました連絡があってから、512MB版が販売開始されました・・・クソ

ということで、256MB版は$10.10512MB版は$12.10、ということになりました。

2016/11/11追記:発注から8日で到着し、起動試験などを行いました→「Allwinner H2+搭載のOrange Pi Zeroが来た!


Allwinner H3搭載ボード系のリスト

(表へのリンク)


PowerShellスクリプト(ps1)を実行しやすくする

(2023/10/11 ページ構成を手直し)

PowerShellスクリプト(ps1)に対して、ファイルをドラッグ&ドロップしてもファイルを認識して実行してくれない。

また、そもそもPowerShellスクリプトを実行しようとしても、下記のエラーで実行ができない。

PS C:\Users\osakanataro\Documents\powershell> .\powershelltest.ps1
スクリプトの実行がシステムで無効になっているため、ファイル C:\Users\osakanataro\Documents\powershell\powershelltest.ps1 を読み込めません。詳細については、「get-help about_signing」と入力してヘルプを参照してください。
発生場所 行:1 文字:25
+ .\powershelltest.ps1 <<<<
    + CategoryInfo          : NotSpecified: (:) []、PSSecurityException
    + FullyQualifiedErrorId : RuntimeException

PS C:\Users\osakanataro\Documents\powershell> 

回避方法として、バッチファイルの中からPowerShellを起動する、というものが知られている。

具体的には以下の様なバッチファイルを作って、バッチファイルをクリックする、というものになる。

@echo off
rem PowerShellスクリプトの実行が禁止されている場合に
rem このバッチファイルを管理者権限で動作させると
rem PowerShellスクリプトが実行できます。

powershell -sta -ExecutionPolicy Unrestricted -File %0\..\powershelltest.ps1 %*

この場合、PowerShellスクリプトのファイルと、バッチファイルの2つを同時に配布しなければならない、という問題がある。

これを解消するために、バッチファイルの中にPowerShellスクリプトの記述も含めてしまおう、という技がある。

@echo off
powershell -sta -ExecutionPolicy Unrestricted "$s=[scriptblock]::create((gc \"%~f0\"|?{$_.readcount -gt 2})-join\"`n\");&amp;$s" %*&amp;goto:eof
# こんな感じで書く
$PSVersionTable
などPowerShellスクリプトの内容を記載

やってることは、バッチファイルからPowerShellを起動したら、そのPowerShellは、いま起動に使ったバッチファイルの2行目の次からスクリプトを読み出しを開始しバッチファイルの最後まで読み込んだあと、PowerShellスクリプトとして実行を開始する、というもの

これによって、バッチファイル1個だけでPowerShellを実行できるようになる。

ただ、この技を使うとLinux/MacOSXなどの他OSのPowerShell環境で動作させにくくなる、という弊害もあるので、Windows環境のみで使う場合にとどめておくと良い。

別解として下記もあると教えていただきました。

@ set args=%*
@ powershell "iex( (@('','','')+(cat '%~f0'|select -skip 3))-join[char]10)"
@ exit /b %ERRORLEVEL%

ここから下は以前の記述


回避方法は下記の2つを行う、ということ

・バッチファイル経由でPowerShellを起動する
・うまく行かない場合は、管理者権限でバッチファイルを起動する

今回使用したバッチファイルは下記の内容とした

@echo off
rem PowerShellスクリプトの実行が禁止されている場合に
rem このバッチファイルを管理者権限で動作させると
rem PowerShellスクリプトが実行できます。

powershell -sta -ExecutionPolicy Unrestricted -File %0\..\powershelltest.ps1 %*

なお、powershell起動時に「-sta」オプションをつけているのは、powershellからフォームダイアログを開こうとすると、下記のエラーがでてしまうことを回避するためです。

なお、詳細を開くと下記の情報が出力されている

Just-In-Time (JIT) デバッグを呼び出すための詳細については、
ダイアログ ボックスではなく、このメッセージの最後を参照してください。

************** 例外テキスト **************
System.InvalidOperationException: DragDrop 登録は成功しませんでした。 ---> System.Threading.ThreadStateException: OLE が呼び出される前に、現在のスレッドが Single Thread Apartment (STA) モードに設定されていなければなりません。Main 関数に STAThreadAttribute が設定されていることを確認してください。
   場所 System.Windows.Forms.Control.SetAcceptDrops(Boolean accept)
   --- 内部例外スタック トレースの終わり ---
   場所 System.Windows.Forms.Control.SetAcceptDrops(Boolean accept)
   場所 System.Windows.Forms.Control.OnHandleCreated(EventArgs e)
   場所 System.Windows.Forms.ListBox.OnHandleCreated(EventArgs e)
   場所 System.Windows.Forms.Control.WmCreate(Message&amp; m)
   場所 System.Windows.Forms.Control.WndProc(Message&amp; m)
   場所 System.Windows.Forms.ListBox.WndProc(Message&amp; m)
   場所 System.Windows.Forms.Control.ControlNativeWindow.WndProc(Message&amp; m)
   場所 System.Windows.Forms.NativeWindow.Callback(IntPtr hWnd, Int32 msg, IntPtr wparam, IntPtr lparam)


************** 読み込まれたアセンブリ **************
mscorlib
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5485 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/Microsoft.NET/Framework64/v2.0.50727/mscorlib.dll
----------------------------------------
Microsoft.PowerShell.ConsoleHost
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7600.16385
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.PowerShell.ConsoleHost/1.0.0.0__31bf3856ad364e35/Microsoft.PowerShell.ConsoleHost.dll
----------------------------------------
System
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.8686 (QFE.050727-8600)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System/2.0.0.0__b77a5c561934e089/System.dll
----------------------------------------
System.Management.Automation
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7601.17514
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Management.Automation/1.0.0.0__31bf3856ad364e35/System.Management.Automation.dll
----------------------------------------
Microsoft.PowerShell.Commands.Diagnostics
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7601.17514
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.PowerShell.Commands.Diagnostics/1.0.0.0__31bf3856ad364e35/Microsoft.PowerShell.Commands.Diagnostics.dll
----------------------------------------
System.Core
    アセンブリ バージョン: 3.5.0.0
    Win32 バージョン: 3.5.30729.5420 built by: Win7SP1
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Core/3.5.0.0__b77a5c561934e089/System.Core.dll
----------------------------------------
System.Configuration.Install
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5483 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Configuration.Install/2.0.0.0__b03f5f7f11d50a3a/System.Configuration.Install.dll
----------------------------------------
Microsoft.WSMan.Management
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7601.17514
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.WSMan.Management/1.0.0.0__31bf3856ad364e35/Microsoft.WSMan.Management.dll
----------------------------------------
System.Transactions
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5483 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_64/System.Transactions/2.0.0.0__b77a5c561934e089/System.Transactions.dll
----------------------------------------
Microsoft.PowerShell.Commands.Utility
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7601.17514
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.PowerShell.Commands.Utility/1.0.0.0__31bf3856ad364e35/Microsoft.PowerShell.Commands.Utility.dll
----------------------------------------
Microsoft.PowerShell.Commands.Management
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7601.17514
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.PowerShell.Commands.Management/1.0.0.0__31bf3856ad364e35/Microsoft.PowerShell.Commands.Management.dll
----------------------------------------
Microsoft.PowerShell.Security
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7601.17514
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.PowerShell.Security/1.0.0.0__31bf3856ad364e35/Microsoft.PowerShell.Security.dll
----------------------------------------
Microsoft.PowerShell.ConsoleHost.resources
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7600.16385
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.PowerShell.ConsoleHost.resources/1.0.0.0_ja_31bf3856ad364e35/Microsoft.PowerShell.ConsoleHost.resources.dll
----------------------------------------
System.Xml
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5494 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Xml/2.0.0.0__b77a5c561934e089/System.Xml.dll
----------------------------------------
System.Management
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5483 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Management/2.0.0.0__b03f5f7f11d50a3a/System.Management.dll
----------------------------------------
System.DirectoryServices
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5483 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.DirectoryServices/2.0.0.0__b03f5f7f11d50a3a/System.DirectoryServices.dll
----------------------------------------
System.Management.Automation.resources
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7600.16385
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Management.Automation.resources/1.0.0.0_ja_31bf3856ad364e35/System.Management.Automation.resources.dll
----------------------------------------
Microsoft.WSMan.Management.resources
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7601.17514
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.WSMan.Management.resources/1.0.0.0_ja_31bf3856ad364e35/Microsoft.WSMan.Management.resources.dll
----------------------------------------
mscorlib.resources
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5485 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/Microsoft.NET/Framework64/v2.0.50727/mscorlib.dll
----------------------------------------
Microsoft.PowerShell.Security.resources
    アセンブリ バージョン: 1.0.0.0
    Win32 バージョン: 6.1.7601.17514
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Microsoft.PowerShell.Security.resources/1.0.0.0_ja_31bf3856ad364e35/Microsoft.PowerShell.Security.resources.dll
----------------------------------------
System.Data
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.8692 (QFE.050727-8600)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_64/System.Data/2.0.0.0__b77a5c561934e089/System.Data.dll
----------------------------------------
System.Windows.Forms
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5491 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Windows.Forms/2.0.0.0__b77a5c561934e089/System.Windows.Forms.dll
----------------------------------------
System.Drawing
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5495 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Drawing/2.0.0.0__b03f5f7f11d50a3a/System.Drawing.dll
----------------------------------------
Accessibility
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5483 (Win7SP1GDR.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/Accessibility/2.0.0.0__b03f5f7f11d50a3a/Accessibility.dll
----------------------------------------
System.Windows.Forms.resources
    アセンブリ バージョン: 2.0.0.0
    Win32 バージョン: 2.0.50727.5420 (Win7SP1.050727-5400)
    コードベース: file:///C:/Windows/assembly/GAC_MSIL/System.Windows.Forms.resources/2.0.0.0_ja_b77a5c561934e089/System.Windows.Forms.resources.dll
----------------------------------------

************** JIT デバッグ **************
Just-In-Time (JIT) デバッグを有効にするには、このアプリケーション、
またはコンピュータ (machine.config) の構成ファイルの jitDebugging 
値を system.windows.forms セクションで設定しなければなりません。
アプリケーションはまた、デバッグを有効にしてコンパイルされなければ
なりません。

例:

&lt;configuration>
    &lt;system.windows.forms jitDebugging="true" />
&lt;/configuration>

JIT デバッグが有効なときは、このダイアログ ボックスで処理するよりも、
ハンドルされていない例外はすべてコンピュータに登録された
JIT デバッガに設定されなければなりません。

2021/05/12追記

これをさらにすすめて、バッチファイル内にPowerShellスクリプトを書いてしまう、という技もあることを知った。

powershell -sta -ExecutionPolicy Unrestricted "$s=[scriptblock]::create((gc \"%~f0\"|?{$_.readcount -gt 1})-join\"`n\");&amp;$s" %*&amp;goto:eof
# こんな感じで書く
$PSVersionTable
~

注意点として、powershellを起動するより前に日本語を書いてはいけない、ということ

これはDOSプロンプトとPowerShellとで日本語の取り扱いが異なるため発生しているので、DOS側では日本語を取り扱わず、PowerShellが起動した後には使う、というようにしなければならない

また、@echo offを入れたい、という場合は下記の様にreadcount の後の数字を増やして対応する。(指定行数より後をPowerShellスクリプトとして読み込み、という命令)

@echo off
powershell -sta -ExecutionPolicy Unrestricted "$s=[scriptblock]::create((gc \"%~f0\"|?{$_.readcount -gt 2})-join\"`n\");&amp;$s" %*&amp;goto:eof
# こんな感じで書く
$PSVersionTable
~