中華ベンダGOLE社のGOLE1というタッチパネル付きミニPC

Indigogoで「Gole1, Cheapest Windows10 Intel Touch Mini PC」というプロダクトが出ている。

曰く・・・
・CPUはIntel Z8300
・「RAM 2GB/eMMC 32GB」モデルと「RAM 4GB/eMMC 64GB」モデルの2種類
・Windows 10 Home Multi-languageの英語版で出荷(ちなみにSingle-languageだと標準設定の言語以外が追加できない)
・5インチのタッチパネルを筐体に付ける
・正面に最小限のボタンを付ける(音量ボタン/戻るボタン/電源ボタン)
・バッテリーは搭載しない
・無線LAN/Bluetooth搭載

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PCBA_bmcpag

また、別売りで下側に付ける2.5インチHDDケースも出すとのこと
HDD_qrdtrf

おもしろそうではあるんだけど・・・
・・・
・・・

これ、ほんとに$79で7月に出せるのかね?
なお、日本向け送料は$26でした。

Allwinner H3系ボードリスト 2016/05/22

Orange Pi以外にも、Allwinner H3系ボードを出しているメーカが増えてきました。

Orange Pi / Xunlong
Nano Pi / FriendlyARM
Banana Pi / Sinovoip

また、Orange Piもシリーズが増えてきたので、違いがよく分からなくなってきました。
なので、比較表を作りました。

なお、どの製品も、SoC上にヒートシンクを付けてきちんと冷却しないと性能がでません。

(表へのリンク)


以下は、私が感じた各プロダクトについての印象です。

・ちゃんと自社でいろいろ公開してるNano Pi M1
自社の「NanoPi M1 製品Wikiページ」で、ほどよくまとめられた情報を公開。
GithubにAllwinner Linux SDKを元にした、自社用SDKを公開:https://github.com/friendlyarm/h3_lichee
NanoPi M1とOrange Pi Oneのハードウェアは、ほぼ同等の様でほとんどそのまま動作するという・・・

・マニュアルの見た目が良いBananaPi-M2+
About Banana Pi BPI-M2+(M2 plus)
内容はgitbookで公開されており、pdf/ePub/Mobi形式でダウンロードできる。
githubにメーカ公式でBSPを公開:https://github.com/BPI-SINOVOIP/BPI-M2P-bsp
コメントを見ると、Orange Pi用にいろいろリリースしているLoborisさんの成果物を利用している模様。

・フォーラムが命のOrange Pi
はっきり言って、「Orange Pi公式フォーラム」が無ければゴミ。
一番の先駆者なので、Allwinner H3について調べると、ここに行き着くが、オフィシャルの情報公開度合いがよろしくない。
フォーラムで聞くと、ぽつぽつと情報が出てきたりするのだが、まとまったものが無い。


Allwinner H3系で使うディストリビューションは、メーカ配布のもの以外がいくつかあります。
その中で、利用を検討してみた方が良さそうなものを上げてみます。

番外:Orange Pi用Raspbian
 Orange Pi公式で配布しているけど、個人的には動作がイマイチだったので使っていない。
 Raspbian用の追加モジュールを組み込もうとしても、なんやかんやでプラットフォームの違いが影響し
 うまく行かないことが多かったという印象。
 (BroadcomチップとAllwinnerチップの違いなど)

その1:loboris版のLinuxディストリビューション群
 Orange Piユーザであれば、まずはコレを検討。
 Linux kernelはAllwiner SDKベースの3.4.39

その2:armbian
 いろんなボード向けにリリースされているarmbianというディストリビューション。
 Allwinner H3系にも公式にリリースされている。
 Linux Kernel 3.4.112をベースとしているのが利点

その3?:Open ELEC for Orange Pi
 メディアプレイヤーとして使用するためのディストリビューションOpenELECの移植版
 発熱が酷くなるため、ヒートシンクによる冷却が必須となる。
 また、現状、HDMI経由のテレビリモコンを使った操作には対応していない。(HDMI CEC機能の利用)

電子書籍読み用途のWindows/AndroidタブレットTeclast X89 Kindow Readerを発注してみた

中国のTeclast社はいろいろなWindows/Android両対応タブレットを出している。

Teclast X89という名称のバリエーションで何機種か出ていたが、この度「Teclast X89 Kindow Reader」という新種が登場した。

さっそく、4/29に秋葉原の東映無線ラジオデパート店で販売が開始されてたりします。
Kindle対抗?7.5型のWindows 10タブレット「X89 Kindow」が登場

CPUがAtom Z3735Fと旧世代なのがちょっと難有りですが、fastcardtechでのお値段が案外安かったので発注してみてます。
Registered Mailなので、届くまでに1ヶ月ぐらいかかりそうですけどね・・・

果たして、どうなることか・・・

$5.9のAllwinner H3搭載 OrangePi Zeroと$20のAllwinner H64搭載 OrangePi-PC2を計画中

2016/11/05追記

このページで紹介したOrange Pi ZeroとOrange Pi PC2は2016年11月に発売されました。
それぞれSoCが変更になっています。
Orange Pi Zeroは、Allwinner H3の廉価版で機能削減されたAllwinner H2+に変更。
Orange Pi PC2は、Allwinner H64の改良版のAllwinner H5に変更になっています。

詳しくは下記記事を参照願います。
Allwinner H2搭載のOrange Pi Zeroが送料込み$10.10で登場
Allwinner H5搭載のOrange Pi PC2が$23.13で発売開始
なお、記事タイトルは送料込みの値段で記載しています。
送料抜きの場合、Orange Pi ZeroのRAM256MBモデルは$6.99、512MBモデルは$8.99
Orange Pi PC2は$19.98となっています。
Orange Pi Zeroだけ予告価格からちょっと値上がった感じですね。


昨日、「新機種OrangePi-PC Plus/OrangePi-Plus 2Eと遅れていたOrangePi-Liteの消息」で、OPiPC-PlusとOPiPlus 2Eについて触れたばかりですが、「そのフォーラムコメント」でさらに次の機種の話をしだすという・・・

We will have OPI Zero with 5.9$.
We will have OPI PC2 with 20$(64 bit ARM H64 1G ram + WIFI/BT VS RPI3+ GbE).

完全にラズパイZeroにけんかを売る形になるOrangePi Zeroを$5.9で提供。
そしてAllwinner H64搭載の次世代機はOrangePi-PC2で、RAM 1GB/WiFi/Bluetooth/1Gb NICと、こちらもラズパイ3対抗となる予定とのこと。

時期については言及されて無いのですが、果たして・・

日本製IoT SoCボード BLEAD-AGEについてのメモ書き

日本製IoT SoCボード BLEAD-AGEの先行試作プロジェクト」というクラウドファウンディングが回ってきた。

芳和システムデザイン製の、Made in Japan(東北製造)SoCボードです。
設定情報や開発者情報サイトを日本語で運用します。
<略>
BLEAD-AGEは、日本の半導体メーカー 株式会社SocionextのSoC MB86S71を使用し、日本の東北地方にある工場で製造する 日本製のボードです。
東北の雇用を創出する事も目的としております。

なんとなーく、富士通って単語が思い浮かんだので、確認してみたら、その通りだったのでメモ書きを残しておくことにした。

株式会社Socionext
2015年3月に富士通子会社の富士通セミコンダクターと、パナソニックのシステムLSI事業部門を統合してできた会社。

・SoC MB86S71
富士通セミコンダクター時代にリリースされていたMB86S70を筆頭とするSoCシリーズの1つ。
4種類のラインナップがあり、大きな違いは下記のところである。

 MB86S70MB86S71/72MB86S73
CPUCortex-A15*2, Cortex-A7*2Cortex-A7*2
GPUMali-T624 4コアMali-T624 2コアMali-T624 1コア

・・・MB86S71とS72の違いがどこにも書いてないのでよくわかりません・・・・

ベースモデルが「MB86S70」なので、こちらで探すといろいろ情報が出てくる。
MB86S70を作ったあと、廉価版としてMB86S71/S72を出す、と書いてあったが、製品紹介のページには出たことが書かれておらずちょっと謎な商品となっている。
今回のBLEAD-AGEが表に出る製品第1弾だったりするんだろうか?

・MB86S70についての情報
ソシオネクストによる製品紹介:プラットフォームSoC(2015/04)
ちなみに英語版もあり:Platform SoCs (General-Purpose Processors)
Java Day Tokyo 2014で使われた富士通による紹介プレゼン:富士通セミコンダクターのプラットフォームSoCとJavaへの取り込み概要(2014/05/22)
cnx-softwareの紹介記事:Fujitsu MB86S70 and MB86S73 ARM Cortex A15 & A7 Processors Run Linux for the Embedded Market(2014/11/28)
TRONSHOW2014で使われた富士通のプレゼン:μT-Kernelへの取組み(2013/12/12)

Linux kernelへの関連ドライバの取り込み例:gpio: Add Fujitsu MB86S7x GPIO driver, clk: Add clock driver for mb86s7x
lwn.net:Support for Fujitsu MB86S7X SoCs(2015/01/09)


2016/10/31追記

富士通から、このボードに該当するであろうものが発売された

FUJITSU Embedded System F-Cue (エフキュウ)
(旧ページ「FUJITSU Embedded System F-Cue (エフキュウ) )

ソシオネクストのMB86S71を搭載し、96Boards仕様準拠のボードです。
ボード単品が3万円での提供、とのこと。

上記のクラウドファウンディング時は9万8千円とかいう信じがたい値付けでしたが、富士通からだと、まともな価格になるようです。

というか・・・クラウドファウンディングで書かれていた「先行開発」って富士通製品と出る前の試作、という意味だったんですかね・・・


2021/10/29 追記

富士通エレクトロニクス(FEI)社取り扱いだったのだが、2020年末に社名が加賀FEI株式会社に変更となっていた。

それに伴い製品URLも「Embedded System F-Cue」となっていた。

とはいえ、現状公開されている開発資料は2017年1月のもので、それ以降は更新されていない。

SoCを作っているソシオネクストの方も「プラットフォームSoC(汎用プロセッサ)」の「製品ロードマップ」に掲載されているSoC群は、この記事を作成した時点から変わっていない。

roadmap

2021年10月時点では採用を躊躇う感じになっていますね。