PinePhone 人柱エディション(Braveheart Edition)を使うにあたり初期情報集め


PinePhoneが届いたようなので、使うための情報をつらつらと・・・

2020/02/06追記:届いていろいろやってますが、なんというか気軽に紹介記事を作れるような状態ではないので、togetterでまとめた「PinePhone Braveheart Editionを手に入れた」を参照してください。

情報源

PinePhoneの基本情報:PINE64 wikiの「PinePhone
今回出荷のPinePhone BraveHeart Editionのハードウェア情報: PINE64 wikiの「PinePhone v1.1 – Braveheart

PinePhoneで使えるOSについての情報:PINE64 wikiの「PinePhone Software Release

重要情報

Braveheart Editionは、バッテリー組み込み済みで出荷しているが、絶縁のためプラスチックシートが入っている。使用する際には取り除くこと。

また、携帯モデム部(EG25-G)とWiFi/Bluetooth部(RTL8723CS)は、バッテリー接続状態でないと使えないとのこと。(It’s also important to note that the EG25 modem and RTL8723CS wifi/bluetooth do not work without the battery plugged in, even if you are supplying enough power to the Pinephone with USB-C)

USB Type-Cで電源供給しているのにネットワークにつながらない、というような場合、バッテリーがきちんと接続されているかを確認すること。

当初、Braveheart Editionの内蔵ストレージ(eMMC)にはOSが入ってない、という話でしたが、動作テスト用に postmarketOS の特別版が入っているとのこと。ただし、いろいろと機能がかけているようなのでテスト利用にとどめること。

PinePhoneのOSは内蔵ストレージeMMCとmicroSDのどちらにもインストールできる。標準設定ではmicroSD側を優先してOSを起動する。

使えるOSについて

PINE64 wikiの「PinePhone Software Release」を参照し、img.gzとなっているイメージをダウンロードして、microSDに書き込む。

現状、SailfishOSはmicroSDにパーテーション分けが必要なようで、Linux環境向けのブート用microSD作成スクリプトの提供となっている。

webOSベースのLunaOSの場合は、bmaptoolコマンドを使いブート用microSDを作ることを推奨している。 使わなくても普通にdd相当で書き込みはできた(Windows上でrufusを使った)

armbianで起動したchromiumが文字化けする


久しぶりにOrange Pi PC2に電源を入れたらOSが起動しなかった….

microSDに最新のarmbianを入れてGUIを表示させてみると日本語が文字化けしている。

以前、Ubuntuベースのメール統合環境アプライアンスZentyalのコンソール表示文字化けを直す際に調べた「Zentyalを日本語で使う場合の設定手順」が流用できるかなと試してみる・・・

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install  fonts-arphic-uming fonts-takao-pgothic
[sudo] osakanataro のパスワード:
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
E: パッケージ fonts-takao-pgothic が見つかりません
osakanataro@orangepipc2:~$

fonts-takao-pgothicがないらしいので、fonts-arphic-umingだけで再チャレンジ

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install fonts-arphic-uming
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  fonts-arphic-uming
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
7,940 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 21.5 MB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://cdn-fastly.deb.debian.org/debian buster/main arm64 fonts-arphic-uming all 0.2.20080216.2-10 [7,940 kB]
7,940 kB を 7秒 で取得しました (1,142 kB/s)
以前に未選択のパッケージ fonts-arphic-uming を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 111309 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../fonts-arphic-uming_0.2.20080216.2-10_all.deb を展開する準備をしています ...
fonts-arphic-uming (0.2.20080216.2-10) を展開しています...
fonts-arphic-uming (0.2.20080216.2-10) を設定しています ...
fontconfig (2.13.1-2) のトリガを処理しています ...
osakanataro@orangepipc2:~$

ブラウザを起動してみると無事表示

かと思ったら、起動直後の画面とかでちらほら文字化けが..

「apt search fonts-」で探してみると、fonts-takao, fonts-takao-gothic, fonts-takao-mincho があったので「 fonts-takao-gothic 」をインストールしてみることに

osakanataro@orangepipc2:~$ sudo apt install fonts-takao-gothic
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  fonts-takao-gothic
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
3,523 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 12.5 MB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://cdn-fastly.deb.debian.org/debian buster/main arm64 fonts-takao-gothic all 00303.01-2 [3,523 kB]
3,523 kB を 2秒 で取得しました (1,551 kB/s)
以前に未選択のパッケージ fonts-takao-gothic を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 111344 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../fonts-takao-gothic_00303.01-2_all.deb を展開する準備をしています ...
fonts-takao-gothic (00303.01-2) を展開しています...
fonts-takao-gothic (00303.01-2) を設定しています ...
update-alternatives: /usr/share/fonts/truetype/fonts-japanese-gothic.ttf (fonts-japanese-gothic.ttf) を提供するために自動モードで /usr/share/fonts/truetype/takao-gothic/TakaoPGothic.ttf を使います
fontconfig (2.13.1-2) のトリガを処理しています ...
osakanataro@orangepipc2:~$

出力結果を見ると、TakaoPGothic.ttf が含まれているようなので、おそらくパッケージ名が変わったのだろう、ということに…

ブラウザを起動してみると期待通りの表示が

ルータ設定画面の表示も不自然さが減少した感じです。

PinePhone BraveHeart Limited Edition購入申し込み


Allwinner A64搭載のオープンハードウェア「PinePhone BraveHeart Limited Edition」の申し込みが始まったので手続きしてみた。

「BraveHeart Limited Edition」 とは「勇者の心」、意訳すると「人柱エディション」ですね。

どう人柱なのかというと、まず、発送時のハードウェアにはOSが入っていない。

先行してOS開発者向けにPinePhone Developer kitというのが2019年初頭から出回っていて、いろんなOSが開発中。

どんなOSがあるかと「Project Don’t be evil」のページを確認してみると・・・

OS名称ベース
Postmarket OSAlpine Linux
UBPortsUbuntu Touch
KDE Plasma MobileUbuntu Touch+Lineage OS/KDE
Sailfish OSMeeGo OSだけどAndroid寄りの商用
Maemo LesteMeeGo OS 
NixOSLinuxベースの関数型ディストリビューション
LunaOSpalmOSの末裔webOS
Nemo MobileSailfish OSの全てをOSS実装に?

Allwinner SoCなだけあってLinux kernelベースのものがずらりと並んでいます。

現状は基本的にUbuntuなどが稼働しているマシンにUSB接続してfirmwareを書き込むという感じになっている。

人柱エディションを卒業するまではこの初期導入の高さは抜けられないでしょう。

次に、メモリスペックが2GBというところが難点といえば難点ですが、そもそも↑であがっているOSが動くハードウェアでメモリ2GBって普通なので、まぁ・・・

PinePhoneの通信関連のスペックは下記の様になっている。

  • Worldwide, Global LTE bands
  • LTE-FDD: B1/ B2/ B3/ B4/ B5/ B7/ B8/ B12/ B13/ B18/ B19/ B20/ B25/ B26/ B28
  • LTE-TDD: B38/ B39/ B40/ B41
  • WCDMA: B1/ B2/ B4/ B5/ B6/ B8/ B19
  • GSM: 850/900/1800/1900MHz
  • WLAN: Wi-Fi 802.11 b/g/n, single-band, hotspot
  • Bluetooth: 4.0, A2DP
  • GPS: Yes, with A-GPS, GLONASS

使用されるモジュールは「Quectel Wireless EG25-G」で、メーカ製品ページには「JATE/TELEC」と技適などが取得されているような記述が・・・まぁ、アンテナ込みでの認証になるところチップのみ提供っぽいから無理なような気が・・・

ともかく到着が楽しみです

miniPCIeがついているAllwinner H6ボードOrange Pi 3がリリース


1年ぶりにOrange PiからAllwinner系ボードが登場。

今回は、Allwinner H6搭載で、miniPCIeソケットがついているOrange Pi 3。

ただし、ラズパイ2以降互換の 40ピンGPIOは今回はなく、ラズパイ1互換の26ピンGPIO。

また、miniPCIeもおそらくAllwinner H6バグに起因する問題があるという。

linux-sunxiのH6ページ」に記載されていますが、Allwinner H6の設計に問題があり、通常のPCIeメモリ空間とは異なる形になってしまっているため、H6用に修正したPCIeドライバを使わなければ動作しないようです。

で・・・うちは例のごとく購入処理はしたんですが、5日経ってもまだ処理が進まない現状・・・いつ届くんだろ?

前回は向こうの発送ミスで、約2ヶ月かかったし・・・

Orange Pi One Plus用のUbuntu Serverをインストールしてみた



Orange Pi One Plus用のUbuntu Serverがいつの間にかにでていたのでダウンロードしてみた。

公式ダウンロードページ」から入手して、microSDに書き込み。
初期ユーザは「root」でパスワードは「orangepi」

X-Windowsが設定されていないので、HDMI出力はコンソール画面のまま起動し、loginプロンプトが表示されます。

で・・・
実は、ちょっと不可解なことが起きてまして
うちの環境だとUSBコネクタにキーボードをつけた状態だと電源オン状態から起動せず、途中でエラーメッセージを出力しつづけてるという状態に・・・
Androidの時は5V2.3Aだと起動しなかったので、5V3Aにしてたんですが、今回は5V 3Aでも起動が完了しないという問題が発生

loginプロンプトが表示された後にキーボードつなぐと使えるんですけどね・・・

それはさておき、ログインするとこんな感じ

Welcome to Ubuntu 16.04.1 LTS (GNU/Linux 3.10.65 aarch64)

 * Documentation:  https://help.ubuntu.com
 * Management:     https://landscape.canonical.com
 * Support:        https://ubuntu.com/advantage
Last login: Tue Jan 23 10:56:10 2018 from 192.168.1.150
root@OrangePi:~# uname -a
Linux OrangePi 3.10.65 #35 SMP PREEMPT Tue Jan 23 18:13:02 CST 2018 aarch64 aarch64 aarch64 GNU/Linux
root@OrangePi:~# df -h
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/mmcblk0p2  1.1G  520M  488M  52% /
devtmpfs        481M     0  481M   0% /dev
tmpfs           489M     0  489M   0% /dev/shm
tmpfs           489M  6.6M  483M   2% /run
tmpfs           5.0M  4.0K  5.0M   1% /run/lock
tmpfs           489M     0  489M   0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1   50M   29M   22M  58% /boot
root@OrangePi:~#

Kernel 3.10.64のUbuntu 16.04.1 LTS

root@OrangePi:~# cat /proc/cpuinfo
Processor       : AArch64 Processor rev 4 (aarch64)
processor       : 0
processor       : 1
processor       : 2
processor       : 3
Features        : fp asimd aes pmull sha1 sha2 crc32
CPU implementer : 0x41
CPU architecture: AArch64
CPU variant     : 0x0
CPU part        : 0xd03
CPU revision    : 4

Hardware        : sun50iw6
Serial          : 0c000141091e3822014b
root@OrangePi:~# cat /proc/meminfo
MemTotal:        1001472 kB
MemFree:          888120 kB
Buffers:            6000 kB
Cached:            38080 kB
SwapCached:            0 kB
Active:            21844 kB
Inactive:          31092 kB
Active(anon):       8968 kB
Inactive(anon):     6576 kB
Active(file):      12876 kB
Inactive(file):    24516 kB
Unevictable:           0 kB
Mlocked:               0 kB
SwapTotal:             0 kB
SwapFree:              0 kB
Dirty:                24 kB
Writeback:             0 kB
AnonPages:          8872 kB
Mapped:             8984 kB
Shmem:              6692 kB
Slab:              20168 kB
SReclaimable:       8648 kB
SUnreclaim:        11520 kB
KernelStack:        1600 kB
PageTables:          380 kB
NFS_Unstable:          0 kB
Bounce:                0 kB
WritebackTmp:          0 kB
CommitLimit:      500736 kB
Committed_AS:      53372 kB
VmallocTotal:   251658176 kB
VmallocUsed:       48964 kB
VmallocChunk:   251607312 kB
root@OrangePi:~#

で、アップデートしてみようと、「apt update」を実行

root@OrangePi:~# apt update
Get:1 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial InRelease [247 kB]
Get:2 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates InRelease [102 kB]
Get:3 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-backports InRelease [102 kB]
Get:4 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security InRelease [102 kB]
Get:5 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates/main arm64 Packages [576 kB]
Get:6 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates/main Translation-en [295 kB]
Get:7 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates/universe arm64 Packages [510 kB]
Get:8 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-updates/universe Translation-en [233 kB]
Get:9 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security/main arm64 Packages [321 kB]
Get:10 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security/main Translation-en [189 kB]
Get:11 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security/universe arm64 Packages [181 kB]
Get:12 http://mirrors.ustc.edu.cn/ubuntu-ports xenial-security/universe Translation-en [102 kB]
Fetched 2960 kB in 12s (228 kB/s)
Reading package lists... Done
Building dependency tree
Reading state information... Done
20 packages can be upgraded. Run 'apt list --upgradable' to see them.
root@OrangePi:~# apt list --upgradable
Listing... Done
base-files/xenial-updates 9.4ubuntu4.5 arm64 [upgradable from: 9.4ubuntu4.3]
bsdutils/xenial-updates 1:2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 1:2.27.1-6ubuntu3.2]
coreutils/xenial-updates 8.25-2ubuntu3~16.04 arm64 [upgradable from: 8.25-2ubuntu2]
dpkg/xenial-updates 1.18.4ubuntu1.3 arm64 [upgradable from: 1.18.4ubuntu1.1]
libapparmor1/xenial-updates 2.10.95-0ubuntu2.7 arm64 [upgradable from: 2.10.95-0ubuntu2.6]
libblkid1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
libcryptsetup4/xenial-updates 2:1.6.6-5ubuntu2.1 arm64 [upgradable from: 2:1.6.6-5ubuntu2]
libfdisk1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
libmount1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
libseccomp2/xenial-updates 2.3.1-2.1ubuntu2~16.04.1 arm64 [upgradable from: 2.2.3-3ubuntu3]
libsmartcols1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
libsystemd0/xenial-updates 229-4ubuntu21 arm64 [upgradable from: 229-4ubuntu15]
libtasn1-6/xenial-updates,xenial-security 4.7-3ubuntu0.16.04.3 arm64 [upgradable from: 4.7-3ubuntu0.16.04.2]
libuuid1/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
makedev/xenial-updates 2.3.1-93ubuntu2~ubuntu16.04.1 all [upgradable from: 2.3.1-93ubuntu1]
mount/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
systemd/xenial-updates 229-4ubuntu21 arm64 [upgradable from: 229-4ubuntu15]
systemd-sysv/xenial-updates 229-4ubuntu21 arm64 [upgradable from: 229-4ubuntu15]
util-linux/xenial-updates 2.27.1-6ubuntu3.3 arm64 [upgradable from: 2.27.1-6ubuntu3.2]
zlib1g/xenial-updates 1:1.2.8.dfsg-2ubuntu4.1 arm64 [upgradable from: 1:1.2.8.dfsg-2ubuntu4]
root@OrangePi:~#

Orange Pi 公式のいつものubuntuの公式arm64バイナリだけがアップデートでき、kernelなどの機種依存部分はアップデートできないタイプの設定でした。