上海問屋のワンセグチューナーのOEM元?

上海問屋で販売している↓のワンセグチューナー

これと同じのをAmazon.comにて発見。

まぁ、上海問屋版のが安いですけどね^^;;
そして、Amazon.comのはOEM元、というわけでもなさそう。

その他に、ブラジルワンセグ対応であれば、amazon.comでMyGica S119なんてのも販売中。

そして、非常に怪しいポータブルプレイヤーの「MP6 Player with 3.5 Inch LCD Screen + ISDB-T Digital TV (8GB)」

設定にある言語設定が「English, Portuguese(=ブラジル), Japanese」という3種類、というあたりが日本のワンセグ対応に期待を持たせる感じ

SEG CLIP mobileを起点にブラジル地デジ(ISDB-TB)関連機器を調べてみたらおもしろかった

うちの風呂にはアナログ液晶TVがついている給湯器なんですが、映り具合が大変悲惨な感じになってきた。(デジアナ変換前からですが)
試しにauのAndroid端末 IS01のワンセグが風呂で使えるかを試してみたところ、チャンネルによっては映ることがある、という程度の電波状況だった。

じゃぁ、ということで代替策探し。

IO DATAのSEG CLIP mobile (GV-SC500/AI)ってどんな感じだろう?と調べていると、興味深い記述をいろいろ発見。

まぁ、iPhone向けのGV-SC500/IPレビューなんですが「AmazonのVG-SC500/IPのレビューに「2台必要だったので、SEG CLIP mobileとeSeg TVを買ってみたら、中身同じっぽい。しかもeSeg TVのが感度がいいんだけど(内容の要約)」といった記述を発見。

へ~、と思って、eSeg TV関連を調べてみる。
bitbay.comのeSeg TVが製品ページ。

現状の価格をAmazonで比較すると、「VG-SC500/IP : 6044円(iPhone用)GV-SC500/AI : 6631円(iPhone/Android用)BIT-ESEGTV : 8708円(iPhone/PC用)といった感じ。

eSeg TVのページに掲載されているマニュアルを読むと興味深い。

iPhone上のアプリのスクリーンキャプチャと、それに帯する説明書きの記述が異なっている。

Wi-Fiのアクセスポイント名: 「iSEExxxxxxxxx」と「eSEGxxxxxxxxx」
アプリのアイコン名: 「iSeePlus」と「eSeg TV」
 (ちなみに他にインストールされているアプリのアイコン表記が中国語)
TVチャンネルスキャン時の例:「CH16 Globo 1Seg」
EPG(番組表)のチャンネル名: 「TV GLOBINHO」「GLOBO ESPORTE」とか
PC用アプリの設定画面で選択されている国名: 「Brazil」

TV GLOBINHOはブラジルのテレビ局のようですし、ブラジル(=ISDB-TB/SBTVD)向け製品の日本対応みたいですね。

過去のブラジル地デジ関連記事: ワンセグ対応の中華padについて(2011/07/06) Ginga-NCLとGinga-J(2011/11/14)

ちなみにSEG CLIP mobileのマニュアルのスクリーンキャプチャは非実在TV局に置き換えられていました。
・MGL携帯2
・MGL携帯H
・桜田テレビ
・示野放送
・香林坊テレビ
・東山ワンセグ
って^^;;;

で、OEM元は何なのかを捜索。

ebayで「SBTVD」とか「ISDB-TB」などを検索すると、いくつかブラジル地デジ関連のものが出てくる。

例えば、「ISDB-T ISDB-TB Brazil HDTV Tuner Mini USB TV Dongle New」とか

メーカと型番: Mygica S119
InputTerminal: 75OhmIECConnector
ReceiveFrequency: TV48.25~863.25MHz
FullyISDB-T1SegCompliant
Guardinterval: 1/4,1/8(Mode2);1/4,1/8,1/16(mode3)
Encodingandcodingrate: 1/2,2/3(QPSK);1/2(16QAM)
Interleave: 2,4,and8(Mode2);1,2and4(Mode3)
Bandwidth: 6MHz
Engine: Software
Streamcapture: PES&TS
A/VFormat
VideoFormat:mpg-IIMainProfile&MainLevel/H.264
AudioFormat:mpg-IIAudioLayerI&II/AAC

書いてあるスペック的には大変興味深い。

「It supports both windows and Linux driver.」なんて記述もあるし。

「Mygica S119」といワードで探すと、「MyGica S119 ISDB-T」というページが出てきて、そこのリンクからMyGica公式に到達。

MyGica自体はDVB-T(欧米地デジ)と、ISDB-T(日ブラジル地デジ)の両方販売しているようだ。

メーカ公式のMyGica S119のスペックを見ると、さらに興味深い。
「It supports both windows and Linux driver. Linux driver available, Android 2.2 driver coming soon ! 」
Android 2.2用ドライバというのは、おそらく同社のAndroid TV Box向けなんだろうな、と想定。

実際、関連を調べていくと、Geniatchという会社でpcok.tvというドメインにあるAndroid TVのページに以下の記述があり、デジタルTVがAndroid TV box上で試聴できることがうたわれていた。

Digtal TV receiver
Geniatech is the first company who provides HD Digital TV on an Android embedded system.
The Android TV box (will) supports DVB-T / ISDB-T / DMB-TH / ATSC / DVB-S / DVB-S2 / DVB-T2 digital TV1.

Geniatech Enjoy TV Plus ATV2000 」のページを見ると「Build in TV tuner for free to air digital TV receiving ( DVB-T / ATSC / ISDB-T / DVB-S2), support Live TV PVR.」なんて記載があるので、チューナー内蔵!?と思ってしまったのだけど、TV用のアンテナ端子っぽいのがない(WiFi用のアンテナはある)から、TV tuner用ソフトの準備がある、というだけなのかな?
(2012/03/13追記: pcok.tvのandroid tvページ内の「Model」をクリックしたら、ATV2000T:DVB-T、ATV2000S: ISDB-T、ATV2000D: DMB-THとモデルが分かれてるらしいし、「Features」をクリックしたら「Build in digital TV tuner for digital receiving (only ATV 2000, 4000)」とあるしで、内蔵している可能性が高いのかも)

まぁ、そんな感じなので、Android 2.2用ドライバが出れば、ワンセグレベルであれば見れたりするのかなーと淡い期待を抱いてみたりする。

とはいえ、GeniatchのページからLinux用ドライバがダウンロードできるとはいえ、Android 2.2用ドライバが出てもダウンロードできるようになるのかは、問い合わせないと駄目そうですが・・・

ちなみに、Linux用については、Linux TVのwikiにISDB-T Devicesという項目である程度使えそうなものが書かれている。
ただし、B-CASが絡むものについては難しいようだ。

というところで、第一弾調査は終わり。
次はどういったあたりを探すかな・・・

え?SEG CLIP mobileのOEMはどうしたんだって?
いまんとこ不明ですな^^;;;;

Ginga-NCLとGinga-J

海外の地デジについて調べていたら、Ginga-Jなる単語が出てきたので調べてみた。

まず、基礎知識

・日本の地デジ形式 ISDB-T
・南米で採用されている地デジ形式 ISDB-TBもしくはSBTVD
ABNT=The Brazilian Association for Standardization (ブラジルの団体, 規格を定めている)
ARIB=Association of Radio Industries and Businesses / 一般社団法人 電波産業会(日本の団体, 規格を定めている)
SBTVD Forum=The Brazilian Digital Terrestrial Television Forum (ブラジルの団体)
DiBEG=Digitan Broadcasting Experts Group(日本の団体)
DVB=Digital Video Broadcasting Project(ヨーロッパの団体)
ETSI=European Telecommunications Standards Institute(ヨーロッパの団体, 規格を定めている)

海外の地デジ採用ニュースを追っていくと、DiBEG Newに「2011/10/19 モルジブで地デジ採用!」というのを発見。
他にどんなニュースがあるのかを見てみると、技術文章についてのアップデートがあった。(Update of ISDB-T International Harmonization Documents (ABNT – ARIB – SBTVD Joint Documents))

これの「6. Commonalities and Differences in the XML based multimedia coding scheme」に「6.1. NCL and the Ginga-NCL presentaiton environment」という形で、「Ginga-NCL」と、その後に「Ginga-J」という単語が登場してくる。

NCLはNested Context Languageの略で、XMLベースのアプリケーションを構成するための言語規格。
Ginga-NCLは、ABNT NBR 15606-2とABNT NBR 15606-5にて定義されている規格となっている。
この規格にはLuaによるスクリプト言語も含まれている。

また、Ginga-NCLには、ITU-R BT.1699-1で定義されているACAP-XおよびDVB-HTMLと、ECMAScriptのDOM level 1 API for BML for basic servicesにも対応している。

Ginga-NCLは、基本的には日本の地デジで採用されているARIB STD-B24の発展拡張系で、できることは、Ginga-NCLの方が多い。

Ginga-J(ABNT NBR 15606-4)も、ARIB-J(ARIB STD-B23)の発展拡張系となる。
どちらもJavaMEのJava TV 1.1をベースに拡張されている。
ARIB-Jの方は、ITU-T J.202ベースのDVB-GEM 1.2との互換がある。
GEMというのはMHPの拡張系で、MHP=Multimedia Home Platform、GEM=Globally Executable MHPというのがフルネームとなる。
ここら辺の関係はいろいろめんどいが、Introduction to MHP & GEMの図説をみるとわかりやすいだろう。

Ginga-Jで使われているJavaDTV 1.3というのはこれらをほぼ全て含んでいるらしい。

Ginga-NCL/Ginga-Jに関する資料はgingaオフィシャルにある。
Downloadページに、ブータブルのGINGA LIVE CDがあったり、VMware用の仮想イメージがあったりする。

ginga-NCL用のNCL Eclipseというのもあるが、現状英語による説明はない。

で・・・いろいろ見ても、いまだに分からない点が1つ・・・
なんで「Ginga」って言うん?
wikipedia englishを見ると「The name Ginga was chosen for the middleware in recognition of the culture, art, and constant fight for freedom and equality of the Brazilian people. Ginga is the fundamental movement in capoeira, and pronounced jinga; literally: rocking back and forth; to swing.」とある。
はしょって言えば、ブラジルがヨーロッパに植民地化されたあと、奴隷が武器を持たずに戦う技として作られていったカポエイラの基本的な構えが「ジンガ」といい、そこから名前を取った、と。

なお、以前はOpenGingaというプロジェクトもあったようですが、現在はつぶれてドメインは別物になっています。

ワンセグ対応の中華padについて

ワンセグ対応の中華padについていろいろ調べていくと、ISDB-T対応の中華padというもので謎なものが出てきました。

まずは、Pioneer A700という7インチ感圧式タブレット。

ISDB-TタイプDVB-Tタイプが出てきます。

・CPU: Telechips 9201 800MHz
・RAM: 256MB
・内蔵ストレージ 4GB
・OS: Android 2.1
・7インチ 感圧式 800×480
・サイズ 183x112x15mm
・重さ 375g
・バッテリー 2800mAh
・言語対応 Czech, Danish, Dutch, English, Spanish, French, German, Greek, Italian, Japanese, Korean, Norwegian, Polish, Portuguese, Russian, Swedish, Turkish, Chinese

これの最大の問題点は、Pioneerからはこんな商品が販売されていないっぽいこと。
嘘ブランド商品っぽいです。

ブランド無しのA700というものもあるようです。

ただ、微妙にスペックが違い
・FMトランスミッター付き
・サイズ 190x122x12.5mm
・重さ 377g(バッテリー込み)
・バッテリー 1800mAh
・言語対応 Simple Chinese, English, French, Spanish, Italian, German
使用しているチップを 「GPS:MT3329, FMトランスミッター:KT0803」らしいです。

こんなのもあります。
O/S:Android 2.3— 7″ tablet PC,FM+HDMI+WIFI+ISDB-T/DVB-T(MPEG2 & MPEG4)+GPS,support external 3G
TOPGUIDEというベンダのTP-MTK701という商品。

・CPU Telechips ???? 800MHz
・RAM 256MB
・内蔵ストレージ 4GB
・OS Android 2.1
・7インチ 800×480
・サイズと重さ不明
・FMトランスミッター付き
・バッテリー 1800mAh

上のあたりにはにはAndroid 2.3/Teleships 8902 800MHzと書いてありますが、下の方にはAndroid 2.1/Telechips 800MHzと書いてあるあたりが怪しげです。
たぶん、下の記述が正解だと思いますので、実体はノーブランドA700と同等品っぽいですね。
実際、写真を見比べてみると、色が違う程度で、ボタンやコネクタの配置が同じような感じですし。

スペックが高いものとしては、こんなのを発見しました。
7 inch MID Android 2.2 tablet pc, support Flash 10.1, bluetooth, GPS, GSM, built in 3g

・CPU: Freescale i.MX51 ARM Cortex-A8 1GHz
・RAM: 512MB
・内蔵ストレージ: 8GB
・OS: Android 2.2
・7インチ 1024×600,静電式 マルチタッチ対応
・3G内蔵(WCMDA 850/1900/2100MHz)
・GPSあり A-GPS対応
・Bluetooth
・モバイルTV対応 “ATV+ISDB-T+FM”もしくは”CMMB”
・サイズ 197x126x13.8mm
・重さ 490g
・バッテリー 4200mAh

CPUがちょっと速いもの、という感じですが、このスペックがほんとなのかは怪しいなぁ、といったところです。
特に 4200mAh というあたりが嘘っぽいです。

まぁ・・・・・・どれも怪しいので、あまり積極的に買ってみようかな、という気にはなりませんけどね。

NHK技研公開 ハードディスクの高速化技術

今日から日曜まで砧のNHK技研の一般公開です。
いろいろ展示はありましたが、ノーマークだったところの注目株を1つ

磁気記録デバイスの高速化技術
 ~ スーパーハイビジョン用小型記録装置を目指して ~

やってることは簡単。

ハードディスクの内周と外周ではアクセス速度が違います。
であれば2台を組み合わせて常に一定速度が出るよう、うまーくミックスさせてアクセスさせるよう、変換基板を作りました。
ってもの。

RAID0をもーちょっと進めたようなイメージのものですね

こんな感じで、ほんと市販してそうな雰囲気の基板となっていました。

実際には、これ1セットだけじゃ到底スーパーハイビジョン用の記録帯域には追いつかないが、少しでもディスク本数を減らせる技術として開発しているんだそーな

まぁ、こういう話を聞くと、やっぱりDDNのRAIDなんだけどディスク障害が発生してもすぐにリビルドしない、とか、セクタ不良で代替処理とかに時間がかかりそうなときは、それを意図的に無視する(そして映像データの方のエラー訂正で修正する)とか、そんな処理が重要なんだなー、って改めて思って見たり。