IQQ M2のfirmwareをronzi A3に書いてみた(失敗)

IQQ M2/IQQ M1のfirmwareがダウンロード可能になっていたので、とりあえずIQQ M2のfirmwareを入手してみた。

# ls -l *
7571-5i:
合計 122612
-rwxr--r-- 1 root root  3385344  9月  6 21:00 boot.img
-rwxr--r-- 1 root root 31461376  9月  6 21:00 cache.img
-rwxr--r-- 1 root root   909456  9月  6 21:00 mbr-xboot-r419-60b-5i-600m-iqq.bin
-rwxr--r-- 1 root root  3696640  9月  6 21:00 recovery.cpio.img
-rwxr--r-- 1 root root 32391168  9月  6 21:01 system.img
-rwxr--r-- 1 root root 53551104  9月  6 21:01 userdata.img
-rwxr--r-- 1 root root     8192  9月  6 21:01 vfat.img

new_card_burn_tool---chyuan-3.0.8:
合計 2584
-rwxr--r-- 1 root root  144227  9月  6 20:58 2011年 6月 log.txt
-rwxr--r-- 1 root root   45520  9月  6 20:58 2011年 7月 log.txt
-rwxr--r-- 1 root root   47444  9月  6 20:58 2011年 8月 log.txt
-rwxr--r-- 1 root root   10504  9月  6 20:58 2011年 9月 log.txt
drwxr-xr-x 2 root root    4096  9月 12 19:01 4725B
drwxr-xr-x 2 root root    4096  9月 12 19:01 4740
drwxr-xr-x 2 root root    4096  9月 12 19:01 4750
drwxr-xr-x 2 root root    4096  9月 12 19:01 4755
drwxr-xr-x 2 root root    4096  9月 12 19:01 4760
-rwxr--r-- 1 root root 1818112  9月  6 20:58 SSDK.dll
-rwxr--r-- 1 root root  520192  9月  6 20:58 USBbootTool.exe
-rwxr--r-- 1 root root    2250  9月  6 20:58 chang_log.txt
drwxr-xr-x 5 root root    4096  9月 12 19:01 drivers
-rwxr--r-- 1 root root     301  9月  6 20:58 read me.txt
drwxr-xr-x 6 root root    4096  9月 12 19:01 tool_cfg
#file *
boot.img:                           data
cache.img:                          Linux rev 1.0 ext4 filesystem data (extents)
mbr-xboot-r419-60b-5i-600m-iqq.bin: x86 boot sector; partition 1: ID=0x83, starthead 0, startsector 262144, 729088 sectors; partition 2: ID=0x83, starthead 0, startsector 1024000, 1048576 sectors; partition 3: ID=0x83, starthead 0, startsector 2113536, 65536 sectors; partition 4: ID=0xb, starthead 0, startsector 2301952, 13918208 sectors
recovery.cpio.img:                  data
system.img:                         Linux rev 1.0 ext4 filesystem data (extents)
userdata.img:                       Linux rev 1.0 ext4 filesystem data (extents)
vfat.img:                           data
#

構造的にはronzi A3のfirmwareと全く同じ。
とりあえず、ronzi A3用のUSBtoolを使って書いてみた・・・

ronziロゴも出ない感じで文鎮に・・・

といっても、Homeボタンを押しながらリセットボタンを押すと、USBtoolでronzi A3 firmwareに書き戻すことができました。
ぼちぼちとronzi A3 firmwareとの合体でも試みて見ますか・・・

謎なのはIQQ M2のfirmwareは43.4MBなのに、IQQ M1のfirmwareは233MBもある、ということ。
これはいったいどういう違いなんだろうか???

MIPS Android(JZ4760/AMT7001)用nicoWnnG version 2011.0823.2 独自ビルド版

(2013/06/21 追記 start)
最新版は「MIPS Android(JZ4760)用nicoWnnG version 2013.0425.1 独自ビルド版」にて配布中。

(追記 end)


———————————
最近更新していませんでしたが、MIPS Android/JZ4760/AMT7001で動作するnicoWnnGを2011/09/01時点での最新版(Version 2011.0823.2)にアップデートしました。

ダウンロード: nicoWnnG-2011.0823.2-mips.apk

[注意事項]
オリジナルのnicoWnnGがすでにインストールされていると、こちらの独自ビルド版はインストールに失敗します。
逆に、こちらの独自ビルド版があると、オリジナルのインストールに失敗します。

これは、この独自ビルド版は、オリジナルのnicoWnnGと同じソース・パッケージ名で作成されていますが、署名が異なっていることによるものです。

といっても、オリジナル版はMIPS用のライブラリが内蔵されていないので、そもそものインストールに失敗しますが・・・

動作確認はronzi(溶智) A3でのみ実施しています。
それ以外の機種での動作は未確認です。

旧バージョンは こちら

— 2011/09/05 追記 —
ICOO T22にインストールを試みたけど失敗する、という事例がちらほら。
逆にインストールができた、という事例はいまのところ見かけない。
同じMIPS系でも、結構違う、ということなんだろうか?
AMT7001系のAndroidが手元にないから、なんとも判断つかないけど・・・

誰か調査用に送料込み3千円ぐらいでくださいw

そういえば、ronzi A3のIME問題をどーにかしようと探していた時、PC-CRAFTのかえでIME for Androidが使用できそうな感じだったんだけど、以前Xperiaで試した時に使いにくかったので、試してみなかった、ってことがあったっけなぁ・・・

Dalvik Turbo for MIPS Android

なかなか公開されないなぁ、と思って、MIPS Developersを見ているとtwitterアカウントを発見。
更新情報を見るためにフォローするか、と確認してみると・・・

Updated release for Dalvik Turbo for Android. See the MIPS developer website to download the files. http://developer.mips.com/login/dalvik-turbo/

え・・・すでに公開済ですか。

しかも、日付的には、7月20日に「Dalvik turboはいつくるだろう?」という記事を書いた直後の、7月21日公開って^^;;;;

そんなわけで、MIPS DevelopersにDalvik Turboというページが出来て、ユーザ登録すればダウンロード可能となりました。

バイナリでの配布で、/system/lib/libdvm.so を置き換えるだけ、という導入方法です。

配布されているバイナリは、MIPS CPUの種類に合わせて4種類提供されています。

# file *
libdvm.so.hard:    ELF 32-bit LSB shared object, MIPS, MIPS64 version 1 (SYSV), stripped
libdvm.so.hard-r1: ELF 32-bit LSB shared object, MIPS, version 1 (SYSV), stripped
libdvm.so.soft:    ELF 32-bit LSB shared object, MIPS, MIPS64 version 1 (SYSV), stripped
libdvm.so.soft-r1: ELF 32-bit LSB shared object, MIPS, version 1 (SYSV), stripped
# ls -l
-rwxr--r-- 1 root root 1461148  5月 26 07:29 libdvm.so.hard
-rwxr--r-- 1 root root 1465168  5月 26 07:45 libdvm.so.hard-r1
-rwxr--r-- 1 root root 1460448  5月 26 07:21 libdvm.so.soft
-rwxr--r-- 1 root root 1464484  5月 26 07:37 libdvm.so.soft-r1
#

ronzi A3で使われているlibdvm.soはどういう形式かと言うと・・・

# file *
libdvm.so.org:     ELF 32-bit LSB shared object, MIPS, version 1 (SYSV), stripped
# ls -l
-rwxr--r-- 1 root root 1240480  8月  8 14:49 libdvm.so.org
#

なので、配布バイナリは「soft-float r1」版を利用します。

なお、添付のドキュメントpdf内の記述と、実際に配布されているバイナリ内容の同期が取れていないのはなんだろうかなぁ^^;;;

Dalvik Turbo版ronzi A3 firmwareを作ってみたのですが、しばらく使用感を見てから配布したいと思います。

MIPS Androidについて

MIPS androidについてざらっと調べて出てきたものを並べてみる。
2011年7月現在、Jz4760系とAMT-7001系の2種類がある。
Jz4760系は、firmwareの基本部分は共通でMIPSの公開ソースをベースとしているようだ。そのベースに各社のハードウェアに合わせてドライバを追加しているような感じ。

・Velocity Micro: Cruz T301
アメリカで2010年秋ぐらいから販売中らしい。
2011年5月にAndroid 2.2へのアップデータがでた。

CPU Jz4760 600MHz
RAM 256MB
内蔵ストレージ 2GB
スクリーン 7インチ 800×600 感圧式
無線LAN 802.11n
外部向け画面出力 不明
バッテリー 容量不明
電源入力 不明

・溶叡(ronzi): ronzi A3
2011年5月ぐらいから販売されている。
MID E430という名称で販売しているところもある模様。

CPU Jz4760 600MHz
RAM 256MB
内蔵ストレージ 4GB
スクリーン 4.3インチ 480×272 感圧式
無線LAN 802.11b/g
外部向け画面出力 アナログ TV-OUTあり
バッテリー 容量不明
電源入力 5V

・溶叡(ronzi): ronzi A5
2011年5月ぐらいからメーカページには掲載されているが、一向に製品を見かけない5インチバージョン。
CPUがXburstとなっているが、Jz4760であるかどうかは確認が取れていない。

CPU Xburst 600MHz
RAM 256MB
内蔵ストレージ 4GB
スクリーン 5インチ 800×480 感圧式
無線LAN 802.11b/g
外部向け画面出力 アナログ TV-OUTあり
バッテリー 容量不明
電源入力 5V

・歌美(gemei): HD8800 PRO
2011年7月現在、発売されているんだか、いないんだか、よくわからないモデル。
見た目はronzi A3との類似点が多いが、裏面のデザインが違う感じ。
HDMI出力もあるというし。
後述のHD8900-PROのCPUはAMT-7001らしいが、こちらについてはMIPS系であるという点以外には情報がまだない。
どうやらリリース中止になった模様。(2011/09)

CPU 不明 600MHz
RAM 256MB
内蔵ストレージ 4GB
スクリーン 4.3インチ 480×272 感圧式
無線LAN 802.11n ?
外部向け画面出力 HDMIあり
バッテリー 容量不明
電源入力 5V
サイズ 114x75x12mm

・歌美(gemei): HD8900 PRO
2011年7月ぐらいから販売を開始したらしいモデル。
ただの5インチ版かと思ったら、解剖記事によれば炬力集成(Actions Semiconductor)製のAMT7001というCPUを使用しているようです。
firmware updateがある。(2011/09)

CPU AMT7001 600MHz
RAM 256MB
内蔵ストレージ 8GB
スクリーン 5インチ 800×480 感圧式
無線LAN 802.11n ?
外部向け画面出力 HDMIあり
バッテリー 容量不明
電源入力 5V
サイズ 129x86x13mm

・怪しげなGSM携帯: P800
メーカページは見かけない。
xda-developerにP800 chinese dual sim Android ? upgrade to 2.2.1という記事があったりで、firmwareの入手とかは可能。
Z800というモデルもある模様。

CPU Jz4760 600MHz
RAM 256MB
内蔵ストレージ 不明
スクリーン サイズ不明 感圧式
無線LAN あるようだが詳細不明
外部向け画面出力 なし
バッテリー 容量不明
電源入力 不明
サイズ 不明

・BOPAD Q720
いくつかの情報サイトに掲載されているがメーカページはよくわからない。

CPU Jz4760 600MHz
RAM 256MB
内蔵ストレージ 2GB
スクリーン 7インチ 800×480 感圧式
無線LAN あるようだが詳細不明
外部向け画面出力 なし
バッテリー 2200mAh
電源入力 不明
サイズ 不明

Dalvik turboはいつくるだろう?

MIPSのAndroid on MIPS Source Codeのページに気になる記述が増えていたりします。

Dalvik turbo
MIPS has an optimized port of Myriad Dalvik turbo available for Android. This version of the Dalvik virtual machine is many times faster than the stock version of Dalvik that is available with the Android source code. Details will be posted shortly on download and installed of Dalvik Turbo.

Androidのアプリケーションを動かしているVM、Dalvik VMの高速化を図っているMyriad Dalvik TurboのMIPS移植版を提供します。という話。

ARM版は商用提供のようですが、ほんとにMIPS版は一般公開してくれるんだろうか?
そして「etails will be posted shortly」とはどれくらいの時間を指しているんだろうか?(とりあえず、この記述を確認してから2週間ぐらいは経ってます。)

これがリリースされてくれれば、ronzi A3の動作状況も変わるんだろうか?
それとも、メモリが256MBじゃ小さすぎて、かえって悪影響が出たりするのか・・・