MediaTek MT6589向けAndroid GPLソースコードが開示されてた

MediakTek MT6589チップ採用のAcer Liquid E2 V370向けとして、Android/kernelのGPLソースコードが開示されていた。

元ネタ:My ShanZhai「Acer releases MT6589 kernel source ahead of Liquid E2 launch

おそらくはMT6589向けとしては、最速の公開なのではないかと思われる。

Acer Liquid E2 V370向けGPLソース: Acer_1.0_A42J_A.zip

同じくMediakTekチップ採用でソースコードを公開している TCL/Alcatel Mobile(Alcatel Mobileのソース公開場所で、OT_5035D, TCL_S600がMT6577チップ搭載機)の方は、説明が一切ついてないのですが、Acerはちゃんと「HOW-TO-BUILD.txt」を用意してくれていました。

個人的メモもかねて内容を転載。

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kernel
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1) download source tree of android JB from Google.

2) add mediatek folder and makeMtk file.

3) replace kernel,external,system,bootable folders.

4) build kernel by
  . build/envsetup.sh

  choosecombo

Build type choices are:
     1. release
     2. debug

Which would you like? [1] 1

Which product would you like? [full] full

Variant choices are:
     1. user
     2. userdebug
     3. eng
Which would you like? [eng] 3

5) ./makeMtk simcom89_wet_jb2 new kernel uboot

TCL_S600もほぼ同様の手順でいけそうかなっと・・・

MediaTekからもbig.LITTLEなCPU MT8315が2014年登場予定

ARM big.LITTLE搭載のCPUといえば、Exynos5410、ですが、MediaTekからも登場するようです。

gizmochina:「MediaTek MT8135 with ARM big.LITTLE will available on next year

MediaTekの現行最新のチップセットは以下の様な感じで、全て28nmプロセス製造です。

・スマートフォン向け MT6589(ARM Cortex-A7 4core)
・スマートフォン向け MT6572(ARM Cortex-A7 2core)
・タブレット向け MT8389/MT8125(ARM Cortex-A7 4core)

タブレット向けの新機種として、ARM big.LITTLE搭載のMT8135が登場する見込みです。

とはいえ、競合のExynos 5 Octaのような8コア構成とはせず、ある程度ロースペックモデル向けとなるようで、
「Cortex-A15とCortex-A7」の組み合わせを2セット、という表現をしています。

これは、後藤弘茂のWeekly海外ニュース■「バッテリ駆動時間を延ばすARMの「big.LITTLE」技術」で掲載されている↓のような4コア構成なのではないかと想定されます。
biglittle
(上記図は「バッテリ駆動時間を延ばすARMの「big.LITTLE」技術」からの引用)

2014年登場、という以外は不明ですが、LTE対応チップセットの遅れ具合からすると、2014年後半ぐらいに出てくるんじゃないかと思ったりしています。

Exynos5410搭載でメモリ2GBの中華Androidが$198

SamsungとかHTCっぽいAndroidをつくってる中華AndroidメーカHDCより、新機種登場

HDC Galaxy S4 I9500

今の時期だから、MediaTek MT6589搭載機かと思いきや、Exynos5410(4core/1.7GHz)搭載だという。
ほんとなのかよ!?

AnTuTu Benchmark v3.3のスコアが「13298」と、まぁ、MT6589搭載機と同程度でしかない、というか、実はMT6589搭載機なんじゃ・・・という疑惑が・・・

それはさておき、特異的な点は、もう1つ
それは、メインメモリが2GBあると主張しているところ。

それ以外は、ディスプレイは5.0インチ 1280×720、で、1300万画素カメラ搭載と、まぁ、いまのタイミングだったら普通かなぁ、といったところ。

約2万円でRAM 2GBモデル、と考えると、なかなかいい感じかもしれません。

あ・・・Android 4.2.3という謎バージョンが表示されていますが、中華Androidでは良くあることなので気にしないでください。
公式では存在しないバージョンより大きくして、最新に見せかける、というのは、いつものことです。


2013/05/21追記

昨日、「HDC S4 GT-i9500 Pro – UNIVERSAL5410 1.6GHz 4.7inch 2GB Ram Android 4.2.2 Phone」なるものが登録されました。

こっちはさらに怪しく、CPUは「UNIVERSAL5410 1.6GHz」と称するもので、Antutu Benchmark上もそう表示されている。
だが、「UNIVERSAL5410 1.6GHz(Real MTK6575 2.0GHz) processor, 2GB RAM(Real 1GB), and 8GB storage(Real 4GB). HDC S4 GT-i9500 Pro installs Android 4.2.2 OS」という解説がついている。

いや・・・こういうのを一緒に販売すると、Exynos5410と称してるものも、より疑わしくなってしまうんですけど・・・

MediaTek MT6577でのCyanogenMod移植例調査 Micromax A68編

MediaTek MT6577搭載機で、CyanogenModが移植されているかを調査。

とりあえず、Micromax A68にてCyanogenMod9/ICS/Android4.0.4の移植例を発見。
githubにてソースも公開されている。

XDA:[WIP][CM9][MT6577][pre-alpha] Micromax A68 : booting display etc
Micromax A68というインド向けの端末用に開発しているCyanodenmod 9/ICS/Android 4.0.4。
Micromax A68の他に、 Wiko Cinkslim/MyPhone A848 Duo / Qmobile Noir A6 / Symphony Xplorer W60でも動作するらしい。
github:https://github.com/Pdroid

Micromax A68自体はAndroid 4.0.4/800×480/500万画素カメラらしいんだが、チップセットはMT6577ではなく、MT6517だという話もある。

Micromax A68に関しては、下記URLにて、いろいろ公開されている。
FrAndroid:Wiko Cink Slim – Developpement, Rom & Tutoriels
フランス語だけど。


XDA:Micromax A89 : All Things & Developments Threads
Micromax A89もMT6577らしい。
同型機として「Mobistel CYNUS F3」「ZTE Blade C」「Coolpad 7235」「TCL S600」があるらしい。
そして、TCL S600は、「MT6577 kernel source released」という記事で紹介されているようにkernel sourceが公開されている。
TCL端末はAlcatelでも販売されているので、ちゃんと公開しているんだろうなぁ、といったところ。

ドコモのデータonly MVNO SIMのアンテナ問題

一度、対処しちゃうと、まぁ、それでいっかー、ということで、新しい情報を仕入れてなかったのですが、最近、新しい手法が出てたんですね。

対象機種はAndroid 4.0以降で、root取得可能端末。

元ネタ:ひまづぶし「データSIMのセルスタンバイ問題、アンテナピクトのパッチをXposedのモジュール化してみた
発展系:ブローヴちゃん「Android + docomo MVNO データ通信専用 SIM の話の続き

Xposed」という動作中のframework関連に直接割り込みをかけて動作を変えちゃおう!というなかなか大技を繰り出すツールがありまして、それを利用して、ドコモデータonly MVNO SIM問題に対処してしまおう、ということのようです。

・・・いやはや・・・何でもアリな状態ですね