H.265のハードウェアサポートを搭載したMediaTekの4コアSoC MT8127

MediaTekからHEVC(H.265)のハードウェア再生補助に対応したSoC MT8127が登場するとのこと。

MediaTek Announces MT8127 System on Chip with HEVC Video Playback Support for Quad-core Tablets

Cortex-A7 4コアで、MT8127という型番なので、MT8125/MT8389の後継製品の様に見えてしまいますが、後継ではないようです。

MT8127 MT8125
CPU Cortex-A7 4コア 1.5GHz Cortex-A7 4コア 1.7GHz
GPU Mali-450MP4 PowerVR Seriese5XT
再生補助 H.265 H.264
通信機能 WiFiのみ 3G,Wifi
NFC 対応 非対応
Miracast 対応 非対応

MT8127の方は3G通信機能が削られて、WiFIのみとなっています。
その代わりに、H265再生補助,NFC,Miracast対応を入れたような感じです。

最初の製品として、年末ぐらいにALCATELよりALCATEL ONETOUCH PIXI 8が登場するようです。

Covia CP-F03aにAndroid 4.4の試用版が提供開始

CoviaのAndroidスマートフォンCP-F03aにAndroid 4.4の試用版が提供開始された。

上記にあるように詳しい情報はFacebookに書かれている。

で・・・早速アップデートしたんですが、注意点がいくつか

・データは必ず消えます!
 手順に「初期化」を行う、というものがあるので、行わなければアプリ情報とか
 そのままアップデートできるかな?と思ってやってみましたが、初期化されました。
 (SDカードの中とかは残る)

・動かないアプリがちらほら
 twicca, コロプラ, マクドナルドが非対応でした。
 おそらく、/system/etc/permissons/ディレクトリにcom.google.android.maps.xmlがないから
 なのではないかと想定。

・root化は失敗
 Android 4.2の時に使ったROOT大师では失敗しました。
 PC版と、Android単体版の両方を試しましたがどちらも失敗です。

・ホームアプリが切り替えられない
 標準のホームアプリから他のものにしようとしてるのですが、切り替えができません。
 設定画面にホームという項目が現れませんし・・・

ちょっと前途多難気味な出発です。

さて、どうなりますことやらね

イオシスのIODESUはDOOGEE CoLLo 2 DG120

イオシスから「IODESU」なるAndroidスマホが9800円で出るらしい。

なんかこの背面、どっかで見たことあるよーな・・・でも具体名が出てこなかったので、とりあえず「3.5inch android MT6572」で検索・・・

1件目で当たりを引いてしまうとは・・・

中国のDOOGEE社の「CoLLo 2 DG120」ですね。
20130921190620854

ascii.jpの記事ではいつものことなんですが、なぜかCPUを正式名称で書かない。
正式名称は「MediaTek MT6572」なのに、いつも、「MTK6572」と書く。
なんなんだろ?

あと、イオシスのいつものことですが、日本向けにカスタマイズしてるくせに、技適は取らない系。

記事中の「中華スマホでは一部アプリが動作しない場合があるが、この端末はほとんどの主要アプリが動作確認済み」というのは、中華スマホ系でGoogle Playをインストールしてるやつ、というのは、容量削減のため、Gapps関連のpermisson設定とかライブラリファイルとかのコピーが不完全で、本来必要となるファイルが全部揃ってないから、ということが原因だったりする。
(ちなみに、不完全な場合、twiccaがインストールできない)

・・・・・・・にしても、DOOGIEの製品ページだと「MT6572 1.3GHz」で「バッテリー容量3000mAh」なんだけど、イオシス版は「1.0GHz」で「2200mAh」なのか

で・・・一番不安な点。

DOOGIE DG120の情報を調べると、メモリ関連の記載がいろいろぶれている。
overviewページ」は「512MB RAM 」
parameterページ」は「Memory 256MB RAM + 512 ROM」

aliexpressの販売店を見てみると「RAM 256MB/ROM 512MB」「RAM 512MB/ROM 2GB」の2種類が・・・
(「RAM 512MB/ROM 4GB」というタイトルのもありましたが、本文を読むと
ROM 2GBでした)

はたして、ほんとにRAM 512MB/ROM 4GBモデルなんでしょうか?
(注意:中華スマホのROM容量は、結構偽造される場所なのです)

ちなみに・・・・技適無いのを分かって、こんなん買うぐらいだったら、後述のJIAYU F1買った方が、実用になると思いますよ。
90ドル以下で買える上に、JIAYUのAndroidは基本的に安定確実きびきび動く、ですからね。


「DOOGIE DG120についてのおまけ」

firmwareのアップデータがあります。
downloadページ
「DG120-14.0504」というバージョンが出ています。(中の日付は2014/03/13でした)
firmware本体はGoogle Driveに置いてあります。
「Tools & Instructions」の方はまだダウンロードしていませんが、firmwareファイルの方を見る限りでは、MTK系でよく使われるfirmware書き込みソフトSP Flash形式のファイルのようです。


ちなみに・・・・
最近、fastcardtechで売ってるMTK MT6572搭載ので、おもしろそうなのをいくつか紹介。

まずは、安心と信頼のJIAYUからはJIAYU F1のWCDMAモデル。

4.0インチのちゃんとしたやつが欲しい人にはお勧め。
超お薦め。

在庫処分に入ったっぽいiPhone5CもどきのKiphone5C WCDMAモデル。

46ドルにまで値下がりするとは思いませんでしたよ。(↑だと$94.99と出てるけど、リンク先に飛ぶと$45.99)

そして、変態スペック Star X5 IRON MAN

「厚さ5.88mm!」と謳うのはいいんだけど「4.0インチ640*360」とか「背面カメラ440万画素」と、聞いたこと無いスペックが・・・
ガワも露骨なまでのねじ止めが・・・
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いや・・・なに・・・これ・・・

そして、DOOGIE DG130

液晶は4.3インチ、と、DG120と比べると大型化になっちゃってますけどね。


2014/06/24追記

CoLLo 2 DG120の後継製品「COLLO3 DG110」が市場に出回り始めたようです。

スペックとしては、MT6572 1.0GHz/RAM 512MB/ROM 4GB/4.0インチ800×480/1800mAhと、まぁ、順当なところ。

しかも、$65と安い。

いよいよ、IODESUを選ぶ理由がなくなってきた感じですね。
というか、メーカ在庫処分でしたかね?という・・・

LTE対応MediaTek MT6595のスペックと細かい型番バリエーション

MediaTek初のLTE対応SoC、MT6595の詳細について、徐々に出てきている。

MTK手机网「MTK MT6595可支持eMMC 5.0与USB3.0标准」より

MT6595 – Applications Sub-System
・AP MCU subsystem
 - Quad-core ARM Cortex-A7 1.7GHz, 512KB L2 cache
 - Quad-core ARM Cortex-A15 2.1GHz, 2MB L2 cache
 - NEON multimedia processing engine with SIMDv2/VFPv4 ISA support
 - 32KB L1 I-cache and 32KB L1 D-cache
 - DVFS technology with adaptive operating voltage from 0.9V to 1.15V
・External DRAM interface
 - Supports LPDDR2/3 up to 4GB
 - Dual channel, each with 32-bit data bus width
 - Memory clock up to 933MHz
・Security
 - ARM TrustZone Security
・Applications Interfaces
 - eMMC 5.0 interface
 - Dedicated x2 SDIO interfaces
 - SuperSpeed USB / USB2.0 + OTG
 - USB2.0 high-speed Host (IC-USB)x1
 - MIPI DSI 4+4 lanes
 - MIPI CSI 4+4+2 lanes
 - UART x 4
 - DPI interface
 - Dedicated x1 SPI interface
 - Dedicated x4 + Mux.x1 I2C interfaces
 - Dedicated x2 + Mux.x1 I2S interfaces
 - Dedicated connectivity interface (SDIOx1, PCMx1, UARTx2)
 - SIM x2 interfaces
 - AuxADC x3
 - (Pin Mux.) PWM x7 channels
 - (Pin Mux.) IrDA FIR/MIR/SIR

そして、動作クロックおよび対応周波数帯によるバリエーションモデルリスト

Part Number MT6595 Turbo
(2.4~2.5GHz)
MT6595
(2.1~2.2GHz)
MT6595M
(2GHz)
CMCC 4G(5m) MT6595W/K MT6595W/L MT6595W/M
CU 4G(4M)
(w/o TDS)
MT6595W/N MT6595W/O MT6595W/P
CMCC 4G(3M)
(TD-LTE/TDS/2G)
MT6595W/B MT6595W/C MT6595W/D
3G world phone
(FDD/TDD/2G)
MT6595W/G MT6595W/H MT6595W/I
CMCC 3G
(TDS/2G)
MT6595W/S MT6595W/T MT6595W/U

上記表の見方
CMCC 4G(5M)=中国の携帯電話会社China mobileの4G対応(5種類全て)=FDD-LTE,TDD-LTE,WCDMA,TD-SCDMA,GSM対応
CU 4G(4M)(w/o TDS)=中国の携帯電話会社China Unicomの4G(4種類)対応 (TD-SCDMA以外)=FDD-LTE,TDD-LTE,WCDMA,GSM対応
CMCC 4G(3M)=中国の携帯電話会社China mobileの4G対応(3種類)=TDD-LTE,TD-SCDMA,GSM対応
3G world phone=一般的な3G対応=FDD-LTE,TDD-LTE,WCDMA,GSM対応
CMCC 3G=中国の携帯電話会社China mobile 3Gのみ=TD-SCDMA,GSM対応

つまり、日本で使える可能性があるのはFDD-LTEとWCDMA対応のものになるので、
CMCC 4G(5M)対応の「MT6595W/K」「MT6595W/L」「MT6595W/M」
CU 4G(4M)対応の「MT6595W/N」「MT6595W/O」「MT6595W/P」
3G world phoneの「MT6595W/G」「MT6595W/H」「MT6595W/I」
ということになります。

Covia FleaPhone CP-F03aの近況

Covia FleaPhone CP-F03aが届いて1ヶ月。いろいろありました。

いろいろ問題があったりしましたが、先日リリースされた「firmware ver 20140415」でひとまず落ち着いた感じです。

いままで私の端末で発生した問題として、以下のものがあります。

1. CP CRASHと表示され再起動する
2. いきなり再起動し、ブラックアウト。電源ボタンを押しても何も反応しない
3. CP CRASH毎に/data領域が圧迫されていく

これらについて、Coviaのサポートに連絡し、クラッシュダンプの送付などを行い、調査・対応を行ってもらいました。

1番は、「firmware ver 20140315」で解消されたように見えたのですが、入れ替わって、2番の現象が発生するようになりました。

2番は、実はブラックアウトしても内部的にはクラッシュダンプ処理をしていて、15分ぐらいたつと電源ボタンが使えるようになります。
最初はあまりこの現象が発生していなかったのですが、4/7ぐらいから発生率が急上昇し、最盛期には1時間に1回ぐらい発生していました。
最新のfirmware ver 20140415でこれが発生しなくなったような感じです。

3番は、CP CRASHすると/data/dontpanicディレクトリにクラッシュダンプデータが書き込まれていくことで、発生していました。
これは、「firmware ver 20140327(2014/04/01リリース)」で修正されました。

これで一通り問題があったところが解消したかなぁ・・・というところではあります。