Comodo AntiVirusをインストールしてみた

Avast!とAVGは有名どころなのでおいといて、複数種類あるように見えたAviraとComodo、よく分からないClamAVベースのImmunet、謎のPandaをダウンロードしてみた。

Aviraは「Avira Free Security」「Avira Free Antivirus」をダウンロードしてみたが、結局どっちも同じバイナリである模様。

COMODOもfree-cavとcloud-antivirusをダウンロードしたが、どちらもcav_installerになるという感じでファイル名レベルでは違いが不明。

まずは2つのCOMODOについてインストールして、どんな感じなのかを確認してみた。

結論を先に書くと違いは無く、どちらもCOMODO Antivirusで、さらにCOMODO Dragon Web BrowserというChrome系ブラウザとInternet Security Essentailsというソフトウェアがインストールされた。

このInetner Security Essentailsは何かというと、どうやらCOMODOが提供するComodo Secure DNSというCOMODOの検閲が入ったDNSを使わせるようにするものらしい。

こういったパブリックDNSを使う利点は少ないと思っているので、標準インストールではなくオプションインストールを選んでInternet Security Essentailsは抜いた方がいいんじゃないかなぁ、と思われる。

(2022/04/04追記: ここらあたりは記事作成時点と変わっていなかった)

COMODO cav_installer_10387_17.exeの場合

[オプション]を選択

「COMODO Antivirus」と「COMODO Dragon Web Browser」「Internet Security Essentials」がインストールされ、COMODO Dragon Web BrowserにはChromeから設定が移植される設定になっている。

なんと「COMODO Dragon Web Browser」の追加ダウンロードが開始された。

インストール完了時のチェックボックスがいろいろ変更してるので要注意です。(2022/04/04時点でも変更無し)

特に「DNSを変更する」「ブラウザのホームページ、検索エンジンをYahooに変更する」「デフォルトブラウザをCOMODO Dragon」にする、というのは強引過ぎる感じですね。

初回スキャンが終わらないと警告表示のままになるので定義ファイルのダウンロードと初回スキャンを実施します。(2022/04/04時点でも同様)

(パターンファイルは約400MBあった。2022/04/04時点では178MBに減っていたが、ダウンロードが遅いのは変わらず)

再起動が要求された

COMODO Dragon Web Browserを起動してみた。

まぁ、Chromeですね。

・・・さっきダウンロードしてきたのに更新入るんですか・・・しかも32bitブラウザとは

2022/04/04追記:元記事執筆から約2年後でも同じversion 75.0.3770.10(32ビット)がインストールされるとは思いませんでした。COMODOはあほか???

更新するとCOMODO Dragonのホームページ表示が変わった。どういうチョイスでこいつらが選択されてるんだろうか。

32bitから64bitに変更されていた。(2022/04/04 時点ではver 98.0.4758.102 64ビットだった)

COMODO Antivirusのメイン画面はこんな感じ

「保護の管理」をクリックすると画面が切り替わる。

[詳細表示]を選択するとこんな感じ

[設定]はこんな感じ

インストールされるサービスは「COMODO Dragon Update Service」「COMODO Internet Security Helper Service」「COMODO Internet Security Protected Helper Service」「COMODO Virtual Service Manager(起動はしていない)」「isesrv」

各サービスの詳細

しばらく放置したあとのメモリ使用量

COMODO cav_installer_138430010_1a.exe

ここまで一緒なのを見て分かるように、この後も全く同一であった。


一通り試してからまたこのインストールを行ったWindows10に戻し、パターンファイルの更新を実行してみた。

え・・・約400MB全体をそのままダウンロードになり、差分更新というシステムじゃないんですね。

無償系アンチウイルスソフト 2020/04/14

Windows10だと標準のままでいっかぁ、という感じも強いですが、いまも生きてる無償系アンチウイルスソフトって何があるのかな、と探した結果です。

前回は2019/03/19付け調査でした。

2022/11/08追記

なんかNortonがさらに強大になってNorton, Avast, LifeLock, Avira, AVG, CCleaner, ReputationDefenderが同じ会社になっていました。そして新社名「Gen Digital Inc」になっていました。ただ、ソフトウェアの統合については未定のようです

AVAST!とAVG

2016年7月にAvastがAVGを買収(「無償ウイルス対策のAvastがAVGを買収へ。買収額は13億米ドル」)したのですが、2020年4月になってもプロダクトも会社も並行稼働しています。

Avast Free Antivirus」と「AVG Free

有名どころだから今回インストール実験はしていない。

2021/08/13追記: NortonがAvastを買収するという(アンチウイルスのAvastとNortonが合併)
 今後はどうなっていくのやら?

COMODO

COMODOはプロダクトがよく分からない。

探すと「Comodo Free Antivirus 2020(free-cav)」「Comodo Antivirus for Windows 10 Free(cloud-antivirus)」「Comodo Cloud Antivirus(cloud-antivirus)」の3種類のページが出てくるが、「FREE ANTIVURS」のリンク先は「free-cav」と「cloud-antivurs」の2種類があるように見える。

COMODOのBest Free Antivirus Program (Updated List of 2020)というページでお薦めのフリーアンチウイルスを教えると言うページがあるのだが、冒頭のリンクはfree-cav、ページ半ばではcloud-antivirusと一貫性がなくほんとよく分からなかった。

実際にインストールして確認してみたところ、どれをインストールしても結局 Comodo Antivirusでした。→検証「Comodo AntiVirusをインストールしてみた
日本語UIなのはいいんだけど、パターンファイルが自動的にアップデートされなかったのが気にかかるところ。

Comodo Antivirus for Linux」が同じくFreeでもリリースされており、Debian/Ubuntu/Mint,RHEL/CentOS/Fedora,SuSEなどで使用できる。

ただ、2019年3月時点でサポートOSが「Ubuntu 12.04 / Red Hat Enterprise Linux Server 5.9, 6.3 / Fedora 17 / SUSE Linux Enterprise Server 11 / OpenSUSE Linux 12.1 / Debian 6.0 / CentOS 5.9, 6.2 / Mint 13 / CentOS 5.8, 6.2」と古めだったのだが、2020年4月になっても変わっておらず、お亡くなり気味な感じですね。

サポートメールシステムとして「Sendmail 8.14.4 / qmail 1.06 / Postfix 2.5.x or higher / Exim 4.x / Amavis 2.6.4」とあるが、メールサーバで使ってもよいのだろうか?

Avira

Avira Free Security」「Avira Free Antivirus」の2種類があるようにみえるが、インストールしてみるとどちらも「Avira Antivirus」だった。日本語UIあり→検証「Aviraをインストールしてみた

panda

クラウド型をうたう「panda antivirus

一時期日本の代理店があったようだけど2019年の段階でなくなっており、2020年になると日本語ページも消えてしまった。

インストールしてみたところ、日本語UIは用意されていなかった。→検証「Panda Free Antivirusをインストールしてみた

2022/08/12追記: 2020年6月にPanda SecurityがWatchguard社に買収されてた

Rising Antivirus

日本ではウイルスキラーという名前で販売されたこともある商品。

ウイルスキラーは2013年1月に終了し、英語版のRising Antivirusも2013年9月に終了した。

中国版の「瑞星杀毒软件」は2020年も稼働中だが、無料版は無くなっている。

2023/05/10時点の中国版販売ページは瑞星杀毒软件V17商城で、Windowsサーバ向け(39元/month)とWindowsクライアント向け(19元/month)の2種類が販売されていた

Immunet Protect

Immunet」は元々ClamAVを元に独自エンジンも搭載したものとして開発されたもの。ClamAVごと2011年にSourcefireという会社に買収。2014年にSourcefireがCiscoに買収されたため、現在はCisco傘下のプロダクトになっている。

gredアンチウイルスとして日本語版が公開されていたがこちらは2017年に提供は終了。

インストールしたところ日本語UIは無かった→検証「Immunetをインストールしてみた

2022/08/12追記:Ciscoでの有償プロダクト名は「Cisco Secure Endpoint(旧Cisco Advanced Malware Protection for Endpoints / サポートページ)」

adaware

adaware antivirus free

今回試していない。

Bitdefender

Bitdefender Antivirus Free Edition

Bitdefenderの日本語ページからはアクセスできない場所にあるようで、検索しないとたどり着けなかった。

インストールしてみたところ、ユーザ登録が必須だったので、それ以上進めていない→検証「Bitdefenterをインストールしてみた

eScan

Free eScan Anti-Virus Toolkit (MWAV)」常駐型ではない単なるウイルス検査のソフトウェア。

300MB弱のmwav.exeをダウンロードし、管理者権限で実行するとテンポラリに展開してから実行される。意外にも日本語でUIが表示された。


2020/06/14 追記

Kaspersky

2017年に登場した「Kaspersky Security Cloud – Free」、死んだと思ってたら、実はまだ生きていた模様。

Kasperskyの会員登録は必要となるようだ。

インストールした所、日本語UIは無かった→検証「Kaspersky Security Cloudをインストールしてみた

2023/02/25追加分

Malwarebytes

アメリカでのアンチウイルスソフトのシェア調査「2023 Antivirus Market Annual Report 」に、有料ソフトのシェアと無料ソフトのシェアが記載されていた。

無料ソフトとして「Malwarebytes」が掲載されていた。

無償系アンチウイルスソフト

2020/04/14に調査した内容を「無償系アンチウイルスソフト 2020/04/14」にて公開中


Windows10だと標準のままでいっかぁ、という感じも強いですが、いまも生きてる無償系アンチウイルスソフトって何があるのかな、と見てみた。

AVAST!とAVG

2016年7月にAvastがAVGを買収(「無償ウイルス対策のAvastがAVGを買収へ。買収額は13億米ドル」)したのですが、2019年3月になってもプロダクトが並行稼働しています。

Avast Free Antivirus」と「AVG 2019 Free

Comodo

Comodo Free Internet Security Suite 2019」と「Comodo Antivirus for Windows 10 Free」と「Comodo Cloud Antivirus」の3種類がある。

Comodo Cloud Antivirus」だと 検査する処理はComodoクラウドに行わせるというものらしいが、3プロダクトの違いがよく分からない・・・

Comodo Antivirus for Linux」が同じくFreeでもリリースされており、Debian/Ubuntu/Mint,RHEL/CentOS/Fedora,SuSEなどで使用できる。

ただ、2019年3月時点のサポートLinuxは「Ubuntu 12.04 / Red Hat Enterprise Linux Server 5.9, 6.3 / Fedora 17 / SUSE Linux Enterprise Server 11 / OpenSUSE Linux 12.1 / Debian 6.0 / CentOS 5.9, 6.2 / Mint 13 / CentOS 5.8, 6.2」と、古い目である。

サポートメールシステムとして「Sendmail 8.14.4 / qmail 1.06 / Postfix 2.5.x or higher / Exim 4.x / Amavis 2.6.4」とあるので、メールサーバで使ってもよいらしい?

Avira

Avira Free Antivirus 2019

panda

クラウド型をうたう「panda antivirus

一時期日本の代理店があったようだけど、いまは無い?

Rising Antivirus

日本ではウイルスキラーという名前で販売されたこともある商品。

ウイルスキラーは2013年1月に終了し、英語版も2013年9月に終了したが、中国版の「瑞星杀毒软件」は2019年3月も稼働中

Immunet Protect

Immunet」は元々ClamAVを元に独自エンジンも搭載したものとして開発されたもの。ClamAVごと2011年にSourcefireという会社に買収。2014年にSourcefireがCiscoに買収されたため、現在はCisco傘下のプロダクトになっている。

gredアンチウイルスとして日本語版が公開されていたがこちらは2017年に提供は終了。

adaware

adaware antivirus 12 free

Bitdefender

Bitdefender Antivirus Free Edition

Bitdefenderの日本語ページからはアクセスできない場所にあるようで、検索しないとたどり着けなかった。

JUSTインターネットセキュリティ

JUSTインターネットセキュリティをインストールしてみた。

画面の色から、McAfeeのエンジンでも使ってたりするのかなーと思ってたんですが
調べてみると、中国のJingmin社のKV Antivirusをベースとしているようです。

英語ページの右肩の部分に「Japanese」とありますが、現在のリンク先 http://www.virusdoctor.jp/ は別サイトになっているようです。
ドメイン名を頼りに調査したところ、ウイルスドクターという名前でデジターボ社から発売していたようです。
(ちなみに、デジターボ社はニトロプラスと関係があるよーで)

で、英語版はKV Antivirus 2010が出ているのが最新。
中国語版は、KV Antivirus 2011が最新である模様。

ページを探していくつか画面を発見。(征文来稿:江民KV2011防御功能试用小记とか)

上記で表示されているバージョン「15.0.0.100」と、JUSTインターネットセキュリティのエンジンバージョン「15.0.0.100」は同じ・・・なので、おそらく、一緒なんでしょう。

さて、使用感ですが、テストに使用したWinXPマシンには、いままでComodo Internet Securityがインストールされていました。
それと比較すると動作は軽いです。
フルスキャンも早かったです。

広告の出方はいまのところ、確認できたのは設定画面の下部とか・・・

ウイルススキャン中とか。

それ以外にどうでてくるかは、1時間使った程度ではわかりませんでした。

設定項目に↑のようなものがあるので、もうちょっと何かありそうなのですけどね。

というのを書いてから、メインパソコンでいろいろ調整してテスト機に目を戻すと、↓のものが画面右下から表示されていました。

しばらく前のノートパソコンなので、316×505のウィンドウは狭い画面を思いっきり占有してしまうのでちょっとうざかったです・・・

で・・・いまさら気がついたのですが・・・
WindowsのセキュリティセンターからJUSTインターネットセキュリティが最新の状態じゃない、というお知らせがあがっていました。
再起動したらなおったのですが、ちょっと不安になる動作ですね・・・


— 2012/10/07 追記 —

8ヶ月使用しました。
その結果、以下の点がマイナスポイントとなり、JUSTインターネットセキュリティの利用をやめました。

・ひさしぶりに起動しても、すぐにパターンファイルをアップデートしてくれるわけではない。
・アップデートのタイミングがよくわからない。
・ディスクの自動スキャンをかける前に自動的にパターンファイルのアップデートをしないので、自動スキャン中にパターンファイルが更新されて再起動要求、というのがある。

そんな面倒な動作をするのなら、Windows Updateと一括管理にできる方がいいや、ということで、MSE(Microsoft Security Essentials)に変更しました。

Norton Internet Security 2012についてのメモ書き

OS再インストール後も、GData2012がどうにも、ときどき、止まるような症状を出してくれるので、他のantivirusソフトを入れることにした。

とりあえず、Norton360 v1.0以来にSymantecプロダクトを使ってみるか、とNorton Internet Security 2012を使用中。
NIS 2006の時とかは英語版のライセンスコードで更新したっけなぁ、と思い出したので、現状の価格差を調べてみた。

Norton Internet Security 2012

・日本
1年 6,480円
2年 11,980円
3年 17,580円
対象パソコンは3台

台湾
1年 NT$ 990 (2522円)
2年 NT$1490 (3800円)
3年 NT$1990 (5070円)
対象パソコンは1台

中国本土
1年 RMB 199.00 (2420円)
2年 RMB 299.00 (3640円)
3年 RMB 359.00 (4370円)
対象パソコンは1台

香港
1年 HK$ 199.00 (1980円)
2年 HK$ 369.00 (3670円)
3年 HK$ 499.00 (4970円)
対象パソコンは1台

韓国
1年 25000ウォン (1665円)
2年 47000ウォン (3130円)
3年 69000ウォン (4600円)
対象パソコンは1台

インド
1年 Rs 1219.99 (1811円)
2年 Rs 2839.99 (4216円)
対象パソコンは1台

ブラジル
1年 R$ 99.00 (4047円)
2年 R$159.00 (6500円)
対象パソコンは1台

うちにある対象パソコンは1台だけだから、海外ライセンスのがお得な感じ・・・
まぁ、30日後の期限切れる時にどうするか、考えるかな・・・
(つまり、まだ実際に買えるか、とかどう動くか、とかは検証してません)