2.5G/5Gbpsのイーサネット規格IEEE 802.3bz/mGig/NBASE-Tで買える製品は何か?

2.5Gbps/5GbpsでCAT5eケーブルを使用するイーサネット規格がIEEE 802.3bzとして標準化された。

以前より「NBASE-T Alliance」にて「NBASE-T」という名称、またCisco社では「mGig(Multigigabit Ethernet)」という名称で製品化が進んでいたものではある。

1月に記事を書いた時は気がつかなかったのですが「玄人志向の10GBase-T NIC GbEX-PCIEはTehuti Networks TN9510相当品」って、NBASE-T対応製品だったんですね。

他にどんな製品があるのかな?と調べてみた
NBASE-T Alliance加盟各社の製品一覧
「Type of Product:System-level Product」で、「Availability:Shipping」となっているものが普通に購入できる製品、という意味になる。

スイッチ

メーカ 製品名 種別 uplink系 downlink系
SFP+ 10G 5G 2.5G 1G 10G 5G 2.5G 1G
Cisco Meraki MS350-24X L3スイッチ 4 8 なし 16
Cisco Catalyst 3560-CXシリーズ L3スイッチ 2 6 なし 8 or 12
Cisco Catalyst 4500シリーズ L3スイッチ 使用するモジュール次第
Cisco Catalyst 3850シリーズ L3スイッチ 3850-12X48Uなら12ポート分、3850-24XUなら24ポート分対応
Brocade ICX 7450シリーズ L3スイッチ RJ-45コネクタの一部で10Gと2.5Gに対応してるらしいがよく分からない
Aruba Aruba 3810シリーズ L3スイッチ たぶん、Aruba 3810M 40G 8 HPE Smart Rate
PoE+ 1-slot Switch (JL076A) だけが8ポート分10G/5G/2.5G/1G対応
Aruba Aruba 5400Rシリーズ L3スイッチ 使用するモジュール次第
Cisco Meraki MR53 無線AP なし あり なし
NETGEAR ProSAFE M4200 無線AP 2 なし 8 なし
Cisco Cisco Aironet 3800シリーズ 無線AP なし 2 なし
Aruba Aruba 330シリーズ 無線AP なし あり なし

NIC
・TEHUTI Network「TN9510: 5-speed 10GBase-T / NBASE-T」PCIeの10G/5G/2.5G/1Gネットワークインタフェース
・Promise「SANLINIK3 T1」40GbpsのThunderbolt3インタフェースを2.5Gに変換するアダプタ

Intelからは「Intel Ethernet Controller X550 family」というチップのみで、NICはまだリリースされていない模様


2016/10/06追記

GIGABYTEからIntel X550-AT搭載の1ポートモデル「CLN4121 (rev. 1.0)」とIntel X550-AT2搭載の2ポートモデル「CLN4222 (rev. 1.0)」が出る模様。

GIGABYTEのNIC製品ページでは特に明記されていませんが、使用しているIntel X550-AT/X550-AT2についての詳細が記載されている「Intel Ethernet Controller X550 Specification Update」にはNBASE-T対応についての記述が・・・

2. NBASE-T Speed Advertisement

NBASE-T speed advertisement (2.5 GbE/5 GbE) is disabled by default in the X550 NVM. An NBASE-T
enabled driver should be used to link at NBASE-T speeds.
Linux driver version 4.3.9 is currently the only supported software solution for NBASE-T.
For future planned enhancements, contact your Intel representative.

おや・・・標準では無効にされているんですか・・・
今後に期待・・・なんですかね?

Orange Pi i96というCortex-A5搭載のボードが$9.99で登場予定

昨日から始まったLinaro Connect Las Vegas 2016 (LAS16)のカンファレンスの冒頭「LAS16-100K1 Welcome Keynote」にて、新しいOrange Piシリーズの話が出た模様。

(ネタ元は、今回もcnxsoftware:Orange Pi Zero and Orange Pi i96 96Boards IoT Edition Boards Coming Soon)

問題のプレゼンは↓

96Boards IoT Editionとして「Orange Pi i96」が登場する模様。
今回は、Allwinnerではなく、RDA Micro社Cortex-A5搭載のSoCを使用
cnxsoftwareによれば「RDA8810PL」ではないかとのこと。
RAMを2GB2Gbits(256MB)つんで、ストレージは4GB4Gbits(512MB)と、Orange Pi Oneと一部拡充した内容。
おそらくHDMIは積んでないと想定される。
電源について「VBAT」とあるのでバッテリーへの充電制御部分も付いているのだとすると面白い感じで・・・

はたして、登場はいつになることやら???

なお、同じcnxsoftwareで取り上げられているAllwinner H2搭載のOrange Pi Zeroの方は、あんまり興味はないかなぁ・・・

50ピンSCSI to SDカードアダプタ

2025/05/07情報追加

2025年5月7日時点では codesrcの活動状況が微妙なようで、2021年からしばらくSCSI2SD V6のFSバージョンを生産した後、最近はボードの再生産を行っていない模様

公式直営ショップが死んでいるようで、iteadで取り扱っている SCSI2SDは v5ボードとなっている。

たぶん、その影響か Zulu SCSIというのが登場している

いまはSCSI2SD V6をベースに改修した ZuluSCSI v6.4 rev 2024aというのを$120で販売している

firmware は https://github.com/ZuluSCSI/ZuluSCSI-firmware にある

また、ZuluSCSI Blaster という RP2350Bを搭載して処理を行わせることでボード単価を$69に下げた、というバージョンも出している

こちらは追加オプションでCDオーディオ出力機能をつけることができる。

D-SUB25ピン直付けバージョンのZuluSCSI Pico Slim (DB25) with Wi-Fi ($59)というのもあるので、用途に応じて選ぶことができる


昔からの機械、例えばNEC PC-9801RAとか、Sun SPARC Stationとか、SGI Indy/Indigo2とかを今でも使おうとするとネックになってくるのがハードディスク。

50ピンのSCSI HDDを使用していると、壊れるともう換えが無い。
これが、PowerBookや(音楽業界の)サンプラーなどで使われていた2.5インチSCSI HDDとなると、もともと数が少ないのでさらに入手が困難。

そんな時にはコレ、「codesrc SCSI2SD

上記の写真は2016年5月リリースのV6ボード。

そしてV5は下記写真

2021/03/30時点では「V6専用firmware」と「v3/v4/v5/v5.1/v5.2/v5.5用firmware」の2ラインがあり、V6以外はSDカードへの読み書きがSPIプロトコルを使っているため早くはない、という特徴がある。

各バージョンの違いは下記の様になっている。

2019/06/13時点ではさらにバリエーションが増えており、「V6専用firmware」と「V3/V4.1/V5/V5.1/V5.5用firmware」の2ラインがあり、それぞれ各バージョンの違いとしては以下のようになっている。

・SCSI2SD V6

高速なアクセスをサポートするかわりに古すぎるデバイスへの互換性をちょっとだけ切り捨てたSCSI2SD V6

・ターミネータ搭載で、ON/OFFはソフトウェアで制御
・7デバイスまでエミュレート可能。
・128GBのSDカードまでテストしており、エミュレートしたHDDは10MB/secの速度がでる。
・USBコネクタでパソコンに接続するとUSB 2.0 FSデバイスとして認識され1.2MB/secぐらいでデータの送り込み可能

・SCSI2SD V6 Rev.2021

使用しているチップが一部変更された新モデルが今後生産予定(2021/05/07時点では未出荷)

従来のV6との差異は下記の模様

・USBコネクタでパソコンに接続するとUSB 2.0 HSデバイスとして認識され7MB/secぐらいでデータの送り込み可能

・SCSI2SD V5.1

基本設計はV6を使用し、多くのデバイスに対する互換性を保っているSCSI2SD V5.1
ただし2021/03/30時点では生産は終了し、後述のSCSI2SD V5.2に切り替わっている。

・ターミネータ搭載で、ON/OFFはソフトウェアで制御
・4デバイスまでエミュレート可能。
・128GBのSDカードまでテストしており、エミュレートしたHDDは2.3MB/secの速度がでる。

・SCSI2SD V5.2

2020年登場のV5.1には存在していたD-SUB 25ピン用の配置が削除されたバージョン。

2021/03/30時点の製品紹介にはV5.1とV5.2の違いがハッキリと書かれていないが、V5.2基板上に「SCSI2SD V5.2 SPI Ethernet/WiFi/Flash Rev 2020c」という記載があるため、空きランドにESP8266などを載せてWiFi経由でデータ送り込み、などをサポートするのかもしれない。

・ターミネータ搭載で、ON/OFFはソフトウェアで制御
・4デバイスまでエミュレート可能。
・128GBのSDカードまでテストしており、エミュレートしたHDDは2.3MB/secの速度がでる。
・今後機能拡張されるかも?

・SCSI2SD V5.5

D-sub25ピン接続機器にケーブル無しで接続するコネクタ直結タイプのSCSI2SD V5.5

どうやらD-sub25ピン接続というのは相当需要があり、V5.1で用意されたDB25ピン用スペースに自分でコネクタ実装しろ、というのでは足らなかったようで、専用にケーブル無しで直結するための基板が作成された。

・ターミネータ搭載で、ON/OFFはソフトウェアで制御
・4デバイスまでエミュレート可能。
・128GBのmicroSDカードまでテストしており、エミュレートしたHDDは1MB/secの速度がでる。

・SCSI2SD V5

2020/04/04時点は販売が終了した古いモデル。

・ターミネータ搭載。物理的なものなので、OFFにする際は手で抜く
・4デバイスまでエミュレート可能。
・64GBのmicroSDカードまでテストしており、エミュレートしたHDDは2.3MB/secの速度がでる。

・ Apple PowerBook内蔵の2.5インチHDD置き換え用のSCSI2SD for Powerbook

Apple PowerBook内蔵の2.5インチHDD置き換え用のSCSI2SD for Powerbook。以前はSCSI2SD V4.1と言っていたが、いつのまにかにSCSI2SD for V5.0 Powerbook Editionに切り替わっていた。

2.5インチSCSI HDDというのはかなり貴重なのでほそぼそ販売中。

・ターミネータ搭載。物理的なものなので、OFFにする際は手で抜く
・4デバイスまでエミュレート可能。
・64GBのmicroSDカードまでテストしており、エミュレートしたHDDは2.3MB/secの速度がでる。


— 2019/06/13追記 —
以下は記録のために残している古い記述です。

この他に、PowerBook用として、2.5インチ向けのSCSI2SD v4.1、というのもある。

V4.1とV5の機能差はあまりない模様
V6は、大きく違いがある

V5,V6共通点

・ターミネータあり
・複数デバイスをエミュレート
・セクタサイズは64バイト~8Kバイト
・FirmwareアップデートやSCSI ID設定などの設定変更はUSB経由で実施

V6で変わった点

・V5はmicroSD、V6はフルサイズSD
・V5までは4デバイス、V6は7デバイスをエミュレート
・V6の方が高速アクセス(10MB/sの同期転送サポート)。V5までは2.3MB/sぐらい
・USB経由でPCとデータやりとりすることもできるが、遅い。1.2MB/s
・ノイズに強い
・内蔵ターミネータがソフトウェア設定でon/offできるようになった。
 (V5では物理的なターミネータを取り外してoffにする)
・電源コネクターが3.5インチフロッピーと同形状に変更

公式ショップでは下記の3種類が取扱中
→「SCSI2SD V6」 125オーストラリアドル
→「SCSI2SD Powerbook Edition」 100オーストラリアドルだけど品切れ? V4.1基板で2.5インチSCSI HDDのPowerBookなど用
→「SCSI2SD 3.5″ 50-pin SCSI to SD card adaptor (revision 5.0)」 100オーストラリアドルだけど品切れ?

ebayのinertialcomputingではV5を現在6477円ぐらいで販売中?
→「ebayのinertialcomputing取扱品リスト

ITEADではV5を70ドルにて販売中。
→「SCSI2SD 3.5″ 50-Pin SCSI To SD Card Adaptor

ITEADのesp8285搭載超小型ボードPSF-A85 & PSF-B85

先日の「USBコネクタサイズに収まるESP8285搭載ボード」に引き続き、esp8255搭載の超小型ボードに関する情報

ITEADという会社で、アンテナが外付けで2.25ドルの「PSF-A85」と、セラミック素子アンテナ搭載で2.25ドルの「PSF-B85」が販売開始になっている模様。

アンテナ外付けのPSF-A85はこんな感じ
psf-a85-8-1

セラミック素子アンテナのPSF-B85はこう。
psf-b85-1

どちらも基板サイズは13.5mm*13.7mm。
単純にアンテナ端子か、セラミック素子アンテナか、という違いですね

psf-b85_hardware

技適どころかFCCやCEも通ってないような怪しげデバイスですけど!!!

i-dioチューナーに外付けアンテナをつけてみた

そういえばAmanekチャンネルアプリが出てからちゃんとi-dioチューナー使ってみた事無かったなぁ、と思って起動すると、全然使えない。
i-dioアプリだと問題無く使える。

ただ、受信状況が悪いせい、というのもあるかもしれない、と外付けアンテナを買ってみた。

前に、ヨドバシとAmazonで探した時は、FMアンテナ+変換コネクタで2千円ぐらい、という感じだった。

それが、昨日探してみると、セットで1089円、という大変お手頃のものがあった。(eBayson FMフィーダーアンテナ 75Ω Antenna 3.5mm コネクタ 対応機種 Bose Wave & Acoustic Wave music system)

丁度よさそうなので買ってみた。

こんな中身で届いた。
idio
idio2

i-dioチューナーの3.5φジャックにつなげて・・・
idio3

壁に仮置き
idio4

電波塔(関東では東京タワー)から遠い場合は、T字の部分を、もっとピーンと張りましょう。

うちの場合は、だらーんとしてても、全然問題無く受信できました。

で・・・Amanekチャンネルアプリの動作ですが、全然受信できませんでした。