vSphereがアレなことになってしまってから、いろいろ面倒なことになっています。
そんな中、HPEからHPE VM Essentialsなる仮想基盤を出すという話が・・・
2025/01/14にHPE VM Essentials trial というページが公開されているというのに気がついて、ダウンロードしてみました。
ただ、2025/02/04時点でもドキュメントの理解ができてないので、いまいち設定がよくわかりません・・・
とりあえずメモ書きとして公開しておきます
配布パッケージについて
HPE VM Essentials trial というページにて公開されています。
登録後は My HPE Software Center から左側の「Software」を開き、Searchキーワードに「HPE VME」と入力して検索すると、Search Resultsにその時点での最新版が表示されます。
2024/01/14時点では、 HPE_VM_Essentials_SW_image_v8.0.1.1_S5Q83-11001.iso の中に、Ubuntu 22.04上へインストールするためのパッケージファイル(hpe-vm_1.0.2-1_amd64.deb)と、HPE Manager用の仮想ディスクイメージファイル(hpe-vme-8.0.1-1.qcow2.gz)が入っていました。
その後、2025/01/29付けで HPE_VM_Essentials_SW_image_8.0.2_1_S5Q83-11003.iso に差し替わり、こちらはパッケージファイルはそのまま(hpe-vm_1.0.2-1_amd64.deb)と、HPE Manager用の仮想ディスクイメージファイルが更新されて hpe-vme-8.0.2-1.qcow2.gz になっていました。
現状ではアップデートされたかどうかのお知らせが出ていないようなので、自分で確認する必要があるようです。
HPE VM Essentialsの構成について
HPE VM Essentialsのドキュメントページに下記の絵があります。
2025年1月末時点では、Ubuntu 22.04ベースのサーバ上に、HPE VM Consoleパッケージ(hpe-vm_1.0.2-1_amd64.deb)を追加する。
追加したサーバのうち1台の上に、中央管理サーバとなるHPE VME Manager仮想マシンを構築して起動する、というものになる。
ベースとなるUbuntu 22.04について
Ubuntu 22.04インストール時に最小インストールで実施してみたところ、hpe-vm_1.0.2-1_amd64.deb パッケージインストール時に足らないパッケージを全部持ってきてるようだったので、それで大丈夫だろう、と思って設定していたのですが、HPE VME Manager仮想マシンの構築で失敗するという問題が発生しました。
原因が半月以上わからないままだったのですが、ふと思いついてUbuntuの再インストール時に最小インストール “Ubuntu Server (minimized)” を辞めたらすんなりと成功するいうになりました・・・
HPE VME Manager仮想マシンのセットアップについて
hpe-vm パッケージをインストールすると、「hpe-vm」コマンドが実行できるようになります。
「sudo hpe-vm」で起動すると以下のような画面となります。
最初は「Keyboard Layout / TimeZone」でキーボードとタイムゾーンを設定します。
コマンドで「sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo」「sudo localectl set-keymap jp106」を実行するのでも良い。
HPE VME Manager仮想マシンのインストールは「Install Morpheus」を選択する。
以下のような形でセットアップパラメータを指定する
IP Address: HPE VME Manager仮想マシンのIPアドレス
Netmask, Gateway, DNS Serverは普通に設定
Appliance URLは、セットアップ完了後、HPE VME Manager仮想マシンの管理Webにアクセスする際のURLを指定する。https://ホスト名.ドメイン名 というようなDNSサーバで解決できる名前を指定することを推奨している模様
Hostname はHPE VME Manager仮想マシンのホスト名
Admin User / Admin Password はHPE VME Manager仮想マシンにsshでログインする場合のユーザ情報
Select VM Sizeは「Small」「Medium」「Large」の3種類から選ぶが、現状のドキュメントでは仮想マシンスペックの違いしかかかれておらず、管理対象台数などがどう変わるかについては不明。
Host Configration Optionsの Management Interface には、ホストサーバで、管理用のIPアドレスがついているインタフェースを選んだ
インストールを開始すると、93%で一度長時間止まる。
これは初回起動にとても時間がかかるためで10分ぐらい放置すると、サービスが起動したというウィンドウが表示される。
起動が終わる前に管理URLにアクセスすると以下のような表示が出ます。
完了すると「Morpheus VM Installed」という表示が出ます。
サービスの起動が完了したあとに「https://HPE仮想マシン名.ドメイン名」のURLにアクセスすると、下記のようなログイン画面が表示される。