MediaTek MT6575T? MT6577

そういや以前、AMT-7001とJz4770系の違いに言及したimp3.netのフォーラムの紹介記事を書いたなぁ、最近、AMT系ってどうなってるんだろう?とフォーラムの記事を書いた人が最近どんなことをやってるのかを確認してみると、「联发科将推6575T A9双核处理器,与高通分庭抗礼。」というのを書いていた。

联发科将(MediaTek/MTK)のMT6575系チップに関する記事で、現状「MT6575」と「MT6575M」があるが、2012年Q2に開発向け、2012年Q4に量産出荷開始予定で「MT6575T」というものが出てくるというもの。

MT6575Tは、Cortex A9のDualコアで、クロック1GHz、40nmプロセスで製造されるらしい。
性能的にはQualcommのMSM 8225(Coretex A5 Dualコア,1GHz,45nmプロセス)より高性能・安価とのこと。

他にも情報を探していたら「MT6577」という製品名も出てきた。
商戰 – Mediatek 聯發科 vs Qualcomm 高通」という記事が一番良さそうですが、4/17付けの台湾のニュースとして同様のニュースがあり、そこには「MT6575TはMT6577に改名した」的なことが書いてあります。
性能的にもだいぶ違いそうですから、改名は妥当なところかもしれません。

なお、MT6575Mについての情報は、うまいこと出てこなかった。
GigabytesのスマートフォンGSmart M1320に採用されているらしいという話があるが公式ページで製品情報が見つからない。
おそらくは、MT6575とさほど変わらないものでありそうである。

ちなみに、Qualcomm MSM 8225についてはプレスリリース「クアルコム、Snapdragon S4プロセッサを普及価格帯向けスマートフォンに拡大、クアルコム・リファレンス・デザイン開発プラットフォームとエコシステムプログラムを拡充」を参照のこと。

— 2012/07/01 追記 —
MediaTekからの公式リリースが出ました。
MediaTek Launches Dual-Core MT6577 Smartphone Platform

2012Q3に最初の搭載製品が出てくる、というあたり、若干予定より早くなっている感じがありますね。

MT6573(MTK6573)チップ搭載3G Android携帯firmwareのメモ 2012/04/05版

MTKのMT6573チップ搭載の中華3G Android携帯。
いろいろでてますが、firmwareの入手先についてのメモ書き。
アップデート手法については過去記事「MTK6573搭載のAndroidスマートフォンのOSを書き換える」を参照のこと。

(2012/10/08追記: MediaTekのAndroid向けCPUチップにて他のCPUについて書いています)

ACER Users/ETEN Users Forum-ACER Tempo-ETEN – Acer Tempo DX900 – Two Souls In one
ACER DX900(WindowsMobile 6.5)を扱うフォーラムの中になぜか中華androidのスレッドがいくつか・・・

・MT6573系
HD7 3G / HD7 3GS
HD7 3G (MT6573) / HD7 3GS (MT6573) support thread
xda: [ROM] MTK6573 / Hero H7300 / HD7 Clone / T9299 Cooked ROM

G11i / G11i Pro
G11i (MT6513) / G11i Pro (MT6573) support thread

T9199+
T9199+ (MT6573) support thread

・MSM7227系
HD958
HD958 (MSM7227) support thread

・MT6516系(WCDMAなし)
HD9
HD9 (MT6516) support thread

MT6573搭載のICS Android携帯 Amaze 4G G22

MTK MT6573でもAndroid 4.0/ICSが動く?

いままでMTKチップのAndroid 4.0/ICS対応はMT6575からだと思っていました。
が、毎度おなじみmicgidiにてThe knock off HTC Amaze 4G G22 smart phoneなんて記事を発見。

ぱくり系Android携帯でおなじみのHTC風(通称HTC G22)をした普通の仕様だなぁと思ったところ、異常な点を発見。

CPU MTK MT6573
RAM 512MB
ROM 512MB
液晶 4.03インチ、静電式、854×480、5点マルチタッチ
Bluetooth/Wifi/GPS/カメラ(前面/背面)
もちろん、Dual-SIM

そして、「Android 4.0.5 OS」

そう、Android 4.0/ICS、だと謳っています。

え?と詳細を確認。

micdigiの画像にあるhttp://hkbbt.taobao.com/にて商品ページを発見。
香港Amaze 4G G22双卡双待WCDMA双核3G智能手机+高清屏+Beats音效


確かにAndroid 4.0.5と表示されている。
これがほんとだとすると、面白い。

また、以下の記述を見ると、Dual-SIMで、2枚ともWCDMAにしても動くような感じである。

双卡双待:支持G+G\G+W\W+G\W+W四种待机模式设计,真双卡双待双3G功能,内置一个两个SIM卡插槽,可单独使用一张GSM卡或者联通WCDMA 3G卡待机通话,也可同时使用一张GSM SIM卡和一张WCDMA SIM卡待机通话,还可以支持两张WCDMA 3G卡同时待机通话,支持中国移动和中国联通的普通GSM网络,也支持中国联通的WCDMA 3G网络,GSM网络支持EDGE准3G上网,WCDMA网络支持高速3G上网,WCDMA 3G上网固定为SIM卡1

サポート掲示板としてHTC Amaze 4G G22论坛というページが紹介されている。
書き換えができるのであれば、なかなかおもしろそうな感じである。

MTK6573搭載のAndroidスマートフォンのOSを書き換える

当記事に「MT6573」の検索で来た人へ

MTK MT6573に関して調査していて、当記事に来たのであれば、まずは「Media Tekスマートフォンとのつきあい方」を読んでください。
上記記事でMTK系CPUに関して一通り解説しています。


xda-developersのAndroid Software and Hacking Generalに、Rstream Aに関係する資料が無いかなぁ、と探していたら、全然関係ないけど、中華Android好きには気になるものを発見。

[ROM] MTK6573 / Hero H7300 / HD7 Clone / T9299 Cooked ROM

怪しいパチものな見た目が売りの中華スマートフォンで良く採用されているMTK6573チップ搭載のAndroidスマートフォン向けのカスタムROMである。

現状は、数あるパチもの系MTK6573チップ携帯のうち、「Hero H7300」「HD7」「T9299」で使えるらしい。

手順を見ていくと、smartphone reviewsというblogに掲載されている「MT65x3 flashing tutorial」に書き込むソフトの紹介もあるようだ。

配布されているイメージを書き込むと、ClockworkMod Recoveryも導入されるようで、「ボリュームUP」を押しながら「電源ボタン」でClockworkMod Recoveryに入れるようである。

ちなみに、smartphone reviewsでは、MTK6573搭載でDual SIM可能なAndroid携帯をいくつか紹介しています。
G14 Dual SIM with 3G support
HD9 Dual SIM with 3G support
G11i Pro Dual SIM with 3G support

上記の記事を見ると、2つのSIMが、どちらも3Gを使えるようにも見えてしまうと思います。
しかし、その記事から紹介されているショップe to talkの商品ページをみると、「Network Dual Sim Dual Standby, Support 3GWCDMA, Support W+G / G+G」とあります。
日本で使うには「W+W」のDual Sim Dual Standbyができないと意味が無いので、注意してください。(また、それとは別に、法令上の問題もありますが・・・)

凱派(CARPAD) note5 3G

モデルさんを前面に押し出した告知を出している中華系Android携帯電話を見つけた。
凱派(CARPAD) note5 3Gである。
名前的にはGalaxy Noteの対抗機種らしい。

問題の告知: 国际名模助阵 凯派note5 3G版上市

あまりにモデルさんを前に出しすぎてて、スペックがわからないぐらいなのはなんなんだろうか・・・

製品写真的には↓な感じ

で、探してみると、スペック発見。
5寸3G导航平板电脑carpad note5盛大招商(こちらのページは2G版と3G版の両方を紹介している)
Android 2.3(2GはAndroid 2.2)
CPU: MTK 6573 650MHz(2GはMTK 6516)
RAM: 512MB(2Gは256MB)
ROM: 512MB
5.0インチ WVGA, 800*480, マルチタッチ 5点認識(2Gは2点認識)
8GB microSDカード添付で、中国の地図入り(2Gは2GB microSDカード添付)
GPS: sirf star IIIチップ搭載(だから、ナビとしても使える、といいたいらしい)
Bluetoohアリ
アナログTV対応(PAL/NTSC/SECAM)
カメラ: 前面200万画素,背面500万画素?(2Gは30万, 200万画素)
バッテリー: 3600mAh(2Gは1800mAh)
サイズ: 143*85.5*13.5mm/最薄部 6.8mm(2Gは143*85.5*13.5mm最薄部8mm)

同じ商品名で、2G版と3G版を併売するようなので、だまされて買わないように注意が必要そうですね。
2G版はWCDMA非対応なので日本では使えないし、Android 2.3へのアップデートはおそらく無いでしょうし。


凯派note5 3G版
上記の記事を見ると、急遽2000台の発売が決定!1299元だっ!的な感じで書いてあるっぽい?

まぁ、MTK 6573 650MHzなので、性能的にはたいしたことないと思いますが、おもしろそうな一品ではありますね。