最近気になるMediaTek MT6589搭載機


MediaTekからのクロックアップタイプ MTK MT6589T(1.5GHz)の出荷が安定してきたようで、コンスタントに新製品やアップデートモデルが登場してきています。

その中から、性能と価格を考えた時に、特に気になる製品をいくつかリストアップしてみました。


・JIAYU G3T

中華スマホの中では、一番いい感じのデザインということで好評だったMT6577搭載のJIAYU G3が、CPUを変更して帰ってきました。
4.5インチ 1280×720というサイズ感は、最近無くなってきているので貴重です。
RAM 1GB/ROM 4GBというあたりが、ちょっと気になる人もいるかもしれません。
(バッテリーは3000mAh)

購入の際の注意点としては、「MT6589モデルのJIAYU G3-Plus($165)」と「MT6589TモデルのJAIYU G3T($170)」の2種類があるということ。

JIAYU G3シリーズは毎回好評で仕入れ値が高いようで、fastcardtechの場合、送料無料対象ではないことが多いので注意してください。(送料は$20程度)


・JIAYU G4T

JIAYUがMT6589搭載モデルとして、最初に発表したのが、JIAYU G4とJIAYU G5でした。
JIAYU G4の方は、あまりおもしろみがないフツーのデザインなんですが、RAM 2GBモデルがあったりします。
4.7インチ 1280×720液晶で、Gorilla Glass 2採用・・・ということになっています。

MT6589のRAM 2GBモデルが出てこないなーと思っていたら、CPUをMT6589Tにアップグレードした「G4T」として出荷されてきたような感じです。

・RAM 1GB/ROM 4GB/バッテリー1850mAh
・RAM 1GB/ROM 4GB/バッテリー3000mAh(標準価格+$10)
・RAM 2GB/ROM 32GB/バッテリー3000mAh(標準価格+$60)

factcardtechでの発注の際は「Version:」という項目にある選択肢を間違えないように注意してください。

なお、8/9 12:51の時点では、まだ2GBモデルは未入荷だそうです。


・iocean X7 Elite

すらっとした薄さの雰囲気と液晶、RAM 2GBモデルの存在というあたりが惹かれる機種です。

・RAM 1GB/ROM 16GB
・RAM 2GB/ROM 32GB(標準価格+$60)

液晶は5.0インチ 1920×1080とフルHDです。
こっちは、すでに2GB版も在庫有りとのこと。

なお、バッテリーは2000mAhです。


・Xiaocai X9

最初$99という話がばばーっと広まっていたりしたXiaocai X9
まぁ、出てみると$155でしたね。

バックパネルに複数カラーモデルがあるようなんですが、fastcardtechだと、白と黒しか取り扱っていないのが残念点。
スペックの面でも、クロックアップ前のMT6589搭載で、4.5インチ 960×540、バッテリー1800mAhとちょっと残念な感じ。
代替わりモデルの登場に期待したいところです。


・Lenovo S570

防水対応のMT6589搭載機が欲しい、とかいったら、現状、コレ一択

CPU: MT6589 1.2GHz
RAM: 1GB
ROM: 4GB
4.5インチ 960×540
バッテリー 2000mAh

というスペックと、「防水」と「$238.99」を天秤にかけて考えるという感じです


・Goopad mini

まぁ、見ての通りのiPadみたいなやつ。
7.9インチ 1024×768、という液晶サイズのわりに低い解像度が残念点。
タブレットなのにスマホ向けのMT6589使うのかよ!というツッコミがありますが、それでも、3G搭載で$219というあたりをどう評価するか・・・

CPU: MT6589 1.2GHz
RAM: 1GB
ROM: 8GB
7.9インチ 1024×768
バッテリー 4500mAh


・Tengda F5189

上のGoopadとは異なり、こっちはタブレット向けのチップMT8389を使用。
液晶は7.0インチと小さくなってますがスマホ的な比率である解像度1280×800になっています。
値段的にも$183とお手頃気味?

CPU: MT8389 1.2GHz
RAM: 1GB
ROM: 8GB
7.0インチ 1280×800
バッテリー 4850mAh

MediaTek MTK MT8389とMT8125


Lenovoがスペインで開催されているMWCで、新しいタブレットを出展しているらしい。
(参考:Lenovo Launches Three New Android Tablets at MWC)

S6000、A3000,A1000の3機種で、S6000は「MTK 8389/8125 1.2 GHz quad-core processor」、A3000は「1.2GHz quad-core, MTK processor」といった記述がある。

MediaTekのページを探すと、プレスリリースとして「MediaTek Powers Lenovo’s Premium Multimedia IdeaTab S6000 Tablet」というのが出ていた。
チップ名は書いていないものの「today(2013/02/25) announces its quad core SoC, launched in December 2012」と記載されており、4コアのタブレット向けチップを出荷していることを認めている。

まぁ、2コアのMTK MT6577のタブレット向けチップとしてMTK MT8377を出荷しているということから考えると、MTK MT6589のタブレット版として「MTK MT8389」というのは前例通りのネーミングです。
なので、基本機能としては、MTK MT6589と同じと考えればよさそうです。

(MTK MT6589正式発表より)
おそらく積んでること確定
・Cortex-A7 4コア
・GPUがPowerVR Series 544ベース
・Full HD 1080p対応
  液晶解像度 1920×1080
・3D表示対応
・カメラ 1300万画素対応
・Miracast対応

以下は微妙な感じ
・HSPA+(42Mbps)に対応
  LTEは次世代から対応
・Dual-SIMでの両アクティブ拡大
  従来:WCDMA+GSM / GSM+GSM
  新: WCDMA+GSM/GSM+GSM/TD-SCDMA+GSM/WCDMA+TD-SCDMA
  もしかしたらWCDMA+WCDMAも可能?

微妙、というのは、MTK MT8125って、なんじゃい?というあたりが関係しています。

現時点ではMTK MT8125に関する情報がない。
Lenovo S6000の説明の中に「optional HSPA+」という記述があるので、3G回線接続機能はオプション、とも読めますので、3Gをつける場合の追加チップなのでは?と予想をしているためです。

MT8377の前例を考えると、MT8389について公式にスペックが明かされることなく、どんどん製品が出てくるんだろうなぁ・・・という感じです。

それを裏付けるかのように、Alibabaでは、MTK MT8389チップのタブレットは販売中のようです。
MTK8389 Cortex A9 Quad core 9.7 inch new tablet notebook 2013
9.7インチ 1024×768のタブレットですね。$145~$225という価格が出ています。

MTK8389 Cortex A9 Quad core new 2013 tablet pc
1,quad core
2,built in 3g
3,built in gps
4,hd screen

こちらは、3GとGPSが内蔵、とありますね。

まぁ、どれくらいの時間で出回るのかわかりませんが、公式に日本でも取り扱いを始めたら、おもしろい感じですよね。