MediaTekのスマートフォン向け3G/4G対応SoC一覧(2014/10/24)

MediaTekの「Smartphone products」の製品一覧が誤解を招く表記になってるw

・MT6572 Dual-core platform with HSPA+
・MT6573 Quad-band HSPA platform
・MT6575 Dual-SIM HSDPA platform
・MT6577 Dual-core dual-SIM HSPA platform
・MT6589 Quad-core dual-SIM HSPA platform
・MT6592 Octa-core HSPA+ platform
・MT6595 Octa-core LTE platform
・MT6732 64-bit Quad-core LTE platform
・MT6795 64bit LTE Octa-core platform

この並びでみると、「MT6572 Dual」より「MT6573 Quad」の方が性能良さそうに見えちゃうじゃんw

性能順で正しく並べると、以下の様な感じですかね?

・MT6573 Quad-band HSPA platform
  ARMv11 650MHz
  PowerVR Seriase5 SGX
  MediaTekのスマホ向けチップとして初めてのWCDMA対応製品

・MT6575 Dual-SIM HSDPA platform
  Cortex-A9 1GHz
  PowerVR Seriase5 SGX
  そこそこ使えるようになってきたのがここら辺から

・MT6577 Dual-core dual-SIM HSPA platform
  Cortex-A9 1GHz 2コア
  PowerVR Seriese5 SGX
  日本にも搭載製品が入ってきたのは、ここから。
  安いけど悪くはない、という感じではあったのだが、
  2013年夏ぐらいまでが戦えてた時期かな、と

・MT6572 Dual-core platform with HSPA+
  Cortex-A7 1.2GHz 2コア
  GPU Mali400-MP1
  下にあるMT6589より後に登場した製品
  いままで外付けで必要としていたチップを統合した製品であるため
  バッテリーの持ちとかもいい感じになっている。
  MT6572でRAM 1GBあったら、2014年10月の時点でもそこそこ使えるんじゃないかな?
  MT6572Mは廉価版で若干スペックが低い

・MT6589 Quad-core dual-SIM HSPA platform
  Cortex-A7 1GHz 4コア
  PowerVR Seriese5XT
  日本には入ってきていない(はず)
  MT6589搭載機とMT6582搭載機があったら、基本的にMT6582の方が良いものになる。

・MT6582
  Cortex-A7 1.2GHz 4コア
  GPU Mali400-MP2
  なぜか公式ページにないが、存在している製品
  MT6589では外付けしていたチップを、統合した製品で
  MT6572(2コア)とMT6582(4コア)は兄弟と言える。
  このチップを使用して「LTE対応」と書いてある場合、それは
  外付けのLTEチップを使い対応している、という意味となる。
  MT6582Mは廉価版で若干スペックが低い

・MT6592 Octa-core HSPA+ platform
  Cortex-A7 1.7GHz/2.0GHz 8コア
  ARM Mali450-MP4
  MediaTek初の8コアなんだけど、8コアが有効に働いてないという噂(最近のfirmwareなら大丈夫みたい)
  このチップを使用して「LTE対応」と書いてある場合、それは
  外付けのLTEチップを使い対応している、という意味となる。

・MT6595 Octa-core LTE platform
  Cortex-A17 4コア+Cortex-A7 4コア
  PowerVR Seriese6
  LTE対応
  まだ、製品が出始めたばかりで、謎が多い。
  いまんとこ2種類のコアがうまいこと使えてない感あり

・MT6732 64-bit Quad-core LTE platform
  64bit Cortex-A53 1.5GHz 4コア
  ARM Mali-T760
  LTE対応
  まだ、これから製品が出てくるもので、謎が多いが
  ARMからいろいろ提供を受けて実装している模様

・MT6795 64bit LTE Octa-core platform
  64bit ARMコア 2.2GHz 8コア(Cortex系ではなく独自?)
  GPU 不詳
  LTE対応
  まだ、これから製品が出てくるもので、謎が多いが
  MediaTek独自でいろいろ設計している模様

iPhone6みたいな中華Android

さて、iPhone6が正式に発表となりました。

iPhone6 4.7インチ 67.0×138.1×6.9mm 129g
iPhone6 Plus 5.5インチ 77.8×158.1×7.1mm 172g
の2種類が出るとのこと。

さて、中華なAndroid業界ですが、以前からiPhone5/5sでは無い、それよりも大きなiPhoneっぽい何かが販売されてきています。
ただ、それは、4.7インチ/5.0インチ/5.5インチといくつかバージョンがあり、それぞれのサイズの中でも微妙に形が違っていました。

今回、正式にiPhone6が発表されましたので比較してみましょう。

といっても、いま容易に手に入るのは、4.7インチのものと、5.0インチのものです。
まずは、本物のiPhone6の画像から・・・
iPhone6_PF_SpGry_iPhone6_PB_SpGry_iPhone6_PSL_SpGry_Homescreen-PRINT

それでは、ここから、iPhone6みたいな感じの中華Androidです。


「Kiphone i6」

4.7インチ 67.0*137.5*7.2mm 121g
MT6582(4コア)
12320_P_1407276422021
12320_P_1407276422387
背面は似てるが、前面が違うiPhone6もどき。


「Kiphone i6 LTE」

4.7インチ 67*138*6.9mm 121g
MT6572(2コア)
外形上は上記のKiphone i6とほぼ同じ
「LTE」はおそらく「LighT Edition」的な何かを意味しているw


「Kiphone i6 Ex」

4.7インチ 67*138*7mm 121g
MT6592(8コア)
ex-1
ex-2
解像度とCPUスペックが他より高いモデル。
といっても7月の販売以後、品切れ中。


「Kiphone i6 5.0インチver」

5.0インチ 71*144*7.9mm 158g
MT6582(4コア)
一番最初に登場したもので、4.7インチと5インチのiPhone6が登場する、とか噂されていた頃のもの。
old-ki6


「Sophone i6」

4.7インチ 67.0*139.5*7.5 mm 125g
MT6582(4コア)
これまた大きさが微妙という・・・
メモリが2GBというのがホントなら、まぁ、いいところか?

イオシスのIODESUはDOOGEE CoLLo 2 DG120

イオシスから「IODESU」なるAndroidスマホが9800円で出るらしい。

なんかこの背面、どっかで見たことあるよーな・・・でも具体名が出てこなかったので、とりあえず「3.5inch android MT6572」で検索・・・

1件目で当たりを引いてしまうとは・・・

中国のDOOGEE社の「CoLLo 2 DG120」ですね。
20130921190620854

ascii.jpの記事ではいつものことなんですが、なぜかCPUを正式名称で書かない。
正式名称は「MediaTek MT6572」なのに、いつも、「MTK6572」と書く。
なんなんだろ?

あと、イオシスのいつものことですが、日本向けにカスタマイズしてるくせに、技適は取らない系。

記事中の「中華スマホでは一部アプリが動作しない場合があるが、この端末はほとんどの主要アプリが動作確認済み」というのは、中華スマホ系でGoogle Playをインストールしてるやつ、というのは、容量削減のため、Gapps関連のpermisson設定とかライブラリファイルとかのコピーが不完全で、本来必要となるファイルが全部揃ってないから、ということが原因だったりする。
(ちなみに、不完全な場合、twiccaがインストールできない)

・・・・・・・にしても、DOOGIEの製品ページだと「MT6572 1.3GHz」で「バッテリー容量3000mAh」なんだけど、イオシス版は「1.0GHz」で「2200mAh」なのか

で・・・一番不安な点。

DOOGIE DG120の情報を調べると、メモリ関連の記載がいろいろぶれている。
overviewページ」は「512MB RAM 」
parameterページ」は「Memory 256MB RAM + 512 ROM」

aliexpressの販売店を見てみると「RAM 256MB/ROM 512MB」「RAM 512MB/ROM 2GB」の2種類が・・・
(「RAM 512MB/ROM 4GB」というタイトルのもありましたが、本文を読むと
ROM 2GBでした)

はたして、ほんとにRAM 512MB/ROM 4GBモデルなんでしょうか?
(注意:中華スマホのROM容量は、結構偽造される場所なのです)

ちなみに・・・・技適無いのを分かって、こんなん買うぐらいだったら、後述のJIAYU F1買った方が、実用になると思いますよ。
90ドル以下で買える上に、JIAYUのAndroidは基本的に安定確実きびきび動く、ですからね。


「DOOGIE DG120についてのおまけ」

firmwareのアップデータがあります。
downloadページ
「DG120-14.0504」というバージョンが出ています。(中の日付は2014/03/13でした)
firmware本体はGoogle Driveに置いてあります。
「Tools & Instructions」の方はまだダウンロードしていませんが、firmwareファイルの方を見る限りでは、MTK系でよく使われるfirmware書き込みソフトSP Flash形式のファイルのようです。


ちなみに・・・・
最近、fastcardtechで売ってるMTK MT6572搭載ので、おもしろそうなのをいくつか紹介。

まずは、安心と信頼のJIAYUからはJIAYU F1のWCDMAモデル。

4.0インチのちゃんとしたやつが欲しい人にはお勧め。
超お薦め。

在庫処分に入ったっぽいiPhone5CもどきのKiphone5C WCDMAモデル。

46ドルにまで値下がりするとは思いませんでしたよ。(↑だと$94.99と出てるけど、リンク先に飛ぶと$45.99)

そして、変態スペック Star X5 IRON MAN

「厚さ5.88mm!」と謳うのはいいんだけど「4.0インチ640*360」とか「背面カメラ440万画素」と、聞いたこと無いスペックが・・・
ガワも露骨なまでのねじ止めが・・・
11515_P_1400718975759
いや・・・なに・・・これ・・・

そして、DOOGIE DG130

液晶は4.3インチ、と、DG120と比べると大型化になっちゃってますけどね。


2014/06/24追記

CoLLo 2 DG120の後継製品「COLLO3 DG110」が市場に出回り始めたようです。

スペックとしては、MT6572 1.0GHz/RAM 512MB/ROM 4GB/4.0インチ800×480/1800mAhと、まぁ、順当なところ。

しかも、$65と安い。

いよいよ、IODESUを選ぶ理由がなくなってきた感じですね。
というか、メーカ在庫処分でしたかね?という・・・

MTK MT6582 / MT6588 / MT6592 について

いよいよMediaTekの8コアCPU MT6592が登場してくるようで、搭載製品情報などいろんな情報が出てきました。
MT6592自体のスペックとして、以前 2013/7/3に「8コアMT6592を含めた最近のMediaTekチップについてのまとめ」というのを書きましたが、まぁ、そこで書いたのとそんなに変わらない感じではありますが、GPU関連のあたりが、確定情報という感じになってきました。

基本的に、MediaTekの新ラインナップのGPUはARM Mali-4xx系という感じになったようです。

情報源は下記の2つ

MTK手机网:内建MALI-450MP4!MT6592/MT6588规格揭密
Weibo(中国のtwitterみたいなの)の潘九堂さんの発言より画像引用

5d942931gw1e9ykop2k43j20ms0dc0vz

MT6572 MT6582 MT6588 MT6592
ピン互換性あり
プロセス 28nm 28nm HPM
CPU 2xCortex-A7,1.3GHz
32KB/32KB L1, 256KB L2
4xCortex-A7,1.3GHz
32KB/32KB L1, 512KB L2
4xCortex-A7,1.7GHz
32KB/32KB L1, 512KB L2
8コア,1.7~2.0GHz
32KB/32KB L1, 1MB L2
メモリ LPDDR2 266MHz LPDDR2 533MHz LPDDR2 533MHz
LPDDR3 666MHz
LPDDR2 533MHz
LPDDR3 666MHz
カメラ 5MP YUV 13MP ISP 13MP ISP 13MP ISP
ビデオ Decode 720p 30fps 1080p 30fps 1080p 30fps H.264
720p 30fps HEVC/VP9
1080p 30fps
HEVC/VP9/H.264
ビデオ Encode 720p 30fps 1080p 30fps 1080p 30fps 1080p 30fps
GPU Mali400-MP1 500MHz Mali400-MP2 500MHz Mali450-MP4 600MHz Mali450-MP4 700MHz
ディスプレイ qHD 960×540 HD720 1280×720 HD1080 1920×1080 HD1080 1920×1080
モデム(無線) HSPA+&TD-SCDMA HSPA+&TD-SCDMA HSPA+&TD-SCDMA HSPA+&TD-SCDMA
周辺回路 統合型
Wi-FI bgn/BT/FM/GPS
統合型
Wi-FI bgn/BT/FM/GPS
統合型
Wi-FI abgn/BT/FM/GPS
統合型
Wi-FI abgn/BT/FM/GPS

iPhone5cもどきのMTK MT6572搭載のGoophone i5C?

海外のAndroid販売サイトにいきなりGoophone i5Cなる商品が掲載された。

anybuying.comの「Goophone i5C – 4 Inch Screen 1.2GHz MT6572 8MP Android Phone」である
goophone-i5c_1
お値段なんと$99!

まぁ、MTK MT6572は、Cortex-A7ベースの2コア、1.2GHzなので、普通の中華Androidとしては、確かにこれくらいの価格帯になる商品ではあります。

その他、スペックを見ていくと・・・
RAM 1GBに対してROM 4GBというのは、低スペック気味な感じ(8GBぐらいは積むのが多い)

液晶は4.0インチ 960*540、サイズと価格を考えればこれくらいが順当な解像度かな?といったところ。

カメラは背面800万画素、前面200万画素と、まぁ、普通。とはいえ、品質は謎。

バッテリーは額面2000mAhと、これも標準的。

で・・果たして、これは、実際の商品として登場してくるのか???そして、いつなのか?というあたりが注目です。