AMT-7001とJz4770/Jz4760の違い?


Action Semiconductor(炬力)のCPUを採用したAndroid端末が、HD8900PRO、ICOO T22とT55以外にあるのかな?と検索してたら、Ingenic(君正)のJz47x0シリーズと、ActionSemicon(炬力)のCPUの違いについて言及している記事を見つけた。

炬力1.3GHz的超纯量MIPS32 74Kf核心,GPU GC800

1.3GHz的超纯量MIPS32 74Kf核心(具浮点单元), L1 Cache 16K/16K, L2 Cache 128K,GPU GC800,DDR3
MIPS与大陆无晶圆半导体业者炬力集成电路设计公司(Actions Semiconductor)合作,将「Honeycomb」的Android 3.0带到炬力集成开发的新款1.3GHz MIPS-Based晶片组上,将Honeycomb移植到MIPS-Based平板电脑。炬力集成的新款高效能系统单晶片(SoC)采用时脉速度为1.3GHz的超纯量MIPS32 74Kf核心(具浮点单元)。除了Android,此晶片亦具备OpenGL ES 2.0的3D绘图处理单元、USB 2.0 OTG、和HDMI 1.3,以及支援多种格式的高画质1080p视讯编解码与其他的先进功能。炬力集成和MIPS科技也共同合作,让此平台实现Adobe Flash Player 10.2对MIPS架构的最佳化设计。

MIPS32 74Kf(浮動小数点演算機能つき)をベースにしたSoCで、周波数は1.3GHz。
OpenGL ES2.0の3Dグラフィック、USB 2.0 OTG接続、HDMI 1.3出力+1080pでの出力
Adobe Flash player 10.2対応

そして、Ingenic(君正) Jz4770に似てない?と聞かれて以下の様な答えが・・・

MIPS宣称仅使用普通设计流程和物理IP,MIPS74K 主频在TSMC 40nm 工艺下能达到2.4GHz以上的主频。MIPS74K正是双发射不对称乱序执行超标量处理器,拥有业界最高单核全速性能。

君正的MIPS架构是自己修改过的,炬力是没有修改的原装MIPS核。JZ4770虽然没有双发射乱序,但性能也已经可以和一般的A8核相抗衡了。现在两家的MIPS核已经不具完全可比性了。

中国語の機械翻訳をかけてみたりすると、おおむね以下の意味なのかな?と想像。

君正のCPUは独自に作られたMIPSコアのCPUである。炬力のCPUは、純正のMIPS74kコアを使ったCPUだ。
純正MIPS74kコアはTSMCの40nmで製造すると2.4GHz以上で動作するポテンシャルがある。
Jz4770は、一般的なARM Coretex-A8コアのものと同じぐらいの性能を持っている。
しかし、1GHz以上にクロックをあげることは難しい。
両者は同じではない。

— 2011/11/17 追記 —
MIPSのページにあるMIPS Multi-Thread and Multi-Coreというプレゼン資料の4ページ目に、標準のMIPS32とMIPS 74Kfの違いがどんな感じなのかが書いてあった。
ベースがMIPS32で、そこにいろいろ命令を追加したのがMIPS 74Kfである、と。

プレゼンの46ページ目には、KDDI R&D LABSが世界で初めてMIPS+Androidをセットトップボックスに採用した、なんて話も。
日本語の記事はここらへん:日経BP ITPRO Android端末が百花繚乱「第5回 HD動画を再生、TransferJetで携帯と連携するKDDI研究所のSTB

MIPS用suバイナリ ver3.0.1


GUIアプリからroot権限操作を行う場合、ChainsDDさんのSuperuser.apk+suバイナリが必要になる。

Superuser.apkは普通のAndroidアプリだが、suバイナリの方はARMアーキテクチャ用となっている。
じゃぁ、MIPSアーキテクチャ用のsuバイナリを用意しよう!
ということで、用意しました。

su-3.0.1.zip

zip内のsuファイルを/system/xbin/su もしくは/system/bin/su に置いてください。
そして、「chmod 6755 /system/xbin/su」もしくは「chmod 6755 /system/bin/su」と権限を与えてください。

ちなみに、Githubで公開されているソースは、ver 3.0.1のしかないようなので、このバージョンになっています。

Superuser.apkの方は公式のhttp://downloads.androidsu.com/superuser/Superuser-3.0.6-efgh-signed.zipをダウンロードしてください。
そして、system\app\Superuser.apkを使ってください。
注意点としては、Superuser.apkの中で、suバイナリのバージョンチェックとアップデートを行うことができますが、これをやってしまうと、suが動かなくなる、という点です。
それさえ注意すれば、問題なく動くかと思います。

ただ、これを使ってもRootexplorerは期待通りの動作をしてくれなかったり・・・
/systemに移動して「Mount R/W」ボタンを押しても、なにも動いてくれない・・・
どこら辺に問題があるかなぁ・・・

Novo7 Basicのfirmware(転載,2011/11/17アップデート)


Novo7 Basic、Novo7 Advanceのfirmwareは、なんでかわかりませんが、数码听潮 人生看客というblogでも配布されています。

艾诺 Ainol Novo7普及版 君正 JZ4770 MIPS架构安卓3.2固件卡刷升级公测版
Android 3.2 2011/11/09版で、Android marketの停止問題が解消されているらしい。
入っているファイルは boot.img, mbr-xboot.bin, system.img
system.img内には recovery.cpio.img, userdata.imgがある。
転載

君正JZ4770方案MIPS架构艾诺ainol Novo7普及版2.2.1可能是最终固件公测
Android 2.2 2011/11/08版
入っているファイルは boot.img, npm701_x-boot-msc.bin, system.img
system.img内にboot.img, recovery.cpio.img, userdata.img, testsd.data が入っている。
転載

万众瞩目,全球首款千元以下安卓3.2设备要来了么?Novo7普及版君正JZ4770平板3.2正式固件公测
Android 3.2 2011/11/15版
転載

MIPS Android(JZ4760)用nicoWnnG version 2011.1115.1 独自ビルド版


(2013/06/21 追記 start)
最新版は「MIPS Android(JZ4760)用nicoWnnG version 2013.0425.1 独自ビルド版」にて配布中。

(追記 end)


— 以下、元の記事 —
MIPS Androidで動作するnicoWnnGを2011/11/15時点での最新版(Version 2011.1115.1)にアップデートしました。(2011/11/15 12:10: 2011.1111.1→2011.1115.1 に差し替えました)

ダウンロード: nicoWnnG-2012.0325.1-mips.apk
ダウンロード: nicoWnnG-2011.1111.1-mips-2.apk (23:15 署名を忘れていたのを修正しました)
ダウンロード: nicoWnnG-2011.1115.1-mips.apk

[注意事項]
オリジナルのnicoWnnGがすでにインストールされていると、こちらの独自ビルド版はインストールに失敗します。
逆に、こちらの独自ビルド版があると、オリジナルのインストールに失敗します。

これは、この独自ビルド版は、オリジナルのnicoWnnGと同じソース・パッケージ名で作成されていますが、署名が異なっていることによるものです。

といっても、オリジナル版はMIPS用のライブラリが内蔵されていないので、そもそものインストールに失敗しますが・・・
なお、今回の独自ビルド版では、MIPS、MIPS-R2用のバイナリのみとし、オリジナル版に含まれるARM,x86用バイナリを削除しています。

ronzi(溶智) A3での動作確認をしました。(2011/11/14 23:15)

それ以外の機種での動作は未確認です。
過去のバージョンではAMT-7001を積んだICOO T22では動作しなかったようですが、MIPS-R2用バイナリを追加したこのバージョンでは動くといいんですが・・・

旧バージョン:
2011.0823.2版
2011.0503.1版

独自ビルド版のトピック
・いままでAndroid NDK for MIPSのr5bでコンパイルしていましたが、r6mに変更しました。
・いままでMIPS r1用のバイナリのみでしたが、MIPS r2用のバイナリも含めました。
・apk容量削減のため、MIPS用バイナリのみとしました。
・全体の再コンパイルは行わず、libディレクトリのみをapktoolを使って入れ替えています。

Ginga-NCLとGinga-J


海外の地デジについて調べていたら、Ginga-Jなる単語が出てきたので調べてみた。

まず、基礎知識

・日本の地デジ形式 ISDB-T
・南米で採用されている地デジ形式 ISDB-TBもしくはSBTVD
ABNT=The Brazilian Association for Standardization (ブラジルの団体, 規格を定めている)
ARIB=Association of Radio Industries and Businesses / 一般社団法人 電波産業会(日本の団体, 規格を定めている)
SBTVD Forum=The Brazilian Digital Terrestrial Television Forum (ブラジルの団体)
DiBEG=Digitan Broadcasting Experts Group(日本の団体)
DVB=Digital Video Broadcasting Project(ヨーロッパの団体)
ETSI=European Telecommunications Standards Institute(ヨーロッパの団体, 規格を定めている)

海外の地デジ採用ニュースを追っていくと、DiBEG Newに「2011/10/19 モルジブで地デジ採用!」というのを発見。
他にどんなニュースがあるのかを見てみると、技術文章についてのアップデートがあった。(Update of ISDB-T International Harmonization Documents (ABNT – ARIB – SBTVD Joint Documents))

これの「6. Commonalities and Differences in the XML based multimedia coding scheme」に「6.1. NCL and the Ginga-NCL presentaiton environment」という形で、「Ginga-NCL」と、その後に「Ginga-J」という単語が登場してくる。

NCLはNested Context Languageの略で、XMLベースのアプリケーションを構成するための言語規格。
Ginga-NCLは、ABNT NBR 15606-2とABNT NBR 15606-5にて定義されている規格となっている。
この規格にはLuaによるスクリプト言語も含まれている。

また、Ginga-NCLには、ITU-R BT.1699-1で定義されているACAP-XおよびDVB-HTMLと、ECMAScriptのDOM level 1 API for BML for basic servicesにも対応している。

Ginga-NCLは、基本的には日本の地デジで採用されているARIB STD-B24の発展拡張系で、できることは、Ginga-NCLの方が多い。

Ginga-J(ABNT NBR 15606-4)も、ARIB-J(ARIB STD-B23)の発展拡張系となる。
どちらもJavaMEのJava TV 1.1をベースに拡張されている。
ARIB-Jの方は、ITU-T J.202ベースのDVB-GEM 1.2との互換がある。
GEMというのはMHPの拡張系で、MHP=Multimedia Home Platform、GEM=Globally Executable MHPというのがフルネームとなる。
ここら辺の関係はいろいろめんどいが、Introduction to MHP & GEMの図説をみるとわかりやすいだろう。

Ginga-Jで使われているJavaDTV 1.3というのはこれらをほぼ全て含んでいるらしい。

Ginga-NCL/Ginga-Jに関する資料はgingaオフィシャルにある。
Downloadページに、ブータブルのGINGA LIVE CDがあったり、VMware用の仮想イメージがあったりする。

ginga-NCL用のNCL Eclipseというのもあるが、現状英語による説明はない。

で・・・いろいろ見ても、いまだに分からない点が1つ・・・
なんで「Ginga」って言うん?
wikipedia englishを見ると「The name Ginga was chosen for the middleware in recognition of the culture, art, and constant fight for freedom and equality of the Brazilian people. Ginga is the fundamental movement in capoeira, and pronounced jinga; literally: rocking back and forth; to swing.」とある。
はしょって言えば、ブラジルがヨーロッパに植民地化されたあと、奴隷が武器を持たずに戦う技として作られていったカポエイラの基本的な構えが「ジンガ」といい、そこから名前を取った、と。

なお、以前はOpenGingaというプロジェクトもあったようですが、現在はつぶれてドメインは別物になっています。