Eee Note Syncがv1.2.2.58へアップデートした

Eee Note Syncがv1.2.2.52からv1.2.2.58へアップデート

アップデートしてEee Note Syncアプリの初回起動時は、日本語のwordドキュメントが開く、という仕様のようです。

ざらっと見た目では特に違いはなさそうな感じです。

Eee Note EA800本体の方のfirmwareは、ロシア語版はv139になる更新があるようですが、それ以外にはまだのようです。

EA800のペンの圧力関連

ASUS Eee Note EA800はワコムのペンタブ技術搭載!と言われていたわけですが、あんまりそんな感じがせず、がっかりイリュージョンが炸裂していました。

元ネタ:BlacKnight さんのHow to change the pen pressure thresholdより

/bin/ts_printまたは/bin/ts_print_rawを実行すると、ペンの認識状況が出力されるよ!、というもの

実際に見てみる・・・

[root@Linux /root]#/bin/ts_print_raw
     1 --> 1318600504:120796   9215   4620      0      0      0
     2 --> 1318600504:130799   9198   4623      0      0      0
     3 --> 1318600504:140801   9180   4619      0      0      0
     4 --> 1318600504:140823   9160   4613      0      0      0
<略>
    37 --> 1318600875:620793  12410    118      0      0      0
    38 --> 1318600875:760947  12410     85      0      0      0
    39 --> 1318600875:770795  12410     52      0      0      0
    40 --> 1318600875:810783  12410      0      0      0      0
    41 --> 1318600876: 40723  12404     42      0      0      0
    42 --> 1318600876: 50795  12398     78      0      0      0
    43 --> 1318600876: 50814  12391    113      0      0      0
    44 --> 1318600876: 60944  12385    148      0      0      0

いろいろやってみたところ・・・
右上隅

   117 --> 1318601118:380768      0    263      0      0      0
   118 --> 1318601118:450726      0    293      0      0      0

左上隅

   149 --> 1318601129:880722  12026      0      0      0      0
   150 --> 1318601130: 70975  12056      0      0      0      0

左下隅

   180 --> 1318601206:540809  12092  16480      0      0      0
   181 --> 1318601206:570760  12102  16448      0      0      0

右下隅

   196 --> 1318601230:920796      0  16480     14      0      1
   197 --> 1318601230:930799     30  16480      6      0      1

つまり・・・右上隅が「0,0」で左下隅が「12410,16480」。「横,縦」という並びかたで・・・

カウントアップ--> 時刻(unixtime):こまかい秒? 横 縦 圧力 不明 タッチされてれば1

ということでした。

圧力は、どこまでいくかな?とやってみましたが、「174」まで力をかけてもまだ行けそうだったのですが、壊れるといやなのでそこで止めました。

BlacKnight さんの情報によれば「255」まで感知するらしい。
で、/etc/ts.confに「module pthres pmin=数字」を記載することで、動作が変わるそうな。

module_raw input
#module variance xlimit=50 ylimit=50 pthreshold=1
#module dejitter xdelta=10 ydelta=10 pthreshold=1
module pthres pmin=20
module linear noxyswap

上記のように追加して、再起動。
すると、確かにts_print_rawで表示される圧力値に「222」といった値が現れるようになりました。

ただ、こちらの値は、書き換えてもあまりいい効果は現れていないような感じがします。

EA800のペンのサンプリングレート変更

ここんとこ放置していたASUS Eee Note EA800。
最近、また、いろいろ動きがあるようです。

kernelを作ったり、パッケージマネージャを移植したりと、いろいろあるようですが
使い勝手の改善、という重要な動きがありました。

EA800で、結構不満な点の1つが、ワコム技術使ってるはずなのに、結構微妙なペン感度です。
ネタ元: BlacKnight さんの How to overclock your pen! より

/直下に置かれている「wac_tch」というファイル。
実はコレが、タブレットのサンプリングレート変更プログラムということが判明しました。

[root@Linux /root]#ls -l /wac_tch
-rwxr-xr-x    1 root     root         6679 Jan 27  2011 /wac_tch
[root@Linux /root]#/wac_tch
Need samplerate parameter!
[root@Linux /root]#

ただ単に実行するだけでは、上記のようにパラメータを指定してください。と言われるだけです。
指定できるパラメータは以下の4種類。

  • 「–0」 → ペン無効
  • 「–1」 → 133 pps
  • 「–2」 → 80 pps(たぶん、これが標準値)
  • 「–3」 → 40 pps

残念ながら現在地を調べるパラメータはないようです。

お薦めのパラメータは「–1」の133pps。

[root@Linux /root]#/wac_tch --1
wacom touch: set samplerate 133pps
[root@Linux /root]#

これで、素早くペンを動かした時の動作が改善したような感じです。

さて、この変更は再起動すると消えてしまいます。
再起動後も設定が引き継がれるようにするには、/etc/profileの最後に以下を追加します。

# set Wacom pen sample rate to 133 pps
if [ -e /wac_tch ] ; then
/wac_tch --1
fi

これでokです。

さて、BlacKnight さんは、もう1つ、ペンがらみで調査結果を出していますが、それについては、現在調査中です。
別記事になる予定です。

EA800のfirmware強制書き換え手法

ASUS Eee Note EA800は内部のmicroSHDCカードにインストールされているLinuxを起動しています。
このシステムイメージを書き換える手法は基本的にEee Note Sync経由となります。

台湾掲示板で活躍中のpbarretteさんは、ASUSのftpで配布されているイメージファイル(zip)内のeTablet.romを書き込むことに成功しました。
zipという拡張子がついていますが、実際にはcab形式です。7-Zipなどを使用して開くことができます。
以下の手順のネタ元はEee Note Language Selectionスレッドのpbarretteさんの書き込みです。

起動しない状態からアップデートする場合は手順(5)以降を行います。
その際は、microSD内にパーテーションが残っているとうまくいかない場合があります。その場合は、中のmicroSDを取り出し、パソコンにて既存のパーテーションを壊してから手順(5)以降を行ってみてください。

(1) 正常に動作しているEA800であればtelnetでアクセス
(2) 以下のコマンドを実行し、アップデート要求フラグが立ってないことを確認

[root@Linux /root]#sysparams get needUpdate
0x00000000[root@Linux /root]#

上記のように「0x00000000」となることを確認。

(3) アップデート要求フラグをたてるコマンドを実行

[root@Linux /root]# sysparams set needUpdate 1
[root@Linux /root]#

(4) EA800を再起動

[root@Linux /root]# reboot
[root@Linux /root]#

(5) 「ASUS Eee Note Update Engine System」というウィンドウで止まる

(6) freenote.orgからUpdateClient.zipを入手

(7) 上記を展開し、同じディレクトリにeTablet.romも置く

(8) コマンドプロンプトを開き、updateclientコマンドを実行する

C:\EA800\UpdateClient>UpdateClient.exe eTablet.rom
0 thread start
1 command socket connect
2 command Error:{0}Success
3 Is connected to command server
4 169.254.2.1:19999
StopConnectTimer
5 PCTLCOMMD_ALL sendnum:20
6 header Data send 32
7 Server command send message:28
8 data type:info
9 Data send 220
10 Data send over
11 Server command send message:20
12 PCTLCOMMD_CONTINUE sendnum:20
13 header Data send 32
14 Server command send message:20
15 data type:part
16 Data send 55
17 Data send over
18 Server command send message:20
<略>

(9) 基本的にすぐ画面が動くけれども、状態によっては3分ぐらい画面が動かないかも?

(10) なんやかんやで10分ぐらいかかる感じ

(11) コマンドプロンプトの出力がとまって、EA800の画面も変化ないようだったら、下部のリセットボタンを押す

61735 Data send 4096
61736 Data send 4096
61737 Data send 4096
61738 Data send 3838
61739 Data send over
61740 Server command send message:20
61741 PCTLCOMMD_OVER_CLEAR sendnum:20
61742 Send over
Reconnect:updateok
61743 Server command send message:20
61744 command receive Socket is closed

上記のような形で「Reconnect:updateok」が表示されていれば、コマンドプロンプト側はok。

EA800の画面の方は↓のような感じで「Over. Success. Disconnect. You can still connect to update.」がでたらよい

(12) 再起動後「Formatting user partition, please wait… 」のウィンドウがでて5分ぐらい処理が行われる

(13) 「Please Reboot the eNote.」とでたら、下部のリセットボタンを押す

(14) 正常に起動したらfirmware適用終了

ASUS EA800 新firmware V1.0.14.118TW

どうやら5月末ぐらいの日付でASUS Eee Note EA800に新しいfirmware V1.0.14.118TWがでてたらしい。


とりあえず適用してみた。

すると、以下の様な画面になった。(注:工場出荷状態に戻しています)

大きな違いは、「Dr. Eye」という台湾で有名な辞書ソフトから、英漢 漢英 辞典が収録された、ということ。

Dr. Eyeには日漢辞典もあるようなんですが、それはないようです。

それにしても、1つ前の記事でDr. Eyeネタをやったら、こっちでも関係してたなんてびっくりですよ。

その他の点の違いはまだ見いだせていません。
とりあえず、設定できる言語は「英語/中国語」しかないけど、入力できる文字はなぜか日本語モードもある、という前回のアップデート状況と変わりませんでした。

日本語化の検証については、また明日っと

— 追記1 —
5/14版の日本語化を適用してみたら、おおむね大丈夫そうな感じ
というか、変化はほとんどない?
中国語版だと「Dr. Eye」だったところは、日本語リソースを適用したら「辞典」になった。

ちょっと気になるのは/usr/local/eTablet/version の表記。

[root@Linux eTablet]#cat /usr/local/eTablet/version
VERSION 1.1.51.8359 Thu Apr 21 04:39:28 UTC 2011
[root@Linux eTablet]#

ここがベースソフトウェアのバージョンを表していたりしそうな感じがする・・・
実際、eTabletディレクトリ内部のファイル日付を確認してみると、4月21日より新しいものは存在していない。