MIPS系CPU JZ4775搭載Android腕時計 SmartQ Z Watch

中華タブレットの初期製品で有名だったSmartQシリーズに、腕時計型のAndroidが出ました。
「SmartQ Z Watch」です。

これも、GEAK Watchと同じくIngenicのMIPS系CPUの「JZ4775」を搭載している。
というか、姉妹製品なんじゃないかという気も・・・

・中国語版「製品ページ
・英語版「製品ページ

SmartQ Z Watch(「Z1」という記載もちらほら)は単独でもAndroidとして使うことができるが、親機となるAndroid端末とBluetooth接続で使用するような感じで使うのが、想定されている使い方だと思われる。
いくつかのレビューを見ると、バッテリーの持ちはそんないいもんではない感じで、12時間ぐらいらしい。

英語版ページは必要なものがなかったりするので、中国語版ページにアクセスすることがほぼ必須。
例えば、重要なあたりだと下記のようなものがある。

・中国語版「Z Watch firmware ダウンロードページ
 2013/11/11現在の最新は、11/07公開のV1.8
 ダウンロードの際は「电信下载」の方のリンクをクリックのこと。
 ちなみにURLは「 http://d2.smartdevices.com.cn/files/SmartQ_Z1_V1.8/update.zip
 update.zipをZ Watchにコピーして、良くあるAndroidっぽくfirmwareアップデートを行う感じ。

・中国語版「Z Watch 助手
 Android端末にインストールしてZ Watchと連携をとるためのソフト。
 Play Storeにはなくて、上記URLからapkファイルを入手する必要がある。
 このソフトからZ Watchのfirmwareアップデートを実施することも可能。

・中国語版「開発者向けページ
 先週SDKが公開された(「智器可穿戴SDK发布 Z Watch受开发者狂热追捧」)
 SDKダウンロードには、「開発者だったら、これくらいの問題とけるよね?」的な感じの
 プログラミングクイズを突破する必要がある。
 現状、マニュアル等は全部中国語

英語圏のTABLE REPUBLICというサイトの「SmartQ Z Watch専用フォーラム」に
firmwareのバージョンアップ履歴とかバージョンアップ方法
SDKまわりの情報
とかいくつか情報が出ているので、こちらを見てもよいでしょう。

xda-forumは、まだ微妙なでだし。
Other SmartWach」というサブフォーラムの中の「SmartQ Z smart watch」というスレッドがあるぐらい。

SmartQ Z Watch 赤

SmartQ Z Watch 青

SmartQ Z Watch 黒

MIPS JZ4775搭載のGEAK WatchというAndroid搭載腕時計

GEAK Watchという名前でMIPSコアのJZ4774搭載でAndroid OSの腕時計が発売されるようです。
watch_parameter_banner

販売メーカ:GEAK/上海果壳电子有限公司
製品ページ:GEAK Watch(GEAK手表)
元ネタ: edgadget china「盛大 GEAK 推出可獨立運作的智慧型手表 GEAK Watch,使用 Android 4.1 系統及強大的硬體配備
およびMIPS公式twitter

CPUについては上記のMIPS公式twitterではIngenic Semiconductor(北京君正集成电路)のJz4774を使っている、と書いてありますが、GEAK Watch製品ページのスペックには「JZ4775 1G主频 M IPS架构 超低功耗」と記載されています。
まぁ、IngenicにはJz4775に関する情報はあってもJz4774についての情報は見当たらないので、おそらくはJz4775なんでしょうね。
・Ingenic「Jz4775に関するリリースニュース
・Ingenic「JZ4775製品情報

Jz4775は、2012年にリリースしたJz4770から、CPUコア数などは増やさず1コアのまま、3D関連の機能を削減し、そして省電力にして、組み込みしやすくしたもののようです。
なので、これに搭載されているAndroid上で日本語IMEを使いたいのであれば、うちで配布している「MIPS Android(JZ4760)用nicoWnnG version 2012.1107-1/2012.1120-1 独自ビルド版」を使えばいいんじゃないかと思います。

なお、GEEK Watchの全体スペックとしては以下となっています。

CPU Jz4775 1.0GHz
RAM 512MB
ROM 4GB
1.55インチ 240×240液晶、マルチタッチ対応
Android 4.1
WiFi 802.11 b/g/n
Bluetooth 4.0
NFCあり
FMラジオあり
GPS/重力センサー/ジャイロ(陀螺仪)/地磁気センサーあり
電池 500mAh
生活防水あり

・・・一言でいえば、スペックアップしたMOTOACTVですよね。これ

MIPS系CPUのIngenic Jz4780がようやく正式発表に

2012年9月に発表されるという噂、がありながらも、6月頃を最後にずっと音沙汰が無かったIngenic Jz4780ですが、ようやくCES2013において発表される、という公式情報がありました。

MIPS社プレスリリース:Highly-Integrated MIPS-Based™ SoC from Ingenic Sets New Performance Point for Power-Efficient and Affordable Devices
Ingenicの製品ページ:Jz4780

スペックは、噂にあったとおりの

Jz4780 40nmプロセス
Dual core 1.5GHz
GPU: SGX540

というところですね。
MIPSのリリースには「1.3GHz+ SoC」とありますが、Ingenic側は「1.5GHz」としているので、それに従っています。

JZ4780 Diagram(1)

・・・ここまで遅れといて、そのスペックで大丈夫か?と心配になるレベル。

MIPSのリリースには、Alter-semiconductorのLTEチップFOURGEEと組み合わせたMIPSベースのタブレットも出展するそうなんですが、果たしてどうなることやら・・・

ActionSemiconductor ACT-AMT7029?

AinolからNOVOタブレットの新製品群が出るという話があるようです(juggly.cn:「中国 Ainol、NOVOタブレット新作 Dragon、Venus、Fame II、Legend、Dream、Hero、Hero II、Captainの製品情報を公開」)

その中で

CPU: ACT-ATM7029 Cortex-A9クアッドコア
GPU: GC1000

というスペックが掲載されているようです。

ACT-AMT7029とは、おそらく、ActionSemiconductor(炬力集成)のAMTプロセッサシリーズの製品のことだと想定されます。

しかしながら、ActionSemiconductorのページは全然製品について更新されないページなのです。

トップページのニュースを見ると英語版の最終更新は2011年4月、中国語版は2011年12月ぐらいな模様ですが、その時点でリリースされていたはずの、AMT-7001という製品について、記載がありません。

1つ前の製品である「AMT-7001」というのは、どういう製品であったのかと言えば、MIPS32 74Kfコア採用のプロセッサです。

CPU: MIPS32 74Kf(浮動小数点演算機能つき)ベース 1.3GHz
GPU: GC800 / OpenGL ES2.0対応
メモリ: DDR3
HDMI 1.3対応
(参考1:2011/11/15作成「AMT-7001とJz4770/Jz4760の違い?」)
(参考2:2011/11/05プレスリリース「ミップス・テクノロジーズとActionsc Semiconductor社、Android「Honeycomb」をタブレット向けの新しい1.3GHzチップに搭載するために協力」)

AMT-7029は、GPUについては引き続きVivante社のGCシリーズのGC1000というのは、非常に順当な進化と言えます。

しかしながら、CPUコアがARM系Cortex-A9ベースに変わる、というのは、非常に驚いた選択です。

とはいえ、MIPSコアのAMT-7001搭載の製品は少なく、同業でMIPS系CPUを出しているIngenic(北京君正)も、夏に出す予定だった次世代製品Jz4780が、音信不通になってる現状からすると、MIPS系CPUに見切りをつけてしまった可能性が高いような気もします。

特にMIPS系で独占販売をしていたAinolがすでにARM系でばりばり売ってしまっている現状から考えても、MIPS系Androidの将来は結構つらいのかもしれません・・・

MIPS版Jelly Bean(Android 4.1.1)も出ているのに

AMD Trinityの活用を考える

AMDの「APU新製品」に関するブロガー勉強会でもらった、AMD Trinity A10-5800Kのいい活用方法が無いか考え中。

地デジのCPU負荷低減?とか考えたんですが、うちの特異的な環境ではSATVD-Tというソフトで地デジを見れてたんですが、久しぶりに起動したらうまく動かない感じで謎です・・・

まぁ、他になにかないかと考えたところ、目にとまったのは、VHSビデオテープの山。

というわけで、エンコードしてみた。
使用したソフトはCorel VideoStudio Pro X5

ハードウェアアクセラレータ対応、と書いてあったから、これを選択した、というレベルの適当さです。

使用したキャプチャデバイスはIOデータ GV-MDVD3

これは、数年前にVHSテープを取り込もうとした時に、ちょうど安かったから買った、という感じです。

キャプチャを実施してみると、こんな感じのCPU負荷です。

まぁ、全然負荷になってない感じですね。

これくらいじゃ、Trinityならでは、なんてのは全然なさげです。

・・・・こまったなぁ・・・^^;;;;

ところで、本題とは関係ないんですが・・・アメリカのamazonだとVideoStudio Pro X5 って、Ultimateですら$57.95なんですね・・・日本には発送してくれないですが。