USB電源の種類メモ USB-PD,QC4.0,PE3.0など

USBコネクタを利用した電源規格がいろいろあってめんどくさいのでメモを作成
QuickCharge4.0については資料が特に少ないので、良くわからない。

ベンダ 名称 電圧 電圧ステップ 最大電流 デバイス間通信 USB-PD対応
USB公式規格 USB-BC 5V 5Vのみ 1.5A ホスト→デバイス(VBUS) ×
USB-PD 5V~20V 5/12/20V 最大5A 双方向(USB-PD)
Qualcomm規格 QuickCharge2.0 5V~20V 5/9/12/20V 3A ホスト→デバイス(VBUS) ×
QuickCharge3.0 3.6V~20V 200mV単位で増減 3A ホスト→デバイス(VBUS) ×
QuickCharge4.0 3.6V~20V? 20mV単位で増減 3A? 双方向(USB-PD)
MediaTek規格 PumpExpress+ 5V~12V 5/7/9/12V 3A ホスト→デバイス(VBUS) ×
PumpExpress2.0 5V~20V 0.5V単位で増減 3A ホスト→デバイス(VBUS) ×
PumpExpress3.0 3V~6V? 10~20mV単位で増減 5A以上 双方向(USB-PD)

調査の際に参照した資料

・USB公式規格関連
「USB-BC(USB Battery Charging)」
「USB-PD(USB Power Delivery)」

インプレスケータイWatch:ケータイ用語の基礎知識 第747回:USB PDとは
ラトックシステムズ:USB超入門(2) USB Power Deliveryとは

USB公式:「USB Power Delivery」に下記規格に関して記載あり
USB-PD Rev2.0 for USB 3.1
USB-PD Rev2.0 for USB 2.0
USB-PD Rev3.0
なお、USB-PD Rev3.0ではUSB Authenticationなどを導入し、その充電器やケーブルなどが正規のものであるのか?といった認証機構が盛り込まれている

USB公式:「USB-IF Device Class Documents」の中程にある「Battery Charging」に下記規格に関しての記載あり
USB-BC v1.1
USB-BC v1.2

・Qualcomm規格

Qualcomm公式「Qualcomm Quick Charge

QuickCharge 4.0について、まともな資料が提示されていない。
Qualcomm Quick Charge 4: Five minutes of charging for five hours of battery life
New Qualcomm Quick Charge 4 Delivers up to 20% Faster Charging, Improved Efficiency
いまのところ、上記2つのみ?
Snapdrago 835以降で搭載
USB-PD互換をうたっている
充電用ICはSMB1380 and SMB1381

QuickCharge2.0,3.0に関してはEUの規格団体ULサイトにいくつかある。
Qualcomm Quick Charge 2.0 AND 3.0
MediaTek Pump Express / Pump Express Plus Certification Program

・MediaTek規格
PumpExpress資料は、しばらく前はちゃんと掲載されていたのだが、いまはリンク切ればかりで閲覧できないのが多い・・・

MediaTek公式「PumpExpress 3.0プレゼン資料
PumpExpress 3.0もUSB-PDというのは、このプレゼン記載

充電器側で使用するチップ製造メーカ「AC/DC Rapid Charge™ Solutions
QuickCharge2.0/3.0、PumpExpressに対応するチップ

RetroPie以外のレトロゲーム向けディストリビューションLakkaとlibRetro

ラズベリーパイを使って各種ゲーム機やパソコンをエミュレートして遊びやすくしたディストリビューションとして「Retro Pie」というのがある。

他に似たようなのがないか探していたら「Lakka」というものを発見。
ちょうど、「Orange Pi PC向けのサポートを開始したばかり」のようです。

RetroPieのサポートリスト」と「Lakkaのサポートリスト」を見比べても、基本的に大差はないようです。

LibRetro」という古いアーキテクチャ環境ソフトウェアRetroArchをWindows,Linux,MacOSX向けに提供しているところが提供しているディストリビューションが「Lakka」という位置づけのようです。
なので、「Getting Started with RetroArch」を見ると、Ubuntu Linuxの追加レポジトリとして登録するための手順も書いてあったりします。

で、Lakkaのマニュアルで特に気になったのは「NetPlay
1プレイヤー用のLakka上でスーファミのマリオカートを動かし、2プレイヤー用のLakkaから1プレイヤー用のLakkaにネットワーク接続することで、対戦が可能になる、というもの

さすがに同一スイッチ内、ということですが、ちょっと面白そうな感じがします・・・

RetroEngine Sigmaの中身はおそらくOrange Pi Lite

おそらくNintendoのファミコンクラシック/NES Classicの成功を受けて、Indiegogoで始まったクラウドファンディングプロジェクト「RetroEngine Sigma – Mini Console & Media Player」というものがある。

各種エミュレータを搭載してるだけのようなのだが、コネクタ配置に見覚えが・・・

うちにあるOrange Pi Oneを見てみる・・・

Indiegogoページにあるコネクタ周りの配置・・・

横のUSBコネクタ周りにはRJ45がなく、ちょっと間隔があいてUSBコネクタが2つということは・・・

Orange Pi Lite!!!

上に乗せるOSについては、ラズパイ向けに出ている「RetroPi」をarmbianベースに変更し、Orange Piに移植した「RetrOrangePi」というのがあるので、もしかしたら、もしかするかもしれません
ちなみにRetroPiで動くエミュレータは「Systems in RetroPie」にあるように、多岐に渡っており、RetroEngine Sigmaがうたっている機種が含まれています。

というわけで、このプロジェクト、Aliexpressで送料込み$15.11で販売しているものに、それっぽいケースをつけて、RetroPi(とそれで使っているエミュレータ)を載っけて最低価格$49+送料で販売するってことですかね・・・

権利関係、ほんとに大丈夫なのかな???

YotaphoneみたいなE-Inkディスプレイ付きのAndroidがHisense A2として登場予定

ロシアのYotaphoneから、E-Inkのセカンドディスプレイが搭載されているAndroid端末YotaphoneとYotaphone 2が発売されている。

余談ながら、Yotaphone2は、現在、Gearbestにて$119.99で販売されている。

Yotaphone2はSnapdragon 801(4コア)/RAM 2GB/ストレージ32GBというスペック。

次がでるのかどうか?という中、別のメーカからE-Inkセカンドディスプレイ端末が登場です。

中国の技適とも言えるものを取得したとして、Hisense A2という端末が登録された情報を掲載するサイトに掲載されました。

海信 Hisense A2
hisensea2-1
hisensea2-2

上記によればスペックは

Snapdragon 430(8コア)
Android 6.0.1
RAM 4GB
ストレージ 64GB
WCDMA 900MHz, 1800MHz, 800MHz, 2100MHz
LTE Band1, Band 3, Band 38, Band 39, Band 40, Band 41

ディスプレイは5.5インチ 1920×1080の通常のものと
セカンドディスプレイとして5.17インチ 960×540のE-Inkのものが用意されています。

発売時期と価格がまだ判明していませんが、価格次第では面白そうですね。

マインクラフトをOrange PiのLinuxで動かすことができるか?

結論から述べると、2016/12/02現在、Orange PiのLinux系では動きません。
Allwinner H3搭載のOrange Pi PC、および、Allwinner H5搭載のOrange Pi PC2共に動きません。

マインクラフトをラズベリーパイで動かす、という話がある。
いまはRaspbianに標準でマインクラフトが入っているので簡単、と書いてある。

このRaspbianにインストールされているマインクラフトは「Minecraft Pi Edition」というものであり、通常のパソコン版とは異なるものとなっている。
タブレットなど用のMinecraft Pocket Editionをベースに開発されているが、3年以上アップデートされていないため、機能差が結構でている。

このMinecraft Pi Editionであるが、公式ページからminecraft-pi-0.1.1.tar.gzをダウンロードすることができる。
バイナリを調べるとARM用で、一見するとOrange Piでも動作するように見えます。

しかし、実行してみるとBroadcomのGPUデバイスにアクセスしようとし、起動に失敗します。
BroadcomのSoCを使用しているラズベリーパイ(Raspberry Pi/Pi2/Pi3)以外では動作しないようです。

さて・・・パソコン版のMinecraftについて、よく見てみると、Windows用、MacOSX用とLinux用と3種類あります。
そしてLinux用は、Javaのパッケージでの提供となっています。
Orange PiにもJavaはインストールできるので、実行できそうな感じに見えるでしょう。

実際、アップデートの実行と、起動の途中までは成功します。
しかし、グラフィック操作関連のライブラリ読み込み時にx86用のバイナリを読み込んでしまい、起動に失敗します。

過去のMinecraftでは、ファイルを強制的に置き換えることで起動に成功していたようなのですが、最近のバージョンでは使えないようです。
jarファイル置き換え&チェックサムファイル置き換えを行っても、起動時に元のファイルをダウンロードしなおしてしまいます。

うまいことやる方法はないものでしょうかねぇ・・・

なお・・・Orange PiのOSをAndroidに書き換えて、Android版のMinecraft Pocket Editionを使う、という手はあります。