台湾でNFC TSMベースのサービスがはじまるらしい

台湾でNFC TSMベースのサービスがはじまるらしい

(2012/10/18追記: もう1つ、中華電信を主体としたサービスも始まるようです。「最近のNFC関連のニュース」)
ネタ元
 ePrice:Kfone 手機 NFC 感應付款 年底推出
 SOGI 手機王:Kfone NFC手機發表 亞太首座NFC TSM系統啟用

まずは、2012年秋~冬の先行テストから開始。
この段階では1000ユーザぐらいでのテスト。
Mifareを使用している交通系のカードとしても使える・・・みたいなんだけど、書きようがちょっと微妙

続く第1期は、2013年1月開始。
NFC TSM(Trusted Service Management)を有効にしたバージョンで、5000ユーザ想定。
「Transportation&Retailers service」と書いてあり、携帯電話ユーザ間での小口送金や、商店での少額決済に利用できるようになるようだ。

第2期は、2013年4月開始。
ここで「Credit Payment服務上市」とあるので、決済サービスが本格開始のようだ。

第1期なのか第2期なのかはっきりりませんが・・・
・台湾セブンイレブンで決済サービス利用可能
・交通系では高雄MRT、台北MRTで利用可能

という感じらしい。
あと、当然、銀行やらカード会社は関係しています。

試験サービスで使うのは、K-Touch W860というAndroid携帯電話をベースとした「Kfone NFC」という専用携帯電話の模様。
スペックは以下の通り
・nVidia Tegra2 1GHz
・RAM 1GB / ROM 8GB
・Android 2.3.4
・4.3インチ WVGA
・500万画素カメラ
・microHDMI出力有り
・NFCアンテナは裏蓋にあり

また、iPhoneやそれ以外のAndroidなどを対応させるために
「NFC対応SIMカード」+「microSDサイズのNFCチップ」や
「NFC対応SIMカード」+「iPhone向けのNFCケース」が用意されているようです。

・・・まぁ、似たようなやつは、いろいろ出てますけどね。
iPhoneを「お財布ケータイ」に 米社がmicroSDカード活用で 」とか「This microSD Card Adds NFC To Any Android, iOS Device」とかで。
それの類例、という感じでしょうか。

実際には、台湾SPECTECのSDN-723 SIM card w/NFCとかのハードウェアを使用している、という感じなんでしょうかねぇ。

タッチで家の鍵を開け閉め(Edy/Suica/Felica)

Felica系(Edy/Suica)を使って家の鍵を開け閉めするシステムについて、調べた。

(2012/10/05追記: 海外製品についての調査結果)

ソニックブレインのアイ・タッチスリムシリーズ
 以前は株式会社タセ(http://www.tace.co.jp/)という名前だった。
 バージョンアップを何回かしており、現行の家庭向けは以下の2製品。
 アイ・タッチスリム Tシリーズ
 LOCKIT ロックイット

  ロックイットは簡易版で、かなり機能が限定されているようだ。
  後述のシーズンテック シリンダーICロックからさらに機能を削っているような印象がある。
  既存の鍵を活かすタイプ

 2023/05/16追記: ソニックブレイン株式会社のWebは平成25年9月30日付け更新が最後で、トップページにAdobe Flashファイルも掲載されたままとなっているという放置状態
 会社が存続していない可能性?

シーズンテックシリンダーICロックシリーズ
 取り付けマニュアルが掲載されていないので、事前検討がしにくい。
 いろいろ調べていたところ、謎のexcelファイル内に興味深い記述があったので後ろの方に転載しておく。
  既存の鍵を活かすタイプ

 2023/05/16追記: シーズンテックでの製品販売は2023年3月末で終了し、大崎電気工業株式会社マザーセキュリティ株式会社 で販売している製品に切り替わった模様

 マザーセキュリティ株式会社ではSmart IC LockSmart Dual LockIC TIME Sといった製品を取り扱っている

・iNAHO(イナホ)
 インターロック/インターロックR
 ユビタッチ/ユビタッチR
 という製品があるようなのだが、メーカー公式のページを発見できなかった。
 株式会社フキというのが出てはきたが、OEM先の1つであるような気がする。

 2023/05/16追記: フキはいまも現存しておりスマホ連携アプリ iNAHO Ei-Lock は2023/04/21付けで更新されているので大丈夫そう

株式会社 エイ・エス・アイ
 ロイヤルガーディアン(ROYAL☆GURDIAN)シリーズ
 興味深いなぁ、と思うのは管理者向け説明で、滞納者ロックアウトに使えます、と歌っているところ。

 2023/05/16追記:Webに「2022年12月20日(火)をもちまして、全商品の販売を終了しました。」という記載あり

・美和ロック
 FKALT
 株式会社KESAKA社のシステムと連動して使う模様
 家庭向けではなさそう

・株式会社アルファ
 Entry Lock(エントリーロック)
 ただし、これは、株式会社KESAKA社のシステムと連動して使うもので有り、製品自体も受注生産
 なので、個人が利用するものではない模様

・番外: 海外のLockitron
この製品は基本的にはiPhoneにアプリをインストールして、そこから解錠施錠をする、というもの。
ただし、FelicaではなくNexus SのNFCにも対応しているらしい。

— 興味深いexcelファイルからの転載 —
【シリンダーICロックとLock itの相違ポイント】
1.タセ・鍵屋リンクスという会社が以前から販売していた「アイタッチスリム」という製品と
  室内側は、全く同じ物。タセは社名変更し、鍵屋リンクスは会社が解散している。
2.開発依頼をしている韓国の会社が、シリンダーICロックとロックイットは同じであり、室外側の
  ICリーダー部は、韓国開発会社の技術を利用させてもらっているので、似た形状になっている。
  しかし、室内側は当社側の技術指導と経験から設計をし、金型も独自で起こしているので
  全く違う製品である。
3.ICの登録枚数も、100枚と300枚で、3倍違う。※使用している電子部品関係が全く違う。
4.ICの追加登録は、ロックイットは出来ないが、シリンダーICロックは管理者カードがあれば出来る。
5.開錠履歴も1000件に対し、シリンダーICロックは3000件と3倍違う。
6.従来のシリンダー錠で開錠した場合、ロックイットは履歴が残らないが、シリンダーICロックは履歴が残る。
7.シリンダーICロックは、バックセット38mmから取付けられるので、幅の狭い扉や勝手口にも取付けれるが、
  ロックイットは、バックセット62mm以上の扉からしか設置できない。
8.シリンダーICロックは、従来からのシリンダー錠や手動で開閉した場合、ギアがモーターから自動で外れる
  「クラッチ機構」を採用しているので、非常時は街の鍵屋さんに非常開錠を依頼でき、ギアやモーターの
  トラブルもほとんど無い。ロックイットは、従来からのシリンダー錠や手動で開閉した場合、ギアやモーターも
  連結したまま回るので、重い。

また、シリンダーICロックはリモコンなどの拡張性を持っている。