この記事は「Xperia X10 mini proのカスタムROM事情 2012/04/23版」で置き換えられています。
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最近のXperia X10 mini proのカスタムROM事情
Android 2.3ベースのカスタムROMが主流となっています。
また、kernel部分については、標準kernelもしくはZombie Panic Kernelという2択です。
Zombie Panic Kernelの導入方法についてはXperia X10 mini proのkernelを書き換えるを参照してください。
Android 2.3ベースのカスタムROMは、おもに4種類、とその亜種2つ、という感じです。
・Ginger DX Pro
・Flame.E
・GinTonic SE
・MiniCM7 pro
この4種類のどれかを使っておけば、無難といったところでしょう。
なお、ドコモユーザは現状リリースされているカスタムROMを使う際は十分に注意が必要です。
ドコモSIMが入っていると、APNとしてmopera.netを問答無用で選択した状態で、なおかつ、データ通信が有効になっているため、初回起動時に「FOMAパケット通信料[一般]」扱いのパケット通信が発生してしまいます。最短で手順を進めたとしても30円程度の料金がかかりますので注意してください。
回避するには、初回起動時はSIMを抜き、「データ通信を有効にする」のチェックをはずした状態で電源を切り、SIMを指し、設定を行ってください。
・GingerDX pro
Eyama氏がdoixanh氏のGinder DXをX10 mini proに移植したもの。
Zombie Panic kernelを使用すること前提のパッケージ内容。
標準kernel(stock kernel)を使用するには同時配布のモジュール集も追加でインストールする必要がある。
・Flame.E
Eyama氏がいままで他のカスタムROMに携わった経験を活かして組み上げたもの。
Zombie Panic kernelを使用すること前提のパッケージ内容。
標準kernel(stock kernel)を使用するには同時配布のモジュール集も追加でインストールする必要がある。
・GinTonic.SE
slade87氏がdoixanh氏のGinderDXをベースにX10 mini proに移植したもの。
Eyama氏のGingerDXより後発ではあるが、カスタムkernel作者が作っているということもあり、期待が大きいもの。
ただ、癖は強いかもしれない。
Zombie Panic kernelを使用すること前提のパッケージ内容。
標準kernel(stock kernel)を使用するには同時配布のモジュール集も追加でインストールする必要がある。
また、X10 mini proのfirmwareで、2.1.1.A.0.6と2.1.1.C.0.0とで無線部分の動作の違いが発見されたため、2.1.1.C.0.0ユーザ向けに追加モジュールもでている。
なお、この変更の話は、他のカスタムROMに派生する可能性があるので、今後の動向に注意。
・MiniCM7 Pro
paul-xxx氏がnobodyAtall氏のMiniCM7をX10 mini proに移植したもの。
元のMiniCM7はFreeXperiaProjectの一部になり、CyanogenMod7をカスタマイズしたもの、という位置づけになっている。
MiniCM7 proは、標準kernel(stock kernel)向け、しかも2.1.1.A.0.6向けとして作成されている。
2.1.1.C.0.0には対応していないので注意。
最近、開発停止宣言を出しているので、今後の動向が注目されるところ。
以下の2つは亜種、という感じのものです。
・MiniCM7 SonyStyle
paul-xxx氏のMiniCM7 proをソニエリ純正のような感じで使えるようにカスタマイズしたもの。
4コーナーランチャーなど搭載。
純正の雰囲気が好きな人にお勧め。
MiniCM7 proと同様に、標準kernel(stock kernel)向け、しかも2.1.1.A.0.6向けとして作成されている。
・ArcMini
Pranav110089氏がGingerDX ProをベースにXperia Arcっぽい雰囲気に改造しているもの。
機能的にはGingerDX Proと同じなので、カスタムkernel向け。
番外
・CM7.1.0 – FreeXperia Project
FreeXperiaProject作の、ほぼオフィシャルのCM7.1。
なんだけど、2011/10/27時点で最新のFXP043aでも実用に耐えない。
しかも、開発中止的は話をしている。