イオシスのIODESUはDOOGEE CoLLo 2 DG120

イオシスから「IODESU」なるAndroidスマホが9800円で出るらしい。

なんかこの背面、どっかで見たことあるよーな・・・でも具体名が出てこなかったので、とりあえず「3.5inch android MT6572」で検索・・・

1件目で当たりを引いてしまうとは・・・

中国のDOOGEE社の「CoLLo 2 DG120」ですね。
20130921190620854

ascii.jpの記事ではいつものことなんですが、なぜかCPUを正式名称で書かない。
正式名称は「MediaTek MT6572」なのに、いつも、「MTK6572」と書く。
なんなんだろ?

あと、イオシスのいつものことですが、日本向けにカスタマイズしてるくせに、技適は取らない系。

記事中の「中華スマホでは一部アプリが動作しない場合があるが、この端末はほとんどの主要アプリが動作確認済み」というのは、中華スマホ系でGoogle Playをインストールしてるやつ、というのは、容量削減のため、Gapps関連のpermisson設定とかライブラリファイルとかのコピーが不完全で、本来必要となるファイルが全部揃ってないから、ということが原因だったりする。
(ちなみに、不完全な場合、twiccaがインストールできない)

・・・・・・・にしても、DOOGIEの製品ページだと「MT6572 1.3GHz」で「バッテリー容量3000mAh」なんだけど、イオシス版は「1.0GHz」で「2200mAh」なのか

で・・・一番不安な点。

DOOGIE DG120の情報を調べると、メモリ関連の記載がいろいろぶれている。
overviewページ」は「512MB RAM 」
parameterページ」は「Memory 256MB RAM + 512 ROM」

aliexpressの販売店を見てみると「RAM 256MB/ROM 512MB」「RAM 512MB/ROM 2GB」の2種類が・・・
(「RAM 512MB/ROM 4GB」というタイトルのもありましたが、本文を読むと
ROM 2GBでした)

はたして、ほんとにRAM 512MB/ROM 4GBモデルなんでしょうか?
(注意:中華スマホのROM容量は、結構偽造される場所なのです)

ちなみに・・・・技適無いのを分かって、こんなん買うぐらいだったら、後述のJIAYU F1買った方が、実用になると思いますよ。
90ドル以下で買える上に、JIAYUのAndroidは基本的に安定確実きびきび動く、ですからね。


「DOOGIE DG120についてのおまけ」

firmwareのアップデータがあります。
downloadページ
「DG120-14.0504」というバージョンが出ています。(中の日付は2014/03/13でした)
firmware本体はGoogle Driveに置いてあります。
「Tools & Instructions」の方はまだダウンロードしていませんが、firmwareファイルの方を見る限りでは、MTK系でよく使われるfirmware書き込みソフトSP Flash形式のファイルのようです。


ちなみに・・・・
最近、fastcardtechで売ってるMTK MT6572搭載ので、おもしろそうなのをいくつか紹介。

まずは、安心と信頼のJIAYUからはJIAYU F1のWCDMAモデル。

4.0インチのちゃんとしたやつが欲しい人にはお勧め。
超お薦め。

在庫処分に入ったっぽいiPhone5CもどきのKiphone5C WCDMAモデル。

46ドルにまで値下がりするとは思いませんでしたよ。(↑だと$94.99と出てるけど、リンク先に飛ぶと$45.99)

そして、変態スペック Star X5 IRON MAN

「厚さ5.88mm!」と謳うのはいいんだけど「4.0インチ640*360」とか「背面カメラ440万画素」と、聞いたこと無いスペックが・・・
ガワも露骨なまでのねじ止めが・・・
11515_P_1400718975759
いや・・・なに・・・これ・・・

そして、DOOGIE DG130

液晶は4.3インチ、と、DG120と比べると大型化になっちゃってますけどね。


2014/06/24追記

CoLLo 2 DG120の後継製品「COLLO3 DG110」が市場に出回り始めたようです。

スペックとしては、MT6572 1.0GHz/RAM 512MB/ROM 4GB/4.0インチ800×480/1800mAhと、まぁ、順当なところ。

しかも、$65と安い。

いよいよ、IODESUを選ぶ理由がなくなってきた感じですね。
というか、メーカ在庫処分でしたかね?という・・・

freetelの新機種 Priori / Nico / LTE XE について

まさか、freetelから一挙5種類もの新機種発表があるとは思わなかった・・・

とりあえず、ある程度正体が見えた3機種について・・・

・freetel Priori(プリオリ)
基本、旧機種のfreetel FT132Aのカラーバリエーションモデルっぽい。
製品型番が「FT132A_Pr_??」となっている。
Socは、Spreadtrum SC7710で、RAM 512MB&HVGA(480×320)という若干残念な仕様があるものの、価格が9800円とプライスダウン
Android OSのバージョンを上げてくるかなぁ?と思ったけど、さすがにこのスペックだと、Android 4.1.2のままにしたようだ。

・freetel Nico(ニコ)
「CPU クアッドコアプロセッサ 1.2GHz」で「Android 4.4」&「NFC対応」となると、おそらくはBroadcom BCM23550採用の端末だと思われる。
(同じチップ採用のcoviaのCP-F03aへのAndroid 4.4提供開始が近日中らしい)

ほぼ同価格帯のCP-F03aがRAM 512MB、というところに、RAM 1GBなので、微妙に勝っている感じ。
いま出てる写真の通りだとすると、インドの「Xolo Q1000 Opus」によく似てる気がする。
Q1000 Opusには、2014/5/5にAndroid 4.4へのアップデータが出てる。

・freetel LTE XM
「CPU クアッドコアプロセッサ 1.2GHz」で「Android 4.4」&「NFC対応」。
特徴はかなりNicoと似ている。

BroadcomのSoCで探すと、2コアの「M320 Low-Power LTE Processors for Affordable Smartphones」というのが出てくる。
4コアのものを探すと、プレスリリース(Broadcom Announces New Turnkey LTE Platform Targeting the Growing Sub $300 Smartphone Market)の中に「M320とピン互換ありで4コアのM340が2014年Q1に登場予定」と書いてある。
なので、こいつを採用している可能性が高いんじゃないかと妄想中。
果たして、真実は如何に!?

(2014/06/04追記)
プラスワンの増田さん曰く、Qualcomm系を使用している、とのこと。
ということは、MSM8928か8926あたりでしょうかね?

・freetel Simple
根拠はないけど、Spreadmtrum SC7701B採用の端末だったりしてー、ぐらいのことを考え中。
(SC7701Bについての過去記事 2013/08/07:TD-SCDMA向けチップを製造しているSpreadtrum社がWCDMAに進出!第1弾はフィーチャーフォン向けSC7701B)

@IT掲載の記事「脱「1億総縛り」を目指すスマホメーカー」に、「現在、4名の社員とスプレッドトラムから派遣された2名の技術スタッフで業務を回している。」なんて記述があったりしますしね。

Huawei Ascend P7で、FDD-LTEとTDD-LTEに両対応しているものは存在しないのでは?

Huawei Ascend P7が発表になったそうで。

で・・・weekly asciiの記事で、「通信方式はFDD-LTEとTD-LTEの両方式に対応」なんて書かれてたけど、そんな事実あったっけ?と・・・

Huawei公式のスペック:Ascend P7 Specifications(たぶん、World Wide版というやつ)
これには対応周波数として以下が書かれている。

FDD LTE: B1/B3/B7/B8/B20
UMTS: B1/B2/B5/B8
GSM 850/900/1800/1900MHz

次に、さっそく取扱を開始したfastcardtechでは3機種が確認できる
GSM + CDMA + TDD-LTE(Dual Simcards)
Network Band: GSM 900/1800/1900MHz + CDMA 800MHz + TDD-LTE 1900MHz/2300MHz/2600MHz
GSM + TD-SCDMA + TDD-LTE(Dual Simcards)
Network Band: GSM 900/1800/1900MHz + TD-SCDMA 1880-1920MHz/ 2010-2025MHz + TDD-LTE 1900MHz/2300MHz/2600MHz
GSM + WCDMA + FDD-LTE(Dual Simcards)
Network Band: GSM 850/900/1800/1900MHz + WCDMA 850/2100MHz + FDD-LTE 1800MHz/2600MHz

FDD-LTE 1800MHz=B3
FDD-LTE 2600MHZ=B7

なので、Huawei公式スペックのやつから若干抜けがあるけど、fastcardtechの「GSM + WCDMA + FDD-LTE(Dual Simcards)」が同等品・・・FDD-LTE 2600MHz(B7)対応ってことは、ヨーロッパメインのモデルということになる。

本題の、FDD-LTEとTDD-LTEを両方とも対応しているモデル、というものは、現状では確認できなかった。

LTE対応MediaTek MT6595のスペックと細かい型番バリエーション

MediaTek初のLTE対応SoC、MT6595の詳細について、徐々に出てきている。

MTK手机网「MTK MT6595可支持eMMC 5.0与USB3.0标准」より

MT6595 – Applications Sub-System
・AP MCU subsystem
 - Quad-core ARM Cortex-A7 1.7GHz, 512KB L2 cache
 - Quad-core ARM Cortex-A15 2.1GHz, 2MB L2 cache
 - NEON multimedia processing engine with SIMDv2/VFPv4 ISA support
 - 32KB L1 I-cache and 32KB L1 D-cache
 - DVFS technology with adaptive operating voltage from 0.9V to 1.15V
・External DRAM interface
 - Supports LPDDR2/3 up to 4GB
 - Dual channel, each with 32-bit data bus width
 - Memory clock up to 933MHz
・Security
 - ARM TrustZone Security
・Applications Interfaces
 - eMMC 5.0 interface
 - Dedicated x2 SDIO interfaces
 - SuperSpeed USB / USB2.0 + OTG
 - USB2.0 high-speed Host (IC-USB)x1
 - MIPI DSI 4+4 lanes
 - MIPI CSI 4+4+2 lanes
 - UART x 4
 - DPI interface
 - Dedicated x1 SPI interface
 - Dedicated x4 + Mux.x1 I2C interfaces
 - Dedicated x2 + Mux.x1 I2S interfaces
 - Dedicated connectivity interface (SDIOx1, PCMx1, UARTx2)
 - SIM x2 interfaces
 - AuxADC x3
 - (Pin Mux.) PWM x7 channels
 - (Pin Mux.) IrDA FIR/MIR/SIR

そして、動作クロックおよび対応周波数帯によるバリエーションモデルリスト

Part Number MT6595 Turbo
(2.4~2.5GHz)
MT6595
(2.1~2.2GHz)
MT6595M
(2GHz)
CMCC 4G(5m) MT6595W/K MT6595W/L MT6595W/M
CU 4G(4M)
(w/o TDS)
MT6595W/N MT6595W/O MT6595W/P
CMCC 4G(3M)
(TD-LTE/TDS/2G)
MT6595W/B MT6595W/C MT6595W/D
3G world phone
(FDD/TDD/2G)
MT6595W/G MT6595W/H MT6595W/I
CMCC 3G
(TDS/2G)
MT6595W/S MT6595W/T MT6595W/U

上記表の見方
CMCC 4G(5M)=中国の携帯電話会社China mobileの4G対応(5種類全て)=FDD-LTE,TDD-LTE,WCDMA,TD-SCDMA,GSM対応
CU 4G(4M)(w/o TDS)=中国の携帯電話会社China Unicomの4G(4種類)対応 (TD-SCDMA以外)=FDD-LTE,TDD-LTE,WCDMA,GSM対応
CMCC 4G(3M)=中国の携帯電話会社China mobileの4G対応(3種類)=TDD-LTE,TD-SCDMA,GSM対応
3G world phone=一般的な3G対応=FDD-LTE,TDD-LTE,WCDMA,GSM対応
CMCC 3G=中国の携帯電話会社China mobile 3Gのみ=TD-SCDMA,GSM対応

つまり、日本で使える可能性があるのはFDD-LTEとWCDMA対応のものになるので、
CMCC 4G(5M)対応の「MT6595W/K」「MT6595W/L」「MT6595W/M」
CU 4G(4M)対応の「MT6595W/N」「MT6595W/O」「MT6595W/P」
3G world phoneの「MT6595W/G」「MT6595W/H」「MT6595W/I」
ということになります。

Bcrodcom BCM23550採用でAndroid 4.4(KitKat)対応のもの

Coviaのtwitterアカウント曰く、「CP-F03aにAndroid 4.4 KitKatを入れると、メモリは512MBのままで、動作サクサクに。」とのこと。

CP-F03aのAndroid 4.4へのアップデータ提供がいつかわからないので、他の機種からぱくってこれないか調べてみた。

まず、前回調べた「Broadcom BCM23550チップ採用のAndroid機種のメモ書き(2014/04/01)」に掲載している機種を確認したところ、アップデータは無かった。

では、前回対象外とした、怪しげメーカ群を探してみることにした。

YUHUA TELECOM(雨桦通信)社取扱品全般
Alibabaにもサイトを持っているYUHUA TELECOM(雨桦通信)社
Alibabaの企業ページ
上記ページを見てみると、Broadcomチップ採用のスマホをいろいろ扱っている模様。

「EOS J??」という名称のバリエーションモデルと、HTC ONE風の「ORION J??」というモデルがあるようなんだが、各モデルの違いがわかりにくいという・・・
EOS J15 BCM23550 1.2GHz Quad Core (Cortex A7) 4.5″ HD (1280*720) IPS Android 4.4 (KitKat)
ORION J01 BCM23550 1.2GHz Quad Core 5″ HD (1280*720) IPS NFC Phone

とりあえず、全部Android 4.4(KitKat)のモデルということになっているらしい。

ざらっと探したけど、

Overmax Vertis Expi
ドイツのOvermaxというところが扱っている「Overmax Vertis Expi」はBCM23550搭載だが、現状Android 4.2.2まで。

・Lava QPAD e704
インドの7インチタブレット
Broadcomのプレスリリースで紹介されている「Lava Selects Broadcom Quad-Core HSPA+ Turnkey Platform to Power New QPAD Tablet