MTK MT6577の大容量バッテリー搭載機

最近の中華スマホのはやりは大容量バッテリーと大画面な模様。

そのうち、大容量バッテリー搭載機について、MTK手机网に記事があったので丸パクリご紹介。

元ネタ:MTK手机网「最少3000毫安 超长续航双核手机盘点

ここではMediaTek MT6577搭載機が5機種(Hyundai 现代H12续航版、康佳W950、OPPO T29、长虹Z3、Lenovo 联想P770)上げられています。
OPPO T29一択かと思いきや、意外にLenovo 联想P770が価格およびOSバージョンも含めてがんばっていてびっくり。
さらだけは联想P770はCPUがMT6577Tとアップデートバージョンを採用しているらしい。
価格の「1499元」は日本円にすると2万円ちょっとぐらいではありますが、輸出販売しているサイトを探すと3万円ぐらいになっちゃうのが難点ですね・・・

機種名 RAM/ROM 液晶 カメラ バッテリー OS 市場価格
Hyundai 现代H12续航版 512M / 1GB 4.0インチ 800×480 30万 / 500万 3000mAh Android 4.0 1100元
康佳W950 512M / 4GB 4.3インチ 800×480 500万 3000mAh Android 4.0 1300元
OPPO T29 1G / 4G 4.5インチ 960×540 30万 / 800万 3150mAh Android 4.0 1600元
长虹Z3 512M / 4G 4.5インチ 960×540 130万 / 800万 3200mAh Android 4.0.4 1699元
Lenovo 联想P770 1G / 4G 4.5インチ 960×540 30万 / 500万 3500mAh Android 4.1 1499元

MTK MT6589はWCDMA dual-SIMが可能なのかも?

MTK手机网の記事にMedia TekがMT6589発表会で使用したらしきプレゼンの写真がいくつか掲載されていた。

ネタ元:MTK手机网「读图:更生动的了解MTK6589四核处理器」より

発表直後にアップした記事「MTK MT6589正式発表の中で、「WCDMA+GSM」「GSM+GSM」「TD-SCDMA+GSM」「WCDMA+TD-SCDMA」という組み合わせのDual-SIMが可能、というのを紹介した。

今回のMTK手机网掲載の写真には、WCDMA dual-SIMが可能であるような記載が・・・
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「率先支持 HSPA+ 双卡双待双通」

「HSPA+」=「WCDMAでの高速データ通信」、「双卡」=「Dual-SIM」、「双待」=「同時待受」、「双通」=「同時通信」という意味なので、併せて考えると、WCDMAの同時待受通信が可能、ということになります。

この図は、MT6589であれば、2回線分のModem部はチップに内蔵しているので、無線部分(RF)とアンテナをそれぞれにつけてやればいいよ。
競合他社のチップは、Modem部は1回線分しかないから、2回線目のModem部を別につける必要あるよ。
という比較図ですね。

これにより、チップ側はWCDMA2回線がおそらくできそう、ということが分かります。
あとは、各端末メーカ側がそれを可能とする設計をして製品をリリースしてくれれば・・・という感じですね。

さてさて・・・どうなりますことやら・・・


なお、2012/12/26現在で、WCDMA dual-simが可能なものは、Qualcommチップ搭載のCoolpad W770のみとなっています。
それ以外は、存在していないようです。

MTK MT6589正式発表

MediaTekからAndroid向けのチップセット MT6589が正式に発表されました。

MedkaTekプレスリリース:MediaTek Strengthens Global Position with World’s First Quad-Core Cortex-A7 System on a Chip – MT6589

中国のMediaTek系情報サイトMTK手机网に記事が出ています。
联发科MT6589正式发布 现场直击
 発表会のレポート記事
联发科MTK6589四核新特性解读
 スペックについての所感
MTK6589四核怎么样 跑分、发热评测出炉
 発表会で展示されていた中華メーカ:TCLのAndroid機とベンチマーク
 Alcatelから発売されるらしい。

まぁ、書かれていることをまとめると・・・

・Cortex-A7 4コア
・GPUがPowerVR Series 544ベース
・Full HD 1080p対応
  液晶解像度 1920×1080
・3D表示対応
・カメラ 1300万画素対応
・Miracast対応
・HSPA+(42Mbps)に対応
  LTEは次世代から対応
・Dual-SIMでの両アクティブ拡大
  従来:WCDMA+GSM / GSM+GSM
  新: WCDMA+GSM/GSM+GSM/TD-SCDMA+GSM/WCDMA+TD-SCDMA
  もしかしたらWCDMA+WCDMAも可能?

競合他社比較の表は、Snapdragon S4から、すでにリリースされている「Snapdragon S4 Plus MSM8960」と、今後発売予定の「Snapdragon S4 Play MSM8626」が使われています。

MedkaTek MT6589 SolutionA MSM8960 SolutionB MSM8626
Process 28nm 28nm 28nm
Apps CPU 4-core 1.2GHz CA7 2-core 1.5GHz Krait 4-core 1.2GHz CA7
Video 1080p30 1080p30 1080p30
Camera 13MP 21MP 13MP
GPU SGX5T ~1600MP/s Adreno225 ~800MP/s Adreno305 ~800MP/s
Modem Rel.8, 42Mbps & TD-SCDMA Rel.8, 42Mbps & TD-SCDMA Rel.8, 21Mbps & TD-SCDMA
Availability CS:Q4’12 MP:Q1’13 NOW CS:Q2’13 MP:2H’13

ベンチマークは次の通り

1 2
3 4
5 6

ロシアのExplay T280って3SIM機はAndroidでは無い(はず

Blog of Mobile!!~最新ケータイ情報~に「トライSIMに対応したExplay T280を発表!!」という記事がありますが、この端末、Androidっぽくないんですが・・・

まず、チップセットとして「Spreadtrum」とありますが、この会社のチップで3SIM以上に対応しているのは、以下の3製品(SC6530/SC6620/SC6610)です。
SC6530 GSM/GPRS Single-Chip Baseband/RF Transceiver for Multimedia Feature Phones
SC6620/10 GSM/GPRS Solution for Low Cost Multimedia Handsets

それぞれ、どんな機能があるかを簡単に書くと

SC6530: 3SIM/ARM9EJ-S 234MHz/GSM/HVGA/(Bluetooth,WiFi,アナログTV,FMラジオ,GPS接続,各種センサーに対応)
SC6620: 4SIM/ARM7TDMI-S 78MHz/GSM/QVGA
SC6610: 3SIM/ARM7TDMI-S 78MHz/GSM/QVGA

謳われている機能的には、おそらく「SC6530採用機」ということになるんでしょうけど、このCPUスペックでAndroid OSを動かすかというと非常に微妙な上に、そもそも「フィーチャーフォン向けチップ」と言ってますし・・・

そんなわけなので、Android風ナビゲーションキーを持ったフィーチャーフォンなんじゃないですかねぇ・・・

Spreadtrumチップ採用のAndroid風フィーチャーフォンというのは初めて見ましたが、いままでには、MediaTekのフィーチャーフォン向けチップを使ったAndroid風のやつはいろいろ発売されています。
最近もフィーチャーフォン向けチップのMediaTek MT6255を使った、ソニエリST23i風フィーチャーフォンとかが新販売されてます。(fastcardtechのページにはMT6225とありますが、フィーチャーフォン向けチップはMT6223,MT6255なので、最近出たMT6255だろうと判断)

なので、今回のコレも、フィーチャーフォンと考えるのが妥当だと思いますよ。

Lewa OS(乐蛙OS)がMTK MT6577搭載機に公式対応

以前、Rstream A1の記事(中華なAndroidベースのカスタムOSのメモ書き 2012/03/27版など)で触れた、乐蛙科技開発のLewa OS(乐蛙OS)

久しぶりに公式ページを確認してみると、いろいろ公式対応機種が増えている。

むしろ、以前から対応していた機種は、Android 2.3ベースのままで、新規追加になったやつだけが、Android 4.0ベースになっている、という謎な対応具合。

で、Android 4.0ベースの機種はと見てみれば、全部MTK MT6577搭載機。

ZTE V970
ZTE V889M
Lenovo A750
Lenovo P700
Lenovo A789
Huawei U8836D
夏新(Amoi) N820(大V)
夏新(Amoi) N821(大V进步版)
佳域(JIAYU) G2(MT6575版?)
佳域(JIAYU) G2双核普及版/G2双核标准版
佳域(JIAYU) G3
优米 X1
GLXL 100
ZOPO ZP900
金立 GN700W
康佳 E900
大可乐 Dakele

まさか、MTK系をここまでサポートするカスタムROM系が出てくるとは想定していませんでした。
どこまで対応をがんばれるのかがちょっと見ものです。

なお、Lewa OSへの書き換えには、公式配布のツールを使うようです。
スクリーンショット付の中国語解説記事→:迅蛙出击 迅蛙一键刷机教程