Oracle Cloud Always Free Tierはホームリージョンでのみ作成できるが、現在North AmericaとEMEAリージョンでしか作成できない


2021/08/24追記

ドキュメント上は相変わらずAlways Freeはホームリージョンで作成できる、とありますが、ARMプロセッサのインスタンスに関しての記述が緩いな?と思って試してみると、ホームリージョン:Tokyoなんですが、US WestでARMインスタンスが作成作成できてしまいました。

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2019/10/04 追記
昨日から東京でもAlways Freeインスタンスの作成に成功するようになりました。
→その後、10/6には作れなくなる。10/8頃から作成可能。10/10には作れなくなる、と頻繁に状況が変わっています


Oracle Cloud Free Tier(“Always Free”,”Free Tier”といろいろ表記があって謎)を使って見ようと、ホームリージョンを日本で設定してみたところ、「Out of host capaticy」という表示で作成できない。

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データリージョン一覧ページに「Free Oracle Cloud Promotion is only available in North America and EMEA data regions.」と書かれていたので、North AmericaかEMEAリージョンで作成すればいいのかな?と考えていた。(なお、「Free Oracle Cloud Promotion」と「Always Free」が同じモノを指しているかは不明です)

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しかし、ホームリージョン以外では、Always Free(常に無料の対象)となる「VM.Standard.E2.1.Micro」が表示されない。

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どういうことかと調べ回ったところ「Freedom to Build – Announcing Oracle Cloud Free Tier with New Always Free Services and Always Free Oracle Autonomous Database」に記載を発見。

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「Alwasys Freeはホームリージョンでのみ提供」「アカウント作成時に指定したホームリージョンは変更できない」

twitterを検索すると、東京リージョンでも時々作成に成功することはあるようなので、空きが無くて作れないだけではあるようだ。

はたして東京リージョンで気軽にAlways Freeを使える日は来るのだろうか???

Oracle CloudでOracle Linux 7.xを作ると「Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).」でsshログインできない


Oracle Cloud Free Tierというものが登場したので、Oracle Cloudを使ってみたところ、Oralce Linux 7.7インスタンスにsshログインできない。
「Permission denied (publickey,gssapi-keyex,gssapi-with-mic).」 と言われる。

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いろいろ調べたが原因が分からない。

試しにとUbuntu 18.10でやってみるとそちらではsshログインに成功、そして、Oracle Linux 6.10でやってみるとそちらもログイン成功。

・・・ん?ホスト名が「インスタンス-20190920-1006」?

実はここまでインスタンス作成時に指定するインスタンス名を標準状態の「インスタンス-日付-時刻」というもので作成していました。

そこがそのままホスト名になっているということは、もしや、日本語処理でバグって失敗しているのでは?ということで、Oracle Linux 7.7インスタンスのインスタンス名を「testvm」として新規作成してみた。

ログイン成功!

どうやらOracle Linux 7.xについてはインスタンス名に日本語が含まれていると正常に作成されないようです。

とりあえずこの件はサポートメールを送っておきましたがどうなることやら。

(2019/10/01現在、メールには何の応答もありません)

なお、Free tierについては、うまく作れていません。→ Tokyoは空きがなく作成できない。「Oracle Cloud Always Free Tierはホームリージョンでのみ作成できるが、現在North AmericaとEMEAリージョンでしか作成できない」→ よって、ホームリージョンを Tokyoで作ってしまったアカウントでFree Tierを試すのは絶望的

Hyper-V第2世代仮想マシンにWindows Server 2012R2をインストールしたらKB3000850適用に失敗する


Windows Server 2016を立てて、Hyper-V上にWindows Server 2012R2仮想マシンを作ろうとしたら、うまくいかない事例が発生。

オンラインのWindows Update実施ではなく、某社が用意した一括適用バッチファイルを実行して適用したところ、必ず適用に失敗し、元に戻す処理が発生するした。

提供されたバッチファイルを分割しまくり、原因を調査していったところ、KB3000850の適用に失敗していることを発見。

問題のKB「Windows RT 8.1、Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 用の 2014 年 11 月付け更新プログラムのロールアップ

既知の事例に第2世代仮想マシンで適用が失敗することが記載されている。

ベースの Windows Server 2012 R2 の HYPER-V ホストを実行して使用して UEFI ファームウェアをサポートする第 2 世代の仮想マシンのゲストを実行しているし、セキュリティで保護されたブート オプションを有効にしたがあります。さらに、ゲスト バーチャル マシンは、Windows Server 2012 R2 を実行しています。

対処方法としてKB2975061「月の 2014 年まで Windows 8.1 および Windows Server 2012 R2 の更新プログラムのサービスを提供」を事前に適用する、とある。

確認してみると、某社提供のパッチ集にKB2975061が含まれていない。

このため、別途KB2975061をダウンロード・適用した後、一度再起動し、そのあとKB3000850を適用したところ、正常に適用が成功した。

このことから、某社提供のパッチ適用スクリプトが問題だったということですね。

あとでWSUS Offline Updateと比較してみよう

Windows Hyper-V仮想マシン上のWindowsライセンス


Hyper-V環境上にWindows Server仮想マシンを導入するとき、「仮想マシンの自動ライセンス認証」という手法により、物理Windows Serverに適用されているプロダクトキーを使用したライセンス認証を行わせることができる。

Windows Server 2012R2ベースのドキュメント「Automatic Virtual Machine Activation

とりあえず現状認識しているライセンスの確認は「slmgr /dlv」を実行することで確認出来る。

ライセンスの適用は「slmgr /ipk ライセンスキー」で適用できる。

MCTの憂鬱「仮想マシン自動ライセンス認証に関して」を見ると、ホストWindows ServerのアプリケーションログにイベントID 12310 として「仮想マシンの自動ライセンス認証要求」のログが出るらしい。

手元に評価版環境しかなかったので実機検証はできず

時々話題に上がるOSのメモ(AliOS,Harmony,webOS,Tizen,KaiOS) 2021/11/25


HuaweiのHarmonyOS関連をおっていたら、中国におけるIoT向け開発する場合のサイト一覧みたいなものを発見したので、その情報を追加しつつ、全体的に情報更新を実施。

中国のIoT向けサイト一覧 https://gitee.com/zhengnianli/EmbedSummary

ただ、Huawei系の人なようで、AliOSに関する記載がなかったりしている。

AliOS系統

AliOS

元々はalibabaがAndroid(AOSP)をベースにカスタマイズしたOS。「Yun OS」「Aliyun OS」といった呼び方をされていた時期もある。

公式ページ: AliOS

基本的にはGapps(Google Play Storeなど)が入っておらず、代わりにalibaba系でやってるサービスやストアが導入されている中国向けのAndroidといった感じのものになっている。

AliOS Things

AliOSのIoT向けとして作成されているOS。AliOSといってもAndroidベースではない。

公式ページ: AliOS Things
github: https://github.com/alibaba/AliOS-Things

IoT向けということで、ESP32とか、RISC-Vを使ったC-Sky SoCとかもサポートしている。

Huawei系統

LiteOS

Narrow Band IoT(NB-IoT)など向けにHuaweiが開発していたOS。これが、OpenHarmonyに発展した。

てっきり、全面OpenHarmonyに移行なのかと思ったら、2021年11月現在も更新は続いている。

公式: Huawei LiteOS(英語) / 轻量级操作系统 LiteOS(中国語)
github: https://github.com/LiteOS/LiteOS

以前は動作対象ボード一覧があったのだが発見出来ず。

HarmonyOS

「鴻蒙 OS( HongMeng OS)」とも呼ばれることがある。LiteOSはIoT向けのみだったが、その適用範囲を大幅に広げ、スマートフォンも対象に含むようだ。

最初はgithubで公開されていたがhuawei排除の波におされgiteeというサイトに移動した。

HarmonyOS 公式
HarmonyOS開発者向けサイト

ただ、Androidアプリも動くスマホなど向けのものと、IoT向けのものの区別がよく分からない。

GoogleのAndroidとAOSPみたな関係で、HarmonyOSとOpenHarmony があるようで、giteeでソースが公開されている。

gitee: https://openharmony.gitee.com/openharmony or https://gitee.com/openharmony

OpenHarmonyリリースノートからSIG_DevBoardという開発者向け基板に関する情報を見てみると、Android向けのメーカ名だけではなく、espressifなどのIoT向けのメーカ名も入っている。

いまいちここらへんの区切りがどうなっているのかよくわからない

HuaweiではARKという、AndroidでいうとART(Android Run Time)みたいなものを作成しているようで、「方舟编译器(Open Ark compiler)」というページで関連資料が公開されている。

昔からのやつら

Tizen

Samsungが開発している自社向けOS。2020/10/27にTizen 6.0がリリースされていたりしている。

Android代替のTizen Mobileということで始まっているので、スマホやタブレットでTizen OS搭載のものがリリースされたりしているが、あまり売れていないようだ。
TV向けのTizen TVやWearデバイス向けTizen Wearなどは出ている。

Tizen Wearについては2021年6月にGoogleのWear OSとの統合が発表された。(グーグルとサムスン、「Wear OS」「Tizen」を統合)

いままでAndroidベースだったWear OS by Googleを、省電力なTizenベースで構築し、その上にGoogle基盤を載せるという方向転換が行われている。

公式ページ: Tizen
ソースコード: Tizen Source

Tizen RT」というCortex-M/R SoC向けのバリエーションもあるようだが、こちらは2017/5のTizen RT 1.0以降更新がないようだ。

webOS

現在はLGが主体となって開発しているpalm webOS。
LG社のTV向けOSとして現在も開発は続けられている。(最新のwebOS TV SDK v6.0.1のリリースが2021/8で、webOS OSE v2.13.2は2021/10)

公式ページ: webOS TV Developer
オープンソースサイト: webOS Open Source Edition

ラズパイ4がwebOS OpenSource Editionの公式デバイスとして掲載されている。

kaiOS

Firefox OSのB2G部分をベースに開発が続けられているモバイル向けOS。
インドのJio社やNOKIAのフィーチャーフォンで使われており、昨日も新しいデバイスが発表されたりしている。

公式ページ: KaiOS tech
開発者向け: KaiOS Developer
github: https://github.com/kaiostech

元々はFirefox version 59をベースに開発を進めていたが、2020年のMozillaと提携して、更新を行っているようだが、それを反映したKaiOSは2021年11月時点でも製品に搭載されていない模様。

mozilla wikiにも「KaiOS」というページが出来て、構築手法の紹介がされている。