ブラジル地デジ向けUSBチューナー S870をLinuxにさしてみた(まだ見えてないけど

まだちゃんと映すことに成功してないけど、まずは途中経過を報告

Geniatechのブラジル地デジ向けUSBチューナー S870は、Ubuntu 11.11上で標準認識します。

[264337.556054] usb 1-7: new high speed USB device number 6 using ehci_hcd
[264338.094256] IR NEC protocol handler initialized
[264338.136231] dib0700: loaded with support for 20 different device-types
[264338.136545] dvb-usb: found a 'DiBcom STK8096GP reference design' in cold state, will try to load a firmware
[264338.137418] IR RC5(x) protocol handler initialized
[264338.156529] dvb-usb: downloading firmware from file 'dvb-usb-dib0700-1.20.fw'
[264338.163256] IR RC6 protocol handler initialized
[264338.174979] IR JVC protocol handler initialized
[264338.182736] IR Sony protocol handler initialized
[264338.195517] lirc_dev: IR Remote Control driver registered, major 250 
[264338.199866] IR LIRC bridge handler initialized
[264338.388201] dib0700: firmware started successfully.
[264338.892193] dvb-usb: found a 'DiBcom STK8096GP reference design' in warm state.
[264338.894738] dvb-usb: will pass the complete MPEG2 transport stream to the software demuxer.
[264338.894946] DVB: registering new adapter (DiBcom STK8096GP reference design)
[264339.144686] DVB: registering adapter 0 frontend 0 (DiBcom 8000 ISDB-T)...
[264339.369706] DiB0090: successfully identified
[264339.408028] Registered IR keymap rc-dib0700-rc5
[264339.412407] input: IR-receiver inside an USB DVB receiver as /devices/pci0000:00/0000:00:13.5/usb1/1-7/rc/rc0/input7
[264339.413031] rc0: IR-receiver inside an USB DVB receiver as /devices/pci0000:00/0000:00:13.5/usb1/1-7/rc/rc0
[264339.413227] dvb-usb: schedule remote query interval to 50 msecs.
[264339.413236] dvb-usb: DiBcom STK8096GP reference design successfully initialized and connected.
[264339.413407] usbcore: registered new interface driver dvb_usb_dib0700

えぇ、このチューナー、「IR Remote Control driver registered」と出ている通り、赤外線リモコン対応です。

# ls -l /dev/dvb/
合計 0
drwxr-xr-x 2 root root 120 2012-05-17 10:24 adapter0
# ls -l /dev/dvb/adapter0/
合計 0
crw-rw----+ 1 root video 212, 0 2012-05-17 10:24 demux0
crw-rw----+ 1 root video 212, 1 2012-05-17 10:24 dvr0
crw-rw----+ 1 root video 212, 3 2012-05-17 10:24 frontend0
crw-rw----+ 1 root video 212, 2 2012-05-17 10:24 net0
# lsusb | grep DiB
Bus 001 Device 006: ID 10b8:1fa0 DiBcom 
# lsmod|grep dib
rc_dib0700_rc5         12460  0 
dvb_usb_dib0700        80531  0 
dib7000p               34073  1 dvb_usb_dib0700
dib0090                32688  2 dvb_usb_dib0700
dib7000m               22965  1 dvb_usb_dib0700
dib0070                18150  1 dvb_usb_dib0700
dvb_usb                23788  1 dvb_usb_dib0700
dib8000                42094  2 dvb_usb_dib0700
dvb_core               94826  3 dib7000p,dvb_usb,dib8000
dib3000mc              22920  1 dvb_usb_dib0700
rc_core                25797  10 rc_dib0700_rc5,ir_lirc_codec,ir_sony_decoder,ir_jvc_decoder,ir_rc6_decoder,ir_rc5_decoder,dvb_usb_dib0700,dvb_usb,ir_nec_decoder
dibx000_common         18418  5 dvb_usb_dib0700,dib7000p,dib7000m,dib8000,dib3000mc
# 

ブラジル地デジでの使用例を探してみると、アプリはvlc,xine,me-tvなどが使えるようです。
ただ、いまのところ、チャンネル検出までは成功していますが、実際の表示は成功してません。

まだまだ調査中といったところです。
とりあえず、DVB-Tとして動作するような雰囲気です。

ブラジル地デジ向けUSBチューナー S870を買ってみた

日本の地デジ ISDB-Tのver2.0みたいな感じの、ブラジルなどの海外向け地デジ ISDB-T (もしくはSBTVDとも言われる)で、日本の地デジを受信してみたらどうなるんだろうなぁ、と疑問に思っていたので、実際に入手して確認してみた。

まず、仕様的な違いで、いくつか細かいところがあるけれど、大きく見える点としては、以下の部分。
・日本 地デジ フルセグ 動画 MPEG2 + B-CASによるアクセスコントロール
・日本 地デジ ワンセグ 動画 H.264 (B-CASは使わない)
・ブラジル 地デジ フルセグ 動画 H.264 (B-CASは使わない)
・ブラジル 地デジ ワンセグ 動画 H.264 (B-CASは使わない)

そんなわけで、日本の地デジは見れないけど、ワンセグは見れるんじゃないかなぁ、というのが事前の予測。

それはさておき、ebayでチューナーを入手。
ものがGiniatech もしくは MyGicaのS870というUSBチューナー
 メーカーの製品ページ:「S870

発注から約1週間で到着。


メーカページの写真とUSBチューナーの見た目がちょっと違う。

とりあえず、Windows7機にて導入。
再生ソフトは、ArcSoftのTotalMedia Theatre 3.5。インタフェース表示は日本語も対応。

ただし、周波数スキャンをしてチャンネル検出した時に出てくるチャンネル名は文字化ける。

文字化けしたものを手動で修正することは可能。

で・・・肝心の動作ですが・・・

「ワンセグ可」

「地デジ(フルセグ)不可」

まぁ、予想通りの結果でした。

とりあえず、いろいろ試してみてるところです。

Goophone Y5とThunderbird 4S / MTK6575搭載のiPhone4Sもどき

iPhone5もどきの中華スマフォ」という記事で様々なiPhone5もどきについての紹介をしています。
また、iPhone4Sについての情報更新を「iPhone4Sもどき機種一覧 2012/10/04版」で行っています。
あわせてどうぞ。

また、「Goophone Y5」は「iPhone5もどきではありません」。Goophone Y5は、5月ごろから発売されているiPhone4Sもどきです。
どこぞの記述のせいでiPhone5もどきっぽく見えてしまいますが、そのような事実はありません。


MTK6575チップ搭載でiPhone4SもどきのAndroid端末が出てきた模様。

ネタ元: Goophone Y5 MTK6575 1.2Ghz Retina Screen WCDMA 3G android OS WIFI GPS
ネタ元: Thunderbird 4S Android 2.3 Wcdma 3G retina screen MTK6575 CPU 5MP main
ネタ元: 3G+1GHz+16GB内存 卓锋V75追iPhone 4S卓锋4S V75 MTK6575/安卓4.0/1G主频/16G内存 秒杀goophone谷蜂Y5(2012/05/31追加)

Goophone Y5(「卓锋4S V75」という名前でも販売している模様)、と、Thunderbird 4Sの2機種。



スペックとしてはどちらも
RAM 512MB
内蔵ストレージ 4GB
カメラ 5MP
3.5インチ QHD(960*640)
Android 2.3.6
(2012/05/31追記: 最近の販売バージョンだとAndroid 4.0.3になっている模様)

とメモリ容量については、ちょっと物足りない感じ。
液晶は「Retina screen」だと謳っているが、ほんとかどうかは不明

値段は2万円程度と、まぁ、そんな感じか、というレベルなので、おもしろそうな一品ではある。

「Goophone Y5」と「Thunderbird 4S」の違いは液晶メーカだそうな
Thunderbird 4S=シャープ液晶(=iPhone4Sと同じ)で、microSIM
Goophone Y5=東芝液晶で、microSIM

その他のMTK6575チップ搭載機に関する情報は→「MTK MT6575チップのAndroid携帯のQHD / WVGA機種

— 2012/07/02 追記 —
Goophone Y5/Thunderbird 4S以外にもRetina液晶搭載のiPhone 4Sもどきはありました。
iPhone4Sもどき携帯とMT6575チップ関連のメモ書き 2012/06/21」という記事で紹介しています。

— 2012/08/06 追記 —
購入前に、Media Tekスマートフォンとのつきあい方を読んで、ある程度割り切った上で買わないと泣きを見ると思います。

女性向け志向でRetina液晶搭載のTOOKY T1982 Candy 糖菓というのもあります。
ZOPO ZP-300のような無骨さがないので、いいかもしれません。

MTK MT6575チップの次の世代、2コアのMT6577搭載の機種もいくつか発売開始になっています。
MTK MT6577搭載Android機種一覧 2012/07/18版とかでリストを作っています。

そして、来年には4コア/2コアのMTK MT6588/MT6583も登場予定です。

中華padで使われるCPUのメモ 2012/05/08版

中華padでよく使われるCPUについてのメモ」の2012年版的なもの
中華padのCPUスペック その2」で出したようなベンチマークは収集できていない。
(2012/05/22 RK31XX,RK32XX,VIA8850を追加)
(2012/05/23 WM8750,WM8950を追加)
(2012/07/10 ARM系7大CPU徹底比較にてベンチマークを掲示)




CPU コア 周波数 メモリ GPU プロセス ルール 動画出力能力
全志 Allwinner A10 Cortex-A8 single 1.0GHz 512MB DDR3 ARM Mali-400 55nm 2160p
全志 Allwinner A13 (A10機能削減廉価版) Cortex-A8 single 1.0GHz 512MB DDR3 ARM Mali-400 ? ?
瑞芯 Rockchips RK2918 Cortex-A8 single 1.0GHz 512MB DDR2 Vivante GC800 55nm 1080p
瑞芯 Rockchips RK2906 (RK2918の 機能削減廉価版) Cortex-A8 single 1.0GHz DDR2 / DDR3 ? ? 1080p
瑞芯 Rockchips RK30XX Cortex-A9 dual 1.4GHz DDR2 / DDR3 ARM Mali-400 quad core 40nm 1080p
瑞芯 Rockchips RK31XX (まだ噂段階) Cortex-A9 single ?GHz ? ? ? ?
瑞芯 Rockchips RK32XX (まだ噂段階) Cortex-A9 quad ?GHz ? ? ? ?
晶晨 Amlogic AML8726-M3 Cortex-A9 single 1.0GHz 512MB DDR3 ARM Mali-400 65nm 1080p
晶晨 Amlogic AML8726-MX Cortex-A9 dual 1.5GHz DDR3 ARM Mali-400(dual-core) 40nm 1080p
中星微 Vimicro VC882 Cortex-A8 single 1.0GHz 512MB/1GB DDR2 Vivante GC400 65nm 1080p
君正 Ingenic JZ4770 Xbust MIPS single 1.0GHz 512MB DDR2 Vivante GC860 65nm 1080p
新岸銭 NuSmart 2816MX Cortex-A9 dual 1.2GHz DDR2 / DDR3 ARM Mali-400 40nm 1080p
Telechips TC892X Coretex-A5 dual 1.2GHz ? ARM Mali-400 45nm ?
VIA 8850 (A10対抗) Cortex-A9 dual 1.2GHz ? ARM Mali-400 ?nm ?
VIA8950 / WM8950 (STB向け?) Cortex-A9 single 800MHz DDR3/LPDDR2 ARM Mali-400 ?nm 1080p
VIA8750 / WM8750 (廉価STB向け?) ARM11 single 800MHz DDR3/DDR2 ? ?nm 1080p

Windows Server 2012とInfinibandによる高速転送について

Interrop 2012でマイクロソフトがWindows Server 2012 Betaを使ったデモンストレーションを展示しているらしい。
Microsoftのtechnet blogのJose’s Briefings, Diagrams and Annotationsより「Windows Server 2012 Beta with SMB 3.0 – Demo at Interop shows SMB Direct at 5.8 Gbytes/sec over Mellanox ConnectX-3 network adapters

内容は、SMB3.0を使用したネットワーク越しでの高速転送技術について。

SMBサーバ側はFusionIO ioDrive2(単独で1.5Gbytes/sec)を4枚並べてストライプ。
そこに、高速ネットワークを使って別のサーバからアクセスして、どれくらいの速度がでるか、というもの。

上記の様な状態で、IO benchmarkを測定すると、以下の様な感じとなる。

テスト内容 サーバ ローカル 10Gbps Ethernet 32Gbps Infiniband 54Gbps Infiniband
512KB IO/8スレッド/8 outstanding
バンド幅 5808MB/sec 1129MB/sec 3754MB/sec 5792MB/sec
IOPS(512KB/sec IOs/sec 11616 IOPS 2259 IOPS 3754 IOPS 11565 IOPS
CPU負荷 ~6.6% ~9.8% ~3.5% ~4.8%
8KB IO/16スレッド/16 outstanding
バンド幅 5103MB/sec 571MB/sec 2620MB/sec 2683MB/sec
IOPS(512KB/sec IOs/sec 525225 IOPS 73160 IOPS 335446 IOPS 343388 IOPS
CPU負荷 ~90.4% ~21.0%
(転送できてないので暇)
~85.9% ~84.7%

( 検証環境の構築手順: Deploying Windows Server 2012 Beta with SMB Direct (SMB over RDMA) and the Mellanox ConnectX-2/ConnectX-3 using InfiniBand – Step by Step )

ま、単純に10Gbps < 32Gbps < 54Gbpsの差、と見ることもできるけど、 512KB IO時のCPU負荷が10Gbpsより低い、というのは、注目ポイントかもしれない。 なぜ、その様なことが発生するのか? それは、Infinibandを使用するSMB 3.0では、RDMAという技術を利用しているから、である。 RDMAは「Remote Direct Memory Access Protocol」の略で、Infiniband環境下では当たり前のように使用されている技術である。 参考文献1:SMB Advanced Networking for Fault Tolerance and Performance
これの5ページ~10ページに詳細が書かれているが、ようはプロトコルオーバーヘッドが少ないから、ということになるのだが、ちょっとここの説明だと理解しづらい。

参考文献2:SMB 2.2. over RDMA

参考文献2を見ると、SMB over RDMA自体はSMB 2.2からサポートしているらしい。
RDMAがなぜ早いのか?という仕組みの説明としてはこちらの19ページと20ページの図がわかりやすい。
実際のデータ転送部分に関しては、直接サーバ上のメモリを参照してもらう、ということで、高速化を図っている、という感じである。

SMB3.0での改善点は他にもあり、上記の参考文献1の11ページ~18ページでは、「SMB Multichannel」という技術の話がされている。
これは、高速転送時、いままでのSMB実装では、1つの転送に対して使用できるCPU coreは1つしかなかったので、CPU coreが頭打ちになると、それ以上は帯域や他のCPU coreが空いていてもそれ以上は早くならない、という問題がある。(参考文献1 13ページ)
それを複数のCPU coreで処理を担当できるようにする、というのがSMB Multichannel。
SMB Multichannelにより複数NICを使った場合の分散処理もかなり改善される。

(訂正: 参考文献3 SMB 2.2: Bigger, Faster, Scalier (Part 1)を見るとSMB 2.2からあるようだ)

参考文献4 The basics of SMB Multichannel, a feature of Windows Server 2012 and SMB 3.0
という記事があがり、Multichannelとかの機能について解説されている。