vSphere Storage Appliance 1.0について調べた


vSphere5で登場したストレージアプライアンス vSphere Storage Appliance 1.0について調べた。

・物理的な共有ディスク無しで共有を作るアプライアンス
・各ESXからは、NFS共有として見える
・実体はESXの上で動く仮想マシン(以下, VSA)
・動かすには最低2台のESXで、VSAを動かす必要がある
・VSA3台構成(ESX 3台の上で1つずつ動かす)まで可能
・各VSA間でデータミラーを行う
 (2VSAなら相互ミラー、3VSAはA:B,B:C,C:Aという感じで)
・Datastoreとしては、各VSAが別個のものとして見える
 (2VSAならDatastoreは2つ、3VSAならDatastoreは3つ)
 (3台分の容量を合わせて大きなボリュームは作れない)
・VSAの管理は、vSphere標準画面に統合される
・VSAで作ったDatastoreには、25VM~35VMぐらいを載せられる
・Storage vMotionやDRSと一緒に使うこともできる

各VSA間でRAIDが組める、的な記述を見かけたので、RAID5みたいなこともできるのか?と感じたのですが、そのようなことはできずに、単純なミラーの実現だけのようです。
特に各VSAの領域をまとめて1つとすることができない、というのが、ちょっと残念です。

ESX上にたてる仮想マシンのディスクインタフェースを何とするべきか?


VMware vSphere , ESX/ESXi 4.0から、仮想マシンのディスクインタフェースタイプとして「BusLogic」「LSI Logic」「PVSCSI」の3種類から選ぶ感じになっている。

BusLogicは、Windows NTやらWindows2000などの古いOSの場合に選択するような感じ。
最近のOSで「LSI Logic」か「PVSCSI」か、どちらがいいのかを調べてみた。

その結果、出てきた文献は、以下の3つ
Performance Study: PVSCSI Storage Performance(pdf)
・VMware KB 1010398:Configuring disks to use VMware Paravirtual SCSI (PVSCSI) adapters
・VMware KB 1017652:Do I choose the PVSCSI or LSI Logic virtual adapter on ESX 4.0 for non-IO intensive workloads?

ESX/ESXi 4.1環境であれば、基本的には「PVSCSI」を選択することが推奨の模様。
ESX/ESXi 4.0環境の場合は、I/Oアクセス頻度が低い(2000IOPS以下)環境では「PVSCSI」は若干パフォーマンスが悪い感じの模様。

ゲストOSがRHEL5の場合はブートディスクとして指定できないですが、それ以外の最近のOSであれば大丈夫そうです。

ゲストOSの対応
Windows2003,2008以降: Data-disk OK, Boot-disk OK
RHEL5: Data-disk OK, Boot-disk NG
RHEL6以降: Data-disk OK, Boot-disk OK
SUSE SLES 11SP1以降: Data-disk OK, Boot-disk OK
Ubuntu 10.04以降: Data-disk OK, Boot-disk OK

なお、Linux kernelの 2.6.33からpvscsi用のドライバ(vmw_pvscsi)が入っているようです。

VMware Data Recovery 2.0


VMwareのバックアップ仮想アプライアンス、VMware Data Recovery。
これも、てっきりvSphere Data Recovery的な名前に変わるのかと思いきや、登場してきたのは「VMware Data Recovery 2.0」

おやおや?と思って、スペックを調べてみると、ESXi5.0だけではなく、ESX(i)4.0/4.1でも動作するとのこと。

現行のVMware Data Recoveryはバックアップ格納領域として、1TB領域が2つしか設定できないという強烈な制限があるけど、それが撤廃もしくは緩和されるかなぁ、と期待していたのですが、どうもそれはないようです。

トピック
・メールレポートを送れるようになった
・ジョブの一時停止をサポートした
・重複排除の向上
・Maintenance Scheduleという設定が加わった・・・が既存のBackup Window設定と何が違うのかが理解できない

おまけ:VMware Data Recoveryの基本的な注意点
・バックアップスケジュール、という概念がない
 → 指定時間帯のどこかでバックアップが実行されている。細かい時間は指定できない。
・フルバックアップ・差分バックアップという概念もない
 → 合成バックアップ的な動きをしていくので、過去のバックアップを何個残すか、という設定になっている。
・リストア時は基本仮想マシン全体、と思っておいた方がよい
 → Windows/Linuxでvmware-toolsがインストールされていればファイル単位でリストアできるが、面倒。
・バックアップ保存領域が小さい
 → 「1TB仮想ディスク」か「500GB CIFS共有」が合計2個までしか設定できない
   それ以上をバックアップしたい場合には、使えない

— 2012/07/24 追記 —
VMware Data Recovery 2.0.1でも、ここらへんの事項は変わっていません。

vSphere5のHypervisor部分のアップデート内容


vSphere 5でのHypervisor部分のアップデート内容について書いてなかった。

・ESXiのみになる
 Service ConsoleつきのESXは完全に消えました。

・仮想マシンが32CPU、1TBメモリに対応
 ただしEnterprise plusのみ。それ以外は8CPU。
 仮想マシンに割り当て可能なメモリ容量のエディションごとの制限はおそらくない
 (そもそも、物理マシン自体の方で利用可能なメモリ容量が定義されているから)

・Windows Aeroが表示できる程度の3Dグラフィック対応
 専用GPUなどは必要ないようだ。
・vSphere Client端末に接続したUSB3.0のデバイスを仮想マシン上で使用できる

・仮想マシンがBIOSではなくUEFIになった
 ・Hardware version 8登場
 ・ESXi5.0では Hardware version 3の仮想マシン非対応(アップデートは可能)
・仮想マシンとしての「Mac OS X server」をサポート

・VMFS5が登場
 ・2TB以上のLUNに対応(64TB LUNまで利用可能)
・SSDに対するスワップ処理とかが改善
・汎用NICを使用してのFCoEに対応(ソフトウェアFCoE)

・ESXiを管理するコマンドが一部変更
 esxcfgは廃止。esxcliに変更。
 vicfg, vmware-cmd, vmkfstools, PowerCLIは継続。
・ESXiのインストールイメージ作成機能(ESXi Image Deployment)
 Image Builderというソフトを使って、ESXiのインストールテンプレート作成
・ESXiの自動インストール機能 Auto Deploy
 PXEブートさせてImage Builderで作ったカスタマイズESXiをインストールする機能
 Hotprofile適用まで行ってくれる。

vSphere5でVMware HA(vSphere HA)が刷新


ESXサーバのActive/Standby的な冗長性を確保する機能 VMware HAは、vSphere HAという名称になった。

トピック
・仕組みを作り直した
・ESXサーバ間の死活監視をネットワークだけでなく共有ストレージも利用
・IPv6サポート

仕組みを作り直したという点が非常に大きい。

新しいHAの仕組みのトピック
・全ESXサーバでFDM(Fault Domain Manager)が動作
・どれか1つがマスタに選ばれる(マスタとスレーブに分かれる)
・マスタのESXサーバが、各ESX(スレーブ)と仮想マシンを監視する
・マスタが停止した場合、10~15秒でスレーブのうち1つがマスタに昇格する
・vCenter Serverは、基本的にマスタサーバにアクセスする

これにより、現状のPrimary/Standbyという考え方はなくなった。

・・・・・・いや、これ、Citrix XenServerの仕組みと類似ですよね。
あれはvCenter Server相当がそもそもなくて、構成しているCitrix XenServer間でマスタが1台選ばれて連携していく、という形式ですし。

よくわからない点としては、死活監視用の共有ストレージの取り扱いがある。
どうもは「Heartbeat Datastores」という名前で、自動的に2カ所のDatastoreが選ばれる、という記述がある。しかし、これが、空いているDatastoreが選択されHeartbeat専用になるのか、それとも普通のDatastoreを指定すれば共存できるのかがよくわからない。