Xperia X10 mini proのカスタムROM事情 2012/09/30版


最新版として「Xperia X10 mini proのカスタムROM事情 2013/02/25版」を公開しています。


2012/12/26現在は、「Xperia X10 mini proにMiniCM10(Android 4.1.2)を入れた」で紹介したMiniCM10を入れて使っています。


Galaxy Nexusの液晶を割ってしまったので、6ヶ月ぶりにXperia X10 mini proがメイン機に復帰。
そんなわけで、「Xperia X10 mini proのカスタムROM事情 2012/04/23版」の記事を更新。

トピック
・JB(Android 4.1.1)がそこそこ動くぞ!
・実用にはやっぱりAndroid 2.3.7
・新しいXperia風のもの

iOSに似た雰囲気のMIUI OSを載せたものがいくつかありましたが、まだまだアレな感じだったので紹介は省略しました。

JB(Android 4.1.1)がそこそこ動くぞ!

nobodyAtallさんによりXperia X10 mini proで、JB(Android 4.1.1)がそこそこ動くようになっています。
ICS(Android 4.0)については、見捨てられた感じです。

さて、Android 4.1.1を使うために必要なものは以下の2つ

[KERNEL] nAa-jb-02 [25/9/12] Custom JB kernel + CWM Recovery
[ROM] MiniCM10-4.0.1 [25/9/12]JB 4.1.1/CM10 for the Χ10 mini pro

Kernelは、Android 4.1.1用の専用カーネルが必要です。
そして、それに適したOSを書き込む必要があります。
また、PlayマーケットなどGoogleアプリを使うにはGappsと呼ばれるパッケージもインストールしてください。

3日ほど使用した感想としては・・・
・enキーボードでの動作がおかしなことがある(設定画面で設定する必要がある)
・いきなりリセットとかかかるようなことは少なめ
・反応がにぶい
・縦画面でのATOKの動作が微妙
・Wifiが無反応になることがある

ちなみにGoogle Chromeは非対応だと起動してくれませんでした。

実用にはやっぱりAndroid 2.3.7

やっぱりストレス無く使えるのはAndroid 2.3.7です。

王道はやはりnobodyAtallさんのnAa-kernel+MiniCM7の組み合わせです。

[KERNEL] nAa-14 [23/8/12] Custom Gingerbread kernel + CWM Recovery
・MiniCM7は2種類
 安定版:[ROM] MiniCM7-2.2.1 [10/6/12]Gingerbread 2.3.7/CM7.2 unofficial port for the pro
 開発版:[ROM][NIGHTLY][X10minipro] MiniCM7

また、以前、人気を博していたGingerDXが帰ってきました。
[ROM] GingerDX | v029 | 29-09-2012 | nAa
作者が変わっていますが、githubで公開しながら開発をしているようです。

新しいXperia風のもの
Xperia S風にしたROMがいろいろ出ています。

[ROM] ArcMini NxT6 [For Stock, nAa & Other Kernels] [Tested & Fully Working]
そこそこ長く続いているXperia S系のROMです。
Xperia X10 mini pro純正kernelの他、各種カスタムkernel(nAa-kernelなど)で動きます。

[ROM] Xperian Blaze V3 – Xperia S Style {New} Stock Kernel Only!!
最近出てきたXperia S風のROMです。
これはnAa-kernelではなく、Xperia X10 mini pro純正kernelのみで動きます。

[ROM] Semc Debrand Engine | 3.0_Beta4 | FreeXperia Project | 6.0.B.0.743 | *Released*
これもXperia S風ですが、いろいろ純正ROMからもって来ちゃってる系で、DRMやソニエリMusicソフト、Timescapeなどが入ってしまっています。
kernelはnAa-kernelで動きます。

ちなみに、私は、現状、MIniCM7 nightlyを使ってます。

中国版みまもりケータイ(GSMのみ


MTK関連の情報を探していると、サイトに表示される広告に中国版みまもりケータイのようなものを発見しました。

ボタンを押すと、あらかじめ登録されている4カ所の電話がかけられる。

SOSボタンを押すと、GPS(もしくは基地局ベース LBS)で現在位置を取得し、SMS(メッセージ)で親の携帯に通知する、というもの。

上の写真は「SSX100」という機種で、3千円程度で売っているようです。
ちなみに、日本では使用できないGSMのみの携帯です。


液晶パネルがついている「SSX108」というものもあるようです。

さて・・・子ども受けをするようには、どうすればいいのか、考えたんでしょうね。
SSX100には、いろんなバージョンがあるようです。

たとえば、こんなのとか!!!

・・・なんとなく、日本で似たようなキャラクターを見たことがあるような、と悩む感じの絵が・・・

というか、「Pika!」とかしゃべりそうな生き物とかw

ちなみに、今回みつけた販売店は、tmall.comというところに出店している「ここ」です。
いろんな写真とかを出しつつ売り込んでいるのが興味深い感じだと思います。

まぁ・・・ちょっとアレな感じのはおいておいて、他にもいろいろあります。

Dowee(大为)というメーカからは贝贝熊 D302 というのが出ています。

こっちのはある意味穏当なキャラ展開です。
機能は、SSX100とほぼ同じです。

ここら辺のキッズケータイは、GSMのみの製品しか見ないですね。
日本みたいに3Gのみしか存在しない国は別として、消費電力やコストの面を考えるとあえて3Gでこういった商品を作るメリットがないですからねぇ・・・

シャープはFeel UXの海外展開を図るようです(SH631/SH630Eに搭載)


せっかく、シャープがFeel UXの海外展開を図るようなのに、juggly.cnに掲載された「シャープ、中国市場に4.5インチAndroid 4.0スマートフォン「SH631U」を投入」では触れられていないようなので、補足的な記事を作成してみたり。

(2012/10/03 SH630Eについての記述を追加し、全体を調整)

ちなみにネタ元はMTKSJ手机网:「夏普将推新款双核SH631 搭载FEEL UX界面
そして、ePrice:「亞太開通 EVDO Sharp SH630E、Galaxy S3 十月亮相

基本的には前モデルのSH530Uの縮小版の様に見えますが・・・

最大の変更点は、ソフトウェアをFeel UXに変更した、ということです。

そして、それ以外にもいろいろスペックが変わっています。

SH530U SH631 SH630E
CPU MTK MT6577 1GHz MTK MT6577 1GHz? Qualcomm MSM8625 1.2GHz
RAM/ROM 512MB/4GB 1GB512MB/4GB(らしい) 768MB/4GB
液晶 5.0インチ
800×480
4.5インチ
960×540(らしい)
4.5インチ
960×540
カメラ 500万画素/30万画素
対応 WCDMA/GSM CDMA2000/GSM
バッテリー 1950mAh 1650mAh 1650mAh
サイズ 146.5x81x9.9mm 127.6x66x9.5mm 127.6x66x9.5mm

SH630EとSH631の違いは、CDMA2000系か、WCDMA系か、という点です。
MTK MT6577はWCDMAのみであるため、CDMA2000用とするためにSH630EのCPUが変わったモノと思われます。(おそらく開発段階ではMT6513は無かったんでしょうね)
また、どちらもDual SIM端末です。

SH631の液晶解像度はjuggly.cnのネタ元となっている工业和信息化部电信设备认证中心の「夏普 SH631U」では「800×480」とありますが、↓の写真を信用してQHD採用としています。

SH631は10月上旬に発売らしいので、いったいいくらで出てくるのか?というあたりが注目どころですね。

(2012/09/30:SH631のメモリが1GBだ、という話が来たので修正)
(2012/10/03: 台湾でSH630Eが登場したので追加)

Lenovoから4コア MT6588搭載のAndroid携帯 開発コードArkansasが11月発売


Lenovoから4コア MTK MT6588搭載のAndroid携帯がでてくる、という噂。

MTK MT6588 1.2GHz
4.5インチ QHD(960×540)
RAM 1GB/ROM 4GB
Android 4.1
1499~1799人民元で発売される・・・という話。

例のごとくにMTKSJ手机网の「传联想Arkansas MTK6588四核手机价格为1799元」がネタ元となります。

なお、上記URLに掲載されている写真は、MT6577搭載のLenovo A789です。

8コア搭載のLTE対応 MTK MT6599が2013年初頭に登場?


2012/10/16追記
weiboにてMediaTek公式アカウントがMT6599についてしゃべていたので、「MediaTekのLTE対応チップ MT6599は2013年後半製品出荷?」という記事を作りました。併せてどうぞ。


まいどまいどのMTK手机网ネタ
今回は「MTK6588时间或推前 联发科明年推8核MT6599?」より・・・

10月に搭載した製品が出てくると噂されているMediaTek MTK MT6588(4core)/MT6583(2core)ですが、その次の製品の話が出てきました。

なんと、8coreのMT6599というものが2013年初頭に出てくる、というのです。

MT6588/MT6583からのアップデート点は現状不明で、「8コア」と「LTEにも対応(それによりLTE/TD-SCDMA/WCDMAの3種類に対応)」という点だけが伝えられています。

・・・いえ、2012年7月末の段階では、MTK MT6588/MTK 6583が2013年初頭って噂だったんですよ。(MTK MT6588/MT6583が2013年初頭に登場予定!?)

それが9月初頭に2012年10月ぐらいにMT6588搭載のiPhone5もどきが出る、なんて話が出てきて、ほんとかなぁ?と思っているうちに「MTK MT6588は2012年10月に試験的な生産と出荷を実施」(2012/09/13)なんて、前倒しされていたので、謎だったんですよね。

2011年からのMTKのAndroid向けラインナップは、以下の様になっています。

MTK MT6575
 ↓
「2コア」
 ↓
MTK MT6577 → 「TD-SCDMAサポート」→ MTK MT6517
 ↓
「CoretexA7」「4コア」「29nmプロセス製造」「TD-SCDMAサポート」などなど(詳細)
 ↓
MTK MT6588(4コア)/MT6583(2コア)
 ↓
「8コア」「LTEサポート」
 ↓
MTK MT6599(8コア)

この流れを見る限りではMT6599では、8コア/LTEサポート以外のトピックは積んで来ないんじゃないのかなぁ・・・とか思います。

そして、期待されるのはドコモからのMTK MT6599搭載機種の発売です。

なぜなら、このLTE技術は2010年7月にドコモからライセンス提供されたものだからです。
ImpressケータイWatch:「ドコモ、台湾MediaTekにLTEプラットフォームをライセンス提供

果たして、国産メーカからも出るんでしょうかねぇ・・・