ZentyalというExchange互換をうたうUbuntuベースのメール/グループウェアアプライアンス

2019/07/02追記:「Zentyalを日本語で使う場合の設定手順」という別記事もあります。

なお、Exchangeサーバ互換としては、OpenChangeは死んだプロダクト(ドメインも関係無い業者にとられている)で、2021年6月時点でも使えるものは SOGo になります。


以前、UbuntuをWeb GUIで管理するツールとしてZentyalというものを見つけたが、結局使わなかった。
現状、どんな感じになっているかを確認してみたところ、Web GUIメインというよりは、メールアプライアンスの管理画面として元気に動いていた。

商用版サイト:http://www.zentyal.com/
非商用版サイト:http://www.zentyal.org/
github:https://github.com/Zentyal/zentyal

Zentyal 5.0が2016/11にリリースされている。

ベースOSはUbuntu 16.04で、そこにOpenChange®, SOGo, Samba4, Heimdal Kerberos®, Dovecot, Postfix, Postgrey, Sieve, Fetchmail, Amavis, SpamAssasin, ClamAV, Apache, CUPS, Netfilter, BIND9, ISC DHCP, NTPd, OpenSSL, OpenVPNを載せてアプライアンスとしている。

興味深いのは「OpenChange
Microsoft Exchange Server互換をうたっており、メールやスケジュール管理のグループウェア的な利用方法もサポートしているらしい。
OutlookからExchange Serverとして使えるようだ。
いままでも、そういう製品はいくつかあったが、大抵商用ライセンスのみで、非商用版でも使えそうなのは見かけなかった。

Zentyalの場合、商用版と非商用版で何が違うのか?
DIFFERENCES BETWEEN ZENTYAL EDITIONS
どちらも「All the latest features.」とあり、機能差はないようだ。
非商用版は、常に最新パッケージを使うので、安定版にとどめておく、ということができない、という違いがあるようだ
まぁ、小規模で使うんだったら、まぁ、関係無い感じですね

Zentyalを使うには以下の4つのパターンがあるようだ
・Zentyal Cloudを契約し、Zentyalが提供する基盤を借りる
・Zentyal Serverを購入し、指定されたISOイメージを使ってインストールを行い、運用する
・Zentyal Development editionのISOイメージを使ってインストールを行い、運用する
・UbuntuにZentyal Development editionのレポジトリを追加し、インストールを行い、運用する

とりあえず試してみるのであれば「Zentyal Development editionのISOインストール」か「UbuntuにZentyal追加」になる。

公式Wiki」の更新状況が微妙なのだが、
いろいろ探すと「5.0対応のInstallation Guide」が出てくる。
この手順にしたがうと、素のUbuntu 16.04に対して、レポジトリを追加することでzentyalがセットアップできるようになるらしい。

この手順でインストールしたものは「DEVELOPMENT EDITION」という扱いで、zentyal.orgで入手できるバージョン扱いになる。
なお、development editionから商用版へのアップデートはできない、とのこと。

で・・・本来であれば導入に関する記事を書くはずだったのですが
いまだのConoHaでUbuntu 16.04 64bit環境がデプロイできないという件が解決していないので、続きがかけていません。

いつになったら解決するかなぁ・・・

2016/12/09 「ConohaでUbuntu16.04 64bitを構築すると高確率で設定したパスワードが利用できない

2016/12/16 「ConoHaでUbuntu 16.04 64bitを指定したパスワードでデプロイできない件は未解決のままもうすぐ10日経過

結局、1ヶ月以上経ってからバグで修正終わりました、という報告があっただけで、使えなかったことと検証したことに対するConoHaからの謝罪はありませんでした。あと、こちらから指摘しなければ利用料金を全額支払わせるつもりでしたね。

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