スマートフォン事業から撤退したFirefox OS、最近はどんな更新が入ってるんだろう?と、githubのBoot to Gecko(B2G)ソースツリーを見てみた。
project-tabletという文字列がちらほら。
Mozillaの公式プロジェクト「Connected Devices/Projects/Project Tablet」というのを発見。
2016/05/11に最初の成果物をリリースした状況であるようだ。
ブラウザのみが動作する軽量OSをタブレット上に載っける、というのが基礎理念のようだ。
元々、Firefox OSは、GAIA/GECKO/GONKの3階層に別れていた。
GAIA:Firefox OS独自のユーザインタフェースのこと(Mozilla Developrer Network:B2G OS/Firefox OS プラットフォーム/Gaia)
GECKO:Firefox OSのOS基盤でAndroid OS(AOSP)から必要な部分を流用しています(Mozilla Developrer Network:B2G OS/Firefox OS プラットフォーム/Gecko)
GONK:ブラウザFirefoxの画面表示機構(レイアウトエンジン)です(Mozilla Developrer Network:B2G OS/Firefox OS プラットフォーム/Gonk)
それが、この図を見る限り、Project TabletではGAIAは退役で、ブラウザ上でのUI表現となり、
独自にカスタマイズしていたOS基盤をやめ、Android OS(AOSP)そのものを使うようです。
「System Chrome」とあるので、ブラウザエンジンも「Google Chrome」に乗り換えるのか?と焦りましたが、「アプリケーションウィンドウのコンテンツ領域の外側にあるユーザーインターフェイス要素のセット」のことを、「Chrome」と呼ぶようで、Google Chromeブラウザとは関係ありませんでした。(Mozilla Developrer Network:Chrome (クロム) とは?)
で・・・現段階のProject Tabeltは下記の2つの環境で試せるようだ
・Linux PC上で動作させるブラウザベースの環境
・Sony Xperia Z2 Tablet上に書き込んで使う環境
Xperia Z2 Tabletは、Android Lollipopにアップデートした後、ブートローダをunlockしてから、Firefox OSイメージを書き込む、という手順で行うようだ。
なお、Z2 Tabletは、WiFiモデルも、LTEモデルも、どちらも対応しているようだが、LTEモデルは不安定、とのこと。