玄人志向から10GBase-T対応NIC「GbEX-PCIE」が発売されるらしい。
特徴として「Theui TN4010、Aqrate AQR105を搭載」とあるので、調べてみる。
「Theui TN4010」は、Tehuti Networksの「Tri-speed 10G/1000/100 Single port MAC TN4010」だった。
「Aqrate AQR105」は、Aquantiaの「10GBASE-T/5G/2.5G/1000BASE-T/100BASE-TX PHY AQrate AQR105」だった。
Tehuti NetworksはNICも製造している。
10GBase-Tの1ポートNICは、「TN9210 Triple-speed 10GBase-T Network Adapter Card(pdf)」と「TN9510
5-speed 10GBase-T / NBASE-T Network Adapter Card(pdf)」の2種類があった。
この2つは採用しているMACが異なる。TN9210はMaravell Alaska 88×3110、TN9510はAQRate AQR105を採用している。
というわけで、TN9510の可能性が高まった。
基板写真を比較してみる。
赤い方が玄人志向、緑がTN9510。
基板の長さが違うのと、10GBase-Tコネクタの上あたりにチップが取り付けられているというぐらいで、部品配置を含めてほぼ同じであることが分かる。
なぜ、メーカ純正品がヒートシンクなしなのかが、理解に苦しむところ・・・
Product Briefに、ドライバサポートという項目があり、下記が記載されている。
• Microsoft Windows Server 2012,
Microsoft Windows Server 2012 R2
Microsoft Windows Server 2008 R2
Microsoft Hyper-V
Microsoft Windows 10 Pro Insider Preview 64 bit
Microsoft Windows Win 8.1 32/64 bit
Microsoft Windows Win 7 32/64 bit
• Linux 2.6.x, Linux 3.x
• vmware® ESXi 5.x, ESXi 6.0
• Apple OS X 10.10.3 or later
こそこそ対応しているらしいが、ドライバダウンロードページはユーザ情報を入れないと入手できない形になっていて、詳細不明。
FAQに「Windows用のドライバは WHQL certified drivers」と「Tehuti can provide support to customer for having vmware drivers certified.」とあるので、WindowsとVMwareについてはなんとかなりそうな雰囲気。
Linuxについては、2008年に「CVE-2008-1675」としてLinux kernelのtehuti driverに脆弱性が発見されたりしているぐらいなので、なんとかなってるのではないかと推測。
Linux kernelのツリーに「drivers/net/ethernet/tehuti」がありますしね。