NetAppの設定をTeraTermマクロで取得出来るようにマクロを作成中し https://github.com/osakanataro/get-ontap-config で公開中です。
物理ディスク一覧を作成する際、単純に「storage disk show」で取得すると、2ノードの表示が入り交じり、どちらに所属している物理ディスクなのか判別が面倒。
なので、「storage disk show -nodelist ノード名」という形で出力を分けたいのだが、NetAppに対して「system node show -fields node」で取得したノード一覧からノード名を抜き出して、それぞれに対してコマンドを実行するためには、TeraTermマクロで実装できるのかを調査した。
調査
まず、NetAppのノード名一覧の出力を確認
netapp01::> system node show -fields node
node
-------------
netapp01-01
netapp01-02
2 entries were displayed.
netapp01::>
ノードとして「netapp01-01」と「netapp01-02」があることを確認。
また、system node showコマンドの出力のうち最初の2行はヘッダ、そして、ノード名出力後に「~ entries were displayed.」と出力がある。これらは使わないので除外が必要。
スクリプト
サンプルとして、ノード一覧を表示して、各ノードに対して「system node run -node ノード名 hostname」を実行する、というものを作成した。
setsync 1
timeout=60
strdim nodenames 20
I=0
sendln 'system node show -fields node'
recvln ; コマンド入力 のecho出力 をスキップ
recvln ; ヘッダ部分 をスキップ
recvln ; --- 部分 をスキップ
endflag=1
while endflag=1
recvln
strscan inputstr 'displayed.'
if result>0 then
endflag=0
else
nodenames[I] = inputstr
I=I+1
endif
endwhile
wait '::> '
J=0
while I > J
sendln 'system node run -node ' nodenames[J] ' hostname'
wait '::> '
J=J+1
endwhile
setsync 0
スクリプトの解説
今回のようなコマンド出力結果を受け取る場合は、「setsync 1」を実行して、確実に出力結果を受け取る設定(同期)とする必要がある。
次に「recvln」する際、TeraTermマクロからNetAppに送信した文字列もrecvlnで受け取ることになっているため、最初の1行は捨てている。(recvlnして、その後、何の処理もしていない)
続けて2行がヘッダなので、「recvln」で2行分受け取り、何も処理していない。
「2 entries were displayed.」というエントリ以降の行は不要なので、whileを終了する処理を入れるが、1台だったりすると1 entry wasとかになったりしそうなのでdisplayed.だけで終了検出。
whileを抜けたあとは、コマンドプロンプトの「::> 」が来るまで待ちを入れる。
スクリプト実行例
netapp01::> system node show -fields node
node
-------------
netapp01-01
netapp01-02
2 entries were displayed.
netapp01::> system node run -node netapp01-01 hostname
netapp01-01
netapp01::> system node run -node netapp01-02 hostname
netapp01-02
netapp01::>